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アケビの花言葉は「才能」1
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「お前ら、突然だが当初予定していた株取引市場社会見学が無くなり全学年の交流会をすることになったぞ」
甘夏さんが秋芽さんにアサガオの押し花を渡した次の日は当初二年生は社会見学を予定していた。
一応社長の子息、芸能事務所所属といった金持ちを親にしていたり自分自身がお金を持っていたりと何かと金や資本に関わる人間が多いため株取引のように大きな金が動く取引市場を見学に行くことも多い。
どのようにして経済が動くかを良く知るためだ。
そのため秀専学園は工業高校並みにレポートを書くこととなる。
しかもその採点者は現役の株取引者にしてもらうため余念が一切ない。
成績以上に将来のためにこっちを優先する生徒も居るほどだ。
「「「は?」」」
それが突然中止になってしまったのだから生徒たちは何がどうなったのかと困惑している。
「忍先生、どうして中止になったんですか?」
「ああ、今回ちょっと外交問題が絡んできたらしくって監査が入るみたいで学校の方は後で対応するからってんでまた後日って話になったんだがバス会社はまた別に契約取ってたからもったいないしルートのことも兼ねて学年ごとに桁が同じクラスでレクリエーションがてら学園が所有する山にハイキングに行くことになったぞ」
「それって全校生徒全員入るんですか?」
「入るぞ、というか今回行うのは山での採集だ。だから体育着なり登山部なんかは部活着なり来てから校庭に集合な、じゅあ今日のホームルームは終了、昼食は出るから財布は要らないぞ」
準備か何かあるのか慌ただしく忍先生は教室を後にしていった。
忍先生が居なくなってからはクラスメイト達がガヤガヤと騒ぎながらも教室を移動していく。
秀専学園では基本男女別更衣室があり、金を掛ければ生徒ごとの個室が貰える。
芸能人が居るということもありプライベートにお金を掛けたりする生徒も少なくない。
完全個室ということで入り口付近には必ず監視カメラが存在する。
この監視カメラについては保護者からの批判もあったがもしseikouなどしてしまった場合に見られているという事実とそれを使ってizimeを行っていた場合の証拠になるという抑止力を兼ねたモラル教育という言い訳を行うことで保護者達を納得させていた。
言い訳、というのはあくまで学校側は生徒のやらかしたことには関わりませんというスタンスを取るためだ。
ようは対策はしているが子どもの教育は親に一任するというモノ。
子どもの教育はどこまでが学校ですべき範疇かがかなり曖昧なモノに成っている。
そもそも教師はブラックだ。
そこらのサラリーマンよりはブラックと言われている。
そこに教育者だからという理由で本来親がすべき道徳的教育すらも押し付けられてしまった。
今回は最後の砦は絶対に親だからなというメッセージを込めた処置だったりする。
「あの蒼汰さん。私は一応個室の方で着替えますけど少し行く前にお話がしたいので待ってくれませんか?」
「ん?でもバスの席は隣だったよね」
「それはそうなんですけど他の人が居る前で言いづらいことなんです。秋芽さんのことでして……」
「秋芽さん?」
まあなんとなくだがわからない話ではない。
人気を得た生徒会長だからこそそれに関する話をすれば噂として波紋のように一気に広がるだろう。
どんな話の内容かはわからないが、少なくとも人前では話しづらいことが伺えた。
「ほら、私たちのクラスと秋目さんのクラスって同じ番号じゃないですか…………」
「お弁当の事とかな?」
「それもありますけど私が蒼汰さんの事ばかり優先するのもあまり良くありませんし、蒼汰さんにいつもベッたりでは科夫さんに迷惑をかけてしまいます。せっかくの交友関係ですしきちんと区切りを設けた方が良いと思いまして……来夢さんは学年が違いますしある程度区切りをつけていらっしゃいますのでそれを見習おうと思いまいして」
確かに来夢さんは要領が良い。
猪突猛進の甘夏さんとはまるで器が違い甘夏さんはプライベートに関しては不器用な面が多々見られる。
これは職場できっちりし過ぎている人間に多い傾向で家では何もかも縛るものが無いと思い自分の作ったレベルをダダ下がりにする。
しかし今回のように学校という公共の場が混じると変わる人も居る。
甘夏さんも学校はあくまでも職場の前進であることに気が付いたのだと思いその相談に乗ることにした。
「それじゃあ赤い自販機のところはわかるかな?」
「はい、あそこですね」
「うんじゃあバスへの集合は9:20だからそれまでに10分くらい話すだけで良い?」
「はいお願いします。すみません私の我が儘に巻き込んでしまって……」
蒼汰はその言葉にニコリと笑い
「今更だよ。というかやっと気づいてくれてありがとうと言うべきかな?」
「む、むむう、いじわるです」
「ほらほら時間無くなっちゃうから着替えてきて」
「はい」
甘夏さんが秋芽さんにアサガオの押し花を渡した次の日は当初二年生は社会見学を予定していた。
一応社長の子息、芸能事務所所属といった金持ちを親にしていたり自分自身がお金を持っていたりと何かと金や資本に関わる人間が多いため株取引のように大きな金が動く取引市場を見学に行くことも多い。
どのようにして経済が動くかを良く知るためだ。
そのため秀専学園は工業高校並みにレポートを書くこととなる。
しかもその採点者は現役の株取引者にしてもらうため余念が一切ない。
成績以上に将来のためにこっちを優先する生徒も居るほどだ。
「「「は?」」」
それが突然中止になってしまったのだから生徒たちは何がどうなったのかと困惑している。
「忍先生、どうして中止になったんですか?」
「ああ、今回ちょっと外交問題が絡んできたらしくって監査が入るみたいで学校の方は後で対応するからってんでまた後日って話になったんだがバス会社はまた別に契約取ってたからもったいないしルートのことも兼ねて学年ごとに桁が同じクラスでレクリエーションがてら学園が所有する山にハイキングに行くことになったぞ」
「それって全校生徒全員入るんですか?」
「入るぞ、というか今回行うのは山での採集だ。だから体育着なり登山部なんかは部活着なり来てから校庭に集合な、じゅあ今日のホームルームは終了、昼食は出るから財布は要らないぞ」
準備か何かあるのか慌ただしく忍先生は教室を後にしていった。
忍先生が居なくなってからはクラスメイト達がガヤガヤと騒ぎながらも教室を移動していく。
秀専学園では基本男女別更衣室があり、金を掛ければ生徒ごとの個室が貰える。
芸能人が居るということもありプライベートにお金を掛けたりする生徒も少なくない。
完全個室ということで入り口付近には必ず監視カメラが存在する。
この監視カメラについては保護者からの批判もあったがもしseikouなどしてしまった場合に見られているという事実とそれを使ってizimeを行っていた場合の証拠になるという抑止力を兼ねたモラル教育という言い訳を行うことで保護者達を納得させていた。
言い訳、というのはあくまで学校側は生徒のやらかしたことには関わりませんというスタンスを取るためだ。
ようは対策はしているが子どもの教育は親に一任するというモノ。
子どもの教育はどこまでが学校ですべき範疇かがかなり曖昧なモノに成っている。
そもそも教師はブラックだ。
そこらのサラリーマンよりはブラックと言われている。
そこに教育者だからという理由で本来親がすべき道徳的教育すらも押し付けられてしまった。
今回は最後の砦は絶対に親だからなというメッセージを込めた処置だったりする。
「あの蒼汰さん。私は一応個室の方で着替えますけど少し行く前にお話がしたいので待ってくれませんか?」
「ん?でもバスの席は隣だったよね」
「それはそうなんですけど他の人が居る前で言いづらいことなんです。秋芽さんのことでして……」
「秋芽さん?」
まあなんとなくだがわからない話ではない。
人気を得た生徒会長だからこそそれに関する話をすれば噂として波紋のように一気に広がるだろう。
どんな話の内容かはわからないが、少なくとも人前では話しづらいことが伺えた。
「ほら、私たちのクラスと秋目さんのクラスって同じ番号じゃないですか…………」
「お弁当の事とかな?」
「それもありますけど私が蒼汰さんの事ばかり優先するのもあまり良くありませんし、蒼汰さんにいつもベッたりでは科夫さんに迷惑をかけてしまいます。せっかくの交友関係ですしきちんと区切りを設けた方が良いと思いまして……来夢さんは学年が違いますしある程度区切りをつけていらっしゃいますのでそれを見習おうと思いまいして」
確かに来夢さんは要領が良い。
猪突猛進の甘夏さんとはまるで器が違い甘夏さんはプライベートに関しては不器用な面が多々見られる。
これは職場できっちりし過ぎている人間に多い傾向で家では何もかも縛るものが無いと思い自分の作ったレベルをダダ下がりにする。
しかし今回のように学校という公共の場が混じると変わる人も居る。
甘夏さんも学校はあくまでも職場の前進であることに気が付いたのだと思いその相談に乗ることにした。
「それじゃあ赤い自販機のところはわかるかな?」
「はい、あそこですね」
「うんじゃあバスへの集合は9:20だからそれまでに10分くらい話すだけで良い?」
「はいお願いします。すみません私の我が儘に巻き込んでしまって……」
蒼汰はその言葉にニコリと笑い
「今更だよ。というかやっと気づいてくれてありがとうと言うべきかな?」
「む、むむう、いじわるです」
「ほらほら時間無くなっちゃうから着替えてきて」
「はい」
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