国外追放ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)

ゆきりん(安室 雪)

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 数日後掃除が全て終わり、スッキリとした店舗部分でお茶を飲んでいると、デルモンテさんが訪れた。

「こんにちわ、今、大丈夫ですか?あ、コレ。まずは卵をどうぞ」

 デルモンテさんは卵の入った卵を手渡してくれる。

「ありがとうございます。ええ、大丈夫ですよデルモンテさん。まだお店は始めてないので。やっと掃除が終わった所なんです」

 店内の細々した場所も掃除が終わり、デュークは鶏小屋作りに取り掛かる所だ。その前の小休憩で買ってきたドーナツでお茶をしていた所なのだ。

「良かったらデルモンテさんもお茶どうぞ?」

 デルモンテさんの前にも同じく、ドーナツちお茶を出す。

「ふむ?コレは香りが高い紅茶ですね」

「ええ、今泊まっている宿の常備品を少し持ち出して来ました。最近昼間はこちらにいる事が多くて、宿では飲む時間が無いので」

「あぁ、そうそう、今日は先日のお礼に鶏とヒナを差し上げようと思って来たのです。外に来てもらっても良いですか?」

「まあ、ヒナを頂いてもよろしいんですか?」

「もちろん。実は先日の商談は大きなモノで、絶対に穴は開けられなかったのです。それに負傷した馬も元気に治療していただいて。感謝しかありません」

 外に出ると先日の馬が、セイラを見て喜んでいる様に見える。

「妻から聞いてたので、希望の数のヒナと鶏です。あと、珍しい烏骨鶏という鶏です。少し飼育には難しいですが、慣れればとても栄養価が高く貴重な鶏になるでしょう。鶏小屋は今から作るんですか?」

 デルモンテさんがデュークにたずねる。

「ええ、お茶を飲んだら作り始めようかと思っていた所です」

「では、手伝わせて下さい。私は慣れてますから」

 荷台の鶏とヒナはそのままで2人は家の裏手に行ってしまった。

 今から鶏小屋を完成させるとなると、少し時間がかかるわね。じゃあ、沢山の卵を頂いた事だし、お礼に胡桃のパウンドケーキと軽い夕食の準備をしようかしら?

 2人が鶏小屋を作っている間、セイラはご機嫌で料理を始めたのだ。





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