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ミア・エヴァンス嬢の場合
彼女の可愛い恋人候補
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ミア・エヴァンスはぼんやりと窓の外を眺めていた。
ミアは姉であるオリヴィア・エヴァンスが大好きな極度のシスコンであった。彼女の半生は姉を追いかけて、姉を幸せにするためだけにほぼ費やされていたので、いざその姉にふさわしい殿方が現れ、姉に熱烈に求婚をして遂に2人が結ばれ、嫁いだオリヴィアが家を出ていったときーーーミアは唐突に燃え尽き症候群に陥った。
(お姉様がいないとこんなに張り合いがないなんて…)
両親は今まで恋人の一人もいなかった姉のオリヴィアが王都の中でも結婚相手として皆が熱望していた侯爵子息に嫁いでいったことにとりあえず安心し、齢20歳であるミアがまだ恋人がいないこともそこまで気にしていないようだったが、彼らは知らないだろう、外面はいいミアが内心こんなに落ち込んでいることを。しかもそれが極度のシスコンゆえであるということを。今や彼女は、次は自分が結婚するという意欲はまったく持てずにいた。
その時、母がミアの名前を呼びながら部屋の扉をノックしたので、ミアは慌ててなんとか笑顔を浮かべて彼女を迎えた。
「ミア、嬉しいニュースがオリヴィアからきたのよ!オリヴィア、懐妊したの」
それはもちろんミアにとっても待ちかねた嬉しいニュースだったが、母が続けた言葉は彼女をもっと喜ばせた。
「今度ベイビーシャワーをするらしいの。ミアも行くわよね?」
「もちろん!」
(お姉さまに会えるんだわ…!)
姉を訪問したければ家族なのだから、先触れを出して訪ねていけばいつでも会えるのだが、やはり同じ家に住んでいたときのように頻繁には会えないし、今は姉は結婚しているわけだから、いくら妹とはいえ四六時中入り浸ることは出来ない。
ちなみにベイビーシャワーとは、妊婦を囲んで、家族や親しい友人たちが赤ちゃんを産む前に集まり、プレゼントをしたり、祝ったりするイベントである。まだそこまで一般的ではないが最近王都では徐々に認知されてきたイベントなのだ。ミアは今までの沈鬱な気分をすっかり忘れて、明るい気持ちになった。
(何をプレゼントしようかしら…)
同じく浮かれた気分の母が部屋から出ていくと、ミアは早速何をプレゼントにするか考え始めた。
ベイビーシャワー当日。
オリヴィアと夫であるレオナルド・サットン侯爵子息である家に家族や友人が集まって、とても賑やかであった。両親と共に家を訪れたミアはまず真っ先にオリヴィアを探した。
「お姉様ーーーー!!」
人混みの中に愛しい姉を見つけて、両親に断りをいれると、ミアは淑女の嗜みから外れないギリギリのスピードでにじり寄った。仲睦まじく寄り添って立っているオリヴィアとレオナルドに挨拶をする。
(ああ、幸せそうだわ、お姉様。さすがレオナルド様、ちゃんと愛してくださってるのね)
レオナルドは彼女のお眼鏡に適った貴族子息である。ミアはオリヴィアの顔を見ただけで、彼女が愛され、大事にされ、充実した時を過ごしていることを知った。
「ミア!しばらく見ない間にまた美しくなったんじゃない?」
「お姉様、またそんなことを言って!お姉様こそますます美しくなられて!」
褒め合う姉妹に、周囲の目も柔らかい。
「ご懐妊、誠におめでとうございます」
ぱっとオリヴィアは頬を染めて微笑み、レオナルドも相好を崩してミアにお礼を言う。
(ああ恥じらうお姉様も可愛すぎる…!)
ミアが心の中で悶絶していると、後ろから、オリヴィア様!と女性の声がした。この声は、エディス・ナイトウェル侯爵夫人である。ミアが振り向くと、エディスとその夫であるオスカー・ナイトウェル侯爵、それから見知らぬ少年が立っていた。もうちょっとオリヴィアと話していたかったがここは譲るべきであろう。ミアは3人に挨拶をすると、エディスが、ミアに、久しぶりね、と微笑んでくれた。すごく綺麗な女性で、オリヴィアの親友と言ってもいい人である。
「ミア、また後で話しましょう。ベイビーシャワーの後も残ってくれる?いいわよね、レオナルド」
オリヴィアがそう声をかけてくれ、レオナルドも勿論、と頷いてくれたので、ミアは満面の笑みを浮かべた。
「はい!お姉様」
その脇をエディスとオスカーが通り過ぎて、次に少年が通るときに、彼はミアのことを謎めいた眼差しでちらっと眺めた。
(あ、この人きっとエディス様の弟さん…かな?)
前にオリヴィアがエディスには少し年の離れた、まだ社交界にはデビューをしていない弟がいると言っていた気がする。エディスによく似た瞳の色といい、すっきりした目鼻立ちが彼女の美貌を彷彿とさせた。姉の親友のベイビーシャワーだから、ついてきたのだろうか。
(ああ、でもお姉様と後でゆっくり話せるなんて…楽しみ。プレゼントはその時にお渡ししよう)
ミアの頭の中はすぐにオリヴィア一色になり、その少年のことはあっさり忘れ去られた。
ミアはそれから顔見知りの貴族子息や令嬢にも声をかけられたが、少し一息をつきたくなり、人気のない廊下に出た。
(はぁ…人が多すぎるし、すごい規模。さすがサットン侯爵の跡取りだけあるなぁ)
これだけの家に嫁いだ姉は顔には見せないがきっと相当苦労もしているに違いない。とはいえ姉にベタ惚れのレオナルドが姉に気苦労をかけまいと奮闘しているに違いない。今日も彼はオリヴィアの様子に気を配り、支えている様子を惜しげもなく見せつけていた。
「ねえ、君、オリヴィア様の妹だよね?」
後ろから声をかけられて、振り向くと先程の少年がいた。
「?そうよ?」
「名前はミアだよね?」
「ええ」
「ねえ、ミア、俺と前に会ったこと、覚えてる?」
(ええ!?いきなり呼び捨て!?…あ、でも社交界に出てないから?でもきっと16、7歳くらいよね?)
少年は首を少しかしげてミアを見ている。彼女は彼の顔をじっと見て、やがて思い出した。
「あ、わかった。もしかして、前にエディス様を我が家に迎えにいらした?」
「そう。それもそうだけど、その前にも」
(えええええ!!!!??)
申し訳ないけど、そこまでは覚えていない。彼女が申し訳なさそうに口籠ると、彼がため息をついた。
「俺は忘れられないというのに…。でもまぁいいか!やっと話すことが出来た」
彼はにっこりと笑った。
(あ、笑うととっても素敵…)
ミアの脳内は基本オリヴィアで占められているのだが、珍しく誰かの笑顔を可愛いと思った。
「前に公園で会ったことがあるんだよ。ミアはオリヴィア様と散歩していて、俺は姉上と。たまたま会ったんだけど、その時に姉上のドレスがちょっと汚れちゃってさ、ミアがハンカチを貸してくれたんだけど」
(それは覚えている!)
その記憶はある。
まだオリヴィアとエディスが今ほど仲が良くない頃の話で、確かに綺麗な若い女性と幼い少年と公園で行き交った記憶はあった。あれがエディス嬢とこの少年だったとは思ってもいなかった。
「俺ね、そのハンカチを姉上から譲り受けて、今もずっと持ってる。あの時ミアに惚れたから」
「へえ・・・・ええええ!?!!?」
ミアがぽかんとして彼を見ると、またも彼はにっこりと笑った。
「必ず君を迎えに行くから、絶対に誰かのものになってしまったら駄目だよ。あと2年だけ待ってて」
彼は彼女の側に跪き、彼女の左手を取ると甲にちゅっとキスを落とした。
「これが俺が君の恋人候補っていう証だからね?」
ミアはあっけに取られて、彼にされるがままになっていたが、やがて顔を真っ赤に染めてしまった。
「可愛い!ミア!ね、お願い、絶対に待っててよ!これ以上ここにいると俺、君のことを襲いそうだから部屋に戻る。俺、君に、手紙書くから!返事くれよ?」
少年はそうやって言うと、今度は彼女の薬指にキスを落としてから、部屋に戻っていった。呆然とそれを見送ったミアはふらふらと廊下の壁にもたれかかったのだった。彼女の頭の中からオリヴィアが消え、今の少年でいっぱいになった歴史的瞬間であった。
ー2年後、エディスが考えていたとおり、彼女の弟は社交界にデビューするや否や、またたく間に令嬢たちを虜にしたが彼は誠実にミアだけに求愛をし、またそれまでに文通を重ねて彼の内面をよく理解していたミアもそれを受け入れた。エディスとオリヴィアは自分たちが家族になれると知って大喜びをした、ということを付け加えておこう。
<了>
__________________________________________
ベイビーシャワーって最近のイベントですけど
あってもおかしくないですよね!?笑
ミアにはきっとこれくらいぐいぐい来る年下がいいと思う。
これで、「悪役令嬢として役を頂いたからには、最後まで演じきりたいです!」は完結になります★
読んでくださった方々、誠にありがとうございました!!
ミアは姉であるオリヴィア・エヴァンスが大好きな極度のシスコンであった。彼女の半生は姉を追いかけて、姉を幸せにするためだけにほぼ費やされていたので、いざその姉にふさわしい殿方が現れ、姉に熱烈に求婚をして遂に2人が結ばれ、嫁いだオリヴィアが家を出ていったときーーーミアは唐突に燃え尽き症候群に陥った。
(お姉様がいないとこんなに張り合いがないなんて…)
両親は今まで恋人の一人もいなかった姉のオリヴィアが王都の中でも結婚相手として皆が熱望していた侯爵子息に嫁いでいったことにとりあえず安心し、齢20歳であるミアがまだ恋人がいないこともそこまで気にしていないようだったが、彼らは知らないだろう、外面はいいミアが内心こんなに落ち込んでいることを。しかもそれが極度のシスコンゆえであるということを。今や彼女は、次は自分が結婚するという意欲はまったく持てずにいた。
その時、母がミアの名前を呼びながら部屋の扉をノックしたので、ミアは慌ててなんとか笑顔を浮かべて彼女を迎えた。
「ミア、嬉しいニュースがオリヴィアからきたのよ!オリヴィア、懐妊したの」
それはもちろんミアにとっても待ちかねた嬉しいニュースだったが、母が続けた言葉は彼女をもっと喜ばせた。
「今度ベイビーシャワーをするらしいの。ミアも行くわよね?」
「もちろん!」
(お姉さまに会えるんだわ…!)
姉を訪問したければ家族なのだから、先触れを出して訪ねていけばいつでも会えるのだが、やはり同じ家に住んでいたときのように頻繁には会えないし、今は姉は結婚しているわけだから、いくら妹とはいえ四六時中入り浸ることは出来ない。
ちなみにベイビーシャワーとは、妊婦を囲んで、家族や親しい友人たちが赤ちゃんを産む前に集まり、プレゼントをしたり、祝ったりするイベントである。まだそこまで一般的ではないが最近王都では徐々に認知されてきたイベントなのだ。ミアは今までの沈鬱な気分をすっかり忘れて、明るい気持ちになった。
(何をプレゼントしようかしら…)
同じく浮かれた気分の母が部屋から出ていくと、ミアは早速何をプレゼントにするか考え始めた。
ベイビーシャワー当日。
オリヴィアと夫であるレオナルド・サットン侯爵子息である家に家族や友人が集まって、とても賑やかであった。両親と共に家を訪れたミアはまず真っ先にオリヴィアを探した。
「お姉様ーーーー!!」
人混みの中に愛しい姉を見つけて、両親に断りをいれると、ミアは淑女の嗜みから外れないギリギリのスピードでにじり寄った。仲睦まじく寄り添って立っているオリヴィアとレオナルドに挨拶をする。
(ああ、幸せそうだわ、お姉様。さすがレオナルド様、ちゃんと愛してくださってるのね)
レオナルドは彼女のお眼鏡に適った貴族子息である。ミアはオリヴィアの顔を見ただけで、彼女が愛され、大事にされ、充実した時を過ごしていることを知った。
「ミア!しばらく見ない間にまた美しくなったんじゃない?」
「お姉様、またそんなことを言って!お姉様こそますます美しくなられて!」
褒め合う姉妹に、周囲の目も柔らかい。
「ご懐妊、誠におめでとうございます」
ぱっとオリヴィアは頬を染めて微笑み、レオナルドも相好を崩してミアにお礼を言う。
(ああ恥じらうお姉様も可愛すぎる…!)
ミアが心の中で悶絶していると、後ろから、オリヴィア様!と女性の声がした。この声は、エディス・ナイトウェル侯爵夫人である。ミアが振り向くと、エディスとその夫であるオスカー・ナイトウェル侯爵、それから見知らぬ少年が立っていた。もうちょっとオリヴィアと話していたかったがここは譲るべきであろう。ミアは3人に挨拶をすると、エディスが、ミアに、久しぶりね、と微笑んでくれた。すごく綺麗な女性で、オリヴィアの親友と言ってもいい人である。
「ミア、また後で話しましょう。ベイビーシャワーの後も残ってくれる?いいわよね、レオナルド」
オリヴィアがそう声をかけてくれ、レオナルドも勿論、と頷いてくれたので、ミアは満面の笑みを浮かべた。
「はい!お姉様」
その脇をエディスとオスカーが通り過ぎて、次に少年が通るときに、彼はミアのことを謎めいた眼差しでちらっと眺めた。
(あ、この人きっとエディス様の弟さん…かな?)
前にオリヴィアがエディスには少し年の離れた、まだ社交界にはデビューをしていない弟がいると言っていた気がする。エディスによく似た瞳の色といい、すっきりした目鼻立ちが彼女の美貌を彷彿とさせた。姉の親友のベイビーシャワーだから、ついてきたのだろうか。
(ああ、でもお姉様と後でゆっくり話せるなんて…楽しみ。プレゼントはその時にお渡ししよう)
ミアの頭の中はすぐにオリヴィア一色になり、その少年のことはあっさり忘れ去られた。
ミアはそれから顔見知りの貴族子息や令嬢にも声をかけられたが、少し一息をつきたくなり、人気のない廊下に出た。
(はぁ…人が多すぎるし、すごい規模。さすがサットン侯爵の跡取りだけあるなぁ)
これだけの家に嫁いだ姉は顔には見せないがきっと相当苦労もしているに違いない。とはいえ姉にベタ惚れのレオナルドが姉に気苦労をかけまいと奮闘しているに違いない。今日も彼はオリヴィアの様子に気を配り、支えている様子を惜しげもなく見せつけていた。
「ねえ、君、オリヴィア様の妹だよね?」
後ろから声をかけられて、振り向くと先程の少年がいた。
「?そうよ?」
「名前はミアだよね?」
「ええ」
「ねえ、ミア、俺と前に会ったこと、覚えてる?」
(ええ!?いきなり呼び捨て!?…あ、でも社交界に出てないから?でもきっと16、7歳くらいよね?)
少年は首を少しかしげてミアを見ている。彼女は彼の顔をじっと見て、やがて思い出した。
「あ、わかった。もしかして、前にエディス様を我が家に迎えにいらした?」
「そう。それもそうだけど、その前にも」
(えええええ!!!!??)
申し訳ないけど、そこまでは覚えていない。彼女が申し訳なさそうに口籠ると、彼がため息をついた。
「俺は忘れられないというのに…。でもまぁいいか!やっと話すことが出来た」
彼はにっこりと笑った。
(あ、笑うととっても素敵…)
ミアの脳内は基本オリヴィアで占められているのだが、珍しく誰かの笑顔を可愛いと思った。
「前に公園で会ったことがあるんだよ。ミアはオリヴィア様と散歩していて、俺は姉上と。たまたま会ったんだけど、その時に姉上のドレスがちょっと汚れちゃってさ、ミアがハンカチを貸してくれたんだけど」
(それは覚えている!)
その記憶はある。
まだオリヴィアとエディスが今ほど仲が良くない頃の話で、確かに綺麗な若い女性と幼い少年と公園で行き交った記憶はあった。あれがエディス嬢とこの少年だったとは思ってもいなかった。
「俺ね、そのハンカチを姉上から譲り受けて、今もずっと持ってる。あの時ミアに惚れたから」
「へえ・・・・ええええ!?!!?」
ミアがぽかんとして彼を見ると、またも彼はにっこりと笑った。
「必ず君を迎えに行くから、絶対に誰かのものになってしまったら駄目だよ。あと2年だけ待ってて」
彼は彼女の側に跪き、彼女の左手を取ると甲にちゅっとキスを落とした。
「これが俺が君の恋人候補っていう証だからね?」
ミアはあっけに取られて、彼にされるがままになっていたが、やがて顔を真っ赤に染めてしまった。
「可愛い!ミア!ね、お願い、絶対に待っててよ!これ以上ここにいると俺、君のことを襲いそうだから部屋に戻る。俺、君に、手紙書くから!返事くれよ?」
少年はそうやって言うと、今度は彼女の薬指にキスを落としてから、部屋に戻っていった。呆然とそれを見送ったミアはふらふらと廊下の壁にもたれかかったのだった。彼女の頭の中からオリヴィアが消え、今の少年でいっぱいになった歴史的瞬間であった。
ー2年後、エディスが考えていたとおり、彼女の弟は社交界にデビューするや否や、またたく間に令嬢たちを虜にしたが彼は誠実にミアだけに求愛をし、またそれまでに文通を重ねて彼の内面をよく理解していたミアもそれを受け入れた。エディスとオリヴィアは自分たちが家族になれると知って大喜びをした、ということを付け加えておこう。
<了>
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ベイビーシャワーって最近のイベントですけど
あってもおかしくないですよね!?笑
ミアにはきっとこれくらいぐいぐい来る年下がいいと思う。
これで、「悪役令嬢として役を頂いたからには、最後まで演じきりたいです!」は完結になります★
読んでくださった方々、誠にありがとうございました!!
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かわいいですね〜(*´艸`*)
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幸せのおすそ分けをいただいた気分です。
ゴリラも😆
いいですよね、ゴリラ。
%あがっていくのがなんとも(*´艸`*)
ええ、好きです💓
一宮あめさま〜〜!!!
わぁ、あめさまから感想頂いてしまった…!
私、アルファさんのサイトを知ったと同時にあめさんの小説を知り、
わぁー本当に好き♡と思って、それから一方的にファンでしたので…
すごく嬉しいです(ノД`)シクシク
読んでくださってありがとうございます!!!
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夫婦でのお互いの姉自慢大会とか面白そうだと思ったんですけど。。。
seraiaさま☺
わぁ読んでくださってありがとうございます✨
確かに…!
まったくガールズトークの気配はないですね。
はい、ただのおっさんの飲み会😂 私が普段してるやつです😁
ていうか私のキャラでガールズトーク✨するような
キャラっていないような気がします(^_^;)今度書いてみたい←
確かに弟がシスコンだったらもう永遠に姉について話してそうですけど
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彼はそういう情熱を全てミアにぶつけそうです😂
読んで下さって、しかもコメントを残してくださり本当にありがとうございます♡
他の作品から寄らせていただきました。
短編なのが惜しい面白さです。
二人の結婚後の話も面白そうですよね。
他の作品も応援してます。
らび猫621さま☺
わーーー!
他の作品から読んで頂けるのって本当に嬉しいです✨
ありがとうございます!!!
短編が惜しいって言ってくださって嬉しいです😭
悪役令嬢ものはまた今度違う形で長編にトライしてみたいです!!
読んでくださって本当にありがとうございました♡♡♡