オタク草食系男子は超肉食ヤンデレ宝石令嬢に美味しくいただかれます~純愛から狂愛へダイヤモンドの瞳は狙った獲物を逃さない~

スライム道

文字の大きさ
65 / 84

ジャックフルーツの花言葉は「豪傑」5

しおりを挟む
「玲菜さんどうしたの、大丈夫?」
「ああ、蒼汰さん。今朝ぶりですわ。この子蒼汰さんを見つけたら突然泣き出しちゃってこんなこと初めてで私もどう宥めたらいいモノかわからないんですわ。蒼汰さんにならどうにかできそうな気もするんやけど……」
「春菊さんもわからないんじゃ僕にもわからないと思うんですけど……」
「こうなったのは玲菜自身にあると思いますしやめりんしてもようござんす。ただこれを連れて帰るのは面倒しはります。どうか試してみてくれはりまへん」

春菊さんはこんなにも高校生にもなって泣き崩れるほどのショックを受けたというのにただ面倒事に捕まったとしか思っていないらしい。
しかし蒼汰自身こんなにも泣き崩れている甘夏さんを見るのも初めてだしどうすれば良いのかはさっぱりわからない。

「ええと甘夏さん一旦落ち着いて……」
「蒼汰君そんなんじゃ駄目」
「来夢さん?」
「なるほど、確かにそっちの方が良さげな感じですわ」

二人は互いに目を見合わせてから

甘夏オリンピアVS山羽ホトトギス
試合も終盤に成ってまいりました。しかし未だ試合は動かず0対0、9回裏山羽ホトトギスの攻撃
バッター、背番号037723(入らないし表記できない)来夢
迎え撃つピッチャー春菊、背番号は8808、ストレートが得意な選手ですがだいぶ今までの疲労が見え隠れしています。だが監督も延長戦の可能性を考えて控えを温存したいのでしょう。

ピッチャー第一球(拳)バッター振りかぶって(手を上げて)

カキーン

初球で打った!
レフト抜ける大きい大きいこれはホームランか!ホームランか!!超えた!!!超えたぞ!!!!初球場外サヨナラホームラン!!!!!

とまあ二人は変則クロスパンチを行ったのである。
スーパーの店員も顎を外すくらいの驚きを挙げていた。

「ふがあ!」

大きな声を上げるが意外と外面にケガは無く青くもなっていないし腫れてもいないので差ほど痛くはなさそうだった。
というか二人とも凄い音を鳴らしたパンチを食らって無事な甘夏さんもそうだが蒼汰の周りの女性は頑丈かつ良い女性が集まる傾向にある気がしてならない。

「……ぷはっ!」

むくりと立ち上がると何故かこちらを向いた。
獲物を見る目で……

「うーん」
「まあまあ、元気にはなったみたいなのでこれで失礼しますね」

来夢さんは失敗したような顔をしていたが春菊さんは甘夏さんの首根っこを掴むと引きずって行った。

「とりあえず僕らも買うもの買って帰ろうか」
「うん、とりあえずお野菜とかの生鮮食品を中心に献立を決めていこうね」

一先ず買い物を優先させることにした。
2つ買い物袋をいっぱいにしていざ帰ろうとすると

「僕が二つとも持つからいいよ」
「うーんそれよりも私が一つ持つから手を繋いでも良い?」
「手?」

なんで迷子になるはずもないのに手を繋ぐことを要求するのはベタな展開から外れこそするがある意味王道。

「うん、昔みたいに手を繋いでみたいの。今までの思い出とこれから人生を身にしみて感じたい」
「分かったよ。マンションに着くまでだよ。それ以上はダメ、いいね」
「ありがとう」

片方に荷物を持ち片方は手を結ぶ。
カップルというよりは新婚夫婦に見間違える光景だ。
学園指定の制服とカバンが辛うじてカップルに見える判断基準になっていた。

「昔と違って私が小さくて蒼汰君が大きい。それに手もゴツゴツになってるね。昔もママの手よりゴツゴツだったけど今はもっとゴツゴツ……」
「来夢さんの手もいろんなことを知ってるみたいだね。今度ハンドクリームでも買いに行く?」
「私はママに貰ったのを持ってるから大丈夫、それに私より蒼汰君の方が必要そうだよ?」
「一本取られたね。ハンドクリームかあ~」
「付けたことないの?」
「一回試しに着けたことはあるんだけどパソコンを使ってると跡が付いちゃってね。それで辞めたんだ」
「それなら私が使っているモノを試してみたら?一応ピアノのとかにも跡が付かないようにすぐに手に馴染むやつだから蒼汰君も気に入ると思うよ」
「じゃあ試しに使ってみようかな」

手は人生を物語る。
手相占いには利き手が努力した手相で利き手ではない方が生来の運勢と言われいる。
もちろん手相だけでなく蛸やできものも努力の証だ。
良く手が乾燥しやすい人は水仕事だったり書き物、読み物を熱心にやっている人にも感じるし第一印象においても握手をする際はどのような努力をしたのかを見抜かれてしまう。
蒼汰の場合、自然物に触れることが多く、薬品を洗い流したり手が傷ついたりしやすいのでボロボロになっては修復を繰り返しゴツゴツとした皮膚に変化していた。

「でも蒼汰君の手は好きだよ」
「ん?」

矛盾する言葉に蒼汰は思わず聞き返した。

「だって私以上にいっぱい知ってるんだもん」

ファーブルの昆虫記(翻訳本:どれかは忘れました)より
ファーブルは度重なる実験により手が荒れていた。
そして彼はそれをひたすらに隠していた。
それを衆目にさらされたとき彼の出資者は言った。

この手はこの場の誰よりも知っている手だと

それでもファーブルは目立つことを嫌ったが良く知る手とはそれだけボロボロになる。

「ありがとう」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが

akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。 毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。 そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。 数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。 平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、 幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。 笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。 気づけば心を奪われる―― 幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!

竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」 俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。 彼女の名前は下野ルカ。 幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。 俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。 だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている! 堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!

女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん

菊宮える
恋愛
高校生ユウトが始めたバイト、そこは女子ばかりの一見ハーレム?な店だったが、その中身は男子の思い描くモノとはぜ~んぜん違っていた?? その違いは読んで頂ければ、だんだん判ってきちゃうかもですよ~(*^-^*)

人生の攻略本を拾いました~彼女の行動がギャルゲー感覚で予測できるので、簡単にハーレム……とおもいきや誰かが死んでしまうらしい~

星上みかん(嬉野K)
恋愛
ギャルゲーマスターに攻略本を与えた結果。 この作品は、 【カクヨム】 【ノベルアップ+】 【アルファポリス】 に投稿しております。 ☆ 会話が苦手で、女性と楽しく話すなんて縁がない主人公。 ある日『人生の攻略本』と書かれた本を拾う。その本には学校でもトップクラスの美少女4人の攻略法が示されていた。まるで未来予知のように、彼女たちの行動が示されていたのである。 何を言えば好感度が上がるのか。どの行動をすれば告白されるのかまで、詳しく書かれていた。 これを使えば簡単に彼女およびハーレムが作れる、と浮足立つ主人公。 しかし攻略本を読み進めていくと、どうやらとあるキャラクターが死んでしまうようで。 その人の死は回避したい。しかし誰が死んでしまうのかはわからない。 ということで、全員と仲良くならないといけない。 仕方がなく、やむを得ず、本意ではないけれどハーレムを作ることになってしまう。 あくまでも人命救助に必要なだけですよ。

処理中です...