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2章 帝国の呪い
2-53 一方通行
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白ワンコがわんとないた。
その場にいる全員が戦闘態勢に入る。
俺も大剣をかまえた。
緊張が走る。
狙われたのは見学していた薬師見習のファン。
それを助けようとしたのか手を伸ばしたボレール。
気絶した二人が床に転がった。
白ワンコたちが彼らの頬をぺしぺしと叩いても、何の反応も示さない。
意識を連れ去られたのか。
「クロウっ、、、、、、ええっと」
俺はクロウの指示を仰ごうとしたが、クロウは冷ややかな目で一点を見つめて動かない。
その床には彫刻がいた。
「また、キミか。二人を返してもらえないかな」
「結婚を申し込むので返さない」
クロウが意識のない二人に視線を向ける。
「どちらに?」
「こっち」
小さい手がファンを指さす。
まあ、そうだろうな。
「ふーん」
聞いておきながら興味なさそうな返事の上に、すでにクロウの手には剣が握られている。
緊張感があるようでいながら、まったくなさそうな動作である。
けれど、彫刻は危機感を感じたようだ。
「ちょっと待て。人間には、人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえという言葉があるだろっ」
何でそんな知識を持っているんだ。
それに、お前は人じゃないぞ。
「俺が面倒見ている子たちなんだよ。無事に帰してあげなきゃならないんだよ」
「けど、ボクは精神世界でイチャつくから、肉体は可能な限り延命保存して保管しておくし、食事も睡眠も何もいらないし、仕事も家事も人付き合いも面倒なことは何一つしなくていいんだから、人にとっては幸せだろ?」
「、、、何、その理想郷、俺が行きたいかも」
クロウ、人外に惑わされるな。
「、、、いや、そこの後ろで睨みつけているヤツとお似合いだから、遠慮する」
人外の方が気を遣ったじゃねえか。
えへへ、そうかなーと照れている場合でもない。
ポシュもそれを見て、苦い顔をするんじゃない。
「クロウ、おいしい食事を食べることができなくなったら楽しみが一つ減るだろ」
「あー、おそらく精神世界だから、食べるフリはできるんじゃないか」
「やりたいならできる。相手が望むなら何でもできるのが精神世界だ」
「いいなー、ファン」
本気で羨ましがるな。
その精神世界は蜃気楼だ。現実ではない。
「大切なのは、ファンの意志だろ」
脱線しまくっているので発言した。
「メーデ、それがどれだけ恵まれていることなのか、きちんと説明するのも大人の責任だろ。仕事も家事もしなくてよくて、自分の好きなことだけしていればいい環境なんてこの世のどこにも存在しないぞ。大教会だから肉体の安全は保障されていそうだし」
「確かに、、、じゃなくってえぇ」
あっぶなー、俺もクロウに説得されるところだった。
何で俺が諭されているんだ。
けど、俺も仕事は大変だ。命の危険もある。帝城の宿舎では食堂もあるし、掃除も洗濯もやってくれるのでそこまでの家事をすることはないが。
「相手を拐かすという手段を取るのが問題なんだよ。惚れたんなら正々堂々と正面から結婚を申し込めっ」
「はっ」
人外である彫刻がそんな方法があったのかっ、という表情になったのが悲しい。
人外の間では好きな相手は攫うものなのか?それは決定事項なのか?
馬に蹴られる知識はあるのに、何でそんなに偏った知識しか持ってないんだ。
「ていっ」
人外を説得している最中に、クロウが剣で彫刻の顔を真っ二つにしやがった。
実力行使するなら、何で会話した。。。
「説得されようとしていたじゃないか」
「あー、何か急に面倒臭くなってー。精神世界にいる二人もさまよいそうだったしー、どうせ俺は理想郷にはいけないしー」
、、、お前の本音がダダ漏れしているぞ。
是非とも後ろにいるセリムの表情を見てくれよ。
「とりあえず、コレを渡しておいてくれないか」
剣でお顔を真っ二つに割られているのに、この彫刻は普通に会話してくるじゃねえか。
人外だな。
人の常識なんて関係ない。
小さい手で割れた顔を押さえたまま普通に動くな。クロウが顔を真っ二つに割った意味はあるのかと思案してしまうくらいだ。
彫刻がクロウに差し出したのは。
「指輪か」
「人間は結婚の契約するとき左手薬指にはめるんだろ。僕を受け入れてくれるなら、その指にはめてほしいと伝えてくれ。それを持っているだけでも他の者は寄せつけないから、せめて持っていてほしい」
他の人外に対する牽制に聞こえるのは気のせいだろうか?
「伝えるだけは伝えるけどー、後はファンの自由意志だよ」
「ああ、薬師を目指すファンも可愛いからな。どちらに転んでも可愛い」
惚れたものの弱みか。
今はまだ少年と青年の成長の狭間で可愛くても、将来はもれなくオッサンに成長するぞ。人外はそれを許容できるのか?
「人の一生は短いし、不運も呼び寄せる。死ぬ間際でもかまわないし、現実から逃げるために僕の世界に来るという選択でも歓迎する」
「、、、俺が生きている限りは俺の監視下の元だよ?」
「イチャついているのを覗かれるのは好ましくないが、キミは所詮人間だ」
「俺も長生きだけど、人外以上に長生きする気はないねえ。さすがに俺が死ぬ頃にはファンも人外について正しい知識と教養を身につけているだろ。と言っても、ファンも人間なんだけど」
「人外でも終わりは来る。そのいつかを誰と過ごしたいかは自分で決める」
くっ、この人外、憎めないっ。
意外と深く考えているじゃねえか。
「そう言われてしまうと、この指輪をお守り代わりに持っているのも一つの手か。ボレールも初々しい感情を持っているようだが、選択するのはファンだからなあ」
勝手に話が進んでいるのは気のせいか?
本人の意志が関係しないところで。
本人たちの意志を尊重しているようで、まったくしていないように感じるのはなぜなんだろう。
クロウは二人が目覚めた後、彫刻からの指輪をファンに渡した。
しかも、革紐までつけて。
さらに、最後はファンの首にまでかけていた。
その嬉しそうな表情を見れば、容易に想像がつく。
それが憧れの延長線上なのか、尊敬の眼差しの変換点なのかは判断がつかないが、その瞳の輝きを見れば今のところ誰よりも上位にいる存在となっているのは確かだ。
わざとか。
ファンとの会話から察するに故意だな。
有罪だな。
「いいじゃないか。自分を守る手段は複数あった方がいい」
彼は俺に対する言い訳までしてくれた。
いや、もしかすると言い訳ではないのかもしれない。
「苦労するな、ボレール」
つい口にしてしまった。
恋敵が彫刻で、好きな相手の想い人がどんなに努力しても敵わない相手である。
多少の慰めはクロウにはすでに最愛の相手がいるところである。
決して、ファンもポシュも選ばれない。
ポシュも理性ではわかっている。
けれど、心の奥底では諦めきれていない。
いつか、セリムへのあの笑顔が自分に向けられるのではないかという甘い期待を微かに胸に抱いている。
彼を見ていれば、そのいつかは存在しない。
アレはセリム限定で、セリム以外には向けられない笑顔だ。
だからこそ、彼は完全に俺を目の奥で敵視している。
捕虜のセリムに対しての、過去にしてきた己の所業を顧みれば理解できる。
俺のセリムに手を出しやがってー、許さないぞー、とあの瞳が言っている。
あの頃は抵抗するセリムを抱くことに対して何らの躊躇いもなかったのだが、今となってはもう少し思慮深く行動しておけば良かったかもしれないと、微かには思う。
今さらなのだからどうしようもないが。
「皇帝直属の精鋭部隊のメーデさんが休暇中なのにこの薬部屋に来ているのは、そういうことだったんですね」
ボレールの瞳の奥に微かな憐みの光を見てしまった。
、、、状況はお前も同じだからな。
「他人の気持ちはどうにもならない」
「自分の気持ちもどうにもなりませんからね」
「ああ、仕方ないことだ」
この気持ちが一方通行で終わるのか、それとも、別の道が存在しているのか、そんなこと、今はまだわからない。
それでも、俺は茨の道を選択してしまったのだ。
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俺も大剣をかまえた。
緊張が走る。
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意識を連れ去られたのか。
「クロウっ、、、、、、ええっと」
俺はクロウの指示を仰ごうとしたが、クロウは冷ややかな目で一点を見つめて動かない。
その床には彫刻がいた。
「また、キミか。二人を返してもらえないかな」
「結婚を申し込むので返さない」
クロウが意識のない二人に視線を向ける。
「どちらに?」
「こっち」
小さい手がファンを指さす。
まあ、そうだろうな。
「ふーん」
聞いておきながら興味なさそうな返事の上に、すでにクロウの手には剣が握られている。
緊張感があるようでいながら、まったくなさそうな動作である。
けれど、彫刻は危機感を感じたようだ。
「ちょっと待て。人間には、人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえという言葉があるだろっ」
何でそんな知識を持っているんだ。
それに、お前は人じゃないぞ。
「俺が面倒見ている子たちなんだよ。無事に帰してあげなきゃならないんだよ」
「けど、ボクは精神世界でイチャつくから、肉体は可能な限り延命保存して保管しておくし、食事も睡眠も何もいらないし、仕事も家事も人付き合いも面倒なことは何一つしなくていいんだから、人にとっては幸せだろ?」
「、、、何、その理想郷、俺が行きたいかも」
クロウ、人外に惑わされるな。
「、、、いや、そこの後ろで睨みつけているヤツとお似合いだから、遠慮する」
人外の方が気を遣ったじゃねえか。
えへへ、そうかなーと照れている場合でもない。
ポシュもそれを見て、苦い顔をするんじゃない。
「クロウ、おいしい食事を食べることができなくなったら楽しみが一つ減るだろ」
「あー、おそらく精神世界だから、食べるフリはできるんじゃないか」
「やりたいならできる。相手が望むなら何でもできるのが精神世界だ」
「いいなー、ファン」
本気で羨ましがるな。
その精神世界は蜃気楼だ。現実ではない。
「大切なのは、ファンの意志だろ」
脱線しまくっているので発言した。
「メーデ、それがどれだけ恵まれていることなのか、きちんと説明するのも大人の責任だろ。仕事も家事もしなくてよくて、自分の好きなことだけしていればいい環境なんてこの世のどこにも存在しないぞ。大教会だから肉体の安全は保障されていそうだし」
「確かに、、、じゃなくってえぇ」
あっぶなー、俺もクロウに説得されるところだった。
何で俺が諭されているんだ。
けど、俺も仕事は大変だ。命の危険もある。帝城の宿舎では食堂もあるし、掃除も洗濯もやってくれるのでそこまでの家事をすることはないが。
「相手を拐かすという手段を取るのが問題なんだよ。惚れたんなら正々堂々と正面から結婚を申し込めっ」
「はっ」
人外である彫刻がそんな方法があったのかっ、という表情になったのが悲しい。
人外の間では好きな相手は攫うものなのか?それは決定事項なのか?
馬に蹴られる知識はあるのに、何でそんなに偏った知識しか持ってないんだ。
「ていっ」
人外を説得している最中に、クロウが剣で彫刻の顔を真っ二つにしやがった。
実力行使するなら、何で会話した。。。
「説得されようとしていたじゃないか」
「あー、何か急に面倒臭くなってー。精神世界にいる二人もさまよいそうだったしー、どうせ俺は理想郷にはいけないしー」
、、、お前の本音がダダ漏れしているぞ。
是非とも後ろにいるセリムの表情を見てくれよ。
「とりあえず、コレを渡しておいてくれないか」
剣でお顔を真っ二つに割られているのに、この彫刻は普通に会話してくるじゃねえか。
人外だな。
人の常識なんて関係ない。
小さい手で割れた顔を押さえたまま普通に動くな。クロウが顔を真っ二つに割った意味はあるのかと思案してしまうくらいだ。
彫刻がクロウに差し出したのは。
「指輪か」
「人間は結婚の契約するとき左手薬指にはめるんだろ。僕を受け入れてくれるなら、その指にはめてほしいと伝えてくれ。それを持っているだけでも他の者は寄せつけないから、せめて持っていてほしい」
他の人外に対する牽制に聞こえるのは気のせいだろうか?
「伝えるだけは伝えるけどー、後はファンの自由意志だよ」
「ああ、薬師を目指すファンも可愛いからな。どちらに転んでも可愛い」
惚れたものの弱みか。
今はまだ少年と青年の成長の狭間で可愛くても、将来はもれなくオッサンに成長するぞ。人外はそれを許容できるのか?
「人の一生は短いし、不運も呼び寄せる。死ぬ間際でもかまわないし、現実から逃げるために僕の世界に来るという選択でも歓迎する」
「、、、俺が生きている限りは俺の監視下の元だよ?」
「イチャついているのを覗かれるのは好ましくないが、キミは所詮人間だ」
「俺も長生きだけど、人外以上に長生きする気はないねえ。さすがに俺が死ぬ頃にはファンも人外について正しい知識と教養を身につけているだろ。と言っても、ファンも人間なんだけど」
「人外でも終わりは来る。そのいつかを誰と過ごしたいかは自分で決める」
くっ、この人外、憎めないっ。
意外と深く考えているじゃねえか。
「そう言われてしまうと、この指輪をお守り代わりに持っているのも一つの手か。ボレールも初々しい感情を持っているようだが、選択するのはファンだからなあ」
勝手に話が進んでいるのは気のせいか?
本人の意志が関係しないところで。
本人たちの意志を尊重しているようで、まったくしていないように感じるのはなぜなんだろう。
クロウは二人が目覚めた後、彫刻からの指輪をファンに渡した。
しかも、革紐までつけて。
さらに、最後はファンの首にまでかけていた。
その嬉しそうな表情を見れば、容易に想像がつく。
それが憧れの延長線上なのか、尊敬の眼差しの変換点なのかは判断がつかないが、その瞳の輝きを見れば今のところ誰よりも上位にいる存在となっているのは確かだ。
わざとか。
ファンとの会話から察するに故意だな。
有罪だな。
「いいじゃないか。自分を守る手段は複数あった方がいい」
彼は俺に対する言い訳までしてくれた。
いや、もしかすると言い訳ではないのかもしれない。
「苦労するな、ボレール」
つい口にしてしまった。
恋敵が彫刻で、好きな相手の想い人がどんなに努力しても敵わない相手である。
多少の慰めはクロウにはすでに最愛の相手がいるところである。
決して、ファンもポシュも選ばれない。
ポシュも理性ではわかっている。
けれど、心の奥底では諦めきれていない。
いつか、セリムへのあの笑顔が自分に向けられるのではないかという甘い期待を微かに胸に抱いている。
彼を見ていれば、そのいつかは存在しない。
アレはセリム限定で、セリム以外には向けられない笑顔だ。
だからこそ、彼は完全に俺を目の奥で敵視している。
捕虜のセリムに対しての、過去にしてきた己の所業を顧みれば理解できる。
俺のセリムに手を出しやがってー、許さないぞー、とあの瞳が言っている。
あの頃は抵抗するセリムを抱くことに対して何らの躊躇いもなかったのだが、今となってはもう少し思慮深く行動しておけば良かったかもしれないと、微かには思う。
今さらなのだからどうしようもないが。
「皇帝直属の精鋭部隊のメーデさんが休暇中なのにこの薬部屋に来ているのは、そういうことだったんですね」
ボレールの瞳の奥に微かな憐みの光を見てしまった。
、、、状況はお前も同じだからな。
「他人の気持ちはどうにもならない」
「自分の気持ちもどうにもなりませんからね」
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