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ティーパーティ編 その4
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「勉強って…何を勉強するつもりなのよ…」
「勿論リティシア様のように美しく華麗に解決する方法ですよ。」
デイジー嬢はそれがさも当然であるかのように淡々と述べていくので、私の方が恥ずかしくなってしまう。
彼女の言葉にはなんて返せばいいのか本当に分からないわね…。
そしてデイジー嬢は、令嬢を私に一人一人順番に紹介していく。
…これでは完全に私がパーティの主役みたいになってしまっているが、主催者であるデイジー嬢が好きでそうしているんだから私が何か口を挟む必要もないわよね。
次いでデイジー嬢が私に紹介したのは、先程から私をあからさまに怖がっている令嬢であった。
「こちらは、私の友人のマリーアイ=カルロット伯爵令嬢です」
「リティシア嬢…初めまして」
初めましてってことは…私の噂を聞いて怖がってるだけなのね。デイジー嬢と友人ってことは、彼女に上手く言いくるめられてパーティに参加したってところかしら。
そして私の目がよほど怖いのか、マリーアイ嬢の表情はみるみるうちに青ざめていく。
無理して私の目を見る必要なんてないのに。
わざわざ紹介してくれたからってデイジー嬢のために頑張っているんでしょうね。
可愛い子だわ。
「初めまして。その髪飾り、マリーアイ嬢にとてもよく似合っていますね」
恐怖心を少しでも減らしてあげようと彼女の髪飾りを褒めると明らかに表情が和らいでいくのが分かった。
ちらりと横目でデイジー嬢を見るとリティシア様流石!という表情をしていた。
…ほんとに顔によく出る子なのね。この子は。
「あ、ありがとうございます…これは…婚約者の方に頂いたんです」
マリーアイ嬢は少し照れたように、でも嬉しそうに呟いた。
ある程度の地位があるとこの年で既に婚約者がいるのは普通のことなのね。
現代…私の住んでいた世界では絶対にあり得ない話だわ。
こんなに早くから婚約者がいるなんて窮屈じゃないかと思うけど…マリーアイ嬢を見るとそういうわけでもないのね。とっても幸せそうだわ。
もしかしたら主人公やアレクも…こんな顔をしていたのかもしれないわね。
この顔のためなら私…頑張れる気がするわ。
「マリーアイ嬢の婚約者様はマリーアイ嬢を大切になされているんですね。令嬢を見ていれば分かりますわ」
「リティシア…様…!」
あら?呼び方が様付けになっちゃった…。
マリーアイ嬢が向ける視線がデイジー嬢が私に向ける視線とよく酷似していることに私は気づく。
まぁ、嫌われるよりマシか。
でも私は貴女達が思ってるほど良い人間ではないから失望させてしまわないか心配だわ。
私の悪役令嬢の姿を見ても…どうか悲しまないでね。
こんな風に歩み寄れば他の令嬢とも仲良くなれたはずなのに、何故悪役令嬢は茨の道を進んだのかしら。
聞けるものなら聞きたいわよホントに。
そして…令嬢達の私を見る目が徐々に変わってきたことを気に食わない令嬢がただ一人。
先程私を陥れようとした名も知らぬどこぞのご令嬢だ。
「そういえば、リティシア様の婚約者様はこの国で二番目に高い身分の方でしたわね」
私と令嬢が仲良くなる姿を決してよくは思わないだろうとは思っていたが、何を言うつもりなのだろう。
私はちゃんと対応できるだろうか。
さっきは上手く機転を利かせられたけど毎回毎回そうはいかない。
正直不安でいっぱいだが…その様子を一瞬でも見せてしまえば、その瞬間に私の負けが確定する。
あくまでも冷静に…焦りは敗北しか呼ばないんだから。
「ところでデイジー嬢、私は紹介して下さらないの?」
彼女は優雅に紅茶を飲むと冷たい声色で告げる。名指しされたデイジー嬢は慌てて彼女を紹介する。
「あっ、申し訳ございません。こちらの方はヴィオラ=ハーベリッシュ侯爵令嬢です」
この世界にリティシアと同年代の公爵家の娘はいないはずだから…恐らく公爵ではなく同じ発音の侯爵ね。文字にしないと分からない爵位ってホント分かりにくいわ。
公爵家の次に強い立場だから伯爵家に対しても威張れるわけね。
逆に自分よりも身分の高い私にまでこんな態度をするってことは…恐らく過去に何かあったんでしょうね。
「リティシア嬢、先程は失礼致しました。リティシア嬢が聡明だとお聞きしたものでつい試したくなってしまいました。お許し下さいませ」
「…えぇ。別に気にしていないわ」
「リティシア嬢が殿下と婚約なされた時は本当に驚きましたわ。ねぇ、皆さん?」
そう言ってヴィオラ嬢は周囲を見渡すと、令嬢達はとりあえず頷いてみせる。ここは合わせておいた方が吉だと考えたのだろう。
というか皆も本当に驚いただろうしね。
「殿下の心を射止めた女性は今まで一人もいないんですよ。一体どんな方法を使ったのか、是非お聞きしたいものですわ」
残念ながら私は彼を射止めてないからそんな方法は教えられないんだけど…。
その発言の意図が分からずに私はただ彼女の言葉の続きを待った。
「あぁ、そういえば公爵様と陛下は親友でございましたわね。…まぁそれは関係ないでしょうけど」
なるほどね。
皆の憧れの殿下と婚約出来たのはお前の力じゃないと…そう言いたいのね。
「勿論リティシア様のように美しく華麗に解決する方法ですよ。」
デイジー嬢はそれがさも当然であるかのように淡々と述べていくので、私の方が恥ずかしくなってしまう。
彼女の言葉にはなんて返せばいいのか本当に分からないわね…。
そしてデイジー嬢は、令嬢を私に一人一人順番に紹介していく。
…これでは完全に私がパーティの主役みたいになってしまっているが、主催者であるデイジー嬢が好きでそうしているんだから私が何か口を挟む必要もないわよね。
次いでデイジー嬢が私に紹介したのは、先程から私をあからさまに怖がっている令嬢であった。
「こちらは、私の友人のマリーアイ=カルロット伯爵令嬢です」
「リティシア嬢…初めまして」
初めましてってことは…私の噂を聞いて怖がってるだけなのね。デイジー嬢と友人ってことは、彼女に上手く言いくるめられてパーティに参加したってところかしら。
そして私の目がよほど怖いのか、マリーアイ嬢の表情はみるみるうちに青ざめていく。
無理して私の目を見る必要なんてないのに。
わざわざ紹介してくれたからってデイジー嬢のために頑張っているんでしょうね。
可愛い子だわ。
「初めまして。その髪飾り、マリーアイ嬢にとてもよく似合っていますね」
恐怖心を少しでも減らしてあげようと彼女の髪飾りを褒めると明らかに表情が和らいでいくのが分かった。
ちらりと横目でデイジー嬢を見るとリティシア様流石!という表情をしていた。
…ほんとに顔によく出る子なのね。この子は。
「あ、ありがとうございます…これは…婚約者の方に頂いたんです」
マリーアイ嬢は少し照れたように、でも嬉しそうに呟いた。
ある程度の地位があるとこの年で既に婚約者がいるのは普通のことなのね。
現代…私の住んでいた世界では絶対にあり得ない話だわ。
こんなに早くから婚約者がいるなんて窮屈じゃないかと思うけど…マリーアイ嬢を見るとそういうわけでもないのね。とっても幸せそうだわ。
もしかしたら主人公やアレクも…こんな顔をしていたのかもしれないわね。
この顔のためなら私…頑張れる気がするわ。
「マリーアイ嬢の婚約者様はマリーアイ嬢を大切になされているんですね。令嬢を見ていれば分かりますわ」
「リティシア…様…!」
あら?呼び方が様付けになっちゃった…。
マリーアイ嬢が向ける視線がデイジー嬢が私に向ける視線とよく酷似していることに私は気づく。
まぁ、嫌われるよりマシか。
でも私は貴女達が思ってるほど良い人間ではないから失望させてしまわないか心配だわ。
私の悪役令嬢の姿を見ても…どうか悲しまないでね。
こんな風に歩み寄れば他の令嬢とも仲良くなれたはずなのに、何故悪役令嬢は茨の道を進んだのかしら。
聞けるものなら聞きたいわよホントに。
そして…令嬢達の私を見る目が徐々に変わってきたことを気に食わない令嬢がただ一人。
先程私を陥れようとした名も知らぬどこぞのご令嬢だ。
「そういえば、リティシア様の婚約者様はこの国で二番目に高い身分の方でしたわね」
私と令嬢が仲良くなる姿を決してよくは思わないだろうとは思っていたが、何を言うつもりなのだろう。
私はちゃんと対応できるだろうか。
さっきは上手く機転を利かせられたけど毎回毎回そうはいかない。
正直不安でいっぱいだが…その様子を一瞬でも見せてしまえば、その瞬間に私の負けが確定する。
あくまでも冷静に…焦りは敗北しか呼ばないんだから。
「ところでデイジー嬢、私は紹介して下さらないの?」
彼女は優雅に紅茶を飲むと冷たい声色で告げる。名指しされたデイジー嬢は慌てて彼女を紹介する。
「あっ、申し訳ございません。こちらの方はヴィオラ=ハーベリッシュ侯爵令嬢です」
この世界にリティシアと同年代の公爵家の娘はいないはずだから…恐らく公爵ではなく同じ発音の侯爵ね。文字にしないと分からない爵位ってホント分かりにくいわ。
公爵家の次に強い立場だから伯爵家に対しても威張れるわけね。
逆に自分よりも身分の高い私にまでこんな態度をするってことは…恐らく過去に何かあったんでしょうね。
「リティシア嬢、先程は失礼致しました。リティシア嬢が聡明だとお聞きしたものでつい試したくなってしまいました。お許し下さいませ」
「…えぇ。別に気にしていないわ」
「リティシア嬢が殿下と婚約なされた時は本当に驚きましたわ。ねぇ、皆さん?」
そう言ってヴィオラ嬢は周囲を見渡すと、令嬢達はとりあえず頷いてみせる。ここは合わせておいた方が吉だと考えたのだろう。
というか皆も本当に驚いただろうしね。
「殿下の心を射止めた女性は今まで一人もいないんですよ。一体どんな方法を使ったのか、是非お聞きしたいものですわ」
残念ながら私は彼を射止めてないからそんな方法は教えられないんだけど…。
その発言の意図が分からずに私はただ彼女の言葉の続きを待った。
「あぁ、そういえば公爵様と陛下は親友でございましたわね。…まぁそれは関係ないでしょうけど」
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