7 / 30
第7話 元婚約者からの挑発状
しおりを挟む
黎明の光が屋敷を染める頃、ルミナス公爵邸の中庭には出立の準備が整っていた。
幾台もの馬車と護衛の騎士。荷を詰め込む音が連なり、しんと静まる朝の空気の中で、それぞれが緊張を孕んだ動きを見せていた。
レティシアは玄関口で息を呑んだ。
黒い外套を纏ったアランが、馬の手綱を握りながら振り返る。その背に朝の光が射し、硬い瞳が彼女を捉える。
「出発する。」
「……はい。」
その一言で、屋敷の空気が動いた。
門前にはまだ露の残る薔薇が咲き誇り、その香りが微かに心を落ち着かせる。だが同時に胸の奥では、不安という名の霧が晴れきらずに渦巻いていた。
王都――かつての栄光の地。そこへ再び足を踏み入れる。
けれど今回は、殿下の隣に立つ者ではなく、真実を暴かれる側として。
マリーが荷物を抱えながら声をかける。
「道中、何かございましたら、すぐにこの薬湯を。お身体を冷やしてしまわれませんように。」
「ありがとう、マリー。……心配しないで。公爵様が一緒ですもの。」
「ええ。でも、どうかお気をつけて。」
そう言うと侍女は静かに頭を下げ、アランの馬車の扉が開かれた。
レティシアは深呼吸をひとつして、ゆっくりとその中へ足を踏み入れた。
────
馬車は王都への道を南へと進んだ。長い舗装路の両脇には枯れ草が続き、まだ冬の名残が色濃く残っている。
森を抜ければ、遠くに見覚えのある城壁が見えた。金色の塔、深紅の旗。その姿を目にした瞬間、レティシアの指が震えた。
「……懐かしいけれど、戻りたくはない場所ですね。」
「誰しも、痛みを残した土地に戻るのは覚悟がいる。だがそれを超えなければ、前へは進めない。」
アランは窓の外を見たまま、淡々とそう言った。
その横顔には、恐怖の影など一片もない。ただ使命感だけが漂っていた。
「殿下はあなたの動きを察しているでしょうか。」
「察知しているだろうな。だが、俺が動くことを止められる者はいない。」
「……心強いお言葉です。」
レティシアは胸を張った。自分が信じられるのは、この人ただ一人。
その信頼が心を支える唯一の支柱だった。
途中、彼女は不意に視線を落とした。
膝の上には、一通の封書。出発の前夜、屋敷の門番が「届け物です」と渡してきた不審な手紙だ。
封蝋には、王太子家の紋章が押されていた。開ける勇気が出ず、ここまで持ってきてしまったのだ。
「……公爵様。」
アランが視線を向ける。
「実は……昨夜、この手紙が届きました。王太子の印章が押されています。」
彼の眉が僅かに動く。
「見せろ。」
レティシアは震える指で手紙を差し出す。アランは封を切り、素早く目を通した。その顔にほんの一瞬、氷のような怒りが宿る。
「挑発だな。」
「挑発……?」
「王太子からの“招待”。明日、王城の大広間で舞踏会を催すらしい。理由はこう書かれている――『かつての婚約者との和解と、真実の公表のため』」
「和解……? そんな名目で……!」
レティシアの胸に冷たい怒りが走った。
エドワードはまた、自分を利用しようとしているのだ。
王家に恥をかかせた令嬢を悔い改めさせた、と人々に見せるための舞台。
「きっと、私をまた人前で辱めるつもりなのですね。」
「だろう。だが、その“舞台”を奴が整えたなら、逆手に取ることもできる。」
アランの瞳が細く光った。冷たい硝子のような青が、炎のように揺らいでいる。
「公爵様……?」
「お前は、逃げるな。奴の思惑通りに、『和解の場』へ出ろ。」
「そんな、危険です!」
「危険でも行く価値がある。真実の一部をそこで暴けるかもしれん。俺が傍についていれば、誰一人お前を傷つけはしない。」
その確信に満ちた声に、レティシアの胸は激しく鳴った。
彼の言葉のひとつひとつが、不安を勇気へと変えていく。
「……わかりました。行きます。」
小さく頷くと、アランが短く「良し」と答えた。
────
やがて馬車は王都の門に到着した。
街の中は、以前と変わらず鮮やかで華やかだった。その光景が懐かしくもあり、痛々しくもある。
