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第30話『争いを止める為なら私は何でもしますよ』②
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私は頭を抱えながら、どうするかを改めて考える。
体にさえ戻れば、ユニコーンはすぐに落ち着かせる事が出来るし、一瞬ユニコーンを止める為に、エルフさんと陰魔さんに協力してもらおうと思っていたが、そういうワケにはいかなくなってしまった。
いや、それを察していたからこそユニコーンはあれほどまでに怒っているのだろうか?
……もしかして、本当に私の危機だと勘違いしている?
「私、もしかして……とんでもない事をしてしまったかもしれません」
「今更ですよ。姫様」
「何を言うか。もとはと言えばお前ら陰魔が余計な事をしたからだろうが!」
「冒険に悪役は付き物だろ!? 強大な敵を前にして人と人は絆を深めるんだ!! 無論適度なところで姫様と仲間の愛情友情パワーの前に我らは敗北する予定だったのだ!」
「勝手な事を!」
「陰魔の悪評ばら撒いてるお前らに言われたくないな!! どうせなら格好いい悪役として歴史に残るチャンスだったのに! お前らが介入してきたから姫様がこんな危険な手段をとったんだろうが!」
「こっちのせいにするな!!」
再び言い争いを始めたエルフさんと陰魔さんの二組に私は、どうするべきかと頭を抱えながら迫りくる赤い塊を見据えた。
ただでさえ厄介なユニコーンが複数体。止める手段は……。
「アメリアちゃん。例えば説得とか出来ないかな?」
「説得。説得ですか……。そうですね。どの道、この状況では、他に手段はなさそうです」
私はフィンさんの言葉に頷きながら、皆で作戦を考える事にした。
とは言っても、迫りくるユニコーンの群れに突っ込んで話を聞いてもらうくらいしか無いのだけれど。
「しかし、向こうは走ってるからな。お前みたいなチビが前に行っても止まらんぞ」
「そうですね」
「なら、ならさ。囮作戦はどうかな。さっきみたいに」
「バカ。カーネリアン。アレは敵が曲がりなりにも理性と知性がある相手だったから成り立っただけだ。今度の奴は」
「あ、いえ。それは良い作戦かもしれません! ……。レーニちゃん!」
「うん。なに?」
「私を連れてユニコーンの上に!」
「分かった」
「おい! 待てアメリア!!」
後ろから聞こえてくるリアムさんの声を無視して、私はレーニちゃんの手に乗りながら空を飛んだ。
そして、眼下に見えるユニコーンを見据えながら、ユニコーンたちのボスを探す。
「見えた! あの子が、この子たちの中心!!」
遠くから流れてくる陰魔さんやエルフさん達の声を聞きながら私は走るユニコーンの群れに向かって飛んだ。
「アメリア!?」
レーニちゃんの手をかわし、私は遠くから自分の体を呼び寄せて、ユニコーンの中心、角が割れて左右に広がっているボスの前に落とす。
「あぁ! 角割れの前に姫様が!!」
「無茶だ!」
体にさえ戻れば、ユニコーンはすぐに落ち着かせる事が出来るし、一瞬ユニコーンを止める為に、エルフさんと陰魔さんに協力してもらおうと思っていたが、そういうワケにはいかなくなってしまった。
いや、それを察していたからこそユニコーンはあれほどまでに怒っているのだろうか?
……もしかして、本当に私の危機だと勘違いしている?
「私、もしかして……とんでもない事をしてしまったかもしれません」
「今更ですよ。姫様」
「何を言うか。もとはと言えばお前ら陰魔が余計な事をしたからだろうが!」
「冒険に悪役は付き物だろ!? 強大な敵を前にして人と人は絆を深めるんだ!! 無論適度なところで姫様と仲間の愛情友情パワーの前に我らは敗北する予定だったのだ!」
「勝手な事を!」
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「こっちのせいにするな!!」
再び言い争いを始めたエルフさんと陰魔さんの二組に私は、どうするべきかと頭を抱えながら迫りくる赤い塊を見据えた。
ただでさえ厄介なユニコーンが複数体。止める手段は……。
「アメリアちゃん。例えば説得とか出来ないかな?」
「説得。説得ですか……。そうですね。どの道、この状況では、他に手段はなさそうです」
私はフィンさんの言葉に頷きながら、皆で作戦を考える事にした。
とは言っても、迫りくるユニコーンの群れに突っ込んで話を聞いてもらうくらいしか無いのだけれど。
「しかし、向こうは走ってるからな。お前みたいなチビが前に行っても止まらんぞ」
「そうですね」
「なら、ならさ。囮作戦はどうかな。さっきみたいに」
「バカ。カーネリアン。アレは敵が曲がりなりにも理性と知性がある相手だったから成り立っただけだ。今度の奴は」
「あ、いえ。それは良い作戦かもしれません! ……。レーニちゃん!」
「うん。なに?」
「私を連れてユニコーンの上に!」
「分かった」
「おい! 待てアメリア!!」
後ろから聞こえてくるリアムさんの声を無視して、私はレーニちゃんの手に乗りながら空を飛んだ。
そして、眼下に見えるユニコーンを見据えながら、ユニコーンたちのボスを探す。
「見えた! あの子が、この子たちの中心!!」
遠くから流れてくる陰魔さんやエルフさん達の声を聞きながら私は走るユニコーンの群れに向かって飛んだ。
「アメリア!?」
レーニちゃんの手をかわし、私は遠くから自分の体を呼び寄せて、ユニコーンの中心、角が割れて左右に広がっているボスの前に落とす。
「あぁ! 角割れの前に姫様が!!」
「無茶だ!」
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