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第1章
第16話 明暗
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「っ!?」
「どうしました?」
限が修復した家でのんびり寝ていたアルバは、あることに気付いて顔を上げる。
そして、レラが止めるのを聞かずに外へと出て行ってしまった。
「ワウッ!!」
「あっ! 限様!!」
急に元気よく出て行ったアルバのことが気になり、レラもその後を付いて行く。
すると、出て行った理由がすぐに分かった。
レラが言ったように、限が戻って来たのだ。
主人が帰って来たのが嬉しいのか、アルバは限の周りをまわってブンブンと尻尾を振り回す。
「おかえりなさいませ!!」
「おっす。今帰った」
自分にすり寄ってくるアルバをワシワシと撫でながら、限はレラの言葉に返事をする。
撫でられているアルバは、更に嬉しそうに尻尾を振り回した。
「……ワウッ?」
「……匂いで気付いたか?」
撫でてくれる限に鼻を近付けたアルバは、不思議そうに首を傾げる。
その反応を見た限は、何に反応したのかすぐに気付く。
「ちょっと殺って来たんでな……」
「……ご無事で何よりです」
返り血などを受けたわけではないが、腰に差した刀に付いた血の匂いにアルバは反応したのだろう。
一応英助を殺した時に付いた血はきちんと払ったはずなのだが、匂いまでは消しきれなかったようだ。
首を傾げたアルバに対し、限は短い言葉で説明した。
アルバへの説明だったが、レラもその報告に心配そうな表情へと変わった。
研究所を確認に行っただけだと思っていたので、まさか何かと戦うことになるとは思っていなかったからだ。
相手が魔物か人間かは分からないが、限が怪我をしていないようなのですぐに気持ちを切り替えた。
「腹減ったし飯にでもしようか……」
「ワウッ!」
「そうですね。遅くなってしまいましたがお昼を用意しましょう!」
思えば、限は昼食を取らずに出て行ってしまった。
そのため、腹が減った限は食事をすることを提案する。
それを聞いたレラは、すぐに家に戻って食事の用意をし始めた。
「おぉ! 帰ったか、限!」
「おっす」
家に入ると、小人族のゼータが顔を出した。
珍しい種族なので見つかると面倒になる。
そのため、家の中に隠れていたのだが、入って来たのが限だと気付いて安堵しているようだ。
「良かったな、アルバ! ご飯が食べられるぞ!」
「ん? 食べずに待ってたのか?」
「ワウッ!」
限が戻るのがいつになるか分からないので、残ったレラたちは先に食事をしてまっていても良かったのだが、主人のことを待つアルバは食べずに待っていたらしい。
そのことを確認すると、アルバは当たり前だと言わんばかりに胸を張る。
「レラもだぞ!」
「そうか……悪かったな」
「お気になさらず」
アルバが食べないのでは自分も食べる訳にはいかないと、レラも付き合うように食べなかったらしい。
こんなことなら、先に食べて待っているように言っておくべきだった。
そのことを謝る限に、レラは恐縮したように首を振った。
「ゼータは?」
「食べたぞ!」
「あっそ……」
もしかしたらとゼータもかと思って聞いてみたのだが、彼女は限のことなど気にせず普通に食べてしまったようだ。
一応アルバたちと同じく命の恩人なのだが、ゼータからしたらそこまで感謝していないのか、軽い言葉が返ってきた。
「色々あるな……」
前に出された沢山の料理に、限は思わず呟いてしまった。
こんなに沢山の食材は限たちは持っていなかったように思える。
なので、こんなに出てくるとは思っていなかった。
「村長さんにお礼を言われて、沢山のお野菜を頂きました」
「あぁ、家を直したからか……」
レラの言葉を聞いて、限は納得した。
廃棄されたオンボロの家が、たった1日でちゃんとした家になっていたのだから、村長のじいさんからしたらラッキーだと思ったことだろう。
理由はどうあれ、贅沢な食事ができるのは嬉しい。
「お肉はアルバ様が取って来てくれました」
「そうか。よくやったぞ!!」
「ワフッ♪」
乾燥した物だけしか持っていなかったはずなのに、皿の上には焼いたばかりの肉が乗っている。
それを限が不思議に思っていたら、レラがすぐに答えを教えてくれた。
野菜をもらったのはいいが、肉がないのは寂しいと感じたアルバが、近くの森に行って魔物を狩って来てくれたらしい。
自分のために動いてくれたのが嬉しく、限はお礼を言ってアルバを撫でまわした。
褒められて撫でられたアルバは、また嬉しそうに尻尾を振った。
「ちょっとあって、今日は遅くなったから、ここを出るのは明日にしよう」
「はい!」「了解!」「ワウッ!」
本当は昼食を取ったらこの村から出て行く予定だったのだが、研究所とかのこともあって食事を終えた時にはもう夕方になる少し前だった。
そのため、もうこの時間から出発するのが面倒になった限は、明日の出発に予定を変更することにした。
他のみんなも急いでいないので、その提案にアッサリと乗っかり、予定を変更することにしたのだった。
◆◆◆◆◆
「……どうなっているんだ!?」
何があったか分からないためとりあえず1日待ったのだが、翌朝になっても英助が帰ることは無かった。
そのため、研究所を破壊した敷島の連中は、いなくなった英助のことを捜索していた。
しかし、いくら研究所までの道を捜索しても見つからず、隊長の男は若干苛立たし気に部下たちへ問いかける。
「分かりません」
「何でどこにもいないんだ?」
自分たちに当たられても困る。
むしろ、部下の者たちも英助が見つからないことが不思議で仕方がない。
大体、いつからいなくなったのかすら分からないのでこれ以上探しようがない。
「隊長!!」
「何だ!?」
もう探すのにも飽きている様子の者もチラホラ出てきた時、捜索に向かっていた1人が慌てて戻ってきた。
その慌てように、隊長の男は内心朗報を期待していた。
「英助が見つかりました!」
「どこだ?」
「それが……」
思った通り、その部下は英助のことを発見して戻て来たようだ。
とりあえずいなくなった理由を本人から聞こうと思い、見つけた場所へと向かうことにしたのだが、見つけてきた部下の表情は曇っている。
「……、これは……」
英助のいる場所へと案内された全員が、言葉を失くしたように黙り込む。
そこには変わり果てた姿の英助が横たわっていたいたからだ。
何かいなくなった理由があると思っていたが、まさか命を落としているとは思ってもいなかった。
「魔物に襲われるようなことも無かったはずなのに……」
誰かが独り言のように呟く。
それは他の者たちも同じように思っていたことなので、みんな無言でその呟きに頷いた。
研究所付近の森にはそれ程危険な魔物は存在しておらず、敷島の者なら1人でも対応できる程度のものしかいないと思っている。
もしも、1人では対処できない魔物に遭遇した場合、他の者が絶対に気付いていたはずだ。
しかし、英助がいなくなったのを気付いたのは、研究所から北に向かった村に着いた時である。
むしろ自分からいなくなったと考えた方がしっくりくるところだ。
だが、そうしたならこのような状態になっているのはおかしい。
「…………ともかく、英助の遺体を持ち帰るしかあるまい……」
「……そうですね」
いくら考えても敷島の者たちは原因が分からないでいた。
しかし、いつまでもこのまま考えている訳にはいかないため、隊長の男は英助の遺体を魔法の指輪に収納した。
魔法の指輪とは、生物以外は何でも異空間に収納できる大容量の収納庫のような物だ。
アデマス王国に多く流通している魔法の指輪は、6畳の部屋くらいの大きさの容量が自由に出し入れできる。
英助の遺体を収納した敷島の者たちは、何ともスッキリしないまま王都へ向かう移動をしなければならないことになったのだった。
「どうしました?」
限が修復した家でのんびり寝ていたアルバは、あることに気付いて顔を上げる。
そして、レラが止めるのを聞かずに外へと出て行ってしまった。
「ワウッ!!」
「あっ! 限様!!」
急に元気よく出て行ったアルバのことが気になり、レラもその後を付いて行く。
すると、出て行った理由がすぐに分かった。
レラが言ったように、限が戻って来たのだ。
主人が帰って来たのが嬉しいのか、アルバは限の周りをまわってブンブンと尻尾を振り回す。
「おかえりなさいませ!!」
「おっす。今帰った」
自分にすり寄ってくるアルバをワシワシと撫でながら、限はレラの言葉に返事をする。
撫でられているアルバは、更に嬉しそうに尻尾を振り回した。
「……ワウッ?」
「……匂いで気付いたか?」
撫でてくれる限に鼻を近付けたアルバは、不思議そうに首を傾げる。
その反応を見た限は、何に反応したのかすぐに気付く。
「ちょっと殺って来たんでな……」
「……ご無事で何よりです」
返り血などを受けたわけではないが、腰に差した刀に付いた血の匂いにアルバは反応したのだろう。
一応英助を殺した時に付いた血はきちんと払ったはずなのだが、匂いまでは消しきれなかったようだ。
首を傾げたアルバに対し、限は短い言葉で説明した。
アルバへの説明だったが、レラもその報告に心配そうな表情へと変わった。
研究所を確認に行っただけだと思っていたので、まさか何かと戦うことになるとは思っていなかったからだ。
相手が魔物か人間かは分からないが、限が怪我をしていないようなのですぐに気持ちを切り替えた。
「腹減ったし飯にでもしようか……」
「ワウッ!」
「そうですね。遅くなってしまいましたがお昼を用意しましょう!」
思えば、限は昼食を取らずに出て行ってしまった。
そのため、腹が減った限は食事をすることを提案する。
それを聞いたレラは、すぐに家に戻って食事の用意をし始めた。
「おぉ! 帰ったか、限!」
「おっす」
家に入ると、小人族のゼータが顔を出した。
珍しい種族なので見つかると面倒になる。
そのため、家の中に隠れていたのだが、入って来たのが限だと気付いて安堵しているようだ。
「良かったな、アルバ! ご飯が食べられるぞ!」
「ん? 食べずに待ってたのか?」
「ワウッ!」
限が戻るのがいつになるか分からないので、残ったレラたちは先に食事をしてまっていても良かったのだが、主人のことを待つアルバは食べずに待っていたらしい。
