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1章 敵国の牢獄
1-4 閉ざされた独房
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「薬の在庫は多少なら余裕がありますが」
ナーズ隊長の視線の先、その通路の奥の奥には独房が存在する。
俺たちがいる牢も一人ずつ入っているので独房ではあるのだが、こちらの方は通路とを遮っているのはただの鉄格子なので内部は丸見え。
隊長が言う独房は、金属製の厚く頑丈な扉に阻まれて様子さえ窺い知ることができない。
そこには俺たちのような捕虜は捕虜らしく命令には従順に従いましょう、という模範囚以外の捕虜が入っている。
そこでももちろん筋肉捕虜に対する行為は同じで、一人部屋でただ閉じ込められているだけではない。
同じはずなのだが、力での行為に捕虜が非常に抵抗することにより、拘束具を使って無理矢理に暴力的にされるので、そこの捕虜はかなり痛い目にあっている。
鉄格子組は快楽も与えられるのに対して、こちらのこの行為はひたすら拷問になる。
諦めてしまえば楽になれるのに、という言葉は、一度も抱かれていない俺が口に出して言ってはいけないものだ。
心の中では思っているけど。
帝国軍人の性癖も様々。
演技ではなく精一杯抵抗する筋肉を屈服させたい者もいる。
無理矢理犯したくとも、帝国を歩く一般人に向ければ立派な性犯罪者となってしまう。
捕虜というのはそんな欲望を向けるには好都合。秘密など何もなくとも他者には拷問と言っていればいいのだから。
ただ、すでにこの金属扉組は残り四人となった。
最初はともかく、貴族の坊ちゃまたちにそこまで根性がある者は少ない。
人数が減りに減り、帝国軍人や看守が残念がっている。
俺たちは食堂でもお風呂でも労役でも何でもどんな機会でも、その捕虜四人との接触はできていない。
彼らは完全に孤立した独房なのである。
「彼らに薬を渡すことが可能なのですか?」
「ああ、看守の一人と話がついている。帝国としても多少の薬は使ってくれているようだが、そこまで効果のある薬ではないそうだ。クロウの薬で少しでも苦痛が和らいでくれればと思うのだが」
帝国軍人もお楽しみが減るのは困るということか。
俺の薬で怪我や病気のリスクが減るのは歓迎するところだが、瓶は返って来ないのは容易に推測できる。
薬の在庫はなくなったら作ればいいが、それを入れる容器がないとどうにもならん。
薬の容器を料理人のオッサンに頼るしかないのは辛いところだ。
あのオッサンはあんな風貌でも良いところの生まれだ。恐ろしいほど舌が肥えている事実からも判断できる。王城に勤める料理人だからといって、平民が扱える食材というのは限られてしまう。身分の差というのは端々に表れてくる。
上流階級というのは値段の感覚が平民とはまったく異なるのだ。
俺が城下町にでも仕入れに行けたら楽なのだが。
うん、そうね、自由に庶民向けの市場や雑貨店に行けたら安価な容器を手に入れられるよね。
別に装飾にこだわる必要はないのだから。
どうにかして容易に外部に出る方法を探さねば。
思考しながらも、テーブルに薬の小瓶を置く。どこから取り出したかは深く追求しないように。
「とりあえず、飲み薬、塗り薬を一人につき二本ずつお渡ししておきます」
計八本を隊長に渡す。
羨ましそうに見る副隊長さんがいるが、複数本を渡してもその日に全部消化してしまうのが予測できるので、副隊長には毎日一本ずつしか渡さない。
どんなに言っても一日で使い切るので、効能を薄めにしている今日この頃。
副隊長だけでなく、かなりの者が毎日購入しに来るので、俺の説明をきちんと聞いているのか疑わしく思う。
俺の説明は理解しがたいほど難しい説明だろうか?
脳筋族には一日一本というのがわかりやすいのか?
逆に言えば、この人たちは「一日一本」しか理解できないのだろうか。
大容量の容器で一日一本とかやられると後が怖い。
試しに渡す人を選ぶことにしようか。脳筋は脳筋でも隊長なら平気そうだが。
第四王子部隊は全員脳筋。部隊の騎士の中では考えているように見えても、隊長ですら他から見ると脳筋は脳筋に分類される。
「すまない。この礼は後で必ず。コレも私のツケにしておいてくれ」
こちらもせっかく助けたのに死なれてしまうとバツが悪い。
そして、隊長さんもかなり貢がれているのだが、家具やら備品やら他の牢屋に移動させられないような目立つ物が多い。贈った主が別の牢屋にあるのを気づくと面倒なので、対価はできれば小物類にしていただきたいということで隊長さんの場合はツケとなっている。
いざとなったら家具をもらうことにはなっているが、アレらはおそらくアンティークの一点物ばかり。超高価な代物で、帝国で売ってしまえば必ず足がつく。
「痔でもひどくなったら手術が必要だからなあ。帝国がそこまで面倒みてくれるわけもない」
やれやれとため息まじりに隊長が言った。
隊長はここに来る前にひどい痔を経験したことがあるんですかね?
この状況になる前から実は痔持ちでした?
この地で余計に症状が悪化しました?
「そのときはクロウに治療魔法を頼んだらいかがですか」
ルッツ副隊長が隊長にごくごく普通に提案した。
副隊長の目は節穴か?という顔を隊長がしたのは黙っておこう。
隊長の視線は俺の首輪を向いている。
超重い手足の枷がない代わりに、俺につけられているのは魔力制御を不能にさせるための枷。
捕らえた魔導士につけるのは常識になっている代物。
ただし、俺の実力を低めに見積もってくれたのか、帝国が用意した枷は俺の魔力制御をまったくできなくするものではなかった。
しかーし、壊すとより強力な枷を持ってくるのは簡単に予想できるので、魔法を使えないフリをしている。
ま、向かいの牢屋にいる副隊長にはバレバレなのかもしれないが。
茶を飲んで、本を読んで、寛いでしまっているからなあ。
どこぞかの空間にしまっていた物を取り出しているに過ぎないのだが。
「治療魔法は魔力も大量に必要なので、この首輪を帝国に外してもらわないと無理だと思いますよ」
平穏な牢屋生活を送るために、下手に強力な治療魔法を使って首輪を壊し目立つことは本望ではございません。
「そうなのか?」
脳筋副隊長に少々うろんな目で見られている気がする。
野生の勘か?
魔法ならすべて同じだと思っているだけの気もするが。
「確かに高度な治療魔法は難しく使い手も少ない。いざとなったら帝国に直訴するか、袖の下を渡すか考えなくてはならないが、今はクロウの薬も効果が高い。独房にいる四人の痔がひどい状態じゃないことを祈ろう」
痔?だけ?
隊長が心配しているのは。
通常の拷問等でひどい目に遭わされている、とは考えないのか。
ひどい目と言っても命に別条はないと考えているのは、自分たちの置かれている状況を冷静に見ているからか。
敵国にいて、命が奪われることのない状況って貴重だな。
俺も祈っておこう。
四人の痔がひどくなりませんように。
早めに俺の薬を使ってもらえるといいね。
ナーズ隊長の視線の先、その通路の奥の奥には独房が存在する。
俺たちがいる牢も一人ずつ入っているので独房ではあるのだが、こちらの方は通路とを遮っているのはただの鉄格子なので内部は丸見え。
隊長が言う独房は、金属製の厚く頑丈な扉に阻まれて様子さえ窺い知ることができない。
そこには俺たちのような捕虜は捕虜らしく命令には従順に従いましょう、という模範囚以外の捕虜が入っている。
そこでももちろん筋肉捕虜に対する行為は同じで、一人部屋でただ閉じ込められているだけではない。
同じはずなのだが、力での行為に捕虜が非常に抵抗することにより、拘束具を使って無理矢理に暴力的にされるので、そこの捕虜はかなり痛い目にあっている。
鉄格子組は快楽も与えられるのに対して、こちらのこの行為はひたすら拷問になる。
諦めてしまえば楽になれるのに、という言葉は、一度も抱かれていない俺が口に出して言ってはいけないものだ。
心の中では思っているけど。
帝国軍人の性癖も様々。
演技ではなく精一杯抵抗する筋肉を屈服させたい者もいる。
無理矢理犯したくとも、帝国を歩く一般人に向ければ立派な性犯罪者となってしまう。
捕虜というのはそんな欲望を向けるには好都合。秘密など何もなくとも他者には拷問と言っていればいいのだから。
ただ、すでにこの金属扉組は残り四人となった。
最初はともかく、貴族の坊ちゃまたちにそこまで根性がある者は少ない。
人数が減りに減り、帝国軍人や看守が残念がっている。
俺たちは食堂でもお風呂でも労役でも何でもどんな機会でも、その捕虜四人との接触はできていない。
彼らは完全に孤立した独房なのである。
「彼らに薬を渡すことが可能なのですか?」
「ああ、看守の一人と話がついている。帝国としても多少の薬は使ってくれているようだが、そこまで効果のある薬ではないそうだ。クロウの薬で少しでも苦痛が和らいでくれればと思うのだが」
帝国軍人もお楽しみが減るのは困るということか。
俺の薬で怪我や病気のリスクが減るのは歓迎するところだが、瓶は返って来ないのは容易に推測できる。
薬の在庫はなくなったら作ればいいが、それを入れる容器がないとどうにもならん。
薬の容器を料理人のオッサンに頼るしかないのは辛いところだ。
あのオッサンはあんな風貌でも良いところの生まれだ。恐ろしいほど舌が肥えている事実からも判断できる。王城に勤める料理人だからといって、平民が扱える食材というのは限られてしまう。身分の差というのは端々に表れてくる。
上流階級というのは値段の感覚が平民とはまったく異なるのだ。
俺が城下町にでも仕入れに行けたら楽なのだが。
うん、そうね、自由に庶民向けの市場や雑貨店に行けたら安価な容器を手に入れられるよね。
別に装飾にこだわる必要はないのだから。
どうにかして容易に外部に出る方法を探さねば。
思考しながらも、テーブルに薬の小瓶を置く。どこから取り出したかは深く追求しないように。
「とりあえず、飲み薬、塗り薬を一人につき二本ずつお渡ししておきます」
計八本を隊長に渡す。
羨ましそうに見る副隊長さんがいるが、複数本を渡してもその日に全部消化してしまうのが予測できるので、副隊長には毎日一本ずつしか渡さない。
どんなに言っても一日で使い切るので、効能を薄めにしている今日この頃。
副隊長だけでなく、かなりの者が毎日購入しに来るので、俺の説明をきちんと聞いているのか疑わしく思う。
俺の説明は理解しがたいほど難しい説明だろうか?
脳筋族には一日一本というのがわかりやすいのか?
逆に言えば、この人たちは「一日一本」しか理解できないのだろうか。
大容量の容器で一日一本とかやられると後が怖い。
試しに渡す人を選ぶことにしようか。脳筋は脳筋でも隊長なら平気そうだが。
第四王子部隊は全員脳筋。部隊の騎士の中では考えているように見えても、隊長ですら他から見ると脳筋は脳筋に分類される。
「すまない。この礼は後で必ず。コレも私のツケにしておいてくれ」
こちらもせっかく助けたのに死なれてしまうとバツが悪い。
そして、隊長さんもかなり貢がれているのだが、家具やら備品やら他の牢屋に移動させられないような目立つ物が多い。贈った主が別の牢屋にあるのを気づくと面倒なので、対価はできれば小物類にしていただきたいということで隊長さんの場合はツケとなっている。
いざとなったら家具をもらうことにはなっているが、アレらはおそらくアンティークの一点物ばかり。超高価な代物で、帝国で売ってしまえば必ず足がつく。
「痔でもひどくなったら手術が必要だからなあ。帝国がそこまで面倒みてくれるわけもない」
やれやれとため息まじりに隊長が言った。
隊長はここに来る前にひどい痔を経験したことがあるんですかね?
この状況になる前から実は痔持ちでした?
この地で余計に症状が悪化しました?
「そのときはクロウに治療魔法を頼んだらいかがですか」
ルッツ副隊長が隊長にごくごく普通に提案した。
副隊長の目は節穴か?という顔を隊長がしたのは黙っておこう。
隊長の視線は俺の首輪を向いている。
超重い手足の枷がない代わりに、俺につけられているのは魔力制御を不能にさせるための枷。
捕らえた魔導士につけるのは常識になっている代物。
ただし、俺の実力を低めに見積もってくれたのか、帝国が用意した枷は俺の魔力制御をまったくできなくするものではなかった。
しかーし、壊すとより強力な枷を持ってくるのは簡単に予想できるので、魔法を使えないフリをしている。
ま、向かいの牢屋にいる副隊長にはバレバレなのかもしれないが。
茶を飲んで、本を読んで、寛いでしまっているからなあ。
どこぞかの空間にしまっていた物を取り出しているに過ぎないのだが。
「治療魔法は魔力も大量に必要なので、この首輪を帝国に外してもらわないと無理だと思いますよ」
平穏な牢屋生活を送るために、下手に強力な治療魔法を使って首輪を壊し目立つことは本望ではございません。
「そうなのか?」
脳筋副隊長に少々うろんな目で見られている気がする。
野生の勘か?
魔法ならすべて同じだと思っているだけの気もするが。
「確かに高度な治療魔法は難しく使い手も少ない。いざとなったら帝国に直訴するか、袖の下を渡すか考えなくてはならないが、今はクロウの薬も効果が高い。独房にいる四人の痔がひどい状態じゃないことを祈ろう」
痔?だけ?
隊長が心配しているのは。
通常の拷問等でひどい目に遭わされている、とは考えないのか。
ひどい目と言っても命に別条はないと考えているのは、自分たちの置かれている状況を冷静に見ているからか。
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