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第四章
第四十三話 後編
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「あの試合は完全にオレのもんだと思ってた」
ウロは水を飲んで言った。
「グレアと戦ってて『リズム』の持ち直し方がちょっと分かってきてさ。本当に簡単なことだった。相手に合わせないこと、後手に回らないこと」
「…は? 何を今更言ってんだよ」
ウロは明らかに戸惑った。
「本当だよね…」
リレラも自嘲気味にそう答えた。
そういえば、と彼女は隣で本を読んでいるグレアに視線をやった。
「あたしがこのパーティに入るまでの話ってした?」
「入る経緯はお聞きしましたけど…。強くなりすぎて道場で対戦相手が居なくなって、新しい対戦相手を求めて冒険者になったと」
「お、よく覚えてるね。丁度いいや、今回はその続きの話をしようかな」
冒険者になって一か月弱で「鉛級」から飛び級で「銀級」になったリレラ。
依頼の失敗は一度たりとも経験せず、個人で活動していながら複数人向けのものも容易くこなしてしまい、順風満帆な冒険者ライフを送っていた。
彼女は冒険者という命を賭した弱肉強食、生殺与奪の世界に在ってさえ「退屈だ」と感じていた。
「あの時のあたしは…結構調子に乗ってた。今よりももっと未熟だった」
まるで世界の全てが自らに攻略される為だけに存在しているかのような全能感。
積み上げすぎた成功体験の上に自意識を暴走させる少女を止めたのはある一人の「白巌流」剣士だった。
偶然滞在していたフィリア王国のとある城下町。
その冒険者酒場で次に受ける依頼を選んでいた時のこと。
「その依頼はやめておけ」
横から声を掛けて来たのは白と赤の装束に身をまとった金髪碧眼で豊かな髭を蓄えた剣士。
「おっさん、あたしが誰か分かって言ってるの?」
「そんなのは分からない。だがこの依頼を受けて君が後悔することは分かる」
「へぇ」
リレラは相手の腰元の剣を見て挑発した。
「もう一つ分かってないことがある。あたしがあんたより強いってこと。あんたも一応剣士なら、あたしが剣で教えてあげる」
その町には剣士向けに一般開放の訓練場があり、対決はそこで行われた。
二人は木剣を使い、他の剣士に見守られながら模擬戦を行った。
「結果はどうだったと思う?」
リレラは10回勝負を挑み全敗。
しかも全試合が開始から10秒前後で決着した。
「隙があれば斬られる、というよりもあの人が斬ろうと思った瞬間が絶対に私の隙になるみたいだった。文字通り何もさせてもらえなかった。10戦10敗…実戦だったら10回死んでる」
相手の剣士は構えすら取らず、常に片手で剣を振るっていた。
もはや「試合」とは言えぬ惨状を見た周囲の剣士(無論彼女より実力では遥かに劣る)からやめるよう進言されたことも彼女の矜持をへし折る一因だった。
「悪く思うなよ。望み通り剣士として相手をしてやった結果だ」
彼はそう言い、大粒の涙を流すリレラに背を向けた。
「あとで分かったことでは、あの人は冒険者で一番高い『アダマンタイト級』の冒険者、協会直属『赤煉瓦隊』の『バライス』だったらしい。バライスに負けたのがなんだかトラウマになっちゃって、少しでも戦況が理想通りにいかないと隙を隠したくなって守りに入るようになった。それ自体は前から自覚はあったんだけど…」
「…ちょっと考えたことがあるんですけど」
グレアは話を聞き、一拍置いてからふと言った。
「あえて昔に戻ってみたらどうですか?」
「どういうこと?」
「今は必要以上に慎重になりすぎて力が発揮できていないっていう状態ですよね? なら思い切って昔のやんちゃで自由だった頃の精神を取り戻そうと意識するべきですよ。大丈夫、今のリレラ様は昔みたいに慢心しない、というより出来ないと思います。たとえもし仮に全力で慢心しようとしたとしても。だから意図的に戻ろうと意識すれば、こう…良い感じの所で自制が効いて自ずと『丁度良く』なるんじゃないかなって」
「なるほどね」
「だがちょっと待て」
ここで再びウロが会話に参加する。
「確かに論理としては分かるけどよ、過去のトラウマを使おうとするのはそんな簡単なもんじゃねえだろ」
「いや、良いかも」
リレラは納得したようにそう呟いた。
思わず沈黙するウロ。
「…何? 私は『簡単』な人間だって?」
「あ? んなこと言ってねえだろ」
「いいや言った。『脳筋』って」
思い出すはべレムジアでの一幕。
馬車を追いかけて来る怪物。ウロが怒鳴り、リレラに爆弾を投げ渡す。
「こいつで最後だ! やるならぜってえ当てろ”脳筋”!」
ウロは突然慌て始めた。
「いや、あれはそういうんじゃねえって。第一、あん時のオレはかなり焦ってたし思わず口から出ちまったんだ。本当にそう思ってる訳じゃねえっての」
「ふーん、でもあたし傷ついた。それは誤魔化せない事実」
「いや、ごめんな。…ごめんなさい」
「もう。言ったことを覚えてるくらいなら最初から素直に謝っておけば良かったのに」
あの曲者ウロの手綱を握るリレラ。
「お二人はどういった関係なんですか? 随分仲がよろしいようですが…」
グレアが曇りのない瞳で尋ねる。
「もしかしてお付き合いしているんですか?」
その一言を聞いてウロとリレラはギョッとし、ジールバードと一緒に野営場の裏に居たマギクも思わず振り返り、果ては眠っていたラーラさえ起きて来て、皆異口同音に言う。
「なんでそうなる!?」
「こほんっ」
リレラは一つ咳ばらいをしてから「釈明」を始めた。
「まずあたしとウロは付き合ってない。そもそもウロは他人に対して恋愛感情がないみたいだし、あたしはその…」
その視線は野営場の外へ向く。
鈍感なグレアも察して頷いた。
「それで、あたしとウロがこういう風に下らないことを言い合えるのはあたしたちが、言うなれば同期だからだ」
最初マギクとキリカの二人から成っていた「銀級」パーティ「夜明けの旅団」には途中からジールバードが加入。その後にリレラとウロが加わった。
「こいつとオレは加入のタイミングが一緒だった。同じ日にスカウトされたからな。しかもそれだけじゃねえ。たまたま二人とも『帝国』出身で『白巌流』が使えて同じ依頼を追い掛けてたっつー偶然っぷり。あと昔調子乗ってて痛い目みたってのも同じか?」
「結構共通点多いよね。だから話も合うし縁を感じて」
「そうだったんですね…」
グレアは自省していた。
「すみませんでした」
「おっと」
ウロが肩に手を乗せて言う。
「反省するなら『間違えた』ことじゃなくて『分析する前にこういう問題に触れた』ことな。その方が安全だし生産的っしょ?」
「そうですね。そうします」
その夜、グレアは一人で読書していた。
そんな中、ログラマト著『言語史』最終章の中に目を疑うような文言を見つける。
「マギク様…! マギク様…!」
リレラとの「密会」から帰って来たばかりのマギクを呼び、並んでページの中を覗き込む。
本書の執筆時点においてなお仮説的段階に留まるが、我々が日常的に用いる言語――便宜的に「土着語」と呼称する――の語彙体系の中には、その系譜的起源が一切不明であり、既存の言語群と相互に干渉・影響しあう痕跡を持たず、独立して存在しているとしか説明し得ない語彙が確認されている。驚くべきことに、これらの語彙の音韻形態は、既知のあらゆる「土着語」(すでに死語となった古語を含む)との間に部分的な類似性を示す場合はあるものの、完全に対応するものは見出されない。そしてさらに奇怪なのは、これほど多数の語彙が存在しながらも、それらを体系的に運用する「言語」そのものがいまだ全く発見されていないという事実である。
以下に示すのは、こうした「出自不明語彙」の一例である。その多くは種族名として現れるものであり、「死霊」「森人」「土人」「トロール」「ゴブリン」などが典型である。また一部には、「プリン」「ハンバーグ」「ステーキ」といった料理名や、「フォーク」「スプーン」といった食器名など、生活文化に関わる語彙も含まれている。
特筆すべきは、これら「出自不明語彙」が奇妙にも諸「土着語」間で共有されている点である。すなわち、「汎人語」「森人語」「土人語」「亜人語」、さらには魔物が用いるとされる言語的伝達体系においてさえも、それらの語は変容せず、ほぼ同一の形態で運用されるのである。このことは、言語学的観点から見て極めて異例であり、ひとつの文化的基層、あるいは超歴史的な起源の存在を想定せざるを得ないのである。
「なるほどね…そう言われると納得する部分はあるかな。地名や魔物の名前は少なくとも『汎人語』由来ならその意味が何となく分かるけど、『アンデッド』や『エルフ』はその単語が一つの単語なのか、もしくは派生なのかさえ分からないし、意味も取れない。実物と名前を交互に見比べて『こういうものだ』って納得するしかない。発音に関しても言われてみれば普通あまり使われないものも含まれているし、『音の並び』が明らかに違う。普段から何気なく使っていたけれど、確かに異質だね。しかしより気になるのは…」
「これだけ多くの単語が日常的に使われていながら、どこから来たか全く分からないことと、全ての言語で共通して使われていること」
「だね」
その時、リレラがやって来てマギクの右腕を取り、組んで身体ごと密着する。
「マギク、なーに話してるのっ?」
「わっリレラ」
マギクとリレラはグレアそっちのけで話し出した。
グレアは二人の間に流れる空気を感じ取ると、本を抱えて大人しくその場を離れた。
午前中にあんなことがあって慎重になっていたのだ。
しかし邪魔が入ろうと好奇心の火は全く揺らがない。
グレアはその夜中に『言語史』を読み切ると、新たな一冊を手に取った。
『精神干渉魔法について』というタイトルだ。
ウロは水を飲んで言った。
「グレアと戦ってて『リズム』の持ち直し方がちょっと分かってきてさ。本当に簡単なことだった。相手に合わせないこと、後手に回らないこと」
「…は? 何を今更言ってんだよ」
ウロは明らかに戸惑った。
「本当だよね…」
リレラも自嘲気味にそう答えた。
そういえば、と彼女は隣で本を読んでいるグレアに視線をやった。
「あたしがこのパーティに入るまでの話ってした?」
「入る経緯はお聞きしましたけど…。強くなりすぎて道場で対戦相手が居なくなって、新しい対戦相手を求めて冒険者になったと」
「お、よく覚えてるね。丁度いいや、今回はその続きの話をしようかな」
冒険者になって一か月弱で「鉛級」から飛び級で「銀級」になったリレラ。
依頼の失敗は一度たりとも経験せず、個人で活動していながら複数人向けのものも容易くこなしてしまい、順風満帆な冒険者ライフを送っていた。
彼女は冒険者という命を賭した弱肉強食、生殺与奪の世界に在ってさえ「退屈だ」と感じていた。
「あの時のあたしは…結構調子に乗ってた。今よりももっと未熟だった」
まるで世界の全てが自らに攻略される為だけに存在しているかのような全能感。
積み上げすぎた成功体験の上に自意識を暴走させる少女を止めたのはある一人の「白巌流」剣士だった。
偶然滞在していたフィリア王国のとある城下町。
その冒険者酒場で次に受ける依頼を選んでいた時のこと。
「その依頼はやめておけ」
横から声を掛けて来たのは白と赤の装束に身をまとった金髪碧眼で豊かな髭を蓄えた剣士。
「おっさん、あたしが誰か分かって言ってるの?」
「そんなのは分からない。だがこの依頼を受けて君が後悔することは分かる」
「へぇ」
リレラは相手の腰元の剣を見て挑発した。
「もう一つ分かってないことがある。あたしがあんたより強いってこと。あんたも一応剣士なら、あたしが剣で教えてあげる」
その町には剣士向けに一般開放の訓練場があり、対決はそこで行われた。
二人は木剣を使い、他の剣士に見守られながら模擬戦を行った。
「結果はどうだったと思う?」
リレラは10回勝負を挑み全敗。
しかも全試合が開始から10秒前後で決着した。
「隙があれば斬られる、というよりもあの人が斬ろうと思った瞬間が絶対に私の隙になるみたいだった。文字通り何もさせてもらえなかった。10戦10敗…実戦だったら10回死んでる」
相手の剣士は構えすら取らず、常に片手で剣を振るっていた。
もはや「試合」とは言えぬ惨状を見た周囲の剣士(無論彼女より実力では遥かに劣る)からやめるよう進言されたことも彼女の矜持をへし折る一因だった。
「悪く思うなよ。望み通り剣士として相手をしてやった結果だ」
彼はそう言い、大粒の涙を流すリレラに背を向けた。
「あとで分かったことでは、あの人は冒険者で一番高い『アダマンタイト級』の冒険者、協会直属『赤煉瓦隊』の『バライス』だったらしい。バライスに負けたのがなんだかトラウマになっちゃって、少しでも戦況が理想通りにいかないと隙を隠したくなって守りに入るようになった。それ自体は前から自覚はあったんだけど…」
「…ちょっと考えたことがあるんですけど」
グレアは話を聞き、一拍置いてからふと言った。
「あえて昔に戻ってみたらどうですか?」
「どういうこと?」
「今は必要以上に慎重になりすぎて力が発揮できていないっていう状態ですよね? なら思い切って昔のやんちゃで自由だった頃の精神を取り戻そうと意識するべきですよ。大丈夫、今のリレラ様は昔みたいに慢心しない、というより出来ないと思います。たとえもし仮に全力で慢心しようとしたとしても。だから意図的に戻ろうと意識すれば、こう…良い感じの所で自制が効いて自ずと『丁度良く』なるんじゃないかなって」
「なるほどね」
「だがちょっと待て」
ここで再びウロが会話に参加する。
「確かに論理としては分かるけどよ、過去のトラウマを使おうとするのはそんな簡単なもんじゃねえだろ」
「いや、良いかも」
リレラは納得したようにそう呟いた。
思わず沈黙するウロ。
「…何? 私は『簡単』な人間だって?」
「あ? んなこと言ってねえだろ」
「いいや言った。『脳筋』って」
思い出すはべレムジアでの一幕。
馬車を追いかけて来る怪物。ウロが怒鳴り、リレラに爆弾を投げ渡す。
「こいつで最後だ! やるならぜってえ当てろ”脳筋”!」
ウロは突然慌て始めた。
「いや、あれはそういうんじゃねえって。第一、あん時のオレはかなり焦ってたし思わず口から出ちまったんだ。本当にそう思ってる訳じゃねえっての」
「ふーん、でもあたし傷ついた。それは誤魔化せない事実」
「いや、ごめんな。…ごめんなさい」
「もう。言ったことを覚えてるくらいなら最初から素直に謝っておけば良かったのに」
あの曲者ウロの手綱を握るリレラ。
「お二人はどういった関係なんですか? 随分仲がよろしいようですが…」
グレアが曇りのない瞳で尋ねる。
「もしかしてお付き合いしているんですか?」
その一言を聞いてウロとリレラはギョッとし、ジールバードと一緒に野営場の裏に居たマギクも思わず振り返り、果ては眠っていたラーラさえ起きて来て、皆異口同音に言う。
「なんでそうなる!?」
「こほんっ」
リレラは一つ咳ばらいをしてから「釈明」を始めた。
「まずあたしとウロは付き合ってない。そもそもウロは他人に対して恋愛感情がないみたいだし、あたしはその…」
その視線は野営場の外へ向く。
鈍感なグレアも察して頷いた。
「それで、あたしとウロがこういう風に下らないことを言い合えるのはあたしたちが、言うなれば同期だからだ」
最初マギクとキリカの二人から成っていた「銀級」パーティ「夜明けの旅団」には途中からジールバードが加入。その後にリレラとウロが加わった。
「こいつとオレは加入のタイミングが一緒だった。同じ日にスカウトされたからな。しかもそれだけじゃねえ。たまたま二人とも『帝国』出身で『白巌流』が使えて同じ依頼を追い掛けてたっつー偶然っぷり。あと昔調子乗ってて痛い目みたってのも同じか?」
「結構共通点多いよね。だから話も合うし縁を感じて」
「そうだったんですね…」
グレアは自省していた。
「すみませんでした」
「おっと」
ウロが肩に手を乗せて言う。
「反省するなら『間違えた』ことじゃなくて『分析する前にこういう問題に触れた』ことな。その方が安全だし生産的っしょ?」
「そうですね。そうします」
その夜、グレアは一人で読書していた。
そんな中、ログラマト著『言語史』最終章の中に目を疑うような文言を見つける。
「マギク様…! マギク様…!」
リレラとの「密会」から帰って来たばかりのマギクを呼び、並んでページの中を覗き込む。
本書の執筆時点においてなお仮説的段階に留まるが、我々が日常的に用いる言語――便宜的に「土着語」と呼称する――の語彙体系の中には、その系譜的起源が一切不明であり、既存の言語群と相互に干渉・影響しあう痕跡を持たず、独立して存在しているとしか説明し得ない語彙が確認されている。驚くべきことに、これらの語彙の音韻形態は、既知のあらゆる「土着語」(すでに死語となった古語を含む)との間に部分的な類似性を示す場合はあるものの、完全に対応するものは見出されない。そしてさらに奇怪なのは、これほど多数の語彙が存在しながらも、それらを体系的に運用する「言語」そのものがいまだ全く発見されていないという事実である。
以下に示すのは、こうした「出自不明語彙」の一例である。その多くは種族名として現れるものであり、「死霊」「森人」「土人」「トロール」「ゴブリン」などが典型である。また一部には、「プリン」「ハンバーグ」「ステーキ」といった料理名や、「フォーク」「スプーン」といった食器名など、生活文化に関わる語彙も含まれている。
特筆すべきは、これら「出自不明語彙」が奇妙にも諸「土着語」間で共有されている点である。すなわち、「汎人語」「森人語」「土人語」「亜人語」、さらには魔物が用いるとされる言語的伝達体系においてさえも、それらの語は変容せず、ほぼ同一の形態で運用されるのである。このことは、言語学的観点から見て極めて異例であり、ひとつの文化的基層、あるいは超歴史的な起源の存在を想定せざるを得ないのである。
「なるほどね…そう言われると納得する部分はあるかな。地名や魔物の名前は少なくとも『汎人語』由来ならその意味が何となく分かるけど、『アンデッド』や『エルフ』はその単語が一つの単語なのか、もしくは派生なのかさえ分からないし、意味も取れない。実物と名前を交互に見比べて『こういうものだ』って納得するしかない。発音に関しても言われてみれば普通あまり使われないものも含まれているし、『音の並び』が明らかに違う。普段から何気なく使っていたけれど、確かに異質だね。しかしより気になるのは…」
「これだけ多くの単語が日常的に使われていながら、どこから来たか全く分からないことと、全ての言語で共通して使われていること」
「だね」
その時、リレラがやって来てマギクの右腕を取り、組んで身体ごと密着する。
「マギク、なーに話してるのっ?」
「わっリレラ」
マギクとリレラはグレアそっちのけで話し出した。
グレアは二人の間に流れる空気を感じ取ると、本を抱えて大人しくその場を離れた。
午前中にあんなことがあって慎重になっていたのだ。
しかし邪魔が入ろうと好奇心の火は全く揺らがない。
グレアはその夜中に『言語史』を読み切ると、新たな一冊を手に取った。
『精神干渉魔法について』というタイトルだ。
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