姉の結婚式に姉が来ません。どうやら私を身代わりにする方向で話はまとまったみたいです。式の後はどうするんですか？親族の皆様・・・！？

15

 翌朝ソフィアが目を覚ますと、暖かいモノに包まれといた。すごくゆっくり寝た気がする。

 「ん？グレイン様？」

 グレイン様の胸にすっぽりと包み込まれている。首を上に向けると、

 「ソフィアおはよう」

 掠れた声と共に、唇にチュッとキスされる。

 唇にキスっ！！

 思わず目を見開いてしまう。

 「あっ、すまない。唇はイヤだったかな」

 グレイン様はすごく動揺しはじめた。

 「イヤじゃないです。キスして貰えて、嬉しいです」

 グレイン様の胸に顔を埋めながら答える。すると、両脇の下に手を入れられ、グイッと引き上げられる。目を開くと、グレイン様の嬉しいそうな顔が凄く近くにある。

 「俺もソフィアとキス出来て嬉しいよ」

 目を見つめ合い、グレイン様唇がゆっくりと近づいてくる。ソフィアは瞳を閉じ柔らかい2度目のキスをした。

 「んっ」

 グレイン様はソフィアの唇を割り、舌でネットリと口腔内を舐めはじめた。ソフィアはどうしたらいいのか分からず固まってしまう。

 「ソフィア、俺の舌を舐めて」

 キスの合間にグレイン様が熱を帯びた声で囁く。

 その声にソフィアはドキドキが止まらなくなってしまう。

 なんでこんなにドキドキするの？

 言われた通りグレイン様の舌に自分の舌を絡める。

 「ふぁ・・・」

 今まで感じた事の無いフワフワ感じになるが、舌を甘噛みされると、

 「ああっ、んんんっ」

 甘い声が出てしまう。

 「ああ、このまま食べてしまいたいよ。ソフィア、愛してる」

 「ホントに？」

 「嘘をついてどうなる？愛してるぞ？俺にはお前だけだ、ソフィア」

 また深いキスをされ、頭が朦朧とする。

 「んっ、グレイン様ぁ。お仕事、は？」

 「今日は1日休みだ。くっ！今日は怖がらせないように、キスだけにするつもりだったのに」

 「私もグレイン様が好きです。グレイン様は怖くないですよ？優しい人です」

 「でも、今から怖い事をするかもしれないぞ？いいのか？」

 いつもとは違う、大人の男の色気がこもった眼差しでグレイン様は見下ろしてくる。

 「大好きなグレイン様だから、怖くないです。でも、初めてだから優しくして下さい」

 「くっ！！ソフィア！！俺を甘い顔で煽るなよ！」

 「んんっ！んっ」

 さっきまでとは違う、荒々しいキスで息が苦しくなる。唇からは飲みきれなかった甘い蜜が溢れてしまう。

 「ソフィア、抱いてもいいか？」