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2章 帝国の呪い
2-19 亀よりも遅い道のり
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シャワーを浴びてきたメーデが俺を迎えに来た。
短い白髪から水滴が落ちる。
拭く時間も惜しんで急いでやってきたのか。
「悪い、待たせたか?」
「いや、大丈夫だ。夕食にシャワーの時間を考えると短すぎる気もするんだが」
「汗を流すくらいならこんなもんだ」
隣のメーデの部屋に入る。
家具は備え付けのものなので大差はないが、全体的に俺の部屋よりサッパリとしている。
彼の武器である大剣が壁に並んでいるが。
皇帝直属精鋭部隊の部屋はほどほどに広いものを用意されている。
勧められるがままに簡易ソファに座る。
メーデは酒とつまみを持ってきて向かいに座った。
「適当につまめ」
「明日は早いのか」
「いつも通りだ」
ということは早い。
牢獄に通っていたときは元気だったな。
徹夜に近くても仕事は仕事で頑張れた。
夜勤のときは翌日に予約を入れて牢獄に行っていた。
少し前のことなのに、あのときは本当に元気だったな。
「今は俺、午後から出勤の夕方退勤だ」
時間はあるのに、牢獄に通う気はない。
薬の勉強もしているので、余る時間はさほどない。
「羨ましいな、それ」
「俺が精鋭部隊にいても役に立たないからな」
メーデに気を遣わせる言葉を吐いてしまった。
「サザーラン皇帝陛下が退位するまでは、お前は精鋭部隊名誉隊員のままだろ。そういうヤツ何人かいるんだから、引退するまで胸張っとけ」
俺が新聞で書かれた通りの活躍していたのなら、胸を張って生きていけただろう。
あのときの俺は本当に馬鹿だった。
もしあのときクロウが助けてくれなかったらどうなっていたのか。
死んだだけならまだしも、帝都の者たちを俺の手で殺していた可能性も高い。
「うん、そうなんだけどな」
上流階級の出なら、実家に帰るという手も取れるだろうが、もう家族もいないし、すでに昔住んでいた家もない。そもそも、国が今の俺をスラム街に行かせることはしないだろう。
ここを辞めたら、行く当てもない。
「ああ、そういや、研究開発のヤツらが暇なときに顔を出せと言っていたぞ」
「ん、何だろう。明日の午前中にでも行ってみる」
「あれだろ、あれ」
「あれ?」
「お前専用の武器」
「ああ、魔石で使える武器を作るって言ってたな」
それがもし成功したとしても、それで精鋭部隊に戻れるわけではない。
魔法がない俺は足手まといにしかならない。
あくまでも護身用の武器として持ち歩くだけだ。
「嫌なら嫌と言っていいんだぞ。俺が四六時中守ってやっても良いんだから」
「ははっ、本当の英雄ならそれもアリだったかもな。今の俺には申し訳なさすぎる」
「魔法がなくなったら、唯我独尊状態じゃなくなったか」
「そりゃ、俺が有頂天になるほどの実力だったんだ。それを失ったんだから、仕方ないだろ」
今は驚くほど冷静に魔法が使えないことが仕方ないと思えてしまう。
クロウの実力を見てしまったら、比較されないだけマシとさえ思う。
「皇帝陛下にいいように使われていただけだったけど」
あのときは皇帝陛下のためなら何でもできた。何でもしようとした。俺に可能な限り。
「何がいけなかったんだろう」
「謙虚さが足りなかったんじゃないか」
「傲慢だからな、俺は」
「傲慢だった、だろ」
メーデは酒を飲み始めた。
ソファに体重を預け、俺を見ていた。
「そうか?」
「直したいと思うのなら直せばいい。その機会を与えられたのだから」
「、、、俺、クロウのことが好きだと思ったんだよ。結婚したいくらいに」
「うん、知ってる」
「クロウの横に立ちたかった。けど、これじゃ、俺、皇帝陛下の横に立ちたいと言っていたときと同じだ」
「うん、そうだな」
俺はこの優しい瞳に甘えている。
