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第28話『むぎゅ、むぎゅ、むぎゅ』②
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「バカが……おい。レーニとかって言ったか」
「何?」
「アメリアの事を頼む。俺たちは「嫌だ」あァ!?」
「陰魔の奴ら。アメリアに酷い事した。レーニが全員倒す」
「まぁまぁ落ち着きたまえよ。レーニも。リアム君もね。慌てていては見えない石に躓く事になる。そうだろう?」
「なんだテメェ」
「僕かい? 僕は愛の伝道師さ。普段は寂しがりな女の子を喜ばせているよ」
リアムさんは急に現れたその人に、不快そうな顔をして、レーニちゃんは私を柔らかく抱きしめながら遠ざけた。
そして以前お会いしたエルフの長は、大きなため息を吐きながら口を開く。
「コイツは気にしないでくれ。頭がおかしいんだ。ただ、戦力にはなる。淫魔と全面戦争をするなら戦力は多い方が良いだろう」
「おいおい酷い言いようだな。僕はみんなを幸せにしてるんだよ?」
「黙ってろ。お前が口を開くとエルフの品位が下がる。またエロフに戻りたいのか」
「やれやれ。手厳しいな。この汚名は、アメリアちゃんを見事救い出す事で返上してみせよう。僕の活躍を見ていてくれ。アメリアちゃん」
「は、はい」
「おぅ。なんて可愛らしいんだ。素晴らしいね。レーニ。君が居ない時は僕が彼女の孤独を埋めても?」
「アメリアに近寄るな。ゴミ」
「んー。レーニ。君の罵倒も良いね。興奮するよ」
「消えろ」
レーニちゃんは今までに見た事が無い程冷たい顔で、そのエルフさんを遠ざけながらリアムさん達の近くに移動した。
そして、リアムさんはレーニちゃんを庇う様に前に出る。
もうこんなに仲良くなっていたとは……!
「とにかくだ。このままって訳にはいかない。アメリアの体を取り返す。こんな! チビになって! 世界の果てを目指すなんて不可能だからな!」
「むぎゅ、むぎゅ、むぎゅ。もう! リアムさん! 私で遊ばないでください」
「アメリア。かわいそう。よしよし」
私の頭を指で上から押さえつけながら、フィンさん達に語り掛けるリアムさんに抗議するが、リアムさんは私の言葉など聞こえていないとばかりに話を続けた。
「だが、奴らは危険だ。少なくとも正面から挑めば同じ結果にしかならんだろう。最悪はこのチビすら居なくなる。故に、作戦を立てる必要がある」
「それは分かるけどよ。結局何がどうなって俺らは倒れたんだ? 霧が出て来て、気が付いたら倒れてたんだが」
「麻酔毒。と陰魔の方々は言っておりました」
「ふむ。麻酔毒か。それは厄介な物を使っているな。陰魔は」
「知ってるのか?」
「あぁ。勿論だ。これでも私はエルフの長をやっているからな。植物には詳しいよ。おそらく使われたのは永眠草だ。永遠に眠る草。なんて洒落にもならないものだが。真実ヤバイ草なんだ。コイツは。人間の間じゃあ人喰い草なんて名前で呼ばれてたんじゃ無かったか?」
「アイツか」
「知ってるのか。カーネリアン」
「あぁ。昔父ちゃんによく覚えとけって絵と一緒に見せられたよ。コイツには絶対に近づくなって」
「ほー。それは素晴らしい。私たちも正確な姿は知らないからな。では君を頼りにして、陰キャ共の罠を突破するとしよう」
「あぁ。任せてくれ」
力強く頷くカー君に、私たちは全員で頷いて拳を合わせた。
私は小さすぎて合わせる事が出来なかったけど、レーニちゃんが人差し指で私の拳に合わせてくれる。
そして、私たちは再び陰魔さんの森を目指す事となったのだった。
「何?」
「アメリアの事を頼む。俺たちは「嫌だ」あァ!?」
「陰魔の奴ら。アメリアに酷い事した。レーニが全員倒す」
「まぁまぁ落ち着きたまえよ。レーニも。リアム君もね。慌てていては見えない石に躓く事になる。そうだろう?」
「なんだテメェ」
「僕かい? 僕は愛の伝道師さ。普段は寂しがりな女の子を喜ばせているよ」
リアムさんは急に現れたその人に、不快そうな顔をして、レーニちゃんは私を柔らかく抱きしめながら遠ざけた。
そして以前お会いしたエルフの長は、大きなため息を吐きながら口を開く。
「コイツは気にしないでくれ。頭がおかしいんだ。ただ、戦力にはなる。淫魔と全面戦争をするなら戦力は多い方が良いだろう」
「おいおい酷い言いようだな。僕はみんなを幸せにしてるんだよ?」
「黙ってろ。お前が口を開くとエルフの品位が下がる。またエロフに戻りたいのか」
「やれやれ。手厳しいな。この汚名は、アメリアちゃんを見事救い出す事で返上してみせよう。僕の活躍を見ていてくれ。アメリアちゃん」
「は、はい」
「おぅ。なんて可愛らしいんだ。素晴らしいね。レーニ。君が居ない時は僕が彼女の孤独を埋めても?」
「アメリアに近寄るな。ゴミ」
「んー。レーニ。君の罵倒も良いね。興奮するよ」
「消えろ」
レーニちゃんは今までに見た事が無い程冷たい顔で、そのエルフさんを遠ざけながらリアムさん達の近くに移動した。
そして、リアムさんはレーニちゃんを庇う様に前に出る。
もうこんなに仲良くなっていたとは……!
「とにかくだ。このままって訳にはいかない。アメリアの体を取り返す。こんな! チビになって! 世界の果てを目指すなんて不可能だからな!」
「むぎゅ、むぎゅ、むぎゅ。もう! リアムさん! 私で遊ばないでください」
「アメリア。かわいそう。よしよし」
私の頭を指で上から押さえつけながら、フィンさん達に語り掛けるリアムさんに抗議するが、リアムさんは私の言葉など聞こえていないとばかりに話を続けた。
「だが、奴らは危険だ。少なくとも正面から挑めば同じ結果にしかならんだろう。最悪はこのチビすら居なくなる。故に、作戦を立てる必要がある」
「それは分かるけどよ。結局何がどうなって俺らは倒れたんだ? 霧が出て来て、気が付いたら倒れてたんだが」
「麻酔毒。と陰魔の方々は言っておりました」
「ふむ。麻酔毒か。それは厄介な物を使っているな。陰魔は」
「知ってるのか?」
「あぁ。勿論だ。これでも私はエルフの長をやっているからな。植物には詳しいよ。おそらく使われたのは永眠草だ。永遠に眠る草。なんて洒落にもならないものだが。真実ヤバイ草なんだ。コイツは。人間の間じゃあ人喰い草なんて名前で呼ばれてたんじゃ無かったか?」
「アイツか」
「知ってるのか。カーネリアン」
「あぁ。昔父ちゃんによく覚えとけって絵と一緒に見せられたよ。コイツには絶対に近づくなって」
「ほー。それは素晴らしい。私たちも正確な姿は知らないからな。では君を頼りにして、陰キャ共の罠を突破するとしよう」
「あぁ。任せてくれ」
力強く頷くカー君に、私たちは全員で頷いて拳を合わせた。
私は小さすぎて合わせる事が出来なかったけど、レーニちゃんが人差し指で私の拳に合わせてくれる。
そして、私たちは再び陰魔さんの森を目指す事となったのだった。
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