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第5話 間抜けな王子
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一方、絶世の美少女令嬢として国でも人気を誇っていた、マキナ・ティアベルの突然の国外追放に、国民が怒らないはずもなかった。
王宮には火炎瓶が投げ込まれ、警備兵との戦闘に発展。
死者こそ出ていないが、王族の信頼はガタ落ちしたと言っていい状況だった。
「どうしてこんなことに……」
自室で一人、頭を抱えるランド・オージス。
頭が良くない彼は、ここまでの騒ぎに発展するなどとは想像できなかったのだ。
父である国王、ケビン・オージスにも酷く叱られ、涙を流した。
もはや今、この国に自分の味方など一人もいない。
「ランド様。客人です」
「客人……?」
気が付くと、外の騒ぎが収まっていた。
一体何が……?
客人とは誰なのだろう。
案内された部屋には、見覚えのある男がいた。
ティアベル伯爵家の当主、ロブリス・ティアベルである。
さらには公爵家の当主や、夫人までもが揃っていた。
「ランド様。今回の件を、貴族会で審議いたしましたところ……。重罪と判断することになりました」
「重罪……?」
「はい。ですのでランド様は、ケビン様の許可が降り次第、王子ではなくなります」
「は……?」
ロブリスがデタラメを言っているのだと思ったランドは、大声で笑って虚勢を張った。
「そんなわけがあるか! 僕は王子だぞ! とっても偉いんだ! 貴族ごときの決めたルールに従うわけ――」
「これは国が定めたルールでございます。そして、ケビン様は、ランド様の態度次第では、許可を出すつもりとおっしゃっておりました」
「う、嘘だ! 父上はそんなこと言うわけ……」
ランドの頭に、先ほどケビンに叱られた時のことが浮かんだ。
『貴様なんぞ、王子の器に足らぬわ!!!!』
一気に、ランドの顔が青ざめていく。
このままでは本当に、自分は王子ではなくなってしまう!
「明日の正午までに、反省の態度を見せなければ……。何かしらは起こるでしょう」
全て告げ終わったのか、ランドを残して、部屋から全員去って行った。
明日の正午……?
しかし、自分は王子である。
反省など人生で一度もしたことがない。
……するつもりもない!
王子としての強い態度を示すのみ!
……なとど、ランドは馬鹿げたことを考えている。
翌日、マキナが、隣国の王子を連れて帰ってくるとも知らずに。
王宮には火炎瓶が投げ込まれ、警備兵との戦闘に発展。
死者こそ出ていないが、王族の信頼はガタ落ちしたと言っていい状況だった。
「どうしてこんなことに……」
自室で一人、頭を抱えるランド・オージス。
頭が良くない彼は、ここまでの騒ぎに発展するなどとは想像できなかったのだ。
父である国王、ケビン・オージスにも酷く叱られ、涙を流した。
もはや今、この国に自分の味方など一人もいない。
「ランド様。客人です」
「客人……?」
気が付くと、外の騒ぎが収まっていた。
一体何が……?
客人とは誰なのだろう。
案内された部屋には、見覚えのある男がいた。
ティアベル伯爵家の当主、ロブリス・ティアベルである。
さらには公爵家の当主や、夫人までもが揃っていた。
「ランド様。今回の件を、貴族会で審議いたしましたところ……。重罪と判断することになりました」
「重罪……?」
「はい。ですのでランド様は、ケビン様の許可が降り次第、王子ではなくなります」
「は……?」
ロブリスがデタラメを言っているのだと思ったランドは、大声で笑って虚勢を張った。
「そんなわけがあるか! 僕は王子だぞ! とっても偉いんだ! 貴族ごときの決めたルールに従うわけ――」
「これは国が定めたルールでございます。そして、ケビン様は、ランド様の態度次第では、許可を出すつもりとおっしゃっておりました」
「う、嘘だ! 父上はそんなこと言うわけ……」
ランドの頭に、先ほどケビンに叱られた時のことが浮かんだ。
『貴様なんぞ、王子の器に足らぬわ!!!!』
一気に、ランドの顔が青ざめていく。
このままでは本当に、自分は王子ではなくなってしまう!
「明日の正午までに、反省の態度を見せなければ……。何かしらは起こるでしょう」
全て告げ終わったのか、ランドを残して、部屋から全員去って行った。
明日の正午……?
しかし、自分は王子である。
反省など人生で一度もしたことがない。
……するつもりもない!
王子としての強い態度を示すのみ!
……なとど、ランドは馬鹿げたことを考えている。
翌日、マキナが、隣国の王子を連れて帰ってくるとも知らずに。
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