そのことを確認すると、アルバは当たり前だと言わんばかりに胸を張る。
「レラもだぞ!」
「そうか……悪かったな」
「お気になさらず」
アルバが食べないのでは自分も食べる訳にはいかないと、レラも付き合うように食べなかったらしい。
こんなことなら、先に食べて待っているように言っておくべきだった。
そのことを謝る限に、レラは恐縮したように首を振った。
「ゼータは?」
「食べたぞ!」
「あっそ……」
もしかしたらとゼータもかと思って聞いてみたのだが、彼女は限のことなど気にせず普通に食べてしまったようだ。
一応アルバたちと同じく命の恩人なのだが、ゼータからしたらそこまで感謝していないのか、軽い言葉が返ってきた。
「色々あるな……」
前に出された沢山の料理に、限は思わず呟いてしまった。
こんなに沢山の食材は限たちは持っていなかったように思える。
なので、こんなに出てくるとは思っていなかった。
「村長さんにお礼を言われて、沢山のお野菜を頂きました」
「あぁ、家を直したからか……」
レラの言葉を聞いて、限は納得した。
廃棄されたオンボロの家が、たった1日でちゃんとした家になっていたのだから、村長のじいさんからしたらラッキーだと思ったことだろう。
理由はどうあれ、贅沢な食事ができるのは嬉しい。
「お肉はアルバ様が取って来てくれました」
「そうか。よくやったぞ!!」
「ワフッ♪」
乾燥した物だけしか持っていなかったはずなのに、皿の上には焼いたばかりの肉が乗っている。
それを限が不思議に思っていたら、レラがすぐに答えを教えてくれた。
野菜をもらったのはいいが、肉がないのは寂しいと感じたアルバが、近くの森に行って魔物を狩って来てくれたらしい。
自分のために動いてくれたのが嬉しく、限はお礼を言ってアルバを撫でまわした。
褒められて撫でられたアルバは、また嬉しそうに尻尾を振った。
「ちょっとあって、今日は遅くなったから、ここを出るのは明日にしよう」
「はい!」「了解!」「ワウッ!」
本当は昼食を取ったらこの村から出て行く予定だったのだが、研究所とかのこともあって食事を終えた時にはもう夕方になる少し前だった。
そのため、もうこの時間から出発するのが面倒になった限は、明日の出発に予定を変更することにした。
他のみんなも急いでいないので、その提案にアッサリと乗っかり、予定を変更することにしたのだった。
◆◆◆◆◆
「……どうなっているんだ!?」
何があったか分からないためとりあえず1日待ったのだが、翌朝になっても英助が帰ることは無かった。
そのため、研究所を破壊した敷島の連中は、いなくなった英助のことを捜索していた。
しかし、いくら研究所までの道を捜索しても見つからず、隊長の男は若干苛立たし気に部下たちへ問いかける。
「分かりません」
「何でどこにもいないんだ?」
自分たちに当たられても困る。
むしろ、部下の者たちも英助が見つからないことが不思議で仕方がない。
大体、いつからいなくなったのかすら分からないのでこれ以上探しようがない。
「隊長!!」
「何だ!?」
もう探すのにも飽きている様子の者もチラホラ出てきた時、捜索に向かっていた1人が慌てて戻ってきた。
その慌てように、隊長の男は内心朗報を期待していた。
「英助が見つかりました!」
「どこだ?」
「それが……」
思った通り、その部下は英助のことを発見して戻て来たようだ。
とりあえずいなくなった理由を本人から聞こうと思い、見つけた場所へと向かうことにしたのだが、見つけてきた部下の表情は曇っている。
「……、これは……」
英助のいる場所へと案内された全員が、言葉を失くしたように黙り込む。
そこには変わり果てた姿の英助が横たわっていたいたからだ。
何かいなくなった理由があると思っていたが、まさか命を落としているとは思ってもいなかった。
「魔物に襲われるようなことも無かったはずなのに……」
誰かが独り言のように呟く。
それは他の者たちも同じように思っていたことなので、みんな無言でその呟きに頷いた。
研究所付近の森にはそれ程危険な魔物は存在しておらず、敷島の者なら1人でも対応できる程度のものしかいないと思っている。
もしも、1人では対処できない魔物に遭遇した場合、他の者が絶対に気付いていたはずだ。
しかし、英助がいなくなったのを気付いたのは、研究所から北に向かった村に着いた時である。
むしろ自分からいなくなったと考えた方がしっくりくるところだ。
だが、そうしたならこのような状態になっているのはおかしい。
「…………ともかく、英助の遺体を持ち帰るしかあるまい……」
「……そうですね」
いくら考えても敷島の者たちは原因が分からないでいた。
しかし、いつまでもこのまま考えている訳にはいかないため、隊長の男は英助の遺体を魔法の指輪に収納した。
魔法の指輪とは、生物以外は何でも異空間に収納できる大容量の収納庫のような物だ。
アデマス王国に多く流通している魔法の指輪は、6畳の部屋くらいの大きさの容量が自由に出し入れできる。
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