噂はすでに広がっているらしい。通りすがる市民たちの視線がちらりと二人に向けられた。
「見て、あれが……」「元王太子の婚約者では?」
そんな囁きが、風に混じって聞こえてくる。
だが、アランは一歩も怯まない。堂々たる姿で馬車を降り、レティシアに手を差し出した。
「下りろ。ここが“現在”の戦場だ。」
その言葉に導かれて、彼女は震えながらも外へ足を置いた。
王都の石畳は冷たい。けれど、その冷たささえも彼の手の温もりが覆い隠す。
滞在先として用意されたのは、ルミナス家の王都別邸。
重厚な屋敷の扉が閉じると、外の喧騒が遠のく。
アランは書類を机に広げ、短く指示を飛ばした。
「明日の夜、王太子の舞踏会だ。あらゆる不測の事態に備える。」
レティシアは背筋を伸ばして頷いたが、胸には不安の影がよぎっていた。
「……アラン様。もし、殿下が“和解”の場で、また私を侮辱したら……」
「その時は、俺が代わりに恥をかかせてやる。」
凍てつくような声だった。それは、怒りを凍結させた氷の刃。
「だが一つだけ肝に銘じろ。お前が涙を見せれば、奴の勝ちだ。どんなことを言われても、笑って立て。」
「……笑って。」
「そうだ。お前が笑えば、すべての言葉が虚しくなる。」
アランは懐から小さな箱を取り出した。
中には、白い薔薇を模した髪飾りが入っていた。
「これは?」
「ルミナス家の紋章を刻んだものだ。これを着けていろ。王都で誰もお前を軽んじられなくなる。」
宝石のように輝く薔薇の髪飾りが、光を受けて揺れる。
レティシアはそれを両手で受け取り、そっと頭を垂れた。
「……ありがとうございます。私、強くなります。」
「もうなっている。」
アランの声は穏やかだった。だがその奥に、確かな誇りが宿っているのを感じた。
────
夕闇が落ちる頃、王城の鐘が鳴り響いた。
明日は、運命の再会。
再びあの男の前に立つ日。だがもう、以前の彼女ではない。
鏡の前に座ったレティシアは、髪飾りをそっと髪に挿した。
真白き薔薇。その中央に刻まれた小さな紋章を見つめながら、唇に微笑みを浮かべる。
「私はもう、あなたたちの操り人形ではない──。」
夜風がカーテンを揺らし、外の空気が冷たく流れ込む。
だがその冷たさの中で、確かに胸の奥には熱い炎が灯っていた。
それは恐怖ではない、決意の炎。
そして遠く、王城の塔の上で、王太子エドワードは不敵に笑っていた。
「来るか……レティシア。愚かな女だ。俺の舞台に上がるとは。」
だがその笑みの裏で、彼がまだ知らぬ男が一人。
氷の公爵――アラン・ルミナス。
王太子の前に立つその日、王都は静かに嵐を迎える。
続く
幾台もの馬車と護衛の騎士。荷を詰め込む音が連なり、しんと静まる朝の空気の中で、それぞれが緊張を孕んだ動きを見せていた。
レティシアは玄関口で息を呑んだ。
黒い外套を纏ったアランが、馬の手綱を握りながら振り返る。その背に朝の光が射し、硬い瞳が彼女を捉える。
「出発する。」
「……はい。」
その一言で、屋敷の空気が動いた。
門前にはまだ露の残る薔薇が咲き誇り、その香りが微かに心を落ち着かせる。だが同時に胸の奥では、不安という名の霧が晴れきらずに渦巻いていた。
王都――かつての栄光の地。そこへ再び足を踏み入れる。
けれど今回は、殿下の隣に立つ者ではなく、真実を暴かれる側として。
マリーが荷物を抱えながら声をかける。
「道中、何かございましたら、すぐにこの薬湯を。お身体を冷やしてしまわれませんように。」
「ありがとう、マリー。……心配しないで。公爵様が一緒ですもの。」
「ええ。でも、どうかお気をつけて。」
そう言うと侍女は静かに頭を下げ、アランの馬車の扉が開かれた。
レティシアは深呼吸をひとつして、ゆっくりとその中へ足を踏み入れた。
────
馬車は王都への道を南へと進んだ。長い舗装路の両脇には枯れ草が続き、まだ冬の名残が色濃く残っている。
森を抜ければ、遠くに見覚えのある城壁が見えた。金色の塔、深紅の旗。その姿を目にした瞬間、レティシアの指が震えた。
「……懐かしいけれど、戻りたくはない場所ですね。」
