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物販エリアもとても広かった。花をモチーフにした小物から植物まで多種多様だった。小物類も可愛いモノがいっぱいあるが、普段からあまりアクセサリーをしないソフィアは、可愛いなぁ、いいなぁと思いながらも『買おう』とは思わなかった。しかし、植物が展示・販売している所には、ラインハルト家にはない薔薇の苗木が沢山あり『欲しいっ!』と思う花が沢山あった。ソフィアが好きな薄いピンクから濃いピンク、大輪も八重咲きの変わったものも色々だ。思わず目が輝いてしまう。しかし、グレイン様に買いたいとは言えず、何も言えないまま物販エリアを後にしたのだった。
屋敷に帰ってきたソフィアは、買わなかった苗木に悶々としていた。この機会を逃したらあの苗木を次に買えないかもしれない。
よしっ!!明日の朝、苗木を買いたいとグレイン様にお願いしよう!
翌朝、朝食を食べ終わりソフィアはそろそろお願いしようと思った時に、いつもより早くグレイン様は席を立つ。慌ててソフィアもグレイン様のそばに行くと、
「温室に行こう」
と、誘ってくれる。いつもはグレイン様が出勤した後にベンと行くので、グレイン様と一緒に行くのは初めてだ。温室内に入ると、薔薇の種類が増えていた。近くに行き見てみると、
「あっ!!この苗木達は・・・っ!!」
まさにグレイン様にお願いしようとしていたものだった。しかも気になっていた株全てだ。
「ちゃんと欲しいものはその場で言って欲しいな?ソフィア。夫には素直におねだりするものだぞ?それから・・・」
袋を手渡される。中を見てみると、薔薇をモチーフにした髪飾りだ。
「ソフィアは控えめ過ぎる。欲しいものは欲しいと、次からは言うように」
グレイン様は髪飾りを手に取り、ソフィアの髪につけてくれる。
「ありがとうございますっ!髪飾りも苗木もとても嬉しいですっ!!」
そんなに欲しいオーラ出してたのかな?でも、嬉しいっ。もし、次に欲しいモノがあったらちゃんとお願いしよう。
玄関に戻り、グレイン様を見送る時には、いつも以上の笑顔を向けてしまう。
「行ってらっしゃいませっ!!」
グレイン様の気遣い、嬉しいっ。
不意にグレイン様の手が伸びてきて、頬を撫でる。
「行ってくる」
グレイン様は笑顔を向け、クルリと踵を返して歩き出してしまう。
えっ!?と驚いている間に扉から出て行ってしまった。
グレイン様がソフィアに触れたのは結婚式の頬にキスと、昨日の馬車の乗り降りしかなかったのに!!
思わず顔を赤くし、呆然としてしまうソフィアに、ベンは目を細くし喜んでいるのだった。
屋敷に帰ってきたソフィアは、買わなかった苗木に悶々としていた。この機会を逃したらあの苗木を次に買えないかもしれない。
よしっ!!明日の朝、苗木を買いたいとグレイン様にお願いしよう!
翌朝、朝食を食べ終わりソフィアはそろそろお願いしようと思った時に、いつもより早くグレイン様は席を立つ。慌ててソフィアもグレイン様のそばに行くと、
「温室に行こう」
と、誘ってくれる。いつもはグレイン様が出勤した後にベンと行くので、グレイン様と一緒に行くのは初めてだ。温室内に入ると、薔薇の種類が増えていた。近くに行き見てみると、
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「ちゃんと欲しいものはその場で言って欲しいな?ソフィア。夫には素直におねだりするものだぞ?それから・・・」
袋を手渡される。中を見てみると、薔薇をモチーフにした髪飾りだ。
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「ありがとうございますっ!髪飾りも苗木もとても嬉しいですっ!!」
そんなに欲しいオーラ出してたのかな?でも、嬉しいっ。もし、次に欲しいモノがあったらちゃんとお願いしよう。
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「行ってくる」
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