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会いたい
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ルーファスが放った光の筋がフューリズに絡まり、自由を奪った。
フューリズは悔しそうな顔をして、その光を黒い霧を操って切り離そうとする。
しかしそれは弾き飛ばされてしまう。風魔法で鋭利な刃を作り出し、光を切ろうとしても切れなかった。
これが慈愛の女神の力……?
そんな訳がない。自分は慈愛の女神の生まれ変わりなのだ。私こそがそうなのだ。
フューリズはそう信じて疑わない。それが残された自分のプライドだったのだ。もしそうじゃなかったら、自分のこれまでの人生は何だったのか。全てが無意味になってしまうではないか。そう思えてならなかったのだ。
人よりも秀でた能力を使うことが出来る。それが慈愛の女神の生まれ変わりである証拠ではないのか。
そう呼ばれて自由を奪われた事が嫌だった。普通に生まれて育っていられたら良かったのにとも思っていた。
だけど、自分を特別視されない事も許せなくなっていた。生まれながらに至高の存在である筈の自分が、そうではなかったという事実等、フューリズには受け入れられる筈がなかったのだ。
光を手繰るようにしてルーファスはフューリズを引き寄せる。それに引き摺られていくようにして近づいていく。
許せない……
やっと自由になれたと思った。だけど王城には居られなくなり、王都を逃げ出すしか出来なかった。
そうやって自分はいつも行動を制限されて、思うようにいられた事は一度もなかった。
そんな中でやっとこの村で落ち着けたのだ。自分を愛してくれるローランと共に、誰にも文句を言われず過ごして何が悪いのか。どうしてそれを邪魔されなければならないのか……!
「ローラン! 私を助けなさい! ローランっ!」
「フューリズ様!」
騎士達と闘っていたローランがフューリズの声に反応する。
防戦一方だった騎士達は、チャンスとばかりにその隙を突いていく。
実力差は大きかった。けれど、ルーファスから様々な身体強化を授けられていたから、ローランとやり合う事が出来ていた。
それでも対応するのに精一杯で、攻撃する事すらなかなか出来なかったのだ。
だからこの僅かな隙を見逃せなかった。
チラリと目をフューリズの方へ向けたローランを見過ごさずに踏み込み、剣を薙いでいく。
ハッとしてローランが剣でそれを躱わすも、僅かに遅かった。騎士の放った剣はローランの脇腹を斬りつけた。
「ぐっ……ぅ!」
「ローランっ!」
フューリズの声が響く。しかしローランは駆けつける事は出来なかった。ここで少しでも動けば、容易に攻撃をされてしまうと分かっているからだ。
名前を呼んでも来ない。それにフューリズは苛立った。何をおいても駆けつけなければならない筈だ。私を愛しているのなら、そうして当然の筈だ。
ギリリと歯を鳴らし、キッとルーファスを睨み付ける。諸悪の根源はこいつだ。なぜ私の邪魔ばかりをする? 至高の存在の私の邪魔を、これ以上させる訳にはいかない……っ!
そう憤ったフューリズは、ルーファスに最大限の魔力を放った。憎しみは力を助長させてくれる。フューリズの身体中からどす黒い霧が滲み出て、それがルーファスを包み込んだ。
「くっ……!」
身体中が鋭利な刃物で突き刺されているように感じて、その場で立っているのも難しくなる。自身を回復するようにして魔法を念じると少し痛みはおさまったが、それでもまだ黒い霧は身体中に侵食しようとする。
今までよりも強い呪いだ。そんなに呪い殺したいのか。そんなに私が憎いのか……?
いや、違うな。フューリズは誰に対してもそうなのだ。自分の意に沿わない者は誰であっても憎むべき対象となるのだ。思うようにならなければ気がすまない。自分が悪い訳はなく、周りが全て悪い。そう思っているのだ。
それの何が慈愛の女神の生まれ変わりなのか。
呆れて物も言えないとはこの事だ。何を言っても、フューリズには通じないのだ。理解しようとしない者には何を言っても無駄なのだ。
そんな事を考えながらも黒い霧に耐えながらルーファスは、光に絡まったままのフューリズを離さなかった。
「そんなに……私を離したくないの、かしら……?」
「ハ、ハ……そうだ、な……こうして捕らえて……何処にも行かせたくは……ない、な……」
「ふふ……そんな、告白……ちっとも……心に響か、ない……ですわ……」
「奇遇、だな……お前が近くに来ても……心は冷静な、まま、だ……」
お互いを牽制しつつ、少しずつ光を手元にまで手繰り寄せていくが、フューリズが近づけば近づく程、身体中に痛みが走る。
そして体に次々と切り傷ができていき、血が舞っていった。
「ねぇ……お兄様……あの親子がどう、なったか……知りたく、ない……?」
「ナギラスと……リシャルト、か……? 殺した、のか……?」
「ふ、ふ……そんな、簡単に……殺しません、わよ……? 甚振って……手足をもいで……生きている、事を……後悔させて……あげています、の」
「な、に……?」
「絶望した、顔……おかしい、のよ? 笑ってしまう、の……アハハハハ……!」
「リシャルトは……まだ、子供だぞ……?!」
「何度も、ね……お兄様を、呼んでいたの、よ……? 助けて、欲しいって……!」
「貴様……っ!」
思わずカッとなってしまった。それを見て嬉しそうにフューリズは笑う。光で拘束された状態では、フューリズも身体中が痺れている筈なのだ。それでもこれだけの呪いを放ってくるとは、どれ程の力なのか……!
しかし、その僅かに冷静を欠いた状態を見抜いたのか、フューリズがニヤリと笑って雷魔法に黒い霧を這わせて頭上から落下させた。
それを瞬時に光魔法で薙ぎ払う。
だがその瞬間、背中に激痛が走った。
「あ、が……っ!」
「よくやったわ、ローラン……っ!」
思わず倒れそうになった所を何とか踏ん張る。そしてすぐにまた自分に結界を張る。
光の拘束は緩めないようにするが、それを維持するのも難しくなってくる。力が入らなくなってくるのだ。
ローランが攻撃してきた、という事は、騎士達は殺られてしまったという事か……?
それを確認する余裕も今のルーファスにはなかった。
体が冷えてくるのが分かる。それ程血が流れている、という事なのだろう……
自分の体を回復させたいが、そこに魔力を割くことが出来ない程、様々な攻撃をフューリズは仕掛けてくる。
土がボコボコと盛り上がり、槍のように攻撃してくる。それを水魔法で大量に水を出現させて無効化させる。
巨大な炎の玉が目の前から襲ってくる。それを氷の壁で防ぐ。
フューリズを傷つけようとしていた訳じゃなかったルーファスの攻撃は後手に回ってしまっていた。
捕らえようと思っていた。けどその考えは甘かったのか? 殺す勢いで攻撃しなくてはならなかったのか……
防戦一方となったルーファスは、何とか倒れないようにしっかりと意思を保とうとする。しかし、そうなった状態ではフューリズの攻撃を全てが回避するのが難しく、その様子を見たフューリズは嬉しそうに笑いだす。
「アハ! アハハハハハっ! なんて無様なの! そんなのが慈愛の女神の力ですって? 笑わせないで!」
言うなり、フューリズの放つ黒い霧が更に濃くなり、ルーファスを光諸とも包んでいった。
「あ、ぁ……!」
邪悪な呪いに侵食されるように、体の至る所から体内に黒い霧が入り込んでいく。それを止めることがルーファスには出来なかった。
頭が痺れてくる。動けなくなってくる。何も聞こえなくなってくる。見えなくなってくる。言えなくなってくる。
そんな中で想うのは只一人、愛する人の事だった。
ウルスラ……
会いに行くと決めたのに、それすら叶いそうにない……
この力を返さなければならないのに……
一目でいい
もう一度だけ会いたい
会いたい
会いたい……
フューリズは悔しそうな顔をして、その光を黒い霧を操って切り離そうとする。
しかしそれは弾き飛ばされてしまう。風魔法で鋭利な刃を作り出し、光を切ろうとしても切れなかった。
これが慈愛の女神の力……?
そんな訳がない。自分は慈愛の女神の生まれ変わりなのだ。私こそがそうなのだ。
フューリズはそう信じて疑わない。それが残された自分のプライドだったのだ。もしそうじゃなかったら、自分のこれまでの人生は何だったのか。全てが無意味になってしまうではないか。そう思えてならなかったのだ。
人よりも秀でた能力を使うことが出来る。それが慈愛の女神の生まれ変わりである証拠ではないのか。
そう呼ばれて自由を奪われた事が嫌だった。普通に生まれて育っていられたら良かったのにとも思っていた。
だけど、自分を特別視されない事も許せなくなっていた。生まれながらに至高の存在である筈の自分が、そうではなかったという事実等、フューリズには受け入れられる筈がなかったのだ。
光を手繰るようにしてルーファスはフューリズを引き寄せる。それに引き摺られていくようにして近づいていく。
許せない……
やっと自由になれたと思った。だけど王城には居られなくなり、王都を逃げ出すしか出来なかった。
そうやって自分はいつも行動を制限されて、思うようにいられた事は一度もなかった。
そんな中でやっとこの村で落ち着けたのだ。自分を愛してくれるローランと共に、誰にも文句を言われず過ごして何が悪いのか。どうしてそれを邪魔されなければならないのか……!
「ローラン! 私を助けなさい! ローランっ!」
「フューリズ様!」
騎士達と闘っていたローランがフューリズの声に反応する。
防戦一方だった騎士達は、チャンスとばかりにその隙を突いていく。
実力差は大きかった。けれど、ルーファスから様々な身体強化を授けられていたから、ローランとやり合う事が出来ていた。
それでも対応するのに精一杯で、攻撃する事すらなかなか出来なかったのだ。
だからこの僅かな隙を見逃せなかった。
チラリと目をフューリズの方へ向けたローランを見過ごさずに踏み込み、剣を薙いでいく。
ハッとしてローランが剣でそれを躱わすも、僅かに遅かった。騎士の放った剣はローランの脇腹を斬りつけた。
「ぐっ……ぅ!」
「ローランっ!」
フューリズの声が響く。しかしローランは駆けつける事は出来なかった。ここで少しでも動けば、容易に攻撃をされてしまうと分かっているからだ。
名前を呼んでも来ない。それにフューリズは苛立った。何をおいても駆けつけなければならない筈だ。私を愛しているのなら、そうして当然の筈だ。
ギリリと歯を鳴らし、キッとルーファスを睨み付ける。諸悪の根源はこいつだ。なぜ私の邪魔ばかりをする? 至高の存在の私の邪魔を、これ以上させる訳にはいかない……っ!
そう憤ったフューリズは、ルーファスに最大限の魔力を放った。憎しみは力を助長させてくれる。フューリズの身体中からどす黒い霧が滲み出て、それがルーファスを包み込んだ。
「くっ……!」
身体中が鋭利な刃物で突き刺されているように感じて、その場で立っているのも難しくなる。自身を回復するようにして魔法を念じると少し痛みはおさまったが、それでもまだ黒い霧は身体中に侵食しようとする。
今までよりも強い呪いだ。そんなに呪い殺したいのか。そんなに私が憎いのか……?
いや、違うな。フューリズは誰に対してもそうなのだ。自分の意に沿わない者は誰であっても憎むべき対象となるのだ。思うようにならなければ気がすまない。自分が悪い訳はなく、周りが全て悪い。そう思っているのだ。
それの何が慈愛の女神の生まれ変わりなのか。
呆れて物も言えないとはこの事だ。何を言っても、フューリズには通じないのだ。理解しようとしない者には何を言っても無駄なのだ。
そんな事を考えながらも黒い霧に耐えながらルーファスは、光に絡まったままのフューリズを離さなかった。
「そんなに……私を離したくないの、かしら……?」
「ハ、ハ……そうだ、な……こうして捕らえて……何処にも行かせたくは……ない、な……」
「ふふ……そんな、告白……ちっとも……心に響か、ない……ですわ……」
「奇遇、だな……お前が近くに来ても……心は冷静な、まま、だ……」
お互いを牽制しつつ、少しずつ光を手元にまで手繰り寄せていくが、フューリズが近づけば近づく程、身体中に痛みが走る。
そして体に次々と切り傷ができていき、血が舞っていった。
「ねぇ……お兄様……あの親子がどう、なったか……知りたく、ない……?」
「ナギラスと……リシャルト、か……? 殺した、のか……?」
「ふ、ふ……そんな、簡単に……殺しません、わよ……? 甚振って……手足をもいで……生きている、事を……後悔させて……あげています、の」
「な、に……?」
「絶望した、顔……おかしい、のよ? 笑ってしまう、の……アハハハハ……!」
「リシャルトは……まだ、子供だぞ……?!」
「何度も、ね……お兄様を、呼んでいたの、よ……? 助けて、欲しいって……!」
「貴様……っ!」
思わずカッとなってしまった。それを見て嬉しそうにフューリズは笑う。光で拘束された状態では、フューリズも身体中が痺れている筈なのだ。それでもこれだけの呪いを放ってくるとは、どれ程の力なのか……!
しかし、その僅かに冷静を欠いた状態を見抜いたのか、フューリズがニヤリと笑って雷魔法に黒い霧を這わせて頭上から落下させた。
それを瞬時に光魔法で薙ぎ払う。
だがその瞬間、背中に激痛が走った。
「あ、が……っ!」
「よくやったわ、ローラン……っ!」
思わず倒れそうになった所を何とか踏ん張る。そしてすぐにまた自分に結界を張る。
光の拘束は緩めないようにするが、それを維持するのも難しくなってくる。力が入らなくなってくるのだ。
ローランが攻撃してきた、という事は、騎士達は殺られてしまったという事か……?
それを確認する余裕も今のルーファスにはなかった。
体が冷えてくるのが分かる。それ程血が流れている、という事なのだろう……
自分の体を回復させたいが、そこに魔力を割くことが出来ない程、様々な攻撃をフューリズは仕掛けてくる。
土がボコボコと盛り上がり、槍のように攻撃してくる。それを水魔法で大量に水を出現させて無効化させる。
巨大な炎の玉が目の前から襲ってくる。それを氷の壁で防ぐ。
フューリズを傷つけようとしていた訳じゃなかったルーファスの攻撃は後手に回ってしまっていた。
捕らえようと思っていた。けどその考えは甘かったのか? 殺す勢いで攻撃しなくてはならなかったのか……
防戦一方となったルーファスは、何とか倒れないようにしっかりと意思を保とうとする。しかし、そうなった状態ではフューリズの攻撃を全てが回避するのが難しく、その様子を見たフューリズは嬉しそうに笑いだす。
「アハ! アハハハハハっ! なんて無様なの! そんなのが慈愛の女神の力ですって? 笑わせないで!」
言うなり、フューリズの放つ黒い霧が更に濃くなり、ルーファスを光諸とも包んでいった。
「あ、ぁ……!」
邪悪な呪いに侵食されるように、体の至る所から体内に黒い霧が入り込んでいく。それを止めることがルーファスには出来なかった。
頭が痺れてくる。動けなくなってくる。何も聞こえなくなってくる。見えなくなってくる。言えなくなってくる。
そんな中で想うのは只一人、愛する人の事だった。
ウルスラ……
会いに行くと決めたのに、それすら叶いそうにない……
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会いたい
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