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本編
第97話 メレディス様の憤り
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「お帰りなさいませ、ジェイシス様」
バタバタと馬車を降りてきて、素早く抱きしめられた。
「ただいま、アイリ。貴女が出迎えてくれる喜び。あぁ、幸せだ」
「ごほん、ジェイシス、玄関先でイチャつかないでくれ。私もマーガレットを抱きしめることができないだろう」
イーサン様までおかしな方向にいっているわよ。ご両親も仲がよろしいですね。
「はぁ、お父さまもジェイシスも玄関先で何言っているのですか!早く部屋に行き汚れを落としてきてください。全く、この家の男どもは」
メレディス様はスタンフォート家の男たちを呆れた目で見ていた。
「おや、メレディス、こちらに来ていたのか。夜会の準備は終わったのかい?」
「お父さま、ジェイシスが暴走しないようにこちらに来たのですよ。誰1人としてあなた方の暴走を止められる人がいないではないですか」
メレディス様はある意味この家で1番しっかり者なのだろう。
「暴走とはひどいですね、姉上。まぁ、番を得た私が暴走するのは当たり前ではないですか」
ジェイシス様は開き直っている感がある。
2人は部屋で着替えに行った。
「まったくあの2人は。それにしてもジェイシスのあの変わりようはどうしたの?あの子があんな幸せそうな笑顔を見せているなんて、ふふっ、アイリ、ありがとうね」
みんなで夕食を取り、夜会の話となった。
メレディス様が興奮状態で話をしていた。
「やっとお母さまはあの女どもに制裁をする時が来たのですね。やっとですよ。尻尾を掴めればいいのですが、アイリお願いね、お母さまの近くに必ずいてね。私ではダメだったのよ。悔しいけど」
「私が一緒にいても、気にせず近づいてきますかね?」
「来なかったら少し離れてみてね。絶対尻尾を掴んで」
メレディス様は本当に悔しかったのだろう。今まで大好きなお母さまが、学生時代、仲が良くない同級の侯爵夫人(この人がイーサン様を好きだったらしい)、伯爵夫人、子爵夫人に影でネチネチと嫌味を言われていたらしい。お三方は、社交の場では親しみのある、心優しい、楽しくて明るい人ということだ。誰もが侯爵夫人と仲良くなりたいという人が多いそうだ。だから影でマーガレット様にそんな態度をとっていることなど、誰1人信じない。一度、マーガレット様がお友達にそのことを伝えたら、逆にマーガレット様がイーサン様の番だからと図に乗っている。侯爵夫人がイーサン様を好きだったことを知っているでしょう、と優越感に浸っているのではないかなど有る事無い事言われたらしい。
イーサン様は自分の番はマーガレットであり、マーガレット以外は娶らない。今度マーガレットに対する誹謗中傷を言った者は許さないと一喝したらしい。
その後からは表だった話は出てこないが、そこから執拗な嫌がらせが始まった。影で行われているため、やめるように言ってもそんなことしてないわ、と躱されていた。マーガレット様は元々、番として受け入れるが社交界にあまり出たくないといっていたので、夜会は参加し、お茶会など同じ派閥だけは参加し、他はお断りが多かった。そのため、侯爵夫人が着々と社交界の地盤を固めていったことに気づかなかった。
メレディス様は、一緒に夜会に出ると、暗い顔の母親に違和感を感じ、後を追ったらそういう場面に出会した。いくら言っても何のことかしら?子供の教育もできないのかしらなどと逆に言われてしまい悔しい思いをしたということだ。
化けの皮を剥がせばいいのよね。
「メレディス、ごめんなさい。いつもあなたが嫌な思いをしていて」
「何言っているの。お父さまが言っても躱され、私が言ったら教育がなっていないって、あの女。アイリ、お母さまと一緒にいてほしいの。お父さまやジェイシスは仕事がらみでいつも離れてしまうから、もう嫌なのよ。ずっとずっと我慢してきたの」
メレディス様の悔しさや悲しみが込み上げてくる。
「わかりました。私、マーガレット様と一緒にいます。言い返してもいいのですか?それとも静かに聞いていた方がいいですか?」
「アイリ、はじめは静かに聞いていてね。言い返したら、嫁教育もできないのかしらなんて言ってくると思うわよ。私的には言い返して欲しいけど」
「あの侯爵め、自分の妻を好き勝手にさせおって。まぁ、あやつは愛人がいるからな、夫人に頭が上がらないんだよ。自分が愛人と居たいから夫人のことを容認しているんだよ。まったく」
まぁ、侯爵夫人も可哀想な人なんだろうが、こちらにそのイライラの吐口にされても困るわよね。
まだここでは言えないけど、秘密兵器を作ってきた。これでも錬金コースである。錬金で金属や秘密兵器に使う素材を作り出した。そしてお兄さまに相談して作ってきましたよ。ふふふふっ。女狐め?どんな人かは知らないが女狐め。待っていろよ!
バタバタと馬車を降りてきて、素早く抱きしめられた。
「ただいま、アイリ。貴女が出迎えてくれる喜び。あぁ、幸せだ」
「ごほん、ジェイシス、玄関先でイチャつかないでくれ。私もマーガレットを抱きしめることができないだろう」
イーサン様までおかしな方向にいっているわよ。ご両親も仲がよろしいですね。
「はぁ、お父さまもジェイシスも玄関先で何言っているのですか!早く部屋に行き汚れを落としてきてください。全く、この家の男どもは」
メレディス様はスタンフォート家の男たちを呆れた目で見ていた。
「おや、メレディス、こちらに来ていたのか。夜会の準備は終わったのかい?」
「お父さま、ジェイシスが暴走しないようにこちらに来たのですよ。誰1人としてあなた方の暴走を止められる人がいないではないですか」
メレディス様はある意味この家で1番しっかり者なのだろう。
「暴走とはひどいですね、姉上。まぁ、番を得た私が暴走するのは当たり前ではないですか」
ジェイシス様は開き直っている感がある。
2人は部屋で着替えに行った。
「まったくあの2人は。それにしてもジェイシスのあの変わりようはどうしたの?あの子があんな幸せそうな笑顔を見せているなんて、ふふっ、アイリ、ありがとうね」
みんなで夕食を取り、夜会の話となった。
メレディス様が興奮状態で話をしていた。
「やっとお母さまはあの女どもに制裁をする時が来たのですね。やっとですよ。尻尾を掴めればいいのですが、アイリお願いね、お母さまの近くに必ずいてね。私ではダメだったのよ。悔しいけど」
「私が一緒にいても、気にせず近づいてきますかね?」
「来なかったら少し離れてみてね。絶対尻尾を掴んで」
メレディス様は本当に悔しかったのだろう。今まで大好きなお母さまが、学生時代、仲が良くない同級の侯爵夫人(この人がイーサン様を好きだったらしい)、伯爵夫人、子爵夫人に影でネチネチと嫌味を言われていたらしい。お三方は、社交の場では親しみのある、心優しい、楽しくて明るい人ということだ。誰もが侯爵夫人と仲良くなりたいという人が多いそうだ。だから影でマーガレット様にそんな態度をとっていることなど、誰1人信じない。一度、マーガレット様がお友達にそのことを伝えたら、逆にマーガレット様がイーサン様の番だからと図に乗っている。侯爵夫人がイーサン様を好きだったことを知っているでしょう、と優越感に浸っているのではないかなど有る事無い事言われたらしい。
イーサン様は自分の番はマーガレットであり、マーガレット以外は娶らない。今度マーガレットに対する誹謗中傷を言った者は許さないと一喝したらしい。
その後からは表だった話は出てこないが、そこから執拗な嫌がらせが始まった。影で行われているため、やめるように言ってもそんなことしてないわ、と躱されていた。マーガレット様は元々、番として受け入れるが社交界にあまり出たくないといっていたので、夜会は参加し、お茶会など同じ派閥だけは参加し、他はお断りが多かった。そのため、侯爵夫人が着々と社交界の地盤を固めていったことに気づかなかった。
メレディス様は、一緒に夜会に出ると、暗い顔の母親に違和感を感じ、後を追ったらそういう場面に出会した。いくら言っても何のことかしら?子供の教育もできないのかしらなどと逆に言われてしまい悔しい思いをしたということだ。
化けの皮を剥がせばいいのよね。
「メレディス、ごめんなさい。いつもあなたが嫌な思いをしていて」
「何言っているの。お父さまが言っても躱され、私が言ったら教育がなっていないって、あの女。アイリ、お母さまと一緒にいてほしいの。お父さまやジェイシスは仕事がらみでいつも離れてしまうから、もう嫌なのよ。ずっとずっと我慢してきたの」
メレディス様の悔しさや悲しみが込み上げてくる。
「わかりました。私、マーガレット様と一緒にいます。言い返してもいいのですか?それとも静かに聞いていた方がいいですか?」
「アイリ、はじめは静かに聞いていてね。言い返したら、嫁教育もできないのかしらなんて言ってくると思うわよ。私的には言い返して欲しいけど」
「あの侯爵め、自分の妻を好き勝手にさせおって。まぁ、あやつは愛人がいるからな、夫人に頭が上がらないんだよ。自分が愛人と居たいから夫人のことを容認しているんだよ。まったく」
まぁ、侯爵夫人も可哀想な人なんだろうが、こちらにそのイライラの吐口にされても困るわよね。
まだここでは言えないけど、秘密兵器を作ってきた。これでも錬金コースである。錬金で金属や秘密兵器に使う素材を作り出した。そしてお兄さまに相談して作ってきましたよ。ふふふふっ。女狐め?どんな人かは知らないが女狐め。待っていろよ!
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