「誰しも、痛みを残した土地に戻るのは覚悟がいる。だがそれを超えなければ、前へは進めない。」
アランは窓の外を見たまま、淡々とそう言った。
その横顔には、恐怖の影など一片もない。ただ使命感だけが漂っていた。
「殿下はあなたの動きを察しているでしょうか。」
「察知しているだろうな。だが、俺が動くことを止められる者はいない。」
「……心強いお言葉です。」
レティシアは胸を張った。自分が信じられるのは、この人ただ一人。
その信頼が心を支える唯一の支柱だった。
途中、彼女は不意に視線を落とした。
膝の上には、一通の封書。出発の前夜、屋敷の門番が「届け物です」と渡してきた不審な手紙だ。
封蝋には、王太子家の紋章が押されていた。開ける勇気が出ず、ここまで持ってきてしまったのだ。
「……公爵様。」
アランが視線を向ける。
「実は……昨夜、この手紙が届きました。王太子の印章が押されています。」
彼の眉が僅かに動く。
「見せろ。」
レティシアは震える指で手紙を差し出す。アランは封を切り、素早く目を通した。その顔にほんの一瞬、氷のような怒りが宿る。
「挑発だな。」
「挑発……?」
「王太子からの“招待”。明日、王城の大広間で舞踏会を催すらしい。理由はこう書かれている――『かつての婚約者との和解と、真実の公表のため』」
「和解……? そんな名目で……!」
レティシアの胸に冷たい怒りが走った。
エドワードはまた、自分を利用しようとしているのだ。
王家に恥をかかせた令嬢を悔い改めさせた、と人々に見せるための舞台。
「きっと、私をまた人前で辱めるつもりなのですね。」
「だろう。だが、その“舞台”を奴が整えたなら、逆手に取ることもできる。」
アランの瞳が細く光った。冷たい硝子のような青が、炎のように揺らいでいる。
「公爵様……?」
「お前は、逃げるな。奴の思惑通りに、『和解の場』へ出ろ。」
「そんな、危険です!」
「危険でも行く価値がある。真実の一部をそこで暴けるかもしれん。俺が傍についていれば、誰一人お前を傷つけはしない。」
その確信に満ちた声に、レティシアの胸は激しく鳴った。
彼の言葉のひとつひとつが、不安を勇気へと変えていく。
「……わかりました。行きます。」
小さく頷くと、アランが短く「良し」と答えた。
────
やがて馬車は王都の門に到着した。
街の中は、以前と変わらず鮮やかで華やかだった。その光景が懐かしくもあり、痛々しくもある。
噂はすでに広がっているらしい。通りすがる市民たちの視線がちらりと二人に向けられた。
「見て、あれが……」「元王太子の婚約者では?」
そんな囁きが、風に混じって聞こえてくる。
だが、アランは一歩も怯まない。堂々たる姿で馬車を降り、レティシアに手を差し出した。
「下りろ。ここが“現在”の戦場だ。」
その言葉に導かれて、彼女は震えながらも外へ足を置いた。
王都の石畳は冷たい。けれど、その冷たささえも彼の手の温もりが覆い隠す。
滞在先として用意されたのは、ルミナス家の王都別邸。
重厚な屋敷の扉が閉じると、外の喧騒が遠のく。
アランは書類を机に広げ、短く指示を飛ばした。
「明日の夜、王太子の舞踏会だ。あらゆる不測の事態に備える。」
レティシアは背筋を伸ばして頷いたが、胸には不安の影がよぎっていた。
「……アラン様。もし、殿下が“和解”の場で、また私を侮辱したら……」
「その時は、俺が代わりに恥をかかせてやる。」
凍てつくような声だった。それは、怒りを凍結させた氷の刃。
「だが一つだけ肝に銘じろ。お前が涙を見せれば、奴の勝ちだ。どんなことを言われても、笑って立て。」
「……笑って。」
「そうだ。お前が笑えば、すべての言葉が虚しくなる。」
アランは懐から小さな箱を取り出した。
中には、白い薔薇を模した髪飾りが入っていた。
「これは?」
「ルミナス家の紋章を刻んだものだ。これを着けていろ。王都で誰もお前を軽んじられなくなる。」
宝石のように輝く薔薇の髪飾りが、光を受けて揺れる。
レティシアはそれを両手で受け取り、そっと頭を垂れた。
「……ありがとうございます。私、強くなります。」
「もうなっている。」
アランの声は穏やかだった。だがその奥に、確かな誇りが宿っているのを感じた。
────
夕闇が落ちる頃、王城の鐘が鳴り響いた。
明日は、運命の再会。
再びあの男の前に立つ日。だがもう、以前の彼女ではない。
鏡の前に座ったレティシアは、髪飾りをそっと髪に挿した。
真白き薔薇。その中央に刻まれた小さな紋章を見つめながら、唇に微笑みを浮かべる。
「私はもう、あなたたちの操り人形ではない──。」
夜風がカーテンを揺らし、外の空気が冷たく流れ込む。
だがその冷たさの中で、確かに胸の奥には熱い炎が灯っていた。
それは恐怖ではない、決意の炎。
そして遠く、王城の塔の上で、王太子エドワードは不敵に笑っていた。
「来るか……レティシア。愚かな女だ。俺の舞台に上がるとは。」
だがその笑みの裏で、彼がまだ知らぬ男が一人。
氷の公爵――アラン・ルミナス。
王太子の前に立つその日、王都は静かに嵐を迎える。
続く
1
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられた皇子の探し人 ~偽物公女は「大嫌い」と言われても殿下の幸せを願います~
ゆきのひ
恋愛
二度目の人生は、前世で慕われていた皇子から、憎悪される運命でした…。
騎士の家系に生まれたリュシー。実家の没落により、生きるために皇宮のメイドとなる。そんなリュシーが命じられたのは、廃屋同然の離宮でひっそりと暮らすセレスティアン皇子の世話係。
母を亡くして後ろ盾もなく、皇帝に冷遇されている幼い皇子に心を寄せたリュシーは、皇子が少しでも快適に暮らしていけるよう奮闘し、その姿に皇子はしだいに心開いていく。
そんな皇子との穏やかな日々に幸せを感じていたリュシーだが、ある日、毒を盛られて命を落とした……はずが、目を開けると、公爵令嬢として公爵家のベッドに横たわっていた。けれどその令嬢は、リュシーの死に因縁のある公爵の一人娘……。
望まぬ形で二度目の生を享けたリュシーと、その死に復讐を誓った皇子が、本当に望んでいた幸せを手に入れるまでのお話。
※本作は「小説家になろう」さん、「カクヨム」さんにも投稿しています。
※表紙画像はAIで作成したものです
悪役令嬢としての役目を果たしたので、スローライフを楽しんでもよろしいでしょうか
月原 裕
恋愛
黒の令嬢という称号を持つアリシア・アシュリー。
それは黒曜石の髪と瞳を揶揄したもの。
王立魔法学園、ティアードに通っていたが、断罪イベントが始まり。
王宮と巫女姫という役割、第一王子の婚約者としての立ち位置も失う。
あなたが「いらない」と言った私ですが、溺愛される妻になりました
有賀冬馬
恋愛
「君みたいな女は、俺の隣にいる価値がない!」冷酷な元婚約者に突き放され、すべてを失った私。
けれど、旅の途中で出会った辺境伯エリオット様は、私の凍った心をゆっくりと溶かしてくれた。
彼の領地で、私は初めて「必要とされる」喜びを知り、やがて彼の妻として迎えられる。
一方、王都では元婚約者の不実が暴かれ、彼の破滅への道が始まる。
かつて私を軽んじた彼が、今、私に助けを求めてくるけれど、もう私の目に映るのはあなたじゃない。
見捨ててくれてありがとうございます。あとはご勝手に。
有賀冬馬
恋愛
「君のような女は俺の格を下げる」――そう言って、侯爵家嫡男の婚約者は、わたしを社交界で公然と捨てた。
選んだのは、華やかで高慢な伯爵令嬢。
涙に暮れるわたしを慰めてくれたのは、王国最強の騎士団副団長だった。
彼に守られ、真実の愛を知ったとき、地味で陰気だったわたしは、もういなかった。
やがて、彼は新妻の悪行によって失脚。復縁を求めて縋りつく元婚約者に、わたしは冷たく告げる。
追放された悪役令嬢、辺境で植物魔法に目覚める。銀狼領主の溺愛と精霊の加護で幸せスローライフ!〜真の聖女は私でした〜
黒崎隼人
恋愛
「王国の害悪」として婚約破棄され、魔物が棲む最果ての地『魔狼の森』へ追放された悪役令嬢リリア。
しかし、彼女には前世の記憶と、ゲーム知識、そして植物を癒やし育てる不思議な力があった!
不毛の地をハーブ園に変え、精霊と友達になり、スローライフを満喫しようとするリリア。
そんな彼女を待っていたのは、冷徹と噂される銀狼の獣人領主・カイルとの出会いだった。
「お前は、俺の宝だ」
寡黙なカイルの不器用な優しさと、とろけるような溺愛に包まれて、リリアは本当の幸せを見つけていく。
一方、リリアを追放した王子と偽聖女には、破滅の足音が迫っていて……?
植物魔法で辺境を開拓し、獣人領主に愛される、大逆転ハッピーエンドストーリー!
何も決めなかった王国は、静かに席を失う』
ふわふわ
恋愛
王太子の婚約者として、
表には立たず、裏で国を支えてきた公爵令嬢ネフェリア。
だが――
彼女が追い出されたのは、嫉妬でも陰謀でもなかった。
ただ一つ、「決める役割」を、国が彼女一人に押しつけていたからだ。
婚約破棄の後、ネフェリアを失った王国は変わろうとする。
制度を整え、会議を重ね、慎重に、正しく――
けれどその“正しさ”は、何一つ決断を生まなかった。
一方、帝国は違った。
完璧ではなくとも、期限内に返事をする。
責任を分け、判断を止めない。
その差は、やがて「呼ばれない会議」「残らない席」「知らされない決定」となって現れる。
王国は滅びない。
だが、何も決めない国は、静かに舞台の外へ追いやられていく。
――そして迎える、最後の選択。
これは、
剣も魔法も振るわない“静かなざまぁ”。
何も決めなかった過去に、国そのものが向き合う物語。
縁あって国王陛下のお世話係になりました
風見ゆうみ
恋愛
ある日、王城に呼び出された私は婚約者であるローク殿下に婚約を破棄され、姉が嫁ぐことになっていた敗戦国シュテーダム王国の筆頭公爵家の嫡男の元へ私が嫁ぐようにと命令された。
しかも、王命だという。
嫁げば良いのでしょう、嫁げば。
公爵令嬢といっても家では冷遇されていた私、ラナリーは半ば投げやりな気持ちでルラン・ユリアス様の元に嫁ぐことになった。
ユリアス邸の人たちに大歓迎された私だったけれど、ルラン様はいつもしかめっ面で女性が苦手だと判明。
何とかコミュニケーションを取り、ルラン様と打ち解けていくと、義理の父からもうすぐ6歳になる国王陛下の臨時のお世話係を任されてしまい――
※史実とは異なる異世界の世界観であり、設定はゆるゆるで、ご都合主義です。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。教えていただけますと有り難いです。
お前など家族ではない!と叩き出されましたが、家族になってくれという奇特な騎士に拾われました
蒼衣翼
恋愛
アイメリアは今年十五歳になる少女だ。
家族に虐げられて召使いのように働かされて育ったアイメリアは、ある日突然、父親であった存在に「お前など家族ではない!」と追い出されてしまう。
アイメリアは養子であり、家族とは血の繋がりはなかったのだ。
閉じ込められたまま外を知らずに育ったアイメリアは窮地に陥るが、救ってくれた騎士の身の回りの世話をする仕事を得る。
養父母と義姉が自らの企みによって窮地に陥り、落ちぶれていく一方で、アイメリアはその秘められた才能を開花させ、救い主の騎士と心を通わせ、自らの居場所を作っていくのだった。
※小説家になろうさま・カクヨムさまにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる