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第28話『むぎゅ、むぎゅ、むぎゅ』③
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夜。
私はレーニちゃんと一緒にみんなが居る火の傍から離れて、近くにあった小さな湖の傍に来ていた。
遠くからはリアムさん達の楽しそうな声が聞こえるが、ここは私とレーニちゃんが出す音しか聞こえない。
「わぁー。見て下さい。レーニちゃん。月が綺麗ですよ」
「うん。ほんと」
「こうして月を見ていると、ぐわーっと元気が出てきますね!」
「うん。ほんと」
ニコニコとレーニちゃんに話しかけながら私も笑う。
レーニちゃんはあんまり感情を出すのが得意では無いようだけど、楽しんでいる様に見えた。
「こんな夜には歌でも歌いたくなりますね」
「うた……」
「レーニちゃんは歌がお嫌いですか?」
「ううん。でも、レーニは下手だから」
「ダイジョーブですよ。ここには私しか居ません! それに私も大した歌は歌えませんから」
「……でも、ごめん」
「あぁっ! いえいえ。大丈夫ですよ。歌いたくないのに、無理して歌う必要はありません! ですが、こうして話を持ち掛けた以上、私が歌いますねー! へいっ! へいっ!」
「ふふ。アメリア。おかしい」
レーニちゃんの広げた手のひらの上で、私は踊りながら即興の歌を歌う。
そして、踊りつかれてからは、手のひらの上に座りながらレーニちゃんと一緒に月を眺めた。
本当に良い夜だ。
昔、ジーナと一緒に見た月を思い出す。
楽しかった家族との日々を、思い出す。
「いつか、あの月の向こう側へ行く事が出来たら」
「アメリア……?」
私はレーニちゃんの手の上で立ち上がり、振り返りながら問うた。
「レーニちゃんは月が好きですか?」
「え? うん。嫌いじゃない。あ、いや……好き」
「そうですか。では、いつまでも月が輝くと良いですね。いつまでも……」
私は空を見上げながら願いを口にする。
いつかと同じ願いを。
私はレーニちゃんと一緒にみんなが居る火の傍から離れて、近くにあった小さな湖の傍に来ていた。
遠くからはリアムさん達の楽しそうな声が聞こえるが、ここは私とレーニちゃんが出す音しか聞こえない。
「わぁー。見て下さい。レーニちゃん。月が綺麗ですよ」
「うん。ほんと」
「こうして月を見ていると、ぐわーっと元気が出てきますね!」
「うん。ほんと」
ニコニコとレーニちゃんに話しかけながら私も笑う。
レーニちゃんはあんまり感情を出すのが得意では無いようだけど、楽しんでいる様に見えた。
「こんな夜には歌でも歌いたくなりますね」
「うた……」
「レーニちゃんは歌がお嫌いですか?」
「ううん。でも、レーニは下手だから」
「ダイジョーブですよ。ここには私しか居ません! それに私も大した歌は歌えませんから」
「……でも、ごめん」
「あぁっ! いえいえ。大丈夫ですよ。歌いたくないのに、無理して歌う必要はありません! ですが、こうして話を持ち掛けた以上、私が歌いますねー! へいっ! へいっ!」
「ふふ。アメリア。おかしい」
レーニちゃんの広げた手のひらの上で、私は踊りながら即興の歌を歌う。
そして、踊りつかれてからは、手のひらの上に座りながらレーニちゃんと一緒に月を眺めた。
本当に良い夜だ。
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「アメリア……?」
私はレーニちゃんの手の上で立ち上がり、振り返りながら問うた。
「レーニちゃんは月が好きですか?」
「え? うん。嫌いじゃない。あ、いや……好き」
「そうですか。では、いつまでも月が輝くと良いですね。いつまでも……」
私は空を見上げながら願いを口にする。
いつかと同じ願いを。
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