13 / 57
乙女ゲームと現実
しおりを挟む
「おはよ、サーシャ嬢。……ん、どっか悪いのか?」
「いいえ」
能天気な声に苛立ちはしたものの顔には出していなかったはずだ。そもそもジョルジュの言動に対して冷たくあしらうことなどむしろ通常どおりだったのに、何故今日に限ってそんなことを言うのだろう。
「俺、頭はあんまり良くないけどそういうことには気づくほうなんだ。悩みがあるなら相談に乗るぞ?」
心配そうな態度にさらに胸のつかえが増した気がする。
昨日はレイチェルに続き、ユーゴにも嫌な思いをさせてしまったことでサーシャは罪悪感に苛まれていた。もっと他にできることがあったのではないか、ただ懐かしんでくれただけの相手を突き放し過ぎたかもしれない、そんな思いが浮かんできて昨夜はなかなか寝付けなかったのだ。
「結構です。ジョルジュ様には関係ございません」
「そっか。何かあったらいつでも声をかけてくれ」
それだけ言うとジョルジュはすぐにサーシャから離れていった。本当に心配してくれただけなのだろう。
「子爵令嬢なのに傲慢ね」
聞こえよがしな囁き声はまさにその通りだと思った。
(ヒロイン以前に人として失格なんじゃないかしらね)
「サーシャ様、今日は3人でお昼をいただきませんか?」
そう提案してきたのはミレーヌだった。週に1度、シモンと二人で昼食を摂るようになったばかりだというのにどうしてわざわざ自分を誘うのか。
首を傾げるとミレーヌが困ったような笑みを見せる。
「何だかお悩みのようでしたので、気分転換にと思いましたの。良ければシモン様にお話ししてみてはいかがですか?」
「……ありがとうございます。でも大丈夫ですわ」
断りを入れてサーシャは席を立った。一人になりたくて歩いていると、気づけば人気のない裏庭にまで足を伸ばしていた。
(私の周りはみんな優しいのに、私だけまるで悪役令嬢みたいね)
もし全部が自分の妄想だったなら、どんなに滑稽なのだろう。あからさまに好意を向けられているならまだしも、ほんのわずかな好意にも敏感に反応し拒絶するなんて自意識過剰もいいところだ。
(もしもここが乙女ゲームの世界ではなくて、私がヒロインでなかったのならば――)
何度も考えてきて答えが出なかった仮定が重くのしかかっている。
『幸せになってね』
母の最期の願いに応えるためにも、自立した女性として働き平穏な幸せを手に入れると決めた。それなのに学園に入っただけで人間関係が上手くいかないばかりか、自分の思考や言動に自信が持てず、情けないほどに揺らいでいる。
「何だか、疲れちゃったな」
その声に反応するように、ニィとか細い声が聞こえてサーシャは顔を上げる。鳴き声を頼りに視線を巡らせれば、木の上に黒い毛玉があった。近づくと手の平サイズの子猫が枝の上から助けを求めるように鳴いている。周囲を見渡しても親猫はおらず、人の姿もない。
(これもイベントの一つかしら)
そんな考えが脳裏をよぎった。
だが子猫のつぶらな瞳が助けを求めるようにサーシャを見つめている。震えている小さな身体は今にも落ちてしまいそうなほど危うい。
幸いにも子供の頃に木登りをしたことがあり、子猫がいる場所までは何とかたどり着けそうだ。木のうろや大ぶりな枝に足をかけながら慎重に登っていく。
怯えさせてしまえば元も子もないと恐る恐る手を伸ばせば、子猫は大人しくサーシャの手の平に収まった。
そっと胸元に抱きしめて、登る時よりもさらに慎重に足を掛ける。
あと少しといったところで、子猫が急にサーシャの腕から逃げ出そうとするかのようにもがき出した。
「……っ!」
子猫を抱き寄せようとしたところ、幹にかけていた足が滑った。バランスを崩しながらも子猫を腕の中に抱きしめて、衝撃に備える。
思わず目をつぶったが軽い衝撃のあとに覚悟していた痛みはなく、代わりに低い声が聞こえた。
「大丈夫ですか?」
(うっ…やっぱりイベントだったのね)
やるせない思いで目を開くと、そこにいたのは見知らぬ男子生徒だ。長い前髪で顔が良く見えないが、恐らく同級生ではない気がした。
ゆっくりとサーシャを地面に下ろし、立ち上がらせてくれる。
「………あ、助けてくださってありがとうございます」
「いえ、お怪我がなくて何よりです。それでは」
そう言うと彼はあっさりとその場から立ち去った。
ニィニィと抗議するように鳴く子猫に気づいて地面に下ろすと、子猫も小走りでどこかに消えていってしまった。
呆然とその様子を見ていたサーシャだったが、徐々に笑いが込み上げてきた。
「あははっ、何だか馬鹿みたい」
入学して以来乙女ゲームのことばかり考えていたが、現実はそうではない。全てのことをイベントや攻略対象に繋げて考える必要はないのだ。
自分がヒロインである可能性に囚われ過ぎていたことにサーシャは気づいた。
攻略しないと決めてから知らぬうちに気負い過ぎていたようだ。強制力や好感度ばかり気にしていて、攻略対象本人をきちんと見ていなかった。それは婚約者である令嬢たちも同様で、無意識にコントロールしようとしていたから、思い通りにいかないことに苛立ちや焦りを感じていた。
(もう少し肩の力を抜いてもいいんじゃないかしら)
『学園で同年代の子供たちと学ぶことは貴女にとって成長の機会となるでしょう』
マノンの言葉を思い出したサーシャは、今になってようやくその意味を理解した。
侍女としてガルシア家にいた頃は主従関係を築くことが第一だったが、学園では友人関係という横の繋がりを築くことになる。家格差はあれど学園内でしか築けない関係性に目を向けることが今のサーシャには必要なのだ。
将来お互いの道が分かれてしまうのだとしても、入学前に望んだ友達が欲しいという気持ちに嘘はなかった。
(ミレーヌ様にお礼を言おう。ジョルジュ様とレイチェル様にもきちんと向き合って、話をしよう)
遮断するのではなく、関係性を築いていくことを決めると心がすっと軽くなった。きっかけをくれた黒猫と見知らぬ男子生徒に感謝しながら、サーシャは教室へと向かった。
「いいえ」
能天気な声に苛立ちはしたものの顔には出していなかったはずだ。そもそもジョルジュの言動に対して冷たくあしらうことなどむしろ通常どおりだったのに、何故今日に限ってそんなことを言うのだろう。
「俺、頭はあんまり良くないけどそういうことには気づくほうなんだ。悩みがあるなら相談に乗るぞ?」
心配そうな態度にさらに胸のつかえが増した気がする。
昨日はレイチェルに続き、ユーゴにも嫌な思いをさせてしまったことでサーシャは罪悪感に苛まれていた。もっと他にできることがあったのではないか、ただ懐かしんでくれただけの相手を突き放し過ぎたかもしれない、そんな思いが浮かんできて昨夜はなかなか寝付けなかったのだ。
「結構です。ジョルジュ様には関係ございません」
「そっか。何かあったらいつでも声をかけてくれ」
それだけ言うとジョルジュはすぐにサーシャから離れていった。本当に心配してくれただけなのだろう。
「子爵令嬢なのに傲慢ね」
聞こえよがしな囁き声はまさにその通りだと思った。
(ヒロイン以前に人として失格なんじゃないかしらね)
「サーシャ様、今日は3人でお昼をいただきませんか?」
そう提案してきたのはミレーヌだった。週に1度、シモンと二人で昼食を摂るようになったばかりだというのにどうしてわざわざ自分を誘うのか。
首を傾げるとミレーヌが困ったような笑みを見せる。
「何だかお悩みのようでしたので、気分転換にと思いましたの。良ければシモン様にお話ししてみてはいかがですか?」
「……ありがとうございます。でも大丈夫ですわ」
断りを入れてサーシャは席を立った。一人になりたくて歩いていると、気づけば人気のない裏庭にまで足を伸ばしていた。
(私の周りはみんな優しいのに、私だけまるで悪役令嬢みたいね)
もし全部が自分の妄想だったなら、どんなに滑稽なのだろう。あからさまに好意を向けられているならまだしも、ほんのわずかな好意にも敏感に反応し拒絶するなんて自意識過剰もいいところだ。
(もしもここが乙女ゲームの世界ではなくて、私がヒロインでなかったのならば――)
何度も考えてきて答えが出なかった仮定が重くのしかかっている。
『幸せになってね』
母の最期の願いに応えるためにも、自立した女性として働き平穏な幸せを手に入れると決めた。それなのに学園に入っただけで人間関係が上手くいかないばかりか、自分の思考や言動に自信が持てず、情けないほどに揺らいでいる。
「何だか、疲れちゃったな」
その声に反応するように、ニィとか細い声が聞こえてサーシャは顔を上げる。鳴き声を頼りに視線を巡らせれば、木の上に黒い毛玉があった。近づくと手の平サイズの子猫が枝の上から助けを求めるように鳴いている。周囲を見渡しても親猫はおらず、人の姿もない。
(これもイベントの一つかしら)
そんな考えが脳裏をよぎった。
だが子猫のつぶらな瞳が助けを求めるようにサーシャを見つめている。震えている小さな身体は今にも落ちてしまいそうなほど危うい。
幸いにも子供の頃に木登りをしたことがあり、子猫がいる場所までは何とかたどり着けそうだ。木のうろや大ぶりな枝に足をかけながら慎重に登っていく。
怯えさせてしまえば元も子もないと恐る恐る手を伸ばせば、子猫は大人しくサーシャの手の平に収まった。
そっと胸元に抱きしめて、登る時よりもさらに慎重に足を掛ける。
あと少しといったところで、子猫が急にサーシャの腕から逃げ出そうとするかのようにもがき出した。
「……っ!」
子猫を抱き寄せようとしたところ、幹にかけていた足が滑った。バランスを崩しながらも子猫を腕の中に抱きしめて、衝撃に備える。
思わず目をつぶったが軽い衝撃のあとに覚悟していた痛みはなく、代わりに低い声が聞こえた。
「大丈夫ですか?」
(うっ…やっぱりイベントだったのね)
やるせない思いで目を開くと、そこにいたのは見知らぬ男子生徒だ。長い前髪で顔が良く見えないが、恐らく同級生ではない気がした。
ゆっくりとサーシャを地面に下ろし、立ち上がらせてくれる。
「………あ、助けてくださってありがとうございます」
「いえ、お怪我がなくて何よりです。それでは」
そう言うと彼はあっさりとその場から立ち去った。
ニィニィと抗議するように鳴く子猫に気づいて地面に下ろすと、子猫も小走りでどこかに消えていってしまった。
呆然とその様子を見ていたサーシャだったが、徐々に笑いが込み上げてきた。
「あははっ、何だか馬鹿みたい」
入学して以来乙女ゲームのことばかり考えていたが、現実はそうではない。全てのことをイベントや攻略対象に繋げて考える必要はないのだ。
自分がヒロインである可能性に囚われ過ぎていたことにサーシャは気づいた。
攻略しないと決めてから知らぬうちに気負い過ぎていたようだ。強制力や好感度ばかり気にしていて、攻略対象本人をきちんと見ていなかった。それは婚約者である令嬢たちも同様で、無意識にコントロールしようとしていたから、思い通りにいかないことに苛立ちや焦りを感じていた。
(もう少し肩の力を抜いてもいいんじゃないかしら)
『学園で同年代の子供たちと学ぶことは貴女にとって成長の機会となるでしょう』
マノンの言葉を思い出したサーシャは、今になってようやくその意味を理解した。
侍女としてガルシア家にいた頃は主従関係を築くことが第一だったが、学園では友人関係という横の繋がりを築くことになる。家格差はあれど学園内でしか築けない関係性に目を向けることが今のサーシャには必要なのだ。
将来お互いの道が分かれてしまうのだとしても、入学前に望んだ友達が欲しいという気持ちに嘘はなかった。
(ミレーヌ様にお礼を言おう。ジョルジュ様とレイチェル様にもきちんと向き合って、話をしよう)
遮断するのではなく、関係性を築いていくことを決めると心がすっと軽くなった。きっかけをくれた黒猫と見知らぬ男子生徒に感謝しながら、サーシャは教室へと向かった。
62
あなたにおすすめの小説
【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。
《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》
異世界で悪役令嬢として生きる事になったけど、前世の記憶を持ったまま、自分らしく過ごして良いらしい
千晶もーこ
恋愛
あの世に行ったら、番人とうずくまる少女に出会った。少女は辛い人生を歩んできて、魂が疲弊していた。それを知った番人は私に言った。
「あの子が繰り返している人生を、あなたの人生に変えてください。」
「………はぁああああ?辛そうな人生と分かってて生きろと?それも、繰り返すかもしれないのに?」
でも、お願いされたら断れない性分の私…。
異世界で自分が悪役令嬢だと知らずに過ごす私と、それによって変わっていく周りの人達の物語。そして、その物語の後の話。
※この話は、小説家になろう様へも掲載しています
【完結】モブ令嬢としてひっそり生きたいのに、腹黒公爵に気に入られました
22時完結
恋愛
貴族の家に生まれたものの、特別な才能もなく、家の中でも空気のような存在だったセシリア。
華やかな社交界には興味もないし、政略結婚の道具にされるのも嫌。だからこそ、目立たず、慎ましく生きるのが一番——。
そう思っていたのに、なぜか冷酷無比と名高いディートハルト公爵に目をつけられてしまった!?
「……なぜ私なんですか?」
「君は実に興味深い。そんなふうにおとなしくしていると、余計に手を伸ばしたくなる」
ーーそんなこと言われても困ります!
目立たずモブとして生きたいのに、公爵様はなぜか私を執拗に追いかけてくる。
しかも、いつの間にか甘やかされ、独占欲丸出しで迫られる日々……!?
「君は俺のものだ。他の誰にも渡すつもりはない」
逃げても逃げても追いかけてくる腹黒公爵様から、私は無事にモブ人生を送れるのでしょうか……!?
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
転生令嬢はのんびりしたい!〜その愛はお断りします〜
咲宮
恋愛
私はオルティアナ公爵家に生まれた長女、アイシアと申します。
実は前世持ちでいわゆる転生令嬢なんです。前世でもかなりいいところのお嬢様でした。今回でもお嬢様、これまたいいところの!前世はなんだかんだ忙しかったので、今回はのんびりライフを楽しもう!…そう思っていたのに。
どうして貴方まで同じ世界に転生してるの?
しかも王子ってどういうこと!?
お願いだから私ののんびりライフを邪魔しないで!
その愛はお断りしますから!
※更新が不定期です。
※誤字脱字の指摘や感想、よろしければお願いします。
※完結から結構経ちましたが、番外編を始めます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる