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第8話『最高の攻撃とは相手に何もさせない事である』③
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でも、なら、それなら、出来ることはある!!
「え?」
そうだ。二人はアイヴィの命令を聞いて動いている。
なら一時的に五感の一つ、聴覚を使えなくすれば良い!!
「え? ごかん? って何?」
「風よ!!」
私はイヤホンの要領で、お母さんと呼ばれた人とお姉ちゃんと呼ばれた人の耳を風の魔法で塞ぎ、一切の音が聞こえない様にした。
そして、動きを止めた女性の手から転移で抜け出し、お姉さんの手からゴーグルを取り返し、アイヴィからやや離れた場所に降り立つ。
「ま、またズルした!? 私の知らない何かをしたのね!? 早く! お母さん! お姉ちゃん!! シーラを捕まえて!! ねぇ! なんで言うことを聞いてくれないの!?」
「無駄です。もう二人に貴女の声は届きません」
私は風の魔法でアイヴィを拘束し、元居た部屋のベッドに転がした。
さすがに、風の魔法による拘束からは逃げられない様で、アイヴィはベッドの上でドタバタと暴れまわっていたが、それ以上の抵抗は出来ないようだった。
一件落着か。
私は懐に入れていた通信機で、オリヴァー君に連絡を取り、キッフレイ大神聖帝国の人とウィルベン王国の人たちを呼んでもらうのだった。
……しかし。
なんかこれ、大丈夫かな?
お姫様の部屋で暴れまわった上に、お姫様は魔法で拘束されてベッドに転がってるけど。
逮捕とかされない?
うーん。分からん!
まぁ、でもいよいよ危なくなったらどこかに逃げよう。そうしよう。
ほとぼりが冷めて、冒険者組合とかが出来てきたくらいに戻ってくれば良いでしょ。
「あ、あの……エルフ様」
「ん?」
私が今後について適当に考えていたところ、すぐ近くから誰かに呼ばれ、そちらに振り向けばエミリーちゃんが不安そうな顔で私を見つめていた。
なんだろ?
「どうしました?」
「あの、その、エルフ様にお助けいただき、どの様な対価をお渡しすればよいか」
「対価?」
「は、はい」
「いや、別に要らないですよ」
「え!? で、では、やはりこの国は全て消し去ると、そう判断されたと……」
「いやいや! どんな物騒な話ですか。全然そんなこと考えてないですよ! ただ、エミリーちゃんや、他の方が理不尽に虐げられるのが我慢出来なかっただけです」
「……」
「だから。あー、そうですねぇ。そう! そうです! 私には、貴女たちが助けを求めているように見えたんですよ……! なんちゃって!」
たははと笑ってみたが、部屋にいたメイドさんは誰も笑っていなかった。
いや、お母さんと呼ばれた人とお姉ちゃんと呼ばれた人は相変わらず微笑を浮かべておりましたが、他の方は誰も笑っておらず、私は自分が最悪に滑ったと自覚するのだった。
ゆるしちぃ。
穴があったら入りたいとはこういう気持ちでしたか……!
しーら! おうちかえるぅ!
「え?」
そうだ。二人はアイヴィの命令を聞いて動いている。
なら一時的に五感の一つ、聴覚を使えなくすれば良い!!
「え? ごかん? って何?」
「風よ!!」
私はイヤホンの要領で、お母さんと呼ばれた人とお姉ちゃんと呼ばれた人の耳を風の魔法で塞ぎ、一切の音が聞こえない様にした。
そして、動きを止めた女性の手から転移で抜け出し、お姉さんの手からゴーグルを取り返し、アイヴィからやや離れた場所に降り立つ。
「ま、またズルした!? 私の知らない何かをしたのね!? 早く! お母さん! お姉ちゃん!! シーラを捕まえて!! ねぇ! なんで言うことを聞いてくれないの!?」
「無駄です。もう二人に貴女の声は届きません」
私は風の魔法でアイヴィを拘束し、元居た部屋のベッドに転がした。
さすがに、風の魔法による拘束からは逃げられない様で、アイヴィはベッドの上でドタバタと暴れまわっていたが、それ以上の抵抗は出来ないようだった。
一件落着か。
私は懐に入れていた通信機で、オリヴァー君に連絡を取り、キッフレイ大神聖帝国の人とウィルベン王国の人たちを呼んでもらうのだった。
……しかし。
なんかこれ、大丈夫かな?
お姫様の部屋で暴れまわった上に、お姫様は魔法で拘束されてベッドに転がってるけど。
逮捕とかされない?
うーん。分からん!
まぁ、でもいよいよ危なくなったらどこかに逃げよう。そうしよう。
ほとぼりが冷めて、冒険者組合とかが出来てきたくらいに戻ってくれば良いでしょ。
「あ、あの……エルフ様」
「ん?」
私が今後について適当に考えていたところ、すぐ近くから誰かに呼ばれ、そちらに振り向けばエミリーちゃんが不安そうな顔で私を見つめていた。
なんだろ?
「どうしました?」
「あの、その、エルフ様にお助けいただき、どの様な対価をお渡しすればよいか」
「対価?」
「は、はい」
「いや、別に要らないですよ」
「え!? で、では、やはりこの国は全て消し去ると、そう判断されたと……」
「いやいや! どんな物騒な話ですか。全然そんなこと考えてないですよ! ただ、エミリーちゃんや、他の方が理不尽に虐げられるのが我慢出来なかっただけです」
「……」
「だから。あー、そうですねぇ。そう! そうです! 私には、貴女たちが助けを求めているように見えたんですよ……! なんちゃって!」
たははと笑ってみたが、部屋にいたメイドさんは誰も笑っていなかった。
いや、お母さんと呼ばれた人とお姉ちゃんと呼ばれた人は相変わらず微笑を浮かべておりましたが、他の方は誰も笑っておらず、私は自分が最悪に滑ったと自覚するのだった。
ゆるしちぃ。
穴があったら入りたいとはこういう気持ちでしたか……!
しーら! おうちかえるぅ!
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