65 / 74
潜入
しおりを挟む
その少女を保護したのは森の奥深く、魔物が多く生息する場所だった。
「結界が反応して様子を見に行ったら、意識がない状態で倒れていたから運んで来たんだ」
どうして良いか分からないようで、縋るような視線を送るエーヴァルトから少女を受け取ると、驚くほどに軽い。身体のあちこちに痣や擦り傷があり、苦しそうに眉を寄せていた。
衰弱している少女を介抱していると、ディルクとエリーが険しい表情で会話を交わしている。
「何かの計略で送りこまれたのだろうが、それにしては扱いが酷い」
「暗殺目的とかではなさそうだけど、フリッツがいないことが気になる。ソフィアが一人でここまで来れるとは思えないけど」
以前エリーが治癒した少女だと知り、嫌な予感を覚えた。そんな少女が森で倒れていたなど偶然とは思えない。
翌朝目を覚ましたソフィアから事情を聞いて、エルヴィーラは自分の予感が正しかったことを知った。
「今度は子供を人質に取ったか」
前回エルヴィーラを人質に取った時は魔王との繋がりは可能性としての域を出ていなかったが、あれだけ多くの兵士がいる中で誰にも悟られずエルヴィーラが姿を消したことでその疑念が確信に変わったのだろう。
ソフィアは街の中で神官だという男性に聖女のことで話があると声を掛けられたらしい。だが知らない人に付いて行ってはならないと兄から強く言い聞かされていたため、断ると無理やり連れて行かれそうになったところ、助けに入ったフリッツと共に馬車に引きずり込まれてしまった。
馬車から降ろされる直前、フリッツが暴れて隙を作ってくれたおかげでソフィアは逃げ出すことができたが、フリッツは捕らえられたままで見知らぬ街で頼れる相手は誰もいない。
兄を助けたいソフィアは一縷の望みをかけて聖女であるエリーに助けを求めることを決めた。
エリーの居場所は移動中に男たちの会話から耳にしており危険な森に一人で入ったものの、過度なストレスと疲労で意識を失いエーヴァルトに発見されることになった。
子供を人質におびき寄せようなど聖職者以前に人の道にも外れる悪辣な手口に、エルヴィーラは悔しさのあまり唇を噛んだ。
(でもエリー様はその少年を見捨てようとしないのだから、有効な手段と言えるわ)
「エリーに話せば自分で助けに行こうとするよね。今回はあちらの領域に踏み込むわけだから、前回のように上手くいくとは限らない。できればエリーはここに留まってほしいけど」
室内にはエルヴィーラとディルク、そしてエーヴァルトしかいない。エリーには再び眠りに落ちたソフィアの見守りをお願いし、ベンノはエーヴァルトの命令でエリーの様子を見張っている。
ソフィアの話を二人だけに伝えることにしたのは、エリーの行動力を考えた結果だった。
「……いまエリーを奪われてしまえば、こちらも手が出せなくなる」
ディルクの声は平坦で、だからこそ彼の葛藤が見える気がした。自分の境遇と重なって目を掛けていた子供を見捨てるのは容易なことではないはずだ。
エリーも自分の価値を低く見ているものの、状況が判断できないほど愚かではない。だからと言って割り切れることではないだろう。
「そのことでご提案がございます」
かつてエリーが苦しい状況にある時に何もしなかったことをエルヴィーラは後悔していた。過去の罪をなかったことには出来ないが、もし自分に出来ることがあるのなら最善を尽くしたい。
エリーのように真っ直ぐに相手を見据え、フリッツの解放を求めれば神官長は困ったように眉を下げる。
「あの少年は自らの意思でここに来たのですよ。ご希望にお応えできるかどうかは今後の聖女様次第ですな」
最初から素直に解放するとは思っていなかったが、予想通りの回答に小さな失望を覚えた。この期に及んでもなお神殿に属する人間としての良心を、心のどこかで期待していた自分にだ。
「エリーは聖女の鑑だな。少年にはきちんと世話をする者も付けているから心配しなくていい。そんなことよりも私たちの間には大きな誤解があるようだ。もっと君との時間を取れば擦れ違うことなどなかったと私も反省している」
ダミアーノが出て行き二人きりになると、ヴィクトールはエリーの姿をしたエルヴィーラを隣に座らせ、熱のこもった瞳で語り掛けてくる。
節度のある距離とは言い難く、身体を離そうとすれば手を握られて動けない。嫌悪感に思わず眉をひそめたが、ヴィクトールは気に留める様子もなく言葉を連ねている。
魔王がいかに邪悪な存在で奸計に長けているか、ディルクもそんな魔王の力を得て上手く立ち回っていた、など尤もらしく語っているが、どれも根拠のない話ばかりだ。
(エリー様がここにいらっしゃらなくて良かったわ)
友人を侮辱されれば王族相手でも食って掛かっていただろうエリーを想像すると、少し心が軽くなる。そうやって気持ちを紛らわせていたが、ヴィクトールの指先が頬に触れると反射的に身体が強張った。
「エリー、これからは私が君を守るから。――愛しているよ」
考えるよりも先に両手を前に出し拒絶の姿勢を示したエルヴィーラは、失敗したと思った。ヴィクトールに反抗的な態度を取れば、フリッツの救出がますます遠のいてしまう。
(でもエリー様なら大人しく受け入れることもしないはずだわ)
そう思いなおして睨んでみると、ヴィクトールは何故か嬉しそうに口角を上げる。
「まだ混乱しているだろうから、今は受け入れられなくても許してあげるよ。エリー、何か欲しいものはないか?」
「フリッツの安否を確認させてください」
そう言った途端、ヴィクトールの機嫌が悪くなったのが分かった。
「子供とはいえ他の男を気に掛けるような言動は気に入らないな」
独り言のように呟くが、発言を撤回するつもりはない。エリーだったらきっとそうするとしばらくにらみ合っていたが、先に折れたのはヴィクトールのほうだった。
「少し落ち着いて考えるといい」
エルヴィーラを残して部屋を出ていくと、入れ替わるように侍女の恰好をした女性が入ってくる。流石に一人にはさせてもらえないようだが、どう見ても好意的な眼差しではないためエルヴィーラは相手にしないことに決めた。
フリッツを救出するとともに、ダミアーノの本当の目的を突き止めなければならない。条件は厳しいが、これは自分の贖罪であり、今後もエリーの傍にいるための試練のようなものだ。
二度も自分を助けてくれたエリーに報いるためにもエルヴィーラは知恵を振り絞ることにした。
「結界が反応して様子を見に行ったら、意識がない状態で倒れていたから運んで来たんだ」
どうして良いか分からないようで、縋るような視線を送るエーヴァルトから少女を受け取ると、驚くほどに軽い。身体のあちこちに痣や擦り傷があり、苦しそうに眉を寄せていた。
衰弱している少女を介抱していると、ディルクとエリーが険しい表情で会話を交わしている。
「何かの計略で送りこまれたのだろうが、それにしては扱いが酷い」
「暗殺目的とかではなさそうだけど、フリッツがいないことが気になる。ソフィアが一人でここまで来れるとは思えないけど」
以前エリーが治癒した少女だと知り、嫌な予感を覚えた。そんな少女が森で倒れていたなど偶然とは思えない。
翌朝目を覚ましたソフィアから事情を聞いて、エルヴィーラは自分の予感が正しかったことを知った。
「今度は子供を人質に取ったか」
前回エルヴィーラを人質に取った時は魔王との繋がりは可能性としての域を出ていなかったが、あれだけ多くの兵士がいる中で誰にも悟られずエルヴィーラが姿を消したことでその疑念が確信に変わったのだろう。
ソフィアは街の中で神官だという男性に聖女のことで話があると声を掛けられたらしい。だが知らない人に付いて行ってはならないと兄から強く言い聞かされていたため、断ると無理やり連れて行かれそうになったところ、助けに入ったフリッツと共に馬車に引きずり込まれてしまった。
馬車から降ろされる直前、フリッツが暴れて隙を作ってくれたおかげでソフィアは逃げ出すことができたが、フリッツは捕らえられたままで見知らぬ街で頼れる相手は誰もいない。
兄を助けたいソフィアは一縷の望みをかけて聖女であるエリーに助けを求めることを決めた。
エリーの居場所は移動中に男たちの会話から耳にしており危険な森に一人で入ったものの、過度なストレスと疲労で意識を失いエーヴァルトに発見されることになった。
子供を人質におびき寄せようなど聖職者以前に人の道にも外れる悪辣な手口に、エルヴィーラは悔しさのあまり唇を噛んだ。
(でもエリー様はその少年を見捨てようとしないのだから、有効な手段と言えるわ)
「エリーに話せば自分で助けに行こうとするよね。今回はあちらの領域に踏み込むわけだから、前回のように上手くいくとは限らない。できればエリーはここに留まってほしいけど」
室内にはエルヴィーラとディルク、そしてエーヴァルトしかいない。エリーには再び眠りに落ちたソフィアの見守りをお願いし、ベンノはエーヴァルトの命令でエリーの様子を見張っている。
ソフィアの話を二人だけに伝えることにしたのは、エリーの行動力を考えた結果だった。
「……いまエリーを奪われてしまえば、こちらも手が出せなくなる」
ディルクの声は平坦で、だからこそ彼の葛藤が見える気がした。自分の境遇と重なって目を掛けていた子供を見捨てるのは容易なことではないはずだ。
エリーも自分の価値を低く見ているものの、状況が判断できないほど愚かではない。だからと言って割り切れることではないだろう。
「そのことでご提案がございます」
かつてエリーが苦しい状況にある時に何もしなかったことをエルヴィーラは後悔していた。過去の罪をなかったことには出来ないが、もし自分に出来ることがあるのなら最善を尽くしたい。
エリーのように真っ直ぐに相手を見据え、フリッツの解放を求めれば神官長は困ったように眉を下げる。
「あの少年は自らの意思でここに来たのですよ。ご希望にお応えできるかどうかは今後の聖女様次第ですな」
最初から素直に解放するとは思っていなかったが、予想通りの回答に小さな失望を覚えた。この期に及んでもなお神殿に属する人間としての良心を、心のどこかで期待していた自分にだ。
「エリーは聖女の鑑だな。少年にはきちんと世話をする者も付けているから心配しなくていい。そんなことよりも私たちの間には大きな誤解があるようだ。もっと君との時間を取れば擦れ違うことなどなかったと私も反省している」
ダミアーノが出て行き二人きりになると、ヴィクトールはエリーの姿をしたエルヴィーラを隣に座らせ、熱のこもった瞳で語り掛けてくる。
節度のある距離とは言い難く、身体を離そうとすれば手を握られて動けない。嫌悪感に思わず眉をひそめたが、ヴィクトールは気に留める様子もなく言葉を連ねている。
魔王がいかに邪悪な存在で奸計に長けているか、ディルクもそんな魔王の力を得て上手く立ち回っていた、など尤もらしく語っているが、どれも根拠のない話ばかりだ。
(エリー様がここにいらっしゃらなくて良かったわ)
友人を侮辱されれば王族相手でも食って掛かっていただろうエリーを想像すると、少し心が軽くなる。そうやって気持ちを紛らわせていたが、ヴィクトールの指先が頬に触れると反射的に身体が強張った。
「エリー、これからは私が君を守るから。――愛しているよ」
考えるよりも先に両手を前に出し拒絶の姿勢を示したエルヴィーラは、失敗したと思った。ヴィクトールに反抗的な態度を取れば、フリッツの救出がますます遠のいてしまう。
(でもエリー様なら大人しく受け入れることもしないはずだわ)
そう思いなおして睨んでみると、ヴィクトールは何故か嬉しそうに口角を上げる。
「まだ混乱しているだろうから、今は受け入れられなくても許してあげるよ。エリー、何か欲しいものはないか?」
「フリッツの安否を確認させてください」
そう言った途端、ヴィクトールの機嫌が悪くなったのが分かった。
「子供とはいえ他の男を気に掛けるような言動は気に入らないな」
独り言のように呟くが、発言を撤回するつもりはない。エリーだったらきっとそうするとしばらくにらみ合っていたが、先に折れたのはヴィクトールのほうだった。
「少し落ち着いて考えるといい」
エルヴィーラを残して部屋を出ていくと、入れ替わるように侍女の恰好をした女性が入ってくる。流石に一人にはさせてもらえないようだが、どう見ても好意的な眼差しではないためエルヴィーラは相手にしないことに決めた。
フリッツを救出するとともに、ダミアーノの本当の目的を突き止めなければならない。条件は厳しいが、これは自分の贖罪であり、今後もエリーの傍にいるための試練のようなものだ。
二度も自分を助けてくれたエリーに報いるためにもエルヴィーラは知恵を振り絞ることにした。
46
あなたにおすすめの小説
【完結】さようなら。毒親と毒姉に利用され、虐げられる人生はもう御免です 〜復讐として隣国の王家に嫁いだら、婚約者に溺愛されました〜
ゆうき
恋愛
父の一夜の過ちによって生を受け、聖女の力を持って生まれてしまったことで、姉に聖女の力を持って生まれてくることを望んでいた家族に虐げられて生きてきた王女セリアは、隣国との戦争を再び引き起こした大罪人として、処刑されてしまった。
しかし、それは現実で起こったことではなく、聖女の力による予知の力で見た、自分の破滅の未来だった。
生まれて初めてみた、自分の予知。しかも、予知を見てしまうと、もうその人の不幸は、内容が変えられても、不幸が起こることは変えられない。
それでも、このまま何もしなければ、身に覚えのないことで処刑されてしまう。日頃から、戦争で亡くなった母の元に早く行きたいと思っていたセリアだが、いざ破滅の未来を見たら、そんなのはまっぴら御免だと強く感じた。
幼い頃は、白馬に乗った王子様が助けに来てくれると夢見ていたが、未来は自分で勝ち取るものだと考えたセリアは、一つの疑問を口にする。
「……そもそも、どうして私がこんな仕打ちを受けなくちゃいけないの?」
初めて前向きになったセリアに浮かんだのは、疑問と――恨み。その瞬間、セリアは心に誓った。自分を虐げてきた家族と、母を奪った戦争の元凶である、隣国に復讐をしようと。
そんな彼女にとある情報が舞い込む。長年戦争をしていた隣国の王家が、友好の証として、王子の婚約者を探していると。
これは復讐に使えると思ったセリアは、その婚約者に立候補しようとするが……この時のセリアはまだ知らない。復讐をしようとしている隣国の王子が、運命の相手だということを。そして、彼に溺愛される未来が待っていることも。
これは、復讐を決意した一人の少女が、復讐と運命の相手との出会いを経て、幸せに至るまでの物語。
☆既に全話執筆、予約投稿済みです☆
【完結】「異世界に召喚されたら聖女を名乗る女に冤罪をかけられ森に捨てられました。特殊スキルで育てたリンゴを食べて生き抜きます」
まほりろ
恋愛
※小説家になろう「異世界転生ジャンル」日間ランキング9位!2022/09/05
仕事からの帰り道、近所に住むセレブ女子大生と一緒に異世界に召喚された。
私たちを呼び出したのは中世ヨーロッパ風の世界に住むイケメン王子。
王子は美人女子大生に夢中になり彼女を本物の聖女と認定した。
冴えない見た目の私は、故郷で女子大生を脅迫していた冤罪をかけられ追放されてしまう。
本物の聖女は私だったのに……。この国が困ったことになっても助けてあげないんだから。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※小説家になろう先行投稿。カクヨム、エブリスタにも投稿予定。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
【完結】聖女召喚に巻き込まれたバリキャリですが、追い出されそうになったのでお金と魔獣をもらって出て行きます!
チャらら森山
恋愛
二十七歳バリバリキャリアウーマンの鎌本博美(かまもとひろみ)が、交差点で後ろから背中を押された。死んだと思った博美だが、突如、異世界へ召喚される。召喚された博美が発した言葉を誤解したハロルド王子の前に、もうひとりの女性が現れた。博美の方が、聖女召喚に巻き込まれた一般人だと決めつけ、追い出されそうになる。しかし、バリキャリの博美は、そのまま追い出されることを拒否し、彼らに慰謝料を要求する。
お金を受け取るまで、博美は屋敷で暮らすことになり、数々の騒動に巻き込まれながら地下で暮らす魔獣と交流を深めていく。
冷酷騎士団長に『出来損ない』と捨てられましたが、どうやら私の力が覚醒したらしく、ヤンデレ化した彼に執着されています
放浪人
恋愛
平凡な毎日を送っていたはずの私、橘 莉奈(たちばな りな)は、突然、眩い光に包まれ異世界『エルドラ』に召喚されてしまう。 伝説の『聖女』として迎えられたのも束の間、魔力測定で「魔力ゼロ」と判定され、『出来損ない』の烙印を押されてしまった。
希望を失った私を引き取ったのは、氷のように冷たい瞳を持つ、この国の騎士団長カイン・アシュフォード。 「お前はここで、俺の命令だけを聞いていればいい」 物置のような部屋に押し込められ、彼から向けられるのは侮蔑の視線と冷たい言葉だけ。
元の世界に帰ることもできず、絶望的な日々が続くと思っていた。
──しかし、ある出来事をきっかけに、私の中に眠っていた〝本当の力〟が目覚め始める。 その瞬間から、私を見るカインの目が変わり始めた。
「リリア、お前は俺だけのものだ」 「どこへも行かせない。永遠に、俺のそばにいろ」
かつての冷酷さはどこへやら、彼は私に異常なまでの執着を見せ、甘く、そして狂気的な愛情で私を束縛しようとしてくる。 これは本当に愛情なの? それともただの執着?
優しい第二王子エリアスは私に手を差し伸べてくれるけれど、カインの嫉妬の炎は燃え盛るばかり。 逃げ場のない城の中、歪んだ愛の檻に、私は囚われていく──。
私は、聖女っていう柄じゃない
蝋梅
恋愛
夜勤明け、お風呂上がりに愚痴れば床が抜けた。
いや、マンションでそれはない。聖女様とか寒気がはしる呼ばれ方も気になるけど、とりあえず一番の鳥肌の元を消したい。私は、弦も矢もない弓を掴んだ。
20〜番外編としてその後が続きます。気に入って頂けましたら幸いです。
読んで下さり、ありがとうございました(*^^*)
【完結】聖女召喚の聖女じゃない方~無魔力な私が溺愛されるってどういう事?!
未知香
恋愛
※エールや応援ありがとうございます!
会社帰りに聖女召喚に巻き込まれてしまった、アラサーの会社員ツムギ。
一緒に召喚された女子高生のミズキは聖女として歓迎されるが、
ツムギは魔力がゼロだった為、偽物だと認定された。
このまま何も説明されずに捨てられてしまうのでは…?
人が去った召喚場でひとり絶望していたツムギだったが、
魔法師団長は無魔力に興味があるといい、彼に雇われることとなった。
聖女として王太子にも愛されるようになったミズキからは蔑視されるが、
魔法師団長は無魔力のツムギをモルモットだと離そうとしない。
魔法師団長は少し猟奇的な言動もあるものの、
冷たく整った顔とわかりにくい態度の中にある優しさに、徐々にツムギは惹かれていく…
聖女召喚から始まるハッピーエンドの話です!
完結まで書き終わってます。
※他のサイトにも連載してます
追放聖女の再就職 〜長年仕えた王家からニセモノと追い出されたわたしですが頑張りますね、魔王さま!〜
三崎ちさ
恋愛
メリアは王宮に勤める聖女、だった。
「真なる聖女はこの世に一人、エミリーのみ! お前はニセモノだ!」
ある日突然いきりたった王子から国外追放、そして婚約破棄もオマケのように言い渡される。
「困ったわ、追放されても生きてはいけるけど、どうやってお金を稼ごうかしら」
メリアには病気の両親がいる。王宮で聖女として働いていたのも両親の治療費のためだった。国の外には魔物がウロウロ、しかし聖女として活躍してきたメリアには魔物は大した脅威ではない。ただ心配なことは『お金の稼ぎ方』だけである。
そんな中、メリアはひょんなことから封印されていたはずの魔族と出会い、魔王のもとで働くことになる。
「頑張りますね、魔王さま!」
「……」(かわいい……)
一方、メリアを独断で追放した王子は父の激昂を招いていた。
「メリアを魔族と引き合わせるわけにはいかん!」
国王はメリアと魔族について、何か秘密があるようで……?
即オチ真面目魔王さまと両親のためにお金を稼ぎたい!ニセモノ疑惑聖女のラブコメです。
※小説家になろうさんにも掲載
子供が可愛いすぎて伯爵様の溺愛に気づきません!
屋月 トム伽
恋愛
私と婚約をすれば、真実の愛に出会える。
そのせいで、私はラッキージンクスの令嬢だと呼ばれていた。そんな噂のせいで、何度も婚約破棄をされた。
そして、9回目の婚約中に、私は夜会で襲われてふしだらな令嬢という二つ名までついてしまった。
ふしだらな令嬢に、もう婚約の申し込みなど来ないだろうと思っていれば、お父様が氷の伯爵様と有名なリクハルド・マクシミリアン伯爵様に婚約を申し込み、邸を売って海外に行ってしまう。
突然の婚約の申し込みに断られるかと思えば、リクハルド様は婚約を受け入れてくれた。婚約初日から、マクシミリアン伯爵邸で住み始めることになるが、彼は未婚のままで子供がいた。
リクハルド様に似ても似つかない子供。
そうして、マクリミリアン伯爵家での生活が幕を開けた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる