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第二章 後編
第三十四話 後編
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ラーラが再度「黒壁」を生成し、「殺光」三連撃を防ぐ。だが四撃目を受けた部分が大きく欠けた。
グレアは「壁」に守られながら隙を伺い、五本目と交差するように「光槍」を発射した。
それはゼゼゾームの胸の中心に直進していく。
だが、直撃寸前で杖から放出された魔力が結界を形成し、渾身の一撃も無に帰す。
読んで字の如く「光盾」と名付けられた「非 元素属性」魔法である。
グレアの「光槍」はラーラへの入門前の時点で既に「腕輪」の「結界」を破壊しかけ、「液体魔力」の大半を削り取る程の破壊力を持っていた。
使い手の実力の違いはあれど、「結界魔法」は「結界魔法」。
「一撃では無理でも、二撃なら、三撃なら、或いは四撃ならばどうか」とでも言わんばかりにラーラが繰り返し「星滅刀」を放つ。
黒い斬撃が十字を描いたかと思うと、さらに斜めに一本入る。
それが決定打となり、結界はバラバラに砕け散る。
その瞬間、敵は数歩後退した。
「今です! グレア様!」
「分かってます!」
グレアの手の中にあったのは「中火球」であった。
命中精度を高める為に敵に近付こうとすると、突如、四方から何かが飛び出してきた。
「なっ!?」
グレアは「雲歩」で後方に素早く移動し、回避した。
見ると、腕輪と同じ素材で作られた、四本の片刃刀が空中に浮遊していた。
無限の可能性を秘めた、ゼゼゾームの十八番:「錬成」による代物である。
唯一の反撃の機会を逃し、再び光線の嵐がやって来る。
「グレア様、『黒壁』の中へ戻ってきて下さい!」
「いや…」
彼女にも罪悪や責任の感があった。
それにどの道、格上相手に、奇襲に近い形で開戦し、劣勢を引きずったまま、脊髄反射と即時判断だけでまともに戦いを続けることは不可能だろう。
グレアはその両脚と右手に魔力を込めた。
「殺光」が彼女に突き刺さる…かに思われたが、斜め前に「駿馬」で回避。
続けて迫る二撃と四本の刃達も、「雲歩」と「駿馬」を駆使して不規則に動き回り、紙一重で回避する。
しかし、身体の向きを変える際に足を滑らせ、尻もちを衝く。
「グレア様!」
ラーラが自分への守りを捨ててまで「黒壁」を発動しようとした時、ゼゼゾームの身体が壁に向かって引き寄せられる。
「ほう、これは…」
怪物の「落下」速度は徐々に増していき、そのまま壁に叩き付けられた。「死天」が発動したのだ。
衝撃は「光盾」によって無効化されたものの、図った通り、一瞬の隙を作り出すことに成功する。
「ラーラ様、一旦撤退しましょう!」
「は、はい!」
一人は魔法で、もう一人は走法で、扉の向こうへと抜けていった。
グレアは「壁」に守られながら隙を伺い、五本目と交差するように「光槍」を発射した。
それはゼゼゾームの胸の中心に直進していく。
だが、直撃寸前で杖から放出された魔力が結界を形成し、渾身の一撃も無に帰す。
読んで字の如く「光盾」と名付けられた「非 元素属性」魔法である。
グレアの「光槍」はラーラへの入門前の時点で既に「腕輪」の「結界」を破壊しかけ、「液体魔力」の大半を削り取る程の破壊力を持っていた。
使い手の実力の違いはあれど、「結界魔法」は「結界魔法」。
「一撃では無理でも、二撃なら、三撃なら、或いは四撃ならばどうか」とでも言わんばかりにラーラが繰り返し「星滅刀」を放つ。
黒い斬撃が十字を描いたかと思うと、さらに斜めに一本入る。
それが決定打となり、結界はバラバラに砕け散る。
その瞬間、敵は数歩後退した。
「今です! グレア様!」
「分かってます!」
グレアの手の中にあったのは「中火球」であった。
命中精度を高める為に敵に近付こうとすると、突如、四方から何かが飛び出してきた。
「なっ!?」
グレアは「雲歩」で後方に素早く移動し、回避した。
見ると、腕輪と同じ素材で作られた、四本の片刃刀が空中に浮遊していた。
無限の可能性を秘めた、ゼゼゾームの十八番:「錬成」による代物である。
唯一の反撃の機会を逃し、再び光線の嵐がやって来る。
「グレア様、『黒壁』の中へ戻ってきて下さい!」
「いや…」
彼女にも罪悪や責任の感があった。
それにどの道、格上相手に、奇襲に近い形で開戦し、劣勢を引きずったまま、脊髄反射と即時判断だけでまともに戦いを続けることは不可能だろう。
グレアはその両脚と右手に魔力を込めた。
「殺光」が彼女に突き刺さる…かに思われたが、斜め前に「駿馬」で回避。
続けて迫る二撃と四本の刃達も、「雲歩」と「駿馬」を駆使して不規則に動き回り、紙一重で回避する。
しかし、身体の向きを変える際に足を滑らせ、尻もちを衝く。
「グレア様!」
ラーラが自分への守りを捨ててまで「黒壁」を発動しようとした時、ゼゼゾームの身体が壁に向かって引き寄せられる。
「ほう、これは…」
怪物の「落下」速度は徐々に増していき、そのまま壁に叩き付けられた。「死天」が発動したのだ。
衝撃は「光盾」によって無効化されたものの、図った通り、一瞬の隙を作り出すことに成功する。
「ラーラ様、一旦撤退しましょう!」
「は、はい!」
一人は魔法で、もう一人は走法で、扉の向こうへと抜けていった。
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