聖女解任ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)

ゆきりん(安室 雪)

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 ダダン様が帰った後は、メアリから質問攻めにされるかと思いきや、

 「マリアさんが愚痴りたくなったら、いつでも聞きますよ?」

 と、言ってくれたので助かった。

 はっきり言って、大聖女の事はもう、どうでもいい過去の事だと自分の中でカタはついているのだ。



 仕事を終え、城へと歩いているとクロイツと一緒になった。

 「あれ?クロイツと帰りが一緒になるの、珍しいね?」

 朝はほぼ毎日一緒に出勤しているので、ちょっと新鮮だ。

 「団長から聞きましたか?神殿周辺が大聖女問題で荒れてるって」

 「あ~、はい。ねぇクロイツ。お互いもっと砕けた話し方しない?だいぶお互い馴染んできたし、疲れるよね?」

 「わかった。で、聞いたか?」

 「聞いた。ダダン様は私を大聖女に戻したいのかな?」

 「本心は戻したいんだと思うぞ?大聖女は他の聖女と力が違うからな。しかも、ポーションやらお守りでマリアの仕事量を減らす方法も考えた。薬草は棚ぼただけど、確実に国民は助かるな」

 「そっか・・・。ダダン様は私を大聖女に戻す事も考えたのか」

 「マリアの祈りを必要とする国民がいるのを身を以て知ったんじゃないか?目が一瞬にして治ったんだからな」



 そして数日後、ダダン様が神官長に呼ばれているからマリアにも明日、神殿に同行しろと言って来た。

 「お断りする選択肢は・・・」

 「上司命令だ」

 ソレを言われれば断れない。

 「ああ、クロイツも同行するからな」

 ダダン様はいつもながら必要事項だけ話して去って行った。

 「いいなぁ、マリアさん。王都行くんですね~」

 「代わって欲しいくらいよ。あ~っ、メアリ愚痴聞いてっ!!」

 そして封印した記憶をメアリにぶちまけたのだった。クロイツやお姉様には淡々とと話したが、メアリには感情たっぷりに話してしまった。メアリには友達に愚痴るみたいに愚痴ってしまった。初の友達だけど。



 「う~わ~、思ったよりも王太子って馬鹿なんですね?それとリリアーヌでしたっけ?偽大聖女、とっととクビにすればいいのに。マリアさん、明日行ったら力見せつけて来ればいいんじゃない?」

 「いや、大聖女に戻りたくないし。私、ココの生活気に入ってるの。今まで生きてきて、1番自分らしく生活出来てると思うし」

 「そうですよね~、ココの仕事環境いいですね~。まあ、やる事は沢山あるけどお茶の時間はあるし、騎士団の食事は美味しいし。残業無いし、母の病気はほぼ全快したし」

 「やりがいがあって胃袋も満たされるって、凄くいいよね?」

 「ねっ!!」

 2人して話しをまとめ、また作業に没頭していったのだ。


 

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