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第四章
第二十五話 後編
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リレラが真っ直ぐ走り出し、高く跳躍して敵の首に刃を振るう。
素早く伸びた腕がそれを受ける。
予想通り、初撃は防がれた。
空中のリレラに向かってもう片方の腕も打ち出される。
刹那、ジールバードの弾丸がその前腕に突き刺さり、内部で起爆してバラバラに粉砕する。
飛び散る血と肉片の雨の中、リレラが再び跳躍する。
ウロがタイミングを合わせ、専用の銃を使って敵の下顎に小型の爆弾を発射する。
爆弾は敵の喉元を抉り飛ばし、同時に衝撃によって無理やり顎を持ち上げさせる。
首元が露わになり、幾分か斬りやすくなった。
力強い刃がその肉にめり込む。
だが、首の半分程を切断したところで、骨に引っかかったのか、リレラの腕は動かなくなった。
やむを得ず攻撃を中断して一旦地面に降りる。
「くっ!」
悔しげなリレラ。だが、彼女の苦労は決して無駄ではなかった。
「『凍てつく電流』」
突如、マギクの手から細い何かが高速で発射される。
それは首の傷口の内側に命中すると、そのまま破裂したかのように一気に冷気を広げ、傷口全体を完全に凍結させた。
「君は言ったよね。こいつはあの『地龍』と同じ方法で対処出来るって。だから試してみたんだ。…さあ、これでもう再生は出来ない。半分は斬れたんだからーー」
「うん。もう半分も斬れる」
舞台は整った。
リレラの身体に再び凄まじい魔力と赤い光が溢れる。
地面を蹴り飛ばし、想像を絶する速度で敵に接近する。
だが敵もこちらの狙いが分からない訳がない。
その前腕を立てて顔の前に持ってくると、変形させ、まるで盾のように展開する。
これで首は完全に隠された。
「リレラ、あれはオレらで何とかしてやる。お前は首を狙え!」
ウロが両手で抱えるような巨大な物体を投げる。
それはスライムのような柔軟性のある物質に覆われ、敵の腕に貼り付いて広がった。
その中心にジールバードが打ち込んだ弾丸を着火剤に、物体はこれまでで最大の爆発を起こした。
だが火と煙が晴れて見てみると、前腕の殆どが無事なまま残っていた。
「チッ」
ウロが舌打ちし、乱暴に袋に手を突っ込む。
「いいよウロ。あたしがやる!」
リレラは今までよりも遠い位置で地面を蹴ると、赤い軌道を描きながら腕に対して無数の斬撃を繰り出した。
先の爆発ではびくともしなかった強靭な骨格が次々と崩落していく。
とうとう敵の急所が堅牢な守りの隙間から覗いた。
「やああああッッ!!」
リレラが全力で剣を振るう。
「リレラ、避けろ!!!」
しかし、その時突然、ウロの叫び声が響いた。
直後、敵は自らガードを解き、大きく開けた口から火球を吐き出した。
リレラはそれをゼロ距離で浴び、そのまま地面に吹き飛ばされた。
「リレラ!」
マギクが思わず飛び出しそうになるが、ジールバードが落ち着いた視線を送り、軽く頷いた。
見ると、リレラは軽い火傷を全身ところどころに負っているだけで、思っているよりもずっと軽傷だった。
「…マジで鎧に『火』属性耐性持たせといて良かったな」
「本当それ」
ウロと言葉を交わしながら、不屈の剣士は再度立ち上がる。
敵の裂けた口は火球を放つ為にあった。
そして今の火球によって生じた熱で首の凍結も解消されたようで、せっかく与えた傷も再生してきている。
やっぱり一筋縄ではいかない。
「怪物」が腕を再生しながら、その重い重い身体に再度力を込めた。
これから敵の反撃が始まる。
戦場の空気がさらにひりつく。
だがそれを吹き飛ばすかのようにウロが言った。
「ありがとな。お陰で解析完了だぜ、バーカ!」
素早く伸びた腕がそれを受ける。
予想通り、初撃は防がれた。
空中のリレラに向かってもう片方の腕も打ち出される。
刹那、ジールバードの弾丸がその前腕に突き刺さり、内部で起爆してバラバラに粉砕する。
飛び散る血と肉片の雨の中、リレラが再び跳躍する。
ウロがタイミングを合わせ、専用の銃を使って敵の下顎に小型の爆弾を発射する。
爆弾は敵の喉元を抉り飛ばし、同時に衝撃によって無理やり顎を持ち上げさせる。
首元が露わになり、幾分か斬りやすくなった。
力強い刃がその肉にめり込む。
だが、首の半分程を切断したところで、骨に引っかかったのか、リレラの腕は動かなくなった。
やむを得ず攻撃を中断して一旦地面に降りる。
「くっ!」
悔しげなリレラ。だが、彼女の苦労は決して無駄ではなかった。
「『凍てつく電流』」
突如、マギクの手から細い何かが高速で発射される。
それは首の傷口の内側に命中すると、そのまま破裂したかのように一気に冷気を広げ、傷口全体を完全に凍結させた。
「君は言ったよね。こいつはあの『地龍』と同じ方法で対処出来るって。だから試してみたんだ。…さあ、これでもう再生は出来ない。半分は斬れたんだからーー」
「うん。もう半分も斬れる」
舞台は整った。
リレラの身体に再び凄まじい魔力と赤い光が溢れる。
地面を蹴り飛ばし、想像を絶する速度で敵に接近する。
だが敵もこちらの狙いが分からない訳がない。
その前腕を立てて顔の前に持ってくると、変形させ、まるで盾のように展開する。
これで首は完全に隠された。
「リレラ、あれはオレらで何とかしてやる。お前は首を狙え!」
ウロが両手で抱えるような巨大な物体を投げる。
それはスライムのような柔軟性のある物質に覆われ、敵の腕に貼り付いて広がった。
その中心にジールバードが打ち込んだ弾丸を着火剤に、物体はこれまでで最大の爆発を起こした。
だが火と煙が晴れて見てみると、前腕の殆どが無事なまま残っていた。
「チッ」
ウロが舌打ちし、乱暴に袋に手を突っ込む。
「いいよウロ。あたしがやる!」
リレラは今までよりも遠い位置で地面を蹴ると、赤い軌道を描きながら腕に対して無数の斬撃を繰り出した。
先の爆発ではびくともしなかった強靭な骨格が次々と崩落していく。
とうとう敵の急所が堅牢な守りの隙間から覗いた。
「やああああッッ!!」
リレラが全力で剣を振るう。
「リレラ、避けろ!!!」
しかし、その時突然、ウロの叫び声が響いた。
直後、敵は自らガードを解き、大きく開けた口から火球を吐き出した。
リレラはそれをゼロ距離で浴び、そのまま地面に吹き飛ばされた。
「リレラ!」
マギクが思わず飛び出しそうになるが、ジールバードが落ち着いた視線を送り、軽く頷いた。
見ると、リレラは軽い火傷を全身ところどころに負っているだけで、思っているよりもずっと軽傷だった。
「…マジで鎧に『火』属性耐性持たせといて良かったな」
「本当それ」
ウロと言葉を交わしながら、不屈の剣士は再度立ち上がる。
敵の裂けた口は火球を放つ為にあった。
そして今の火球によって生じた熱で首の凍結も解消されたようで、せっかく与えた傷も再生してきている。
やっぱり一筋縄ではいかない。
「怪物」が腕を再生しながら、その重い重い身体に再度力を込めた。
これから敵の反撃が始まる。
戦場の空気がさらにひりつく。
だがそれを吹き飛ばすかのようにウロが言った。
「ありがとな。お陰で解析完了だぜ、バーカ!」
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