番は君なんだと言われ王宮で溺愛されています

ゆきりん(安室 雪)

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 「その際に、侍女も1人いなくなったらしい。一緒に誘拐されたか誘拐の手引きをしたかと言う話になっているが、サリナではないかと、思・・・う?サリナ?何でいるんだ?」

 男爵は話している途中で、いないはずのサリナがご飯を食べているのに気がつき、声をかける。

 「はっ、番様が誘拐されたから責任逃れで逃げて来たのか?」

 男爵は必死な顔で言う。

 「お父様、何気に酷いですね。こちら、今お父様が言われた王太子様の番のミーシャ様です」

 サリナに紹介され、ペコリと頭を下げる。

 両手にはフォークとナイフが握られている。

 「どう言う事だ?王宮では・・・」

 「はい、ストップ!!私とミーシャ様は誘拐されて、逃げ出したらこの領地で、急いで屋敷に逃げ込みました。以上です」

 サリナは淡々と言った。

 夫人にはもっと細かく説明していたのに、男爵にはかなり箸折った説明をした。

 「お?おお、そうか。では王太子に至急連絡を」

 「あの、それは少し待って頂けますか?私とサリナは王宮で護衛騎士がついていたにも関わらず、護衛騎士の振りをした者に襲われました。内部に協力者がいるのです。今、王太子に私達が無事だと言う報告を普通にしてしまっては、内通者に筒抜けになってしまいます。もちろんココで保護して頂いている事も。なので、王太子には周りに分からない方法で伝えるべきです」

 「ふむ、一理あるな。さて、どうやってお知らせするのがいいのだ?」

 「因みにお父様は、何故今日王宮に行ったのですか?」

 「ああ、川にかける橋を新たに丈夫なモノにしようと思ってな。河川庁に相談に行き、明日、王太子に報告に行く予定何だが。このタイミングで行くのはマズイかな?」

 「いいえっ!!ナイスタイミングですっ!!その報告書に私の手紙を混ぜてもよろしいでしょうか?」

 「もちろん構わないが」

 「では、報告書と同じ用紙を何枚かとペンを貸して下さい。夜のうちに書きますので、明日、報告書と共にお持ち下さいませっ!」

 「後で部屋に届けさせよう」




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