8 / 22
7
しおりを挟む
ソフィアの『朝食を一緒に食べる作戦』が上手く行っているのか、グレイン様は少しずつではあるが、ソフィアに打ち溶けてくれている様に思う。
今朝もーーー、
「ソフィア、今週末だがフラワーフェスティバルがあるんだが、興味はないか?」
と聞いてきてくれたのだっ!!
もちろんお花が好きなので、毎年あるそのイベントには行きたかったのだが、まだ1度も行った事は無かった。ソレに誘ってもらえるなんてっ。
「行きたいっ。そのイベント毎年行きたいって思ってたんです。でもカレンがーーーっと、ごめんなさい」
しまった。カレンの話しなんかしたらグレイン様、気を悪くするわ。
「カレンがどうした?俺は気にしないぞ、話してみろ」
グレイン様は気にしないと言ってくれる。少し気が引けたが目が優しかったので話す事にした。
「実は、私が毎年行きたいって言うと、カレンが必ず『花なんて見ても楽しくないわ。新しいスィーツのお店に行きたい』と言い出して。なので、グレイン様とご一緒できるなんて、とても楽しみですっ!」
「そうか。なら誘って良かったな。他にも行きたい所があれば、都度言えばいい。仕事の予定さえつけば、一緒に行こう」
「えっ!いいんですか?嬉しいっ」
良かった。
カレンじゃなくて私でも、奥さんになれるよね?
約束の日は朝から晴れていて、外にいても暑くもなく寒くもなく丁度いい。
会場になっている公園には、普段ある花壇に綺麗な花が咲き誇り、別に作ったイベント用の花壇や花の迷路もあり、見る人を楽しませていた。もちろん珍しい薔薇もある。
イベント会場内の飲食スペースには、食用フラワーが盛り付けられたパンケーキや飲み物もあり、来場者は胃袋でも楽しめた。
「お花が食べれるなんて!!花の妖精になった気分だわ」
「ぷっ。花の妖精?可愛いな」
「子供っぽいって、思ったでしょ」
思わずほっぺたを膨らまし、ソレも子供っぽいなとすぐに止めた。
「いや、普通に可愛いと思っただけだよ」
優しく微笑まれ、何も言えなくなってしまう。そう、グレイン様の微笑みがちょっとずつ増え、気を抜くと『キュンキュン』してしまうのだ。
もう、カレンじゃなくてもいいって思ってくれてるのかな?私は突然結婚して、当初どうしたらいいのかわからなかったけど、最近ではグレイン様の事、ちゃんと好きになってる。同じ位なんて贅沢は言わないから、カレンよりも、好きになってて欲しい。
パンケーキを食べた2人は花の販売エリアに移動した。
今朝もーーー、
「ソフィア、今週末だがフラワーフェスティバルがあるんだが、興味はないか?」
と聞いてきてくれたのだっ!!
もちろんお花が好きなので、毎年あるそのイベントには行きたかったのだが、まだ1度も行った事は無かった。ソレに誘ってもらえるなんてっ。
「行きたいっ。そのイベント毎年行きたいって思ってたんです。でもカレンがーーーっと、ごめんなさい」
しまった。カレンの話しなんかしたらグレイン様、気を悪くするわ。
「カレンがどうした?俺は気にしないぞ、話してみろ」
グレイン様は気にしないと言ってくれる。少し気が引けたが目が優しかったので話す事にした。
「実は、私が毎年行きたいって言うと、カレンが必ず『花なんて見ても楽しくないわ。新しいスィーツのお店に行きたい』と言い出して。なので、グレイン様とご一緒できるなんて、とても楽しみですっ!」
「そうか。なら誘って良かったな。他にも行きたい所があれば、都度言えばいい。仕事の予定さえつけば、一緒に行こう」
「えっ!いいんですか?嬉しいっ」
良かった。
カレンじゃなくて私でも、奥さんになれるよね?
約束の日は朝から晴れていて、外にいても暑くもなく寒くもなく丁度いい。
会場になっている公園には、普段ある花壇に綺麗な花が咲き誇り、別に作ったイベント用の花壇や花の迷路もあり、見る人を楽しませていた。もちろん珍しい薔薇もある。
イベント会場内の飲食スペースには、食用フラワーが盛り付けられたパンケーキや飲み物もあり、来場者は胃袋でも楽しめた。
「お花が食べれるなんて!!花の妖精になった気分だわ」
「ぷっ。花の妖精?可愛いな」
「子供っぽいって、思ったでしょ」
思わずほっぺたを膨らまし、ソレも子供っぽいなとすぐに止めた。
「いや、普通に可愛いと思っただけだよ」
優しく微笑まれ、何も言えなくなってしまう。そう、グレイン様の微笑みがちょっとずつ増え、気を抜くと『キュンキュン』してしまうのだ。
もう、カレンじゃなくてもいいって思ってくれてるのかな?私は突然結婚して、当初どうしたらいいのかわからなかったけど、最近ではグレイン様の事、ちゃんと好きになってる。同じ位なんて贅沢は言わないから、カレンよりも、好きになってて欲しい。
パンケーキを食べた2人は花の販売エリアに移動した。
26
あなたにおすすめの小説
密室に二人閉じ込められたら?
水瀬かずか
恋愛
気がつけば会社の倉庫に閉じ込められていました。明日会社に人 が来るまで凍える倉庫で一晩過ごすしかない。一緒にいるのは営業 のエースといわれている強面の先輩。怯える私に「こっちへ来い」 と先輩が声をかけてきて……?
結婚式に代理出席したら花嫁になっちゃいました
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
美希は平日派遣の事務仕事をしているが、暇な土日に便利屋のバイトをしている。ある日、結婚式の友人の代理出席をする予定で式場にいたのに!?
本編は完結してますが、色々描き足りなかったので、第2章も書いています。
辺境伯と幼妻の秘め事
睡眠不足
恋愛
父に虐げられていた23歳下のジュリアを守るため、形だけ娶った辺境伯のニコラス。それから5年近くが経過し、ジュリアは美しい女性に成長した。そんなある日、ニコラスはジュリアから本当の妻にしてほしいと迫られる。
途中まで書いていた話のストックが無くなったので、本来書きたかったヒロインが成長した後の話であるこちらを上げさせてもらいます。
*元の話を読まなくても全く問題ありません。
*15歳で成人となる世界です。
*異世界な上にヒーローは人外の血を引いています。
*なかなか本番にいきません
体育館倉庫での秘密の恋
狭山雪菜
恋愛
真城香苗は、23歳の新入の国語教諭。
赴任した高校で、生活指導もやっている体育教師の坂下夏樹先生と、恋仲になって…
こちらの作品は「小説家になろう」にも掲載されてます。
抱かれたい騎士No.1と抱かれたく無い騎士No.1に溺愛されてます。どうすればいいでしょうか!?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ヴァンクリーフ騎士団には見目麗しい抱かれたい男No.1と、絶対零度の鋭い視線を持つ抱かれたく無い男No.1いる。
そんな騎士団の寮の厨房で働くジュリアは何故かその2人のお世話係に任命されてしまう。どうして!?
貧乏男爵令嬢ですが、家の借金返済の為に、頑張って働きますっ!
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ナイトプールで熱い夜
狭山雪菜
恋愛
萌香は、27歳のバリバリのキャリアウーマン。大学からの親友美波に誘われて、未成年者不可のナイトプールへと行くと、親友がナンパされていた。ナンパ男と居たもう1人の無口な男は、何故か私の側から離れなくて…?
この作品は、「小説家になろう」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる