32 / 179
第2章
第32話 亀
しおりを挟む
「……こいつはでかいな」
「本当ですね……」
「ワウッ!」
水面から顔を出しただけだというのに、限が見上げる形になる。
その出現した亀の大きさに、限たちは驚きの声をあげる。
そして、いつ襲って来るか分からないため、武器を構えて様子を窺った。
「……攻めて来るわけではないようだな」
「そうみたいですね……」
出てきた亀はじっと限のことを見つめているだけで、襲って来る様子がない。
そのため、限たちはゆっくりと構えを解いて様子を窺った。
それを見た亀は陸に上がり、限たちへと近付いてきた。
「んっ? 怪我してんのか?」
近付いてくる亀の動きを見ていると、なんとなく様子がおかしいのが分かった。
もしかしたら怪我をしているのではないかと思い、亀の周囲を見渡してみる。
その間亀はおとなしく止まっている。
「右後ろ脚か? 結構抉られてんな……」
歩き方がおかしいので足を重点に見て回ると、右足に怪我を負っているのが目に入った。
しかもちょっという怪我ではなく、何かに食いちぎられたように肉が一部抉られていた。
出血をしていない所を見ると、怪我を負って時間が経っているようだ。
「10日くらい前にこの森に入ろうとしてたのが発見されたって聞いたけど、それからずっとここにいたのか?」
“コクッ!”
限の言葉を理解しているのか、亀は聞かれたことに頷きを返す。
この森に入ってくるのを商人に見られたのが10日ほど前。
何人かの冒険者が来ても姿を確認できなかったのだから、もしかしたらずっと湖の底でじっとしていたのかもしれない。
そう思って問いかけたのだが、その通りだったようだ。
「ここで回復するのを待ってたのか?」
“コクッ!”
湖の周辺には薬草も生えているため、それを食して治るのを待っていたのだろうか。
限の質問に頷いたため、どうやら正解のようだ。
「……でも、何で上がってきたんでしょう?」
「そういやそうだな……」
レラの疑問はもっともだ。
湖の底でおとなしく回復を待っていたなら、そのままじっとしていれば良かったのだ。
それなのに、姿を現した理由がよく分からなかった。
「俺に魔力に反応したのか?」
“コクッ!”
この亀が浮き上がってきたのは、限が探知で広げた魔力に触れたすぐ後だった。
その魔力に反応して姿を現したのかもしれないと思い問いかけると、亀はまたも頷きで返した。
「限様なら回復してくれると思ったのでしょうか?」
「何でそう思うんだ?」
「さぁ? ただ、なんとなくではないでしょうか?」
「そんな、曖昧な……」
レラがそう思ったのは答えた通りなんとなくだ。
しかし、根拠を述べるとしたら、自分とアルバがそうだったからだ。
復讐を考えている割に、限はそこまで非情な人間ではないようにレラは感じている。
研究所の地下廃棄場で死ぬ寸前だった自分をわざわざ救ってくれたし、聞いた話ではアルバも同様に救ったそいう話だ。
怪我したものは、人であろうと魔物であろうと関係なく救ってしまうという優しさが限の中にあるのではないか。
それをこの亀も感じ取ったのだろうと、レラの中では考えている。
ただ、それも根拠のない直感に過ぎない。
「まぁ、いいか……」
「やっぱり治してあげるのですね?」
昔の限のことは知らないが、レラはその優しさが限の良いところだと思っている。
きっと元々優しい人間なのだろうと、勝手に解釈していた。
案の定、亀を助けることにした限に、レラは嬉しそうに微笑んだのだった。
「敵じゃなければ、どんな生物も気にしない」
限の中のスタンスは、レラの考えていることに近い。
敵じゃなければ気分次第で助けるし、敵だと分かれば容赦なく息の根を奪うのが手っ取り早いと、地下廃棄場に落とされてからは思うようになっていたのだ。
「それに、ここの景色を堪能して気分がいい。ここに来るきっかけをくれたこいつへの礼だ」
ここの長閑な景色を眺めながらの食事をし、とてもいい気分にさせてもらった。
この亀を見つけに来なければ、こんな景色にお目にかかることはなかっただろう。
そのことを考えると、この程度の怪我を治すくらい造作もないことだ。
亀の怪我をしている部位を治すべく、限は魔力を練り始めた。
「……よし! これでもう大丈夫だろ……」
限が回復魔法をかけてあげると、亀の抉れていた部分が少しずつ再生されていった。
そして、完治した足をポンポンと叩き、治療の終了を告げた。
「……ベロ!!」
「おわっ!!」
足の痛みや違和感がなくなったからだろうか、治してくれた限に対しての礼なのか、亀は舌を出して限のことを舐めた。
一舐めで全身ビチャッと濡れてしまった限は、感謝とはいえ何をしてくれんだと、抗議の目で亀を見ることになった。
「この子人懐っこいですね?」
「まぁ、俺が人間と呼べるか分からないがな……」
治してくれた限のことを気に入ったらしく、亀は頭を擦りつけてきた。
姿を現しても攻撃をしてくるわけでもないし、図体に似合わずおとなしい。
そのことから、レラは人懐っこい魔物なのかと思うようになっていた。
レラの言葉に、限は小さく自虐的な言葉を発する。
度重なる薬物や人体実験の結果、醜い化け物の姿になった自分が人間と呼べるのか自分自身疑問でもあった。
魔物が人に懐くことはあまりないため、この亀が懐いたのも魔物の一種だと思って近付いてきたのではないかと感じたのだ。
「そうでした! 限様は人ではありませんでした!」
“ピクッ!”
人ではないという自虐的な発言をしたが、限の中ではレラに否定してもらいたい気持ちが少しあった。
しかし、その期待を裏切るかのように完全肯定されたことで、ショックを受けた限は僅かに反応して落ち込みそうになった。
「限様は神様でした! この亀さんも限様の偉大さに気が付いたのでしょう!」
「いや、神はないって……」
レラが肯定した理由が斜め上をいっていた。
そう言えば、初めて会って体を治してあげた時から、レラは限をずっと神扱いしている。
そういう重い女だということを、限は今更思い出していた。
「さて……、そろそろ町へ戻るか?」
「ワウッ!」
「そうですね。今回は不発だったようですし……」
ここに来たのも、研究所の人間によって作り出されたかもしれない魔物と、それを作ったであろう研究員を殺しに来ただけだ。
亀の魔物は、普通の亀同様長生きするものだ。
ここまで大きくなったということは、この亀は相当な年月を生きてきたのだろう。
大きさに関して言えばとんでもないが、人に危害を加えたわけでもないようなので、このままギルドに戻って報告するだけだ。
「…………」
「……何だ? まだ何か用か?」
帰ろうとしていたら、亀が限の服の裾を噛んできた。
噛んだままそのままじっと限のことを見つめている亀に、まだ何かあるのかと思い尋ねた。
しかし、言葉を話せるわけでもないため、亀はそのまま動かずに限を見つめている。
「……もしかして、この子限様に付いて来たいのでは?」
「えっ? そうなのか?」
“コクッ!”
限を見つめる亀の目がどことなく悲しそうに思え、レラは感じたままに発言する。
その発言が正しいのか、限は亀に問いかける。
それが正解だったらしく、裾を離した亀は頷く。
「……でかいから無理だ!」
「っ!!」
懐かれたのは悪い気はしないが、さすがに連れて行くのは無理だ。
バッサリ斬り捨てるような発言に、亀はショックを受けたように目を見開く。
「小さければ連れて行っても良かったが、そんだけでかいと連れて歩けない!」
「っ!!」
“ボンッ!!”
連れて行かないのではなく、でかいから連れて行けないのだということに気付いた亀は、何かを思いついたように表情を輝かせた。
そして全身に魔力を纏って何か魔法を発動させたかと思うと、音と共に煙のようなものに覆われた。
煙がすぐに消えていくと、両手に収まるほどの亀が限を見上げていた。
「おぉ! すごいな! 魔力操作の上手い魔物は体の大きさを変化できると聞いたことがあるが、お前も使えたのか?」
「すごい!!」「ワウッ!」
魔物のことが書かれた本か辞書で、限はこの現象のことが書かれた文を読んだことがあった。
そのため、こうなったことに驚きはしないが、使える魔物に会うことはなかなか無いという話だ。
まさか、この亀が使えるとは思わず、限は面白そうに小さくなった亀を持ち上げた。
レラとアルバはこの魔法のことを知らなかったのか、純粋に驚いていた。
「……キュ!」
「この大きさなら大丈夫だろって言いたいのか? まぁ、この大きさなら大丈夫だろ……」
「可愛い泣き声ですね!」
でかいから無理と言ったから、亀は体を小さくしたのだろう。
つまり、これで自分も連れて行ってほしいと主張しているのだ。
持てる程度の大きさならたしかに問題ない。
そのため、限は亀の希望通り連れて行くことにした。
会話とは関係ないが、口から漏らした空気が鳴き声のように聞こえ、レラは何だか可愛らしく感じたようだ。
「じゃあ、帰るか?」
「はい!」
「ワンッ!」「キュッ!」
亀も連れて行くことになったが、今度こそレオたちは町へ帰ることにしたのだった。
「本当ですね……」
「ワウッ!」
水面から顔を出しただけだというのに、限が見上げる形になる。
その出現した亀の大きさに、限たちは驚きの声をあげる。
そして、いつ襲って来るか分からないため、武器を構えて様子を窺った。
「……攻めて来るわけではないようだな」
「そうみたいですね……」
出てきた亀はじっと限のことを見つめているだけで、襲って来る様子がない。
そのため、限たちはゆっくりと構えを解いて様子を窺った。
それを見た亀は陸に上がり、限たちへと近付いてきた。
「んっ? 怪我してんのか?」
近付いてくる亀の動きを見ていると、なんとなく様子がおかしいのが分かった。
もしかしたら怪我をしているのではないかと思い、亀の周囲を見渡してみる。
その間亀はおとなしく止まっている。
「右後ろ脚か? 結構抉られてんな……」
歩き方がおかしいので足を重点に見て回ると、右足に怪我を負っているのが目に入った。
しかもちょっという怪我ではなく、何かに食いちぎられたように肉が一部抉られていた。
出血をしていない所を見ると、怪我を負って時間が経っているようだ。
「10日くらい前にこの森に入ろうとしてたのが発見されたって聞いたけど、それからずっとここにいたのか?」
“コクッ!”
限の言葉を理解しているのか、亀は聞かれたことに頷きを返す。
この森に入ってくるのを商人に見られたのが10日ほど前。
何人かの冒険者が来ても姿を確認できなかったのだから、もしかしたらずっと湖の底でじっとしていたのかもしれない。
そう思って問いかけたのだが、その通りだったようだ。
「ここで回復するのを待ってたのか?」
“コクッ!”
湖の周辺には薬草も生えているため、それを食して治るのを待っていたのだろうか。
限の質問に頷いたため、どうやら正解のようだ。
「……でも、何で上がってきたんでしょう?」
「そういやそうだな……」
レラの疑問はもっともだ。
湖の底でおとなしく回復を待っていたなら、そのままじっとしていれば良かったのだ。
それなのに、姿を現した理由がよく分からなかった。
「俺に魔力に反応したのか?」
“コクッ!”
この亀が浮き上がってきたのは、限が探知で広げた魔力に触れたすぐ後だった。
その魔力に反応して姿を現したのかもしれないと思い問いかけると、亀はまたも頷きで返した。
「限様なら回復してくれると思ったのでしょうか?」
「何でそう思うんだ?」
「さぁ? ただ、なんとなくではないでしょうか?」
「そんな、曖昧な……」
レラがそう思ったのは答えた通りなんとなくだ。
しかし、根拠を述べるとしたら、自分とアルバがそうだったからだ。
復讐を考えている割に、限はそこまで非情な人間ではないようにレラは感じている。
研究所の地下廃棄場で死ぬ寸前だった自分をわざわざ救ってくれたし、聞いた話ではアルバも同様に救ったそいう話だ。
怪我したものは、人であろうと魔物であろうと関係なく救ってしまうという優しさが限の中にあるのではないか。
それをこの亀も感じ取ったのだろうと、レラの中では考えている。
ただ、それも根拠のない直感に過ぎない。
「まぁ、いいか……」
「やっぱり治してあげるのですね?」
昔の限のことは知らないが、レラはその優しさが限の良いところだと思っている。
きっと元々優しい人間なのだろうと、勝手に解釈していた。
案の定、亀を助けることにした限に、レラは嬉しそうに微笑んだのだった。
「敵じゃなければ、どんな生物も気にしない」
限の中のスタンスは、レラの考えていることに近い。
敵じゃなければ気分次第で助けるし、敵だと分かれば容赦なく息の根を奪うのが手っ取り早いと、地下廃棄場に落とされてからは思うようになっていたのだ。
「それに、ここの景色を堪能して気分がいい。ここに来るきっかけをくれたこいつへの礼だ」
ここの長閑な景色を眺めながらの食事をし、とてもいい気分にさせてもらった。
この亀を見つけに来なければ、こんな景色にお目にかかることはなかっただろう。
そのことを考えると、この程度の怪我を治すくらい造作もないことだ。
亀の怪我をしている部位を治すべく、限は魔力を練り始めた。
「……よし! これでもう大丈夫だろ……」
限が回復魔法をかけてあげると、亀の抉れていた部分が少しずつ再生されていった。
そして、完治した足をポンポンと叩き、治療の終了を告げた。
「……ベロ!!」
「おわっ!!」
足の痛みや違和感がなくなったからだろうか、治してくれた限に対しての礼なのか、亀は舌を出して限のことを舐めた。
一舐めで全身ビチャッと濡れてしまった限は、感謝とはいえ何をしてくれんだと、抗議の目で亀を見ることになった。
「この子人懐っこいですね?」
「まぁ、俺が人間と呼べるか分からないがな……」
治してくれた限のことを気に入ったらしく、亀は頭を擦りつけてきた。
姿を現しても攻撃をしてくるわけでもないし、図体に似合わずおとなしい。
そのことから、レラは人懐っこい魔物なのかと思うようになっていた。
レラの言葉に、限は小さく自虐的な言葉を発する。
度重なる薬物や人体実験の結果、醜い化け物の姿になった自分が人間と呼べるのか自分自身疑問でもあった。
魔物が人に懐くことはあまりないため、この亀が懐いたのも魔物の一種だと思って近付いてきたのではないかと感じたのだ。
「そうでした! 限様は人ではありませんでした!」
“ピクッ!”
人ではないという自虐的な発言をしたが、限の中ではレラに否定してもらいたい気持ちが少しあった。
しかし、その期待を裏切るかのように完全肯定されたことで、ショックを受けた限は僅かに反応して落ち込みそうになった。
「限様は神様でした! この亀さんも限様の偉大さに気が付いたのでしょう!」
「いや、神はないって……」
レラが肯定した理由が斜め上をいっていた。
そう言えば、初めて会って体を治してあげた時から、レラは限をずっと神扱いしている。
そういう重い女だということを、限は今更思い出していた。
「さて……、そろそろ町へ戻るか?」
「ワウッ!」
「そうですね。今回は不発だったようですし……」
ここに来たのも、研究所の人間によって作り出されたかもしれない魔物と、それを作ったであろう研究員を殺しに来ただけだ。
亀の魔物は、普通の亀同様長生きするものだ。
ここまで大きくなったということは、この亀は相当な年月を生きてきたのだろう。
大きさに関して言えばとんでもないが、人に危害を加えたわけでもないようなので、このままギルドに戻って報告するだけだ。
「…………」
「……何だ? まだ何か用か?」
帰ろうとしていたら、亀が限の服の裾を噛んできた。
噛んだままそのままじっと限のことを見つめている亀に、まだ何かあるのかと思い尋ねた。
しかし、言葉を話せるわけでもないため、亀はそのまま動かずに限を見つめている。
「……もしかして、この子限様に付いて来たいのでは?」
「えっ? そうなのか?」
“コクッ!”
限を見つめる亀の目がどことなく悲しそうに思え、レラは感じたままに発言する。
その発言が正しいのか、限は亀に問いかける。
それが正解だったらしく、裾を離した亀は頷く。
「……でかいから無理だ!」
「っ!!」
懐かれたのは悪い気はしないが、さすがに連れて行くのは無理だ。
バッサリ斬り捨てるような発言に、亀はショックを受けたように目を見開く。
「小さければ連れて行っても良かったが、そんだけでかいと連れて歩けない!」
「っ!!」
“ボンッ!!”
連れて行かないのではなく、でかいから連れて行けないのだということに気付いた亀は、何かを思いついたように表情を輝かせた。
そして全身に魔力を纏って何か魔法を発動させたかと思うと、音と共に煙のようなものに覆われた。
煙がすぐに消えていくと、両手に収まるほどの亀が限を見上げていた。
「おぉ! すごいな! 魔力操作の上手い魔物は体の大きさを変化できると聞いたことがあるが、お前も使えたのか?」
「すごい!!」「ワウッ!」
魔物のことが書かれた本か辞書で、限はこの現象のことが書かれた文を読んだことがあった。
そのため、こうなったことに驚きはしないが、使える魔物に会うことはなかなか無いという話だ。
まさか、この亀が使えるとは思わず、限は面白そうに小さくなった亀を持ち上げた。
レラとアルバはこの魔法のことを知らなかったのか、純粋に驚いていた。
「……キュ!」
「この大きさなら大丈夫だろって言いたいのか? まぁ、この大きさなら大丈夫だろ……」
「可愛い泣き声ですね!」
でかいから無理と言ったから、亀は体を小さくしたのだろう。
つまり、これで自分も連れて行ってほしいと主張しているのだ。
持てる程度の大きさならたしかに問題ない。
そのため、限は亀の希望通り連れて行くことにした。
会話とは関係ないが、口から漏らした空気が鳴き声のように聞こえ、レラは何だか可愛らしく感じたようだ。
「じゃあ、帰るか?」
「はい!」
「ワンッ!」「キュッ!」
亀も連れて行くことになったが、今度こそレオたちは町へ帰ることにしたのだった。
11
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
聖女解任ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私はマリア、職業は大聖女。ダグラス王国の聖女のトップだ。そんな私にある日災難(婚約者)が災難(難癖を付け)を呼び、聖女を解任された。やった〜っ!悩み事が全て無くなったから、2度と聖女の職には戻らないわよっ!?
元聖女がやっと手に入れた自由を満喫するお話しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる