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1章 敵国の牢獄
1-24 その病はお医者様にも治せないが、冷めるものでもある
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フラフラと朝食もとらずにルッツ副隊長が退場した。
副隊長も俺のことが好きなのかー、とか思うと自意識過剰なヤツになるのでやめておこう。
今朝は薬を買っていかなかった。
大丈夫だろうか、痔は。
大変なら、向かいの牢ですぐに受け取りに来れるのだから問題ないか。
「平民で貴族が好きだと言うのは、貴族に擦り寄って甘い汁を吸っている奴らだけだと思うけど」
「それ、副隊長に言わなくていいのか?」
セリムが俺に言ってどうする、という顔をする。
それもそうだが、副隊長に言い訳してどうなるものでもない。
周囲がざわざわと騒めいている気がするが、貴族が好きな平民はどこにもいないと思うのだが。
副隊長をわざわざ追いかけるのも面倒。
「面倒」
あ、本音が口からこぼれてしまったよ。出てしまったのは仕方ない。
「そうか、面倒か」
セリムが笑顔で頷いた。
いやー、セリムくん、そこで本当に嬉しそうに笑うのは反則ではないか。
絆されてしまうじゃないか。
セリムは同期のルッツ副隊長と自分を比べてしまい自信なさげな点があるけど、俺から見たらそんな差なんて微々たるもの。
昇進において副隊長が早く、実力があり周囲から認められていると思っているが、それは実家の爵位の差である。
それに死出の旅に出る第四王子直属部隊に放り込んで逃げられないようにするために副隊長にされただけである。
他者のヤッカミ度合いが副隊長の方が高いのは、剣で一番の腕前となり目立っている、という点も上げられる。
槍術、体術、馬術等総合的に騎士の能力を見れば、セリムが劣っているわけではない。
体格として差はあまりないが、身長は副隊長の方がやや高い。
おそらく顔の好みによるのだろうが、金髪碧眼の副隊長は王子様に憧れる女性に人気があるのも頷ける。
セリムは短い銀髪で、少々粗野な風貌をしているので、貴族女性から見ると好みがわかれるところだ。一人称も貴族なのに俺だし、口調も荒い。近寄らず遠巻きに見ているご令嬢の方が多かっただろう。
だが、そーんな感じのセリムでも笑うと人懐こい顔になるから要注意だ。よくよく観察したならば、そのギャップに驚かされるのはセリムの方である。
いや、貴族女性は強かで実家の爵位をしっかり見ているので、やはり人気は副隊長の方に軍配が上がってしまうのは仕方ないところか。
捕虜生活だと爵位などどうでもいいが。
国や家が救出しないのならば、一切の関係はない。
第四王子でさえ交渉されないのだから、誰もリンク王国に帰れるわけもない。
さすがに帝国に交渉するのなら、すでに始まっているはずだ。
普通の捕虜なら日が経つにつれ生存が厳しくなる。
生きている内に交渉しなければ意味がない。
数か月も過ぎてしまえば、生きている保証はどこにもないのが常識。
おそらくリンク王国では第四王子部隊はすでに誰一人生き残っていないと考えられているに違いない。誰一人として欠けていないのに。
俺にとっても貴族は貴族で、爵位が高かろうと低かろうと従わなければいけない存在である。
リンク王国が滅びればこの捕虜生活でも身分なんて関係なくなるのかもしれないが、今のところ王国は健在である。長い歴史がある国だから、そう簡単には滅びないだろうし。
あの皇帝がホラ吹きでなければ、オルド帝国に雇われる可能性もある。そうなれば、帝国での身分によってこれから対応が変化していくのだろうか。
「ところで、副隊長もセリムも結婚適齢期は過ぎているけど、婚約者はいたんだろ。何で結婚してなかったんだ?」
貴族の結婚適齢期は十代後半と早い。二十代前半には初婚は済んでいる者の方が限りなく多い。
二十代後半である彼らが結婚していれば、第四王子部隊に放り込まれることはなかった可能性の方が高い。
未亡人になりたくて放り込まれる可能性はゼロではないけど、この部隊には既婚者は俺以外にはいない。もしかしたら、内縁の妻とかいたかもしれないけど。
「ああ、それは副隊長が結婚しなかったせいで、相手の家との話がなかなか進まなかった。俺も無理強いできる立場じゃなかったし」
「副隊長が結婚しなかったせいで?」
俺は首を傾げる。
何で副隊長が結婚しなかったら、セリムが結婚できなかったんだ?
二人は付き合っているとか周囲から思われてたの?
「貴族令嬢はより位の高い出世頭を捕まえようと必死だ。その筆頭がルッツ副隊長。同年代どころか、若いのは二十歳前後から結婚を待機させられている騎士が多かった。さすがに副隊長が結婚したら諦めるだろうが、婚約の場合は解消する可能性もないわけじゃない。その副隊長がなかなか結婚しないから、婚約相手に不満があるのではと世間では思われ期待されていたようだ」
「あー、なるほど。副隊長が相手と婚約解消すれば、自分がその後釜に座ろうと。確かにせっかくの機会に自分が結婚してしまっていれば、どうにもならないからなあ」
隊長もまだ結婚していなかったな。
ルッツ副隊長は騎士たちに大きな影響を与えていたんだなあ。
「どんな家でも爵位を継げる跡継ぎならば、待たされることはない。長男として生まれていればと、世知辛い世の中だと嘆いていたが、クロウに会えたのだから結婚していなかったのは俺にとって幸運だ」
そういうキラキラした瞳で俺を見ないでね。
この第四王子部隊に放り込まれている時点で、キミもイケメンなんだから。
それでいて誠実。
自分に対して裏表がないって、それだけで人としての価値は上がる。
それに好まれているとわかれば、そういう目で見てしまう。
好意の返報性ってヤツである。
知っていてやっているならさすがであるが、そうではないんだろうなあ、セリムのことだから。
「副隊長が結婚しなかった理由は?」
「さあ?周囲では噂しか出回ってないから、真相は本人や相手やその家族しか知らないんじゃないか」
セリムは理由に関しては特に興味がなかったらしい。というか、副隊長自体にそこまで知りたいという興味がない感じもするが。騎士としては実力等をよく見ているが、他はどうでもいいというところかもしれない。
噂を噂としてきちんと処理しているところはポイントが高い。
噂をまことしやかに真実だとして話されても、大概はただの噂であることも少なくないのだから。
「貴族は好意で婚約者を決めるわけではないから大変だよな」
「くっ、クロウと好意で結婚した奥さんが羨ましいっ。たとえ亡くなっていたとしても」
本当に悔しそうな顔をしないでくれ。
俺がどういう表情すればいいのか困るだろう?
困惑した表情になってしまうじゃないか。
セリムと話す朝食の時間が楽しいと思ってしまうじゃないか。
「恋の病は医者でも魔法でも治せないけど、冷めることはあるからなあ。家を有利に存続させたい貴族が優先させるのが身分なら、それはそれで合理的なのかもしれないな」
「ごくごく一部では恋愛結婚もあると聞いているが、俺もその一人になりたい、クロウと」
冷めることは全面無視かい?
自分は関係ないと思えるならまだまだ若いな。
「セリム様っ、何でっ、昨日クロウに告白しているんですかっ。私のことが好きなんでしょうっ」
「は?」
二人して大声の発生源を見た。
そこには食堂に入って来た、顔を赤らめ怒り顔のコーダがいた。
副隊長も俺のことが好きなのかー、とか思うと自意識過剰なヤツになるのでやめておこう。
今朝は薬を買っていかなかった。
大丈夫だろうか、痔は。
大変なら、向かいの牢ですぐに受け取りに来れるのだから問題ないか。
「平民で貴族が好きだと言うのは、貴族に擦り寄って甘い汁を吸っている奴らだけだと思うけど」
「それ、副隊長に言わなくていいのか?」
セリムが俺に言ってどうする、という顔をする。
それもそうだが、副隊長に言い訳してどうなるものでもない。
周囲がざわざわと騒めいている気がするが、貴族が好きな平民はどこにもいないと思うのだが。
副隊長をわざわざ追いかけるのも面倒。
「面倒」
あ、本音が口からこぼれてしまったよ。出てしまったのは仕方ない。
「そうか、面倒か」
セリムが笑顔で頷いた。
いやー、セリムくん、そこで本当に嬉しそうに笑うのは反則ではないか。
絆されてしまうじゃないか。
セリムは同期のルッツ副隊長と自分を比べてしまい自信なさげな点があるけど、俺から見たらそんな差なんて微々たるもの。
昇進において副隊長が早く、実力があり周囲から認められていると思っているが、それは実家の爵位の差である。
それに死出の旅に出る第四王子直属部隊に放り込んで逃げられないようにするために副隊長にされただけである。
他者のヤッカミ度合いが副隊長の方が高いのは、剣で一番の腕前となり目立っている、という点も上げられる。
槍術、体術、馬術等総合的に騎士の能力を見れば、セリムが劣っているわけではない。
体格として差はあまりないが、身長は副隊長の方がやや高い。
おそらく顔の好みによるのだろうが、金髪碧眼の副隊長は王子様に憧れる女性に人気があるのも頷ける。
セリムは短い銀髪で、少々粗野な風貌をしているので、貴族女性から見ると好みがわかれるところだ。一人称も貴族なのに俺だし、口調も荒い。近寄らず遠巻きに見ているご令嬢の方が多かっただろう。
だが、そーんな感じのセリムでも笑うと人懐こい顔になるから要注意だ。よくよく観察したならば、そのギャップに驚かされるのはセリムの方である。
いや、貴族女性は強かで実家の爵位をしっかり見ているので、やはり人気は副隊長の方に軍配が上がってしまうのは仕方ないところか。
捕虜生活だと爵位などどうでもいいが。
国や家が救出しないのならば、一切の関係はない。
第四王子でさえ交渉されないのだから、誰もリンク王国に帰れるわけもない。
さすがに帝国に交渉するのなら、すでに始まっているはずだ。
普通の捕虜なら日が経つにつれ生存が厳しくなる。
生きている内に交渉しなければ意味がない。
数か月も過ぎてしまえば、生きている保証はどこにもないのが常識。
おそらくリンク王国では第四王子部隊はすでに誰一人生き残っていないと考えられているに違いない。誰一人として欠けていないのに。
俺にとっても貴族は貴族で、爵位が高かろうと低かろうと従わなければいけない存在である。
リンク王国が滅びればこの捕虜生活でも身分なんて関係なくなるのかもしれないが、今のところ王国は健在である。長い歴史がある国だから、そう簡単には滅びないだろうし。
あの皇帝がホラ吹きでなければ、オルド帝国に雇われる可能性もある。そうなれば、帝国での身分によってこれから対応が変化していくのだろうか。
「ところで、副隊長もセリムも結婚適齢期は過ぎているけど、婚約者はいたんだろ。何で結婚してなかったんだ?」
貴族の結婚適齢期は十代後半と早い。二十代前半には初婚は済んでいる者の方が限りなく多い。
二十代後半である彼らが結婚していれば、第四王子部隊に放り込まれることはなかった可能性の方が高い。
未亡人になりたくて放り込まれる可能性はゼロではないけど、この部隊には既婚者は俺以外にはいない。もしかしたら、内縁の妻とかいたかもしれないけど。
「ああ、それは副隊長が結婚しなかったせいで、相手の家との話がなかなか進まなかった。俺も無理強いできる立場じゃなかったし」
「副隊長が結婚しなかったせいで?」
俺は首を傾げる。
何で副隊長が結婚しなかったら、セリムが結婚できなかったんだ?
二人は付き合っているとか周囲から思われてたの?
「貴族令嬢はより位の高い出世頭を捕まえようと必死だ。その筆頭がルッツ副隊長。同年代どころか、若いのは二十歳前後から結婚を待機させられている騎士が多かった。さすがに副隊長が結婚したら諦めるだろうが、婚約の場合は解消する可能性もないわけじゃない。その副隊長がなかなか結婚しないから、婚約相手に不満があるのではと世間では思われ期待されていたようだ」
「あー、なるほど。副隊長が相手と婚約解消すれば、自分がその後釜に座ろうと。確かにせっかくの機会に自分が結婚してしまっていれば、どうにもならないからなあ」
隊長もまだ結婚していなかったな。
ルッツ副隊長は騎士たちに大きな影響を与えていたんだなあ。
「どんな家でも爵位を継げる跡継ぎならば、待たされることはない。長男として生まれていればと、世知辛い世の中だと嘆いていたが、クロウに会えたのだから結婚していなかったのは俺にとって幸運だ」
そういうキラキラした瞳で俺を見ないでね。
この第四王子部隊に放り込まれている時点で、キミもイケメンなんだから。
それでいて誠実。
自分に対して裏表がないって、それだけで人としての価値は上がる。
それに好まれているとわかれば、そういう目で見てしまう。
好意の返報性ってヤツである。
知っていてやっているならさすがであるが、そうではないんだろうなあ、セリムのことだから。
「副隊長が結婚しなかった理由は?」
「さあ?周囲では噂しか出回ってないから、真相は本人や相手やその家族しか知らないんじゃないか」
セリムは理由に関しては特に興味がなかったらしい。というか、副隊長自体にそこまで知りたいという興味がない感じもするが。騎士としては実力等をよく見ているが、他はどうでもいいというところかもしれない。
噂を噂としてきちんと処理しているところはポイントが高い。
噂をまことしやかに真実だとして話されても、大概はただの噂であることも少なくないのだから。
「貴族は好意で婚約者を決めるわけではないから大変だよな」
「くっ、クロウと好意で結婚した奥さんが羨ましいっ。たとえ亡くなっていたとしても」
本当に悔しそうな顔をしないでくれ。
俺がどういう表情すればいいのか困るだろう?
困惑した表情になってしまうじゃないか。
セリムと話す朝食の時間が楽しいと思ってしまうじゃないか。
「恋の病は医者でも魔法でも治せないけど、冷めることはあるからなあ。家を有利に存続させたい貴族が優先させるのが身分なら、それはそれで合理的なのかもしれないな」
「ごくごく一部では恋愛結婚もあると聞いているが、俺もその一人になりたい、クロウと」
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