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3章 奇縁がつなぐ間柄
3-6 魔法障壁
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「この魔法障壁の魔法陣を帝城で再現できるか」
「うーん、このまま使用するのはかなり難しいのではないでしょうか。範囲指定以外にも場所指定の座標がかなり明確に記されているので、帝城で使うにはかなりイジる必要があると思われます。他にも解読不可能なところが点在しております。となると、かなり改変しなければならない箇所が多いのでは」
「つまり、この魔法陣を帝城にそのまま描いたとしても意味がないということか」
「複写防止はしっかりなされているようですね」
大教会の魔法陣の周囲で、ナナキ氏が精鋭部隊の隊長と大声で話している。
いつの間にナナキ氏はここに戻ってきたんだか。
軍服姿のままだが。
俺に対する先ほどの襲撃状況の確認は、特に必要ないらしい。
そもそも、帝国の密偵が数人ほど大教会にはいるから、そちらから聞いた方が正確だと判断してのことだろう。俺もそう思う。
「あの、クロウ殿、この魔法障壁はリンク王国にあったものと基本は同じなのですか?」
軍服姿だが、やや細身の青年が俺に尋ねてきた。
精鋭部隊の魔導士の一人だ。
フロレンスは結局この場には現れないようだ。物語の続きを書かないのなら、仕事しにくればいいのに。
「ああ、大きさはかなり異なりますが、基本は変わらないですよ」
大教会は建物としては大きいが、リンク王国を守る魔法障壁と比べたらかなり小さい魔法陣で済む。
祈りの間にある信者のための大量の長椅子が置かれていない入口付近の後方の空間で足りる。
騒ぎに巻き込まれそうになっていた信者たちは解散しており、祈りの間ではすでに違う信者が熱心に祈っている。
「国ひとつとなると、魔法陣もさすがに大きくなりますか。でしたら、帝国をすべて魔法障壁で覆うとしたら、どのくらいの広さが必要になりますか」
「そうですねぇ、少なくともこの大教会の祈りの間くらいは必要では?帝国はリンク王国よりかなり広いのでもう少し必要かもしれませんが」
「帝国全土だと、この超広い祈りの間でも足りないくらいなんですね。勉強になります」
「まあ、魔法陣を描くのは基本的には人が立ち入らない場所の方が良いと思います」
効率化して魔法陣をこの祈りの間におさめられたとしても、多くの信者が足を踏み入れるこの場はあまり最適な場とは言えない。
今回は例外的な措置である。緊急だったし。
大教会は地下が余っているのだから、第三者が踏み入れない地下に描いた方が最適である。
「さて、ここでクロウ殿に質問です。かなりの広さで人が入らない場所を用意したら帝国全土を守る魔法障壁は可能か?」
急に会話に割り込んできたのはナナキ氏だ。
精鋭部隊隊長とは普通に話していたのに、声に少々怒りが含んでいる。
俺に向けての怒りも含まれているのだろう。
理由を深堀しても良いことないので尋ねないことにして、質問に対して素直に答える。
「帝国の国境に魔法障壁を張るだけなら、可能は可能ですよ」
「なんとまあ、含みのある返事」
「国土の広さが広さなので、俺の魔力量だけでは全然足りませんが」
世界樹の杖に蓄積された魔力量があれば当分の間は困らないが、それをわざわざ帝国に使ってあげる必要性もない。
「さすがに、リンク王国と同じ轍を踏む気はない」
キッパリハッキリと皇弟殿下が言った。
「けれど、帝国全土での魔法障壁はあまり意味はなさないので、帝国の場合は要所要所に限定させた方が消費する魔力量も少なくて済みますし、効果的だと思います」
「あまり意味をなさない?」
「ええ、すでに国内に侵入している敵に対して、主に境界を防御する役目の魔法障壁は意味を成しません」
皇弟殿下が胡乱な目でこちらを見る。
「それは、すでに国内にかなりの数の敵が侵入していると聞こえるのだが?」
「ええ、その通りですが」
オルド帝国はリンク王国と違って、他国に侵攻する国である。
恨みを買うのも、何はなくとも動向を探らなければならないのも周辺諸国にとっては必然である。
帝国民が日夜自警していても、身を潜める技はそれなりに熟練していく。
「、、、けれど、リンク王国にも敵国の密偵は数多く存在していただろ」
「、、、国が許可した外交官や他国の王侯貴族、亡命者、難民等を受け入れないわけにはいきませんからね。リンク王国の者に対して害意を持つ者に関しては、魔法障壁を通過する際にそれなりのリスクを背負ってもらいます」
オルド帝国とリンク王国の密約のパフォーマンスは、帝国側がリンク王国へと侵攻するバージョンも歴史のなかに存在する。
帝国の軍隊が国境の魔法障壁で弾かれました、では何の効果もないわけだ。
国民にも対外的にも。
今から思うと、帝国側も労せずしてリンク王国の魔法障壁を突破したという称賛を得られていたわけである。
実際は、リンク王国側が魔法障壁の魔法陣を一時的に変更しただけであるが。
他の国々のことを考慮に入れないのならば、今のリンク王国のように魔法障壁の魔法陣に魔力の充填をしなければいいだけの話ではあったが。
「それなりのリスクとは?」
「計画だけならまだしも、実行に移そうとしている者はリンク王国内に滞在している間、それなりの疲労感や倦怠感に襲われ行動不能に陥っているでしょうね」
「、、、ああ」
皇弟殿下と精鋭部隊の隊長、隊員たちが深く頷いているのは、報告を聞いただけでなく体験済みなのか?
あまりにも深い感情をこめた、ああ、だったぞ。
行動を起こそうとすればするほど、行動不能に陥るという魔のリンク王国。
ゆえに、他国の諜報員は馬鹿が強い。
冗談ではなく。
有能であればあるほど、実行に移せないのだから。
他国の交渉役などが王宮の客室で滞在中ずっと寝込んでいたということは往々にしてあり、まあそういうことなのである。
「それも一度は魔法障壁を通過しないと負荷されませんから、元からその国にいる者に対してはどうにもなりません。ただ一応お伝えしておきますが、どんなに上空から、どんなに地下深くから来たとしても魔法障壁がない部分はありません」
俺の言葉に、皇弟殿下も精鋭部隊の皆様も一瞬嫌そうな顔をしたのは気のせいじゃないだろう。
国の形が歪なので完全な球状にはならないが、すべてが覆われていると考えておけば間違いはない。
「害意がある者を完全に入らせないようにすることもできるのか?」
「害意のある者全員を指定すると、誰もこの魔法障壁内に入れなくなりますよ」
世の中、本当に一切の害意のない者が存在するだろうか。
本人でさえ死にたいと思う瞬間があるというのに。
自殺の微かな深層心理すらも自分に危害を与える意志と判定してしまうのならば、一度魔法障壁の外に出たら自分すらも弾かれるという笑いしか起こらない状況になり得る。
深層心理や無意識の領域で自分がどう考えているかなんて、知らない方が幸せなことも多いのである。
「、、、ああ、うん、そう都合良くはいかないわけか」
「クロウ様、この魔法障壁は残していただけるのですか」
この問いは、この場にやってきたラウトリス神官だ。
しばし、沈黙で答える。
「人が立ち入らない方がいいということならば、とりあえずこの周辺に立入禁止の衝立でも置くか」
この提案は皇弟殿下。
魔法障壁のこの魔法陣、残してほしいという思いの方が強いようだ。
俺は片足を魔法陣にのせる。
魔法陣を描いている線が強く光った後。
ふっと消えた。
消したとも言う。
「なっ、」
「うわっ」
「とめる暇もなかった」
周囲でギャーギャー騒ぐ帝国一同。
「そうですよねー、そんなうまい話はないですよね」
ラウトリス神官は残念そうに言っただけだった。
「まあ、こんなところに目立つ光輝く魔法陣があったら邪魔でしょ」
「いえ、祈りの間は広い空間なので特に問題はなかったですが」
確かに帝都の信者を一斉に集めたとしても、この広さは必要ない。
観光客が来れば、別だが。
「そうですか。不可視化したので、これなら魔法陣の上をいくら歩いても大丈夫ですよ。この辺の床を削ったり掘ったりしない限りは魔法陣に影響はありません」
俺がそう言うと。
「信じていたっ、クロウっ。ありがとうっ、消さないでくれてっ」
なぜか大喜びな皇弟殿下に抱き着かれた。
おおっとぉ、コレは俺のせいじゃないぞ。
セリム、その目をやめろ。
「うーん、このまま使用するのはかなり難しいのではないでしょうか。範囲指定以外にも場所指定の座標がかなり明確に記されているので、帝城で使うにはかなりイジる必要があると思われます。他にも解読不可能なところが点在しております。となると、かなり改変しなければならない箇所が多いのでは」
「つまり、この魔法陣を帝城にそのまま描いたとしても意味がないということか」
「複写防止はしっかりなされているようですね」
大教会の魔法陣の周囲で、ナナキ氏が精鋭部隊の隊長と大声で話している。
いつの間にナナキ氏はここに戻ってきたんだか。
軍服姿のままだが。
俺に対する先ほどの襲撃状況の確認は、特に必要ないらしい。
そもそも、帝国の密偵が数人ほど大教会にはいるから、そちらから聞いた方が正確だと判断してのことだろう。俺もそう思う。
「あの、クロウ殿、この魔法障壁はリンク王国にあったものと基本は同じなのですか?」
軍服姿だが、やや細身の青年が俺に尋ねてきた。
精鋭部隊の魔導士の一人だ。
フロレンスは結局この場には現れないようだ。物語の続きを書かないのなら、仕事しにくればいいのに。
「ああ、大きさはかなり異なりますが、基本は変わらないですよ」
大教会は建物としては大きいが、リンク王国を守る魔法障壁と比べたらかなり小さい魔法陣で済む。
祈りの間にある信者のための大量の長椅子が置かれていない入口付近の後方の空間で足りる。
騒ぎに巻き込まれそうになっていた信者たちは解散しており、祈りの間ではすでに違う信者が熱心に祈っている。
「国ひとつとなると、魔法陣もさすがに大きくなりますか。でしたら、帝国をすべて魔法障壁で覆うとしたら、どのくらいの広さが必要になりますか」
「そうですねぇ、少なくともこの大教会の祈りの間くらいは必要では?帝国はリンク王国よりかなり広いのでもう少し必要かもしれませんが」
「帝国全土だと、この超広い祈りの間でも足りないくらいなんですね。勉強になります」
「まあ、魔法陣を描くのは基本的には人が立ち入らない場所の方が良いと思います」
効率化して魔法陣をこの祈りの間におさめられたとしても、多くの信者が足を踏み入れるこの場はあまり最適な場とは言えない。
今回は例外的な措置である。緊急だったし。
大教会は地下が余っているのだから、第三者が踏み入れない地下に描いた方が最適である。
「さて、ここでクロウ殿に質問です。かなりの広さで人が入らない場所を用意したら帝国全土を守る魔法障壁は可能か?」
急に会話に割り込んできたのはナナキ氏だ。
精鋭部隊隊長とは普通に話していたのに、声に少々怒りが含んでいる。
俺に向けての怒りも含まれているのだろう。
理由を深堀しても良いことないので尋ねないことにして、質問に対して素直に答える。
「帝国の国境に魔法障壁を張るだけなら、可能は可能ですよ」
「なんとまあ、含みのある返事」
「国土の広さが広さなので、俺の魔力量だけでは全然足りませんが」
世界樹の杖に蓄積された魔力量があれば当分の間は困らないが、それをわざわざ帝国に使ってあげる必要性もない。
「さすがに、リンク王国と同じ轍を踏む気はない」
キッパリハッキリと皇弟殿下が言った。
「けれど、帝国全土での魔法障壁はあまり意味はなさないので、帝国の場合は要所要所に限定させた方が消費する魔力量も少なくて済みますし、効果的だと思います」
「あまり意味をなさない?」
「ええ、すでに国内に侵入している敵に対して、主に境界を防御する役目の魔法障壁は意味を成しません」
皇弟殿下が胡乱な目でこちらを見る。
「それは、すでに国内にかなりの数の敵が侵入していると聞こえるのだが?」
「ええ、その通りですが」
オルド帝国はリンク王国と違って、他国に侵攻する国である。
恨みを買うのも、何はなくとも動向を探らなければならないのも周辺諸国にとっては必然である。
帝国民が日夜自警していても、身を潜める技はそれなりに熟練していく。
「、、、けれど、リンク王国にも敵国の密偵は数多く存在していただろ」
「、、、国が許可した外交官や他国の王侯貴族、亡命者、難民等を受け入れないわけにはいきませんからね。リンク王国の者に対して害意を持つ者に関しては、魔法障壁を通過する際にそれなりのリスクを背負ってもらいます」
オルド帝国とリンク王国の密約のパフォーマンスは、帝国側がリンク王国へと侵攻するバージョンも歴史のなかに存在する。
帝国の軍隊が国境の魔法障壁で弾かれました、では何の効果もないわけだ。
国民にも対外的にも。
今から思うと、帝国側も労せずしてリンク王国の魔法障壁を突破したという称賛を得られていたわけである。
実際は、リンク王国側が魔法障壁の魔法陣を一時的に変更しただけであるが。
他の国々のことを考慮に入れないのならば、今のリンク王国のように魔法障壁の魔法陣に魔力の充填をしなければいいだけの話ではあったが。
「それなりのリスクとは?」
「計画だけならまだしも、実行に移そうとしている者はリンク王国内に滞在している間、それなりの疲労感や倦怠感に襲われ行動不能に陥っているでしょうね」
「、、、ああ」
皇弟殿下と精鋭部隊の隊長、隊員たちが深く頷いているのは、報告を聞いただけでなく体験済みなのか?
あまりにも深い感情をこめた、ああ、だったぞ。
行動を起こそうとすればするほど、行動不能に陥るという魔のリンク王国。
ゆえに、他国の諜報員は馬鹿が強い。
冗談ではなく。
有能であればあるほど、実行に移せないのだから。
他国の交渉役などが王宮の客室で滞在中ずっと寝込んでいたということは往々にしてあり、まあそういうことなのである。
「それも一度は魔法障壁を通過しないと負荷されませんから、元からその国にいる者に対してはどうにもなりません。ただ一応お伝えしておきますが、どんなに上空から、どんなに地下深くから来たとしても魔法障壁がない部分はありません」
俺の言葉に、皇弟殿下も精鋭部隊の皆様も一瞬嫌そうな顔をしたのは気のせいじゃないだろう。
国の形が歪なので完全な球状にはならないが、すべてが覆われていると考えておけば間違いはない。
「害意がある者を完全に入らせないようにすることもできるのか?」
「害意のある者全員を指定すると、誰もこの魔法障壁内に入れなくなりますよ」
世の中、本当に一切の害意のない者が存在するだろうか。
本人でさえ死にたいと思う瞬間があるというのに。
自殺の微かな深層心理すらも自分に危害を与える意志と判定してしまうのならば、一度魔法障壁の外に出たら自分すらも弾かれるという笑いしか起こらない状況になり得る。
深層心理や無意識の領域で自分がどう考えているかなんて、知らない方が幸せなことも多いのである。
「、、、ああ、うん、そう都合良くはいかないわけか」
「クロウ様、この魔法障壁は残していただけるのですか」
この問いは、この場にやってきたラウトリス神官だ。
しばし、沈黙で答える。
「人が立ち入らない方がいいということならば、とりあえずこの周辺に立入禁止の衝立でも置くか」
この提案は皇弟殿下。
魔法障壁のこの魔法陣、残してほしいという思いの方が強いようだ。
俺は片足を魔法陣にのせる。
魔法陣を描いている線が強く光った後。
ふっと消えた。
消したとも言う。
「なっ、」
「うわっ」
「とめる暇もなかった」
周囲でギャーギャー騒ぐ帝国一同。
「そうですよねー、そんなうまい話はないですよね」
ラウトリス神官は残念そうに言っただけだった。
「まあ、こんなところに目立つ光輝く魔法陣があったら邪魔でしょ」
「いえ、祈りの間は広い空間なので特に問題はなかったですが」
確かに帝都の信者を一斉に集めたとしても、この広さは必要ない。
観光客が来れば、別だが。
「そうですか。不可視化したので、これなら魔法陣の上をいくら歩いても大丈夫ですよ。この辺の床を削ったり掘ったりしない限りは魔法陣に影響はありません」
俺がそう言うと。
「信じていたっ、クロウっ。ありがとうっ、消さないでくれてっ」
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