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誕生日パーティ編 その4
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「ツヴァイト殿下は、アルターニャ王女様のことが大好きで、本当のお姉さんだと思っているはずです。その思いに応えてあげるべきだと思いませんか?」
「り…リティシアの癖に生意気なのよ…あんたが私に説教するなんて頭が高いにもほどがあるわ」
アルターニャは正論であることに気づきながらも、相手が私であるが故に素直に受け入れられないようであった。
全く変なプライドね…。
「アルターニャ王女様、私に兄弟はいませんがもしいたのであれば可愛がってあげたいなと思います。兄弟のいない私の代わりに、ご自身の兄弟に対して優しく接しては頂けないでしょうか?」
イサベルが優しく微笑みながらそう彼女に問いかけるとアルターニャはイサベルの笑顔に釘付けになる。そうね、この可愛さは異常だからその気持ちは分かるわ。
どうやらイサベルは上手く私を助けようとしてくれていたらしく、私に軽くウィンクをしてくる。可愛いわね…主人公っていうのは本当に。
「…分かった、イサベルちゃんがそう言うなら考えてみるわ」
イサベルパワー凄いわね…私一人の力だったらここまで言わせられなかったでしょう。彼女は他の登場人物の考えを変えることができる…やっぱりこの作品にとって必要不可欠な存在だわ。
「有難うございます。アルターニャ王女様」
イサベルが眩しいくらいの笑顔を向けると、アルターニャはそのあまりの美しさに目が眩んでいた。ここまでくるともはや女神よね…あの時の男の子に言いたいわ。ここに本物の女神がいるわよってね。
私のパーティに来たご令嬢達はアーグレンばっかり見てるけど、逆にご令息達はイサベルばっかり見てる。本人に気づいてほしいのか割とあからさまに見ているのだが、彼らは完全に気づいていない。
一人は気づかないふりだろうが、一人は本当に気づいていないようだ。
……恐らく直接声をかけられでもしない限りイサベルは自分に視線が集中していることに気づかないのだろう。
そう思ったのだが、イサベルが流石に注がれ続ける視線に気づいたらしく、振り返った。その瞬間令息達は視線を逸らし、あたかも何もしていない感を出して他の人と話すふりをしている。
イサベルは首を傾げると、再び私の方に向き直った。うん、やっぱり鈍感なのね。
「そうだ、リティシア。殿下は来てないの?」
「まだ来ていませんよ。」
「へ~そうなの。とうとう愛想尽かされたんじゃない?哀れねリティシア」
「まだパーティは始まったばかりですしそう決めつけるのは早いのではありませんか?」
「…まぁそうね。でも私がいる時間に殿下が来てくれないと困るわ。折角ここまで来たのに…」
「…分かってはいましたが私の誕生日を祝いに来たわけではないのですね」
「いいえ?貴女の誕生日もちゃんと祝いに来たのよ。最近の貴女は生意気だけど昔ほどじゃないからね。というか私につっかかるようなご令嬢が他にいなくてつまらないのよ。リティシアがいてくれて本当に助かるわ」
私は彼女の口から平然と紡がれたその言葉に呆れざるを得ない。
薄々感づいてはいたけど楽しんでたのねこの王女……。まぁ私もちょっと楽しんでたところはあるけどね。
アルターニャ王女との関係も少しは変わったのかな。……まぁどれだけ変わろうとアレクは絶対に渡さないけどね。
そしてアルターニャは視線をアーグレンに移したのだが、彼は少し下の方を見て目線を合わせないようにする。アルターニャはそれに気づいて下から見上げるようにすると彼は視線を真正面へと戻した。
アーグレンも何気にアルターニャに喧嘩売るわよね…。本当に嫌いなんだろうなぁ。
「ちょっと、視線合わせなさいよ」
「あぁすみません、王女様が私を見ていることに気がつきませんでした」
「嘘おっしゃい!…ねぇ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
彼は真顔で答えたように見えたのだが、一瞬だけ心底嫌そうな表情に変わっていた。どうやらその表情の変化には私だけが気づいたらしい。
「ねぇ、あんた殿下の親友なんでしょ?殿下がいつ来るかとか知らないわけ?」
「そのようなことは存じませんが…もし知っていたとしても王女様に教える義理はないと思います」
「言ってくれるわねこの平民騎士…」
アルターニャとアーグレンの間に見えない電気がバチバチと音を立てているのが分かる。
まぁ言ってることは間違ってはいないけど言い方よね。言い方。
……ってそれが一番大事じゃない?
「あ、アルターニャ王女様、大丈夫です!殿下はきっと来ますよ!リティシア様を大切になさっている殿下が来ないはずありません!」
イサベルが慌てて間に割り込んで空気を変えようとする。
「…そうねぇ、一応婚約者だもんね、来るわよね。それに、こんなに可愛いイサベルちゃんがいるんだから見に来ないなんてもったいないものね」
「かわっ…!?」
アルターニャはイサベルを見つめて笑うと、私に言葉を投げかける。
「リティシア~殿下が来なかったら貴女へのプレゼントはなしよ」
「というかプレゼントをくれるおつもりだったのが驚きです」
「まぁもうプレゼントはあげてるんだけどね。」
「……?」
「この私が来たことが最高のプレゼントでしょ?」
「り…リティシアの癖に生意気なのよ…あんたが私に説教するなんて頭が高いにもほどがあるわ」
アルターニャは正論であることに気づきながらも、相手が私であるが故に素直に受け入れられないようであった。
全く変なプライドね…。
「アルターニャ王女様、私に兄弟はいませんがもしいたのであれば可愛がってあげたいなと思います。兄弟のいない私の代わりに、ご自身の兄弟に対して優しく接しては頂けないでしょうか?」
イサベルが優しく微笑みながらそう彼女に問いかけるとアルターニャはイサベルの笑顔に釘付けになる。そうね、この可愛さは異常だからその気持ちは分かるわ。
どうやらイサベルは上手く私を助けようとしてくれていたらしく、私に軽くウィンクをしてくる。可愛いわね…主人公っていうのは本当に。
「…分かった、イサベルちゃんがそう言うなら考えてみるわ」
イサベルパワー凄いわね…私一人の力だったらここまで言わせられなかったでしょう。彼女は他の登場人物の考えを変えることができる…やっぱりこの作品にとって必要不可欠な存在だわ。
「有難うございます。アルターニャ王女様」
イサベルが眩しいくらいの笑顔を向けると、アルターニャはそのあまりの美しさに目が眩んでいた。ここまでくるともはや女神よね…あの時の男の子に言いたいわ。ここに本物の女神がいるわよってね。
私のパーティに来たご令嬢達はアーグレンばっかり見てるけど、逆にご令息達はイサベルばっかり見てる。本人に気づいてほしいのか割とあからさまに見ているのだが、彼らは完全に気づいていない。
一人は気づかないふりだろうが、一人は本当に気づいていないようだ。
……恐らく直接声をかけられでもしない限りイサベルは自分に視線が集中していることに気づかないのだろう。
そう思ったのだが、イサベルが流石に注がれ続ける視線に気づいたらしく、振り返った。その瞬間令息達は視線を逸らし、あたかも何もしていない感を出して他の人と話すふりをしている。
イサベルは首を傾げると、再び私の方に向き直った。うん、やっぱり鈍感なのね。
「そうだ、リティシア。殿下は来てないの?」
「まだ来ていませんよ。」
「へ~そうなの。とうとう愛想尽かされたんじゃない?哀れねリティシア」
「まだパーティは始まったばかりですしそう決めつけるのは早いのではありませんか?」
「…まぁそうね。でも私がいる時間に殿下が来てくれないと困るわ。折角ここまで来たのに…」
「…分かってはいましたが私の誕生日を祝いに来たわけではないのですね」
「いいえ?貴女の誕生日もちゃんと祝いに来たのよ。最近の貴女は生意気だけど昔ほどじゃないからね。というか私につっかかるようなご令嬢が他にいなくてつまらないのよ。リティシアがいてくれて本当に助かるわ」
私は彼女の口から平然と紡がれたその言葉に呆れざるを得ない。
薄々感づいてはいたけど楽しんでたのねこの王女……。まぁ私もちょっと楽しんでたところはあるけどね。
アルターニャ王女との関係も少しは変わったのかな。……まぁどれだけ変わろうとアレクは絶対に渡さないけどね。
そしてアルターニャは視線をアーグレンに移したのだが、彼は少し下の方を見て目線を合わせないようにする。アルターニャはそれに気づいて下から見上げるようにすると彼は視線を真正面へと戻した。
アーグレンも何気にアルターニャに喧嘩売るわよね…。本当に嫌いなんだろうなぁ。
「ちょっと、視線合わせなさいよ」
「あぁすみません、王女様が私を見ていることに気がつきませんでした」
「嘘おっしゃい!…ねぇ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
彼は真顔で答えたように見えたのだが、一瞬だけ心底嫌そうな表情に変わっていた。どうやらその表情の変化には私だけが気づいたらしい。
「ねぇ、あんた殿下の親友なんでしょ?殿下がいつ来るかとか知らないわけ?」
「そのようなことは存じませんが…もし知っていたとしても王女様に教える義理はないと思います」
「言ってくれるわねこの平民騎士…」
アルターニャとアーグレンの間に見えない電気がバチバチと音を立てているのが分かる。
まぁ言ってることは間違ってはいないけど言い方よね。言い方。
……ってそれが一番大事じゃない?
「あ、アルターニャ王女様、大丈夫です!殿下はきっと来ますよ!リティシア様を大切になさっている殿下が来ないはずありません!」
イサベルが慌てて間に割り込んで空気を変えようとする。
「…そうねぇ、一応婚約者だもんね、来るわよね。それに、こんなに可愛いイサベルちゃんがいるんだから見に来ないなんてもったいないものね」
「かわっ…!?」
アルターニャはイサベルを見つめて笑うと、私に言葉を投げかける。
「リティシア~殿下が来なかったら貴女へのプレゼントはなしよ」
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「この私が来たことが最高のプレゼントでしょ?」
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