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第16話『世界の正しさは常にシーラ様の傍に』③
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私は一斉に視線を浴びせられ、思わず後ずさってしまうが、何とか気持ちを奮い立たせて顔を上げる。
大きく息を吐いて、震える手で服を握りしめながら問うた。
「あの、その……怒ってないのですか?」
「怒る? 何をでしょうか。怒る理由が見えません」
「そうですよ。シーラ様。むしろやる気が出てきたというか」
「ここで活躍すれば、シーラ様に好感を持っていただけるというか」
「なにぃ!? お前! そんな邪な気持ちで責任者をやりたいだなんて言っていたのか!?」
「別に良いだろう! どんな形だって! シーラ様が笑顔になって、俺はお褒めいただく! 何も問題はない!」
「問題だらけだ!? 馬鹿野郎!」
私は争う人々を見ながら、ふと前世の事を思い出していた。
あれだ! これは、アレ!
アイドルだ! なんか可愛いアイドルが馬鹿な発言をしても、みんな可愛いねって言って終わらせるアレだ!
まさか私がアイドル扱いをされる日が来るとは!
やはり見た目。見た目は全てを解決する。
幼女ってだけで大体の事が許せるもんね。
な、なるほど……そういうカラクリだったのか。
おかしいと思ってたんだ。
みんな私にやたら構うなぁって。そうか! 全部幼女だったからなんだ!
良かった。良かった。
って、良くなーい!!
全然良くないぞ! 私!
何の為に王城を出たんだ! 子供たちを養う為だろ!
孤児院で働いてくれている人たちを、養う為だろ!!
甘えたままで良いのか?
いーや! 良くない!
汚名返上だ。
「皆さん! 静かにしてください!」
「……」
「あ、いや、少しくらいは、話してても良いですよ?」
「……」
私が静かにしてほしいと言った瞬間に、全員が一切口を開かなくなり、静寂の中で私を見つめる。
その光景はまさに恐怖という言葉が最も相応しかった。
これが果たしてアイドルか? と問われると正直自信がない。
なんかもっと別の存在じゃないかな。
怪しい団体のボスとか。そういうの。
大丈夫かな? 私。何かあった時、捕まったりしないかな?
怖い。
「えと。その、ですね。責任者は私がやります。それで、何かあった時の責任は私で、成功した場合は皆さんの頑張り。これで行きましょう。それで、ですね。まず決めたいのは」
「何か問題が発生した際に、シーラ様の代わりに責任を取る人間ですね?」
「違います! そうではなくて! 責任は私が取ると言っているじゃないですか! その、食料が足りなくなった時は、森で魔物を捕まえてきますし。森の木の実とか、果物とかも取ってきます。そういう責任です」
「なるほど」
「分かってくださいましたか」
「えぇ。このジャック。全てを理解しました」
「ほっ……良かったです」
私は安堵の息を吐いた。
心が落ち着いて。ようやく落ち着ける。
が、そんな風に考えている事が出来たのも少しの間だけだった。
「皆……聞いたな? これは絶対に失敗してはいけない計画だ! 例えその命が尽き果てるとも!! 何を犠牲にしようとも!! 必ず成功させる!! 良いな!?」
「「「おぉ!!」」」
「だから! 違いますってば!!」
私は必死に彼らの言葉を否定した。
しかし、私の声は届かず、農業発展決死隊が結成されてしまったのだった。
大きく息を吐いて、震える手で服を握りしめながら問うた。
「あの、その……怒ってないのですか?」
「怒る? 何をでしょうか。怒る理由が見えません」
「そうですよ。シーラ様。むしろやる気が出てきたというか」
「ここで活躍すれば、シーラ様に好感を持っていただけるというか」
「なにぃ!? お前! そんな邪な気持ちで責任者をやりたいだなんて言っていたのか!?」
「別に良いだろう! どんな形だって! シーラ様が笑顔になって、俺はお褒めいただく! 何も問題はない!」
「問題だらけだ!? 馬鹿野郎!」
私は争う人々を見ながら、ふと前世の事を思い出していた。
あれだ! これは、アレ!
アイドルだ! なんか可愛いアイドルが馬鹿な発言をしても、みんな可愛いねって言って終わらせるアレだ!
まさか私がアイドル扱いをされる日が来るとは!
やはり見た目。見た目は全てを解決する。
幼女ってだけで大体の事が許せるもんね。
な、なるほど……そういうカラクリだったのか。
おかしいと思ってたんだ。
みんな私にやたら構うなぁって。そうか! 全部幼女だったからなんだ!
良かった。良かった。
って、良くなーい!!
全然良くないぞ! 私!
何の為に王城を出たんだ! 子供たちを養う為だろ!
孤児院で働いてくれている人たちを、養う為だろ!!
甘えたままで良いのか?
いーや! 良くない!
汚名返上だ。
「皆さん! 静かにしてください!」
「……」
「あ、いや、少しくらいは、話してても良いですよ?」
「……」
私が静かにしてほしいと言った瞬間に、全員が一切口を開かなくなり、静寂の中で私を見つめる。
その光景はまさに恐怖という言葉が最も相応しかった。
これが果たしてアイドルか? と問われると正直自信がない。
なんかもっと別の存在じゃないかな。
怪しい団体のボスとか。そういうの。
大丈夫かな? 私。何かあった時、捕まったりしないかな?
怖い。
「えと。その、ですね。責任者は私がやります。それで、何かあった時の責任は私で、成功した場合は皆さんの頑張り。これで行きましょう。それで、ですね。まず決めたいのは」
「何か問題が発生した際に、シーラ様の代わりに責任を取る人間ですね?」
「違います! そうではなくて! 責任は私が取ると言っているじゃないですか! その、食料が足りなくなった時は、森で魔物を捕まえてきますし。森の木の実とか、果物とかも取ってきます。そういう責任です」
「なるほど」
「分かってくださいましたか」
「えぇ。このジャック。全てを理解しました」
「ほっ……良かったです」
私は安堵の息を吐いた。
心が落ち着いて。ようやく落ち着ける。
が、そんな風に考えている事が出来たのも少しの間だけだった。
「皆……聞いたな? これは絶対に失敗してはいけない計画だ! 例えその命が尽き果てるとも!! 何を犠牲にしようとも!! 必ず成功させる!! 良いな!?」
「「「おぉ!!」」」
「だから! 違いますってば!!」
私は必死に彼らの言葉を否定した。
しかし、私の声は届かず、農業発展決死隊が結成されてしまったのだった。
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