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しおりを挟む「んむぅっ!?」
キス、されている。男に。というか、ロドリックに。
初めてのキスは口封じだった。そして尚話そうとするも、今度は舌が差し込まれてぐちゅぐちゅに口の中を犯されてしまい、何も言葉にならない。『あへぇ』とか言う変な声しか。
このままだと窒息する。ロドリックの胸板をどんどん叩くも容赦はなく、手は片手で(!?)ひとつに拘束されて、もう一つの手でぷちぷちとボタンを外されてしまった。
酸欠で頭がボーッとする。気持ちい――……。
ザラザラぬめぬめしたロドリックの舌が、俺の口の中の敏感な所を弄り高めていく。なんでこいつ、こんなに上手いんだ?どこで練習したんだ?
「ふ、あ、あ……っ」
「レイ。す……す……っ、好きだ……っ」
「は……っ?」
顔を真っ赤にしたロドリックが、無理やり絞り出すみたいにして、告白してくる。少し涙目にすらなっているロドリックは、一生懸命な子供のようにも思えた。
あまりにも畳み掛けてくる意味不明な状況に、頭が追いつかない。
「何もかもが欲しい!レイを構成する全部を、私のものにしたいんだ」
好き、って……?熱を孕んだ紫紺の瞳が、俺を覗く。頭がトロけて言っていることがさっぱり分からない。けど、一つわかる。ロドリックは俺が欲しい、らしい。
ロドリックの手は俺のブラウスをはだけさせ、胸を露出させると、少し色付いた胸の先を口に含んだ。
ちゅくちゅくと舌先で嬲られ、こりこりと転がされて。
「あっ、あっ、ひっん……!」
なんでこんなに気持ちいいの?ゾワゾワが止まらない。それは嫌なものではなく、自ら腰を浮かせてしまうような。ロドリックに下の衣を脱がされているのに、協力してしまうような、何か。
いつも余裕なコイツが必死に俺を喰らおうとしているのが、なんというか……嬉しい。かもしれない。
「おま、え、このまま、え?……」
「……レイ、気持ちいいの好きだろう?」
はぐらかしやがったぞ、こいつ。このままやることやる気なのか?!確かに俺は気持ちいーのは好きだが、男はみんな好きだろ!
「私が嫌なら突き飛ばせばいい。違うか?」
「……まぁ、そう、だよな……んんっ、」
話しながらも、ロドリックの手は止まらない。下着も剥ぎ取られ、俺の可哀想な坊やは外気に晒されてぷるりと震えた。
「ん、でも、嫌じゃ……ない」
「……レイは、本当に私を惑わせるのが上手だ」
「俺、……さっきの、好き」
キスがとても、とても良かった。ちゅるんと潤った唇に触れてみると、寂しいような気がする。
それを見て再び覆い被さってきたロドリックは、獣のような目をしていた。怒ってんのか?
口付けの雨を降らせながら、もどかしそうに服を脱ぎ捨てていくのをチラチラと見てしまった。ボタンが弾けるのも構わずに、見事な体躯をむき出しにして俺の身体にくっつけてくる。
相変わらずすっごい身体。分厚くて筋肉の鎧みたいな身体に汗が浮かんで……やべぇ、ドキドキしてる、俺。
ロドリックはおもむろにシーツの下をごそごそとし、何かを取り出すと口に含んだ。ヤツの頭が下の方へ向かい、脚を広げさせられる。
ちょうど俺のそれなりな大きさの息子を差し出すような形になって、はずかしい。
「綺麗だ、レイ」
「んなっ……、おまえ、どこで喋っ……!!」
ひゃあ、と甲高い悲鳴を上げてしまう!だってロドリックのやつ、俺のソレをいきなりぱくんって……!
ロドリックの舌は熱くて柔らかくてヌメヌメして、やばい、こんなの知らない。学年一位はこんな技術まで一位なのか!?
生温かい咥内と、滑らかにしこしこする動きに翻弄され、情けないほど呆気なく達した。
「だ、めだ、離せ……っ――は、んん……っ!」
周りの音が遠くなる。どく、どく、と鼓動に支配され、なす術もなく放つ先は、ロドリックの口の中。
最後の一滴まで飲み干すが如く、吸い込まれていく。
「お、お前、飲んで……?」
「ああ、レイのものは、私のもの。誰にも渡さない」
「なにそれぇ……怖え……」
「こっちも、そろそろだな」
「キャンッ!?」
くったりとした身体は簡単に反転させられ、今度は尻を見せるような間抜けな格好だ。その上から押さえつけられて、ぶっすりと、アソコに指が入れられる。
「ひぁあああッ!?な、なにを!?」
「浄化剤。すぐ終わる」
「だか、ら、お前なんでそんなに手慣れてんだよぉッ!?」
「…………フッ」
「人の話を聞けぇええ!あ、ぐぅっ」
俺の腰はすぐにへたれていった。ロドリックの指が、俺がずっと掻いて欲しかったところに当たって、凄まじく気持ちいい!
「あっ、あっ、や、っばい、それぇっ」
「レイの良いところなら、もう学習済みだ」
「なんっで!?」
へこへこと腰が揺れる。出口だった孔は完全に入り口になっていた。おかしい。おかしいよな、どうしてこんなにスグに入るの?それに気持ち良すぎるのもおかしい!
「あ、なんか、しょれ、しゅご……っ」
「……レイ。いいか?はぁ……限界だ」
「なんれも、いい……っ!はう……っ」
ぐぐ、と当てられたその熱の塊。
今の俺は、それがイイところを擦ってくれることを期待して、後孔をひくつかせていた。
もっと、はやく、奥に。
ずぷっ!
「あ……っ」
驚くほどすんなりと侵入を許した俺の尻、セキュリティが甘すぎる……!
けれど内部は待ち望んだ快楽にウェルカム祭りで、荒波のように畝っていた。きゅうううっ、と、使ったことのない筋肉が収縮し、ロドリックを締め付けている。
「くっ……」
「あ、あ、あ、むりぃ……っ!!」
「レイ、ああ、愛している……っ」
な、な、なんだって……?
ロドリックの声が遠い。ぐっ、と腰を打ちつけられた俺は、目の前がちかちかしたと同時に快楽の波に掻っ攫われ、視界が暗転した。
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