94 / 198
第30話『争いを止める為なら私は何でもしますよ』③
しおりを挟む
そして私の体はそのままユニコーンの群れに跳ね飛ばされて空高く舞い上がった。
私はその舞い上がった体の中に飛び込んで、魂と体を繋いでゆく。
想定通り、ユニコーンという大きな魔力の塊にぶつかった事で、私の体に掛かっていた魔術はその殆どが破壊された様だった。
後は、ユニコーンの全体に私は無事だと知らせる為に薄く魔力を放つ。
火、水、風、土。それら全ての魔力が混ざった魔力を……金色の魔力を私が落ちた地面からユニコーンの群れ、全体に放ってゆくのだった。
魔力を受けて、私が無事だと分かったのか。ユニコーンの光が赤からオーロラに似た鮮やかな光へと変わっていった。
「ユニコーンの怒りが消えてゆく」
「なんだ。この光は、どういうんだ?」
「里の全体が光に包まれてゆく……だというのに、恐怖は感じない。むしろ温かさを感じる様な」
「姫様はどうなった!! 姫様は!?」
「ババ様。姫様死んじゃったの?」
私は仰向けになりながら、自分に癒しの力を使う事にした。
我ながら無茶をしたものだ。
しかし、ユニコーンの力だろうか。人の話している声や心が周囲に反響していくのを感じる。
「姫様!」
「アメリア!!」
そして空からは泣いているレーニちゃんが降ってきて、私の体に抱き着くのだった。
「あぁ。ごめんなさい。レーニちゃん。心配を掛けましたね」
「ううん。良い。アメリアが無事なら。それで」
私はユニコーンに魔力を分けてもらいながら、癒しの魔術を使って自分を癒した後、地面を通じて里全体に癒しの力を使ってゆく。
「何の光!?」
「これは人の心の光だ!」
流石はユニコーンの魔力と言うべきだろうか。
里にいたエルフさんと陰魔さんのみんなはすぐに全ての傷が癒えた様だった。
「おぉ……! これが姫様の」
「神話は真であったか」
「その者、とんでもねー可愛さで空飛んで、金色の野で、微笑むべし――!」
ユニコーンの魔力とレーニちゃんの魔術を借りて私は空から皆の無事を確かめて深く息を吐いた。
相変わらず陰魔さん達が何を言っているのか分からないが、無事そうで何よりだ。
「これで、一件落着。ですね」
私はその舞い上がった体の中に飛び込んで、魂と体を繋いでゆく。
想定通り、ユニコーンという大きな魔力の塊にぶつかった事で、私の体に掛かっていた魔術はその殆どが破壊された様だった。
後は、ユニコーンの全体に私は無事だと知らせる為に薄く魔力を放つ。
火、水、風、土。それら全ての魔力が混ざった魔力を……金色の魔力を私が落ちた地面からユニコーンの群れ、全体に放ってゆくのだった。
魔力を受けて、私が無事だと分かったのか。ユニコーンの光が赤からオーロラに似た鮮やかな光へと変わっていった。
「ユニコーンの怒りが消えてゆく」
「なんだ。この光は、どういうんだ?」
「里の全体が光に包まれてゆく……だというのに、恐怖は感じない。むしろ温かさを感じる様な」
「姫様はどうなった!! 姫様は!?」
「ババ様。姫様死んじゃったの?」
私は仰向けになりながら、自分に癒しの力を使う事にした。
我ながら無茶をしたものだ。
しかし、ユニコーンの力だろうか。人の話している声や心が周囲に反響していくのを感じる。
「姫様!」
「アメリア!!」
そして空からは泣いているレーニちゃんが降ってきて、私の体に抱き着くのだった。
「あぁ。ごめんなさい。レーニちゃん。心配を掛けましたね」
「ううん。良い。アメリアが無事なら。それで」
私はユニコーンに魔力を分けてもらいながら、癒しの魔術を使って自分を癒した後、地面を通じて里全体に癒しの力を使ってゆく。
「何の光!?」
「これは人の心の光だ!」
流石はユニコーンの魔力と言うべきだろうか。
里にいたエルフさんと陰魔さんのみんなはすぐに全ての傷が癒えた様だった。
「おぉ……! これが姫様の」
「神話は真であったか」
「その者、とんでもねー可愛さで空飛んで、金色の野で、微笑むべし――!」
ユニコーンの魔力とレーニちゃんの魔術を借りて私は空から皆の無事を確かめて深く息を吐いた。
相変わらず陰魔さん達が何を言っているのか分からないが、無事そうで何よりだ。
「これで、一件落着。ですね」
0
あなたにおすすめの小説
異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
追放された聖女は旅をする
織人文
ファンタジー
聖女によって国の豊かさが守られる西方世界。
その中の一国、エーリカの聖女が「役立たず」として追放された。
国を出た聖女は、出身地である東方世界の国イーリスに向けて旅を始める――。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
異世界で神の元カノのゴミ屋敷を片付けたら世界の秘密が出てきました
小豆缶
ファンタジー
父の遺したゴミ屋敷を片付けていたはずが、気づけば異世界に転移していた私・飛鳥。
しかも、神の元カノと顔がそっくりという理由で、いきなり死刑寸前!?
助けてくれた太陽神ソラリクスから頼まれた仕事は、
「500年前に別れた元恋人のゴミ屋敷を片付けてほしい」というとんでもない依頼だった。
幽霊になった元神、罠だらけの屋敷、歪んだ世界のシステム。
ポンコツだけど諦めの悪い主人公が、ゴミ屋敷を片付けながら異世界の謎を暴いていく!
ほのぼのお仕事×異世界コメディ×世界の秘密解明ファンタジー
【完結】追放された転生聖女は、無手ですべてを粉砕する
ゆきむらちひろ
ファンタジー
「祈るより、殴る方が早いので」
ひとりの脳筋聖女が、本人にまったくその気がないまま、緻密に練られたシリアスな陰謀を片っ端から台無しにしていく痛快無比なアクションコメディ。
■あらすじ
聖女セレスティアは、その類稀なる聖なる力(物理)ゆえに王都から追放された。
実は彼女には前世の記憶があって、平和な日本で暮らしていたしがないOLだった。
そして今世にて、神に祈りを捧げる乙女として王国に奉仕する聖女に転生。
だがなぜかその身に宿ったのは治癒の奇跡ではなく、岩をも砕く超人的な筋力だった。
儀式はすっぽかす。祈りの言葉は覚えられない。挙句の果てには、神殿に押し入った魔物を祈祷ではなくラリアットで撃退する始末。
そんな彼女に愛想を尽かした王国は、新たに現れた完璧な治癒能力を持つ聖女リリアナを迎え入れ、セレスティアを「偽りの聖女」として追放する。
「まあ、田舎でスローライフも悪くないか」
追放された本人はいたって能天気。行く先も分からぬまま彼女は新天地を求めて旅に出る。
しかし、彼女の行く手には、王国転覆を狙う宰相が仕組んだシリアスな陰謀の影が渦巻いていた。
「お嬢さん、命が惜しければこの密書を……」
「話が長い! 要点は!? ……もういい、面倒だから全員まとめてかかってこい!」
刺客の脅しも、古代遺跡の難解な謎も、国家を揺るがす秘密の会合も、セレスティアはすべてを「考えるのが面倒くさい」の一言で片付け、その剛腕で粉砕していく。
果たしてセレスティアはスローライフを手にすることができるのか……。
※「小説家になろう」、「カクヨム」、「アルファポリス」に同内容のものを投稿しています。
※この作品以外にもいろいろと小説を投稿しています。よろしければそちらもご覧ください。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる