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第21話
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配信によりSNS掲示板では部長吉良葉玲仁の悪口が書かれる。
『部長がやばいな』
『配信を見れば一発で分かる。もしあの部長の下で働くことになったら、俺なら即辞めるね』
『カケルがスピード運転をしていた謎は解けたな』
『あの、にこにこして本当の顔を隠しているような顔は本当にタヌキ親父だな』
『あんなに化けタヌキのイメージに合う奴はいないだろ?あのポッコリお腹、あの作り笑顔、追い詰められて本性を現したあの感じ全部がタヌキだ』
『社長は無能だな。あんな奴俺なら即首にする』
『しかも社長は部長の悪さを分かっていた。社長が悪いな』
『マジレスするぞ。まともな会社ほど部長を解雇にはできない。悪い会社ならいじめて自分から辞めるように持っていく。そういう意味では悪い会社ではないんだよなあ』
『悪いだろ』
『実際問題、出来て平社員に降格だろう。まともな会社ほど社員の首を切れない』
『だから社長が悪いんだって!』
『俺、元マンパワー社員、色々語っていくで』
『おお!待ってたぞ!』
『歓迎する、続けたまへ』
『うむ~、まずは部長だが、分かりやすく部長と呼ぶな。部長は一旦平社員に落ちるから名前を部長に呼び名を統一しておかないと話が混乱する』
『おk!』
『その前提で話を聞こう』
『マンパワー商事の前社長は部長を平社員に降格させている。そして前社長は部長と社員の盾になるように自分の机を部長と社員の間に置いた。その上で部長が小言を言った瞬間に状況を聞きに行っていた。部長には仕事を振って部長は作業だけで仕事の時間が終わるように封印した』
『おお!優秀』
『前社長は優秀だな』
『辞めさせずに小姑を封印するなら仕事を投げて作業だけさせているのが一番だな』
『その前にまた補足な。前社長は今の社長の義理の母だ』
『え?前社長はおばあちゃんか?』
『そうだな。もう年金を貰っている年だ』
『義理の母ってどういう事?』
『前社長のおばあちゃんは本当に人格者だった。9人の養子を引き取り、立派に自立させた』
『あ~、そういう事か。社長が逆境に強そうな理由が分かった』
『親がいないか、それとも虐待を受けたか、少なくとも、社長は苦しい思いをしたんだろう。で、社員を抱え込んで意地でも辞めさせないような古風な考えは前社長おばあちゃんから受け継いだのか』
『自分がおばあちゃんに育てられて、その影響でああなったか。納得だ』
『だが、前社長が交通事故で死んだ。飲酒運転の車が歩道に突っ込んだ。前社長は即死だった。駆け付けた今の社長は犯人の胸倉を掴みながら泣いて警察に取り押さえられていた。見てられなかったよ。でも、目を逸らしてもっと見ていられないと思ったのはカケルだった』
『カケルは少し遠くから、その光景を見つめていた。泣くでもなく、色々な表情が入り混じったような顔をしてて、その顔が今でも忘れられない』
『で、前社長が死んで今の社長が後を継ぐことになり、平社員だった部長を部長に戻した。チャンスを上げたいと言っていたが、部長は変わらなかった。何度も怒られて、何度も注意されて社長はかなりパワーを使って部長に時間を使った。でも、部長は社長が見える所では取り繕って、人のせいにし続けた』
『いや、正確に言うと部長は変わった。もっともっとずる賢く立ち回るようになった。それを見て俺は辞める事を決めた。で、カケルも一緒に辞めるように誘ったんだ。カケルはスキルホルダーで部長に良く思われていない。カケルならこの会社にいなくても余裕でやって行ける。それにカケルは部長から集中攻撃を受けていた。でもカケルは断った』
『何で部長はカケルをよく思っていないんだ?』
『カケルはスキルホルダーで前社長に可愛がられていた。アイテムボックスで荷物を走って東京やら大阪なんかの遠くに持っていく事で、ダンプや燃料のコストをカット出来て会社への貢献度も高かった』
『嫉妬か』
『そう、部長は自分より上にいるカケルが許せなかったんだ』
『何でカケルは辞めなかったんだ?』
『理由は分からないが、社長を助けようとしたように見えた。配信で言った社長の言葉が多分合ってる。多分、カケルは俺が辞めた後部長から相当嫌がらせを受けただろうな。経緯は終わりだ。ここからは悪口を書きたい』
『お疲れ、吐き出してくれ』
『どんどん吐き出せ』
『うっぷんを晴らせ』
『うむ、まず部長は何か注意すると何倍にもなって返って来る。部長が入力を間違えて確認しに行った事があったが、何を言われたかは忘れたが1度に7つも粗探しが返って来た。アホかと思う』
『配信と同じやんwwwwww』
『配信の枷がないと遠慮なく来るんだろうな。イメージ出来るわ』
『うむ、それと部長はとにかく仕事をしない。俺達に仕事を投げて監視する事で水を得た魚のように生き生きとする。とにかく小言が大好きだ』
『相手より優位に立てるのが嬉しいんだろうな。それも分かるわ』
『絵に浮かんでくる』
『あ~、そういう奴いるよな』
『プライドマウントくそ野郎で草』
『自分はあまり動かず不摂生で糖尿になったが、他の人が太っていると執拗に指摘する』
『続けたまへ』
『イメージ通り過ぎる行動で草』
『前に会社で名札を新しいのに変える事になったんだが、部長は自分の名札を新しく変えていないのに他の人間には早く名札を変えるよう催促してた。社長に名札を変えていない事を指摘されていたが、それでも最後まで催促を続けて社長に呼び出しを食らっていた』
『自分に甘くて他人に厳しいか』
『普通は自分が名札を変えてから人に言うよねwwwwwww』
『名札を変えるのは5分で終わる案件だった。でも、部長は自分の名札を新しいのに変えずに人には執拗に説教をしていたんだ』
『分かる分かる』
『呼び出し食らってて草』
『お前辞めて正解だったわ』
こうして悪口が続いた。
◇
『ふう、すっとしたから落ちるわ』
『乙~』
『ご苦労だった』
『楽しかったで』
その後しばらくしてまたマンパワー商事の元社員が現れた。
『久しぶりだな。元マンパワー商事の社員だ。報告を入れるで』
『待ってました』
『マンパワー商事が潰れた。正確に言うと事業を畳んだの方が正しい』
『まさかの急展開か』
『うむ、当然部長は職を失った。そして、社長は事業所の土地を売って自分の家でまた商社を立ち上げた』
『あ~、いらない社員を合法的に辞めさせるために事業を畳んだか』
『多分そうだと思う、で、問題は部長だ。ネット経由で悪い噂が広まった。田舎で悪い噂が広まるのは致命的で社員として採用されず苦労しているらしい』
『今あいつは何をやってるんだ?』
『アルバイトの掛け持ちらしい』
『おっしゃああああああ!』
『ざまあ!!!!』
『今までの報いだな』
『あいつはアルバイトがお似合いだ』
『年下に使われながら動き回ってるんだろうな』
『まだ続きがある。部長は妻と2人の子持ちで新築の住宅ローンを抱えている。しかも妻とスーパーマーケットで喧嘩をしている噂が俺の耳に入って来た。退職で金は出たらしいが、全部消えるだろう』
『あいつ結婚してたのかwwwwww』
『新築子持ちのアルバイト生活、地獄やん』
『部長は一生苦労するだろう。俺の気も晴れた。今度こそスレから退散するで、じゃあな』
『情報ありがとう!』
『お疲れ~』
『多分離婚して養育費を請求されて更に地獄に陥るだろうな』
『俺もそう思う』
『生き続ける地獄の罰やね』
『メシウマ!すっきりしたわ!』
『部長がやばいな』
『配信を見れば一発で分かる。もしあの部長の下で働くことになったら、俺なら即辞めるね』
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『マジレスするぞ。まともな会社ほど部長を解雇にはできない。悪い会社ならいじめて自分から辞めるように持っていく。そういう意味では悪い会社ではないんだよなあ』
『悪いだろ』
『実際問題、出来て平社員に降格だろう。まともな会社ほど社員の首を切れない』
『だから社長が悪いんだって!』
『俺、元マンパワー社員、色々語っていくで』
『おお!待ってたぞ!』
『歓迎する、続けたまへ』
『うむ~、まずは部長だが、分かりやすく部長と呼ぶな。部長は一旦平社員に落ちるから名前を部長に呼び名を統一しておかないと話が混乱する』
『おk!』
『その前提で話を聞こう』
『マンパワー商事の前社長は部長を平社員に降格させている。そして前社長は部長と社員の盾になるように自分の机を部長と社員の間に置いた。その上で部長が小言を言った瞬間に状況を聞きに行っていた。部長には仕事を振って部長は作業だけで仕事の時間が終わるように封印した』
『おお!優秀』
『前社長は優秀だな』
『辞めさせずに小姑を封印するなら仕事を投げて作業だけさせているのが一番だな』
『その前にまた補足な。前社長は今の社長の義理の母だ』
『え?前社長はおばあちゃんか?』
『そうだな。もう年金を貰っている年だ』
『義理の母ってどういう事?』
『前社長のおばあちゃんは本当に人格者だった。9人の養子を引き取り、立派に自立させた』
『あ~、そういう事か。社長が逆境に強そうな理由が分かった』
『親がいないか、それとも虐待を受けたか、少なくとも、社長は苦しい思いをしたんだろう。で、社員を抱え込んで意地でも辞めさせないような古風な考えは前社長おばあちゃんから受け継いだのか』
『自分がおばあちゃんに育てられて、その影響でああなったか。納得だ』
『だが、前社長が交通事故で死んだ。飲酒運転の車が歩道に突っ込んだ。前社長は即死だった。駆け付けた今の社長は犯人の胸倉を掴みながら泣いて警察に取り押さえられていた。見てられなかったよ。でも、目を逸らしてもっと見ていられないと思ったのはカケルだった』
『カケルは少し遠くから、その光景を見つめていた。泣くでもなく、色々な表情が入り混じったような顔をしてて、その顔が今でも忘れられない』
『で、前社長が死んで今の社長が後を継ぐことになり、平社員だった部長を部長に戻した。チャンスを上げたいと言っていたが、部長は変わらなかった。何度も怒られて、何度も注意されて社長はかなりパワーを使って部長に時間を使った。でも、部長は社長が見える所では取り繕って、人のせいにし続けた』
『いや、正確に言うと部長は変わった。もっともっとずる賢く立ち回るようになった。それを見て俺は辞める事を決めた。で、カケルも一緒に辞めるように誘ったんだ。カケルはスキルホルダーで部長に良く思われていない。カケルならこの会社にいなくても余裕でやって行ける。それにカケルは部長から集中攻撃を受けていた。でもカケルは断った』
『何で部長はカケルをよく思っていないんだ?』
『カケルはスキルホルダーで前社長に可愛がられていた。アイテムボックスで荷物を走って東京やら大阪なんかの遠くに持っていく事で、ダンプや燃料のコストをカット出来て会社への貢献度も高かった』
『嫉妬か』
『そう、部長は自分より上にいるカケルが許せなかったんだ』
『何でカケルは辞めなかったんだ?』
『理由は分からないが、社長を助けようとしたように見えた。配信で言った社長の言葉が多分合ってる。多分、カケルは俺が辞めた後部長から相当嫌がらせを受けただろうな。経緯は終わりだ。ここからは悪口を書きたい』
『お疲れ、吐き出してくれ』
『どんどん吐き出せ』
『うっぷんを晴らせ』
『うむ、まず部長は何か注意すると何倍にもなって返って来る。部長が入力を間違えて確認しに行った事があったが、何を言われたかは忘れたが1度に7つも粗探しが返って来た。アホかと思う』
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『うむ、それと部長はとにかく仕事をしない。俺達に仕事を投げて監視する事で水を得た魚のように生き生きとする。とにかく小言が大好きだ』
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『前に会社で名札を新しいのに変える事になったんだが、部長は自分の名札を新しく変えていないのに他の人間には早く名札を変えるよう催促してた。社長に名札を変えていない事を指摘されていたが、それでも最後まで催促を続けて社長に呼び出しを食らっていた』
『自分に甘くて他人に厳しいか』
『普通は自分が名札を変えてから人に言うよねwwwwwww』
『名札を変えるのは5分で終わる案件だった。でも、部長は自分の名札を新しいのに変えずに人には執拗に説教をしていたんだ』
『分かる分かる』
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こうして悪口が続いた。
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『乙~』
『ご苦労だった』
『楽しかったで』
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『待ってました』
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