精鋭部隊に所属したときから。
メーデが俺にかまってくれなければ、フロレンスも、他の隊員たちにも俺のことを放置していただろう。
勝手に独りで皇帝陛下の命令を遂行してろ、と。
「クロウにはセリムがいる。俺には太刀打ちできないのもわかっている。第四王子部隊も敵しかいないというクロウの発言がなければ、俺は仲間だから助けたんだと思い込んでいた。クロウはセリムだけが味方だと思っていたなんて、俺はクロウのこと何もわかっていない」
「へ、へえ、そうなのか」
メーデは視線を俺からズラして、言葉を続ける。
「セリムがクロウのことが大好きなのは知っていたが、クロウは第四王子部隊の者たちを仲間と思っていなかったのか。確かにリンク王国の貴族の子弟しかいないのだから、黒髪の平民にとっては味方ではない。けれど、それでも助けたのか」
メーデの言葉に、俺の目は瞬く。
仲間と思っていないのに、それでも助けた。
ああ、そうか。
救わなければ処罰されるとは思うが、クロウには救わない選択肢だってあったのだ。
自分一人だけなら逃げ切ることができたはずだ。リンク王国からも、帝国からも。
「うん、そうか。クロウはそれでも助けたんだな」
「ははっ、お前のこともな」
言われて思い出す、我が身の所業。
自分を襲う敵国の軍人を救ったクロウ。
つい都合良く忘れる。俺の方がひどい。
「うわああぁ、そうだった、そうだった。」
「お前、クロウに恩を返したいとか言っているが、肝心なこと忘れちゃいけんだろ」
「クロウはどれだけ懐が広いんだ」
「もしかしたら、」
メーデは言葉を切った。
そのまま紡ぐのをやめてしまいそうになった。
「もしかしたら、何だ」
「いや、まあ、話半分で聞けよ。クロウは黒髪の平民だ、リンク王国では最底辺の。クロウも魔法が使えなければ、仕事が手に入ったかどうかもわからない。お前はスラム街出身だ。もしかしたら、お前の状況を知っていたからこそお前を助けたのかもしれないな、と」
それは。
「あのときポシュが泣きベソかいて助けを求めて、あまりにも憐れだと思ったからかもしれないけどな」
「ううっ、どっちもあり得る」
どちらかではなく、両方とも。
助けて、と。
あのときは声を張り上げて叫びたかった。
声なき声を拾ってくれたのはクロウだけではなかったのか。
「ありがとう、メーデ」
「お、何だ、いきなり」
メーデに改まって御礼を言ったことなんてあっただろうか。
当たり前のことなんか何一つないというのに。
魔法が使えなくならなければ、俺はこんなことも気づけなかった。
「皇帝陛下の許しもいただいたし、クロウの役に立ちたいな」
「んー、クロウはいつも営業スマイルを浮かべて何事も当たり障りなく対応するから、お前は本当の望みを勘違いするなよ」
「なーんか、メーデの方がクロウのことわかっている風じゃねえか」
「クロウは誰かさんのように傲慢でもないが、皇帝陛下との戦いのようにすべてをのらりくらりと躱す。自分の感情でさえフタをして、必要ならば敵でも助ける。何を基準にしているのかわからんが、クロウにとって最善の選択をしているんだ。だからこそ、セリムとともに生きたいというのがクロウの望みなら、お前はお邪魔虫って話だ」
「そりゃ、そうだけど」
「クロウが口にする望みは小さいものだ。おいしい料理に、読書、ちょっとだけ良いベッド、正当な報酬、それに少しの自由。そんなクロウが同性の婚約申請書を皇帝陛下に出したんだ。彼が表に出した望みは尊重されるべきものだ」
「わかってるよー。俺のは憧れで、尊敬で、恩返しで、、、あ、」
右目から、右目だけから涙が溢れだす。
そう、彼は望みを表に出すことが少ない。
表に出しても、俺たちにとってはささやかなもの。ささやかなものと言えるようになってしまったもの。
それでも、誰も自分のために叶えてくれるとは思っていないから。
自分自身で手を伸ばす、手が届かないなら諦める。
手が届いたのなら。
「うん、わかってる。クロウは大切な人だ」
だからこそ、受け入れなければならない。
足搔いても無駄なことを。
セリムへ向けるように、俺を見てくれるのではないかと淡い期待を抱くのは愚かなことなのだと。
短い白髪から水滴が落ちる。
拭く時間も惜しんで急いでやってきたのか。
「悪い、待たせたか?」
「いや、大丈夫だ。夕食にシャワーの時間を考えると短すぎる気もするんだが」
「汗を流すくらいならこんなもんだ」
隣のメーデの部屋に入る。
家具は備え付けのものなので大差はないが、全体的に俺の部屋よりサッパリとしている。
彼の武器である大剣が壁に並んでいるが。
皇帝直属精鋭部隊の部屋はほどほどに広いものを用意されている。
勧められるがままに簡易ソファに座る。
メーデは酒とつまみを持ってきて向かいに座った。
「適当につまめ」
「明日は早いのか」
「いつも通りだ」
ということは早い。
牢獄に通っていたときは元気だったな。
徹夜に近くても仕事は仕事で頑張れた。
夜勤のときは翌日に予約を入れて牢獄に行っていた。
少し前のことなのに、あのときは本当に元気だったな。
「今は俺、午後から出勤の夕方退勤だ」
時間はあるのに、牢獄に通う気はない。
薬の勉強もしているので、余る時間はさほどない。
「羨ましいな、それ」
「俺が精鋭部隊にいても役に立たないからな」
メーデに気を遣わせる言葉を吐いてしまった。
「サザーラン皇帝陛下が退位するまでは、お前は精鋭部隊名誉隊員のままだろ。そういうヤツ何人かいるんだから、引退するまで胸張っとけ」
俺が新聞で書かれた通りの活躍していたのなら、胸を張って生きていけただろう。
あのときの俺は本当に馬鹿だった。
もしあのときクロウが助けてくれなかったらどうなっていたのか。
死んだだけならまだしも、帝都の者たちを俺の手で殺していた可能性も高い。
「うん、そうなんだけどな」
上流階級の出なら、実家に帰るという手も取れるだろうが、もう家族もいないし、すでに昔住んでいた家もない。そもそも、国が今の俺をスラム街に行かせることはしないだろう。
ここを辞めたら、行く当てもない。
「ああ、そういや、研究開発のヤツらが暇なときに顔を出せと言っていたぞ」
「ん、何だろう。明日の午前中にでも行ってみる」
「あれだろ、あれ」
「あれ?」
「お前専用の武器」
「ああ、魔石で使える武器を作るって言ってたな」
それがもし成功したとしても、それで精鋭部隊に戻れるわけではない。
魔法がない俺は足手まといにしかならない。
あくまでも護身用の武器として持ち歩くだけだ。
「嫌なら嫌と言っていいんだぞ。俺が四六時中守ってやっても良いんだから」
「ははっ、本当の英雄ならそれもアリだったかもな。今の俺には申し訳なさすぎる」
「魔法がなくなったら、唯我独尊状態じゃなくなったか」
「そりゃ、俺が有頂天になるほどの実力だったんだ。それを失ったんだから、仕方ないだろ」
今は驚くほど冷静に魔法が使えないことが仕方ないと思えてしまう。
クロウの実力を見てしまったら、比較されないだけマシとさえ思う。
「皇帝陛下にいいように使われていただけだったけど」
あのときは皇帝陛下のためなら何でもできた。何でもしようとした。俺に可能な限り。
「何がいけなかったんだろう」
「謙虚さが足りなかったんじゃないか」
「傲慢だからな、俺は」
「傲慢だった、だろ」
メーデは酒を飲み始めた。
ソファに体重を預け、俺を見ていた。
「そうか?」
「直したいと思うのなら直せばいい。その機会を与えられたのだから」
「、、、俺、クロウのことが好きだと思ったんだよ。結婚したいくらいに」
「うん、知ってる」
「クロウの横に立ちたかった。けど、これじゃ、俺、皇帝陛下の横に立ちたいと言っていたときと同じだ」
「うん、そうだな」
俺はこの優しい瞳に甘えている。
精鋭部隊に所属したときから。
メーデが俺にかまってくれなければ、フロレンスも、他の隊員たちにも俺のことを放置していただろう。
勝手に独りで皇帝陛下の命令を遂行してろ、と。
「クロウにはセリムがいる。俺には太刀打ちできないのもわかっている。第四王子部隊も敵しかいないというクロウの発言がなければ、俺は仲間だから助けたんだと思い込んでいた。クロウはセリムだけが味方だと思っていたなんて、俺はクロウのこと何もわかっていない」
「へ、へえ、そうなのか」
メーデは視線を俺からズラして、言葉を続ける。
「セリムがクロウのことが大好きなのは知っていたが、クロウは第四王子部隊の者たちを仲間と思っていなかったのか。確かにリンク王国の貴族の子弟しかいないのだから、黒髪の平民にとっては味方ではない。けれど、それでも助けたのか」
メーデの言葉に、俺の目は瞬く。
仲間と思っていないのに、それでも助けた。
ああ、そうか。
救わなければ処罰されるとは思うが、クロウには救わない選択肢だってあったのだ。
自分一人だけなら逃げ切ることができたはずだ。リンク王国からも、帝国からも。
「うん、そうか。クロウはそれでも助けたんだな」
「ははっ、お前のこともな」
言われて思い出す、我が身の所業。
自分を襲う敵国の軍人を救ったクロウ。
つい都合良く忘れる。俺の方がひどい。
「うわああぁ、そうだった、そうだった。」
「お前、クロウに恩を返したいとか言っているが、肝心なこと忘れちゃいけんだろ」
「クロウはどれだけ懐が広いんだ」
「もしかしたら、」
メーデは言葉を切った。
そのまま紡ぐのをやめてしまいそうになった。
「もしかしたら、何だ」
「いや、まあ、話半分で聞けよ。クロウは黒髪の平民だ、リンク王国では最底辺の。クロウも魔法が使えなければ、仕事が手に入ったかどうかもわからない。お前はスラム街出身だ。もしかしたら、お前の状況を知っていたからこそお前を助けたのかもしれないな、と」
それは。
「あのときポシュが泣きベソかいて助けを求めて、あまりにも憐れだと思ったからかもしれないけどな」
「ううっ、どっちもあり得る」
どちらかではなく、両方とも。
助けて、と。
あのときは声を張り上げて叫びたかった。
声なき声を拾ってくれたのはクロウだけではなかったのか。
「ありがとう、メーデ」
「お、何だ、いきなり」
メーデに改まって御礼を言ったことなんてあっただろうか。
当たり前のことなんか何一つないというのに。
魔法が使えなくならなければ、俺はこんなことも気づけなかった。
「皇帝陛下の許しもいただいたし、クロウの役に立ちたいな」
「んー、クロウはいつも営業スマイルを浮かべて何事も当たり障りなく対応するから、お前は本当の望みを勘違いするなよ」
「なーんか、メーデの方がクロウのことわかっている風じゃねえか」
「クロウは誰かさんのように傲慢でもないが、皇帝陛下との戦いのようにすべてをのらりくらりと躱す。自分の感情でさえフタをして、必要ならば敵でも助ける。何を基準にしているのかわからんが、クロウにとって最善の選択をしているんだ。だからこそ、セリムとともに生きたいというのがクロウの望みなら、お前はお邪魔虫って話だ」
「そりゃ、そうだけど」
「クロウが口にする望みは小さいものだ。おいしい料理に、読書、ちょっとだけ良いベッド、正当な報酬、それに少しの自由。そんなクロウが同性の婚約申請書を皇帝陛下に出したんだ。彼が表に出した望みは尊重されるべきものだ」
「わかってるよー。俺のは憧れで、尊敬で、恩返しで、、、あ、」
右目から、右目だけから涙が溢れだす。
そう、彼は望みを表に出すことが少ない。
表に出しても、俺たちにとってはささやかなもの。ささやかなものと言えるようになってしまったもの。
それでも、誰も自分のために叶えてくれるとは思っていないから。
自分自身で手を伸ばす、手が届かないなら諦める。
手が届いたのなら。
「うん、わかってる。クロウは大切な人だ」
だからこそ、受け入れなければならない。
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