銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~

雪野湯

文字の大きさ
55 / 359
第五章 善のベールを纏う悪人

終幕

しおりを挟む
 私は今宵の物語を簡素に述べていく。 


・表向き、ムキがアルリナを牛耳っていた。だが、かなめとなる部分はノイファンが押さえていた。
・ムキの悪事の裏で商人ギルドも悪事を行っていた。
・ムキは港の使用料に不満を覚え、独自の販路を開拓しようとしたが、ひとたび悪事が露見すれば、相手はアルリナに災いをもたらすほどの存在。

・そのため、ノイファンはムキの排除を決めて、ジェイドおじ様を通してエクアを利用する。
・そこに私というイレギュラーが混ざり込んだ。
・私はエクアを救うことと同時に、己の益のために動く。

・ノイファンは影でその動向を見ていた。

・そこに親父の情報が舞い込み、いつどのようなことが起ころうとすぐに対処できるよう待機させていた兵士や警吏けいりを動かし、兵士の一部を東門に当て、残りはムキの屋敷へと向かわせ、彼を逮捕した。

・ムキはアルリナで起きていたあらゆる悪事の首謀者となり、話を終える。


「と、こんなところかな?」
「おや、あなたの動きが語られていませんが? 最初に襲ってきた傭兵たちにどう対処したのか、など?」
「それはノイファン殿に渡す必要のない情報ですからね。あなただって私の助力なく、どうやって五百の傭兵を抑え込むつもりだったのか話す気はないでしょう」

 私が関わらずとも、ノイファンはムキを守る傭兵を無効化する策を持っていたはずだ。
 だが、彼がそれを語るわけがない。
 協力者であっても、味方でもない相手に全てを語るなど愚の骨頂。

 
 私はニコリと微笑む。
 すると、ノイファンはピクリと片眉を上げて、態度を一変させた。

「……ふふ、貴方は相当な食わせ者ですね。いくらお父上がご立派な方であろうと、かの大貴族ジクマ=ワー=ファリン様と策もなく対立した若き議員。無謀な若者と侮っていました」
「それは二年前の私。ジクマ閣下の下で多くを学びました。閣下は政治の師でありますから」

「おや、ケント様とは対立関係では? お父上とも?」
「それは議会だけの話。個として対立していたわけでは……父も閣下とは友人の付き合いをしていましたよ」
「それは初耳です」

「お二方とも派閥の盟主。友であっても一線引く必要がありますから。お互い、議員になってからは交流も控えていた、と仰っていましたし」
「驚きの情報ですね」
「どうぞ、広めても構いませんよ。誰も信じませんから」
「ふふふ、やめておきます。ウソつき扱いはたまりませんから……となると、一つ疑問が?」


 このノイファンの疑問の続きを、私は先んじて言葉に表す。
「政敵であり養子であったとはいえ、何故、友の息子である私を王都から追い出し、辺境へ左遷したのか、ですか?」
「ええ」
「簡単なことですよ。破った政敵に対して、派閥のおさとして温情は掛けられない。個の感情よりも、組織。そして、国家の大事が勝る。それだけのことです」


 私はさも当然と答えた。
 すると、ノイファンは軽く舌唇を噛み、言葉を漏らす。

「まだ、お若く、そこに至るような年ではないでしょうに。そして、今回の出来事における立ち回り……貴方のような存在が若く達観され、優秀であるのに左遷されてしまう。王都の議会とは恐ろしい場所なのでしょうな」
「伏魔殿と揶揄られてますが、概ねその通りかと」

「なんと、恐ろしい。そして、そんな恐ろしい場所から来たケント様に、私たちは何を要求されるのか?」
「ふふ、そうですね。今回の件はアルリナの恥部。それを私に覗かれてしまった。ですので、それ相応の要求をするつもりです」
「それで、我々に求めるものは?」


 私は一呼吸おいて、言葉に凄みを利かせる。
「まずは、エクアが描いたサレート=ケイキの絵の回収」
「全てですか?」
「もちろんだ。追いきれないという返事を聞く気はない」
「わ、わかりました」

「それと贋作の件に関して、絶対にエクアの名前が表に出ないように。彼女の将来を奪うようなことは許さない。これらはあなたにも責があること。必ず、守ってもらう」
「も、もちろんです」

「あとは、私の名を出すのは控えてもらいましょうか」
「え? しかし、町ではあなたとムキ=シアンのやり取りが広まっていますし、それは無理な相談かと」

「町に広まった分は諦めます。だが、王都に報告する公式の書類から私の名を消しておいて欲しい。ムキとの対立。こちらに正当性はありますが、さすがに左遷先でいきなり一騒動起こしたのは具合が悪い」

「ああ、そういうことならば……」
「それに、あなたが描いたムキ逮捕の計画には兵士警吏も意気込んでいたでしょう。それを横から奪うのは心苦しいですから」
「そうですか。ご配慮、感謝いたします」

 必要となる事柄を伝え終え、次はいよいよ私の本命。
 ムキ=シアンを退治することによって得られた利益の回収だ。
 私は声から凄みを消して、爽やかな朝の散歩のようなリズムで言葉を続ける。


「と、ここまでは良しとして。ここからが私の大本命なのですが……………………ということで構いませんか?」
「え、ええ。その程度なら。ですが、本当にそれだけで?」
「トーワとアルリナは隣同士、できれば仲良くやっていきたいと願っていますからね。多くを望む気はないですよ」
「そういうことならばありがたいですが……」

「要求が小さすぎて不安ですか?」
「ええ、まぁ……」
「ならば、少し張り込みましょう。私が領主である間、トーワとの関税を免除してもらいたい」

「そう言われましても……トーワにはケント様お一人ですよ?」
「要求が小さすぎて不安なのでしょう? だから、かなりの要求をしたつもりですが。一方的な税の撤廃は普通なら考えられません」
「それはそうですが……」


 ノイファンは首を傾げる。
 本命となる要求があまりにも小さく、追加の要求は領民も産業もなく、呪われた大地だけがある古城トーワの関税の免除では意味不明なので仕方がない。
 私は彼の疑問を無視して、些末な用事を片付ける。 

「ああっと、忘れていた。傭兵たちの扱いはどのように?」
「本来ならムキ=シアンの協力者として、そして今まで町で行った横暴を併せてかなりの重刑になるはずですが、彼らは今回のムキ逮捕に協力したと訴えてますから」
「ふむ、協力ですか……」

「ええ、ケント様の協力者だと」
「はぁ、そうきたか……まぁ、そうなるか。申し訳ない。不満はあるでしょうが、今回の働きを考慮の上、罪一等を減じて頂きたい」

「ええ、配慮致します。ちょうど、新しい港の整備に人手が必要でしたから、彼らを奴隷に落とし扱き使いましょう。港の竣工の暁には、恩赦を与えます」
「ふふ、かなり手緩い裁定ですね」
「曲がりなりにも連中を町の発展に寄与させれば、厳罰を求める住民の一部は拳を下げてくれるでしょう。残りは時間に任せ、折を見て対処するつもりです」

「上手く収まるといいですね」


 ここから私は話を少し巻き戻し、名前だけの登場人物に触れる。
「そういえば、ジェイドおじ様なる者はどこへ? エクアの話では最近はあまり顔を見せていないとか」
「彼はムキ=シアンに寝返ろうとしまして。まぁ、作戦も佳境でしたので……」
「おや、理由があったのですね。てっきり、作戦が事を成そうとしたので、用済みとなり消したのかと思いました」
「さすがにそこまでは……」

「まぁ、理由はどうあれ、彼が消えたことで何かしらの事が佳境に入っている――と、わかりましたから」
「あの者の死が、時の鐘の役割になっていたとは……死に対する心構えといい、本当に精悍な顔立ちからは想像できないお方ですね、ケント様は」
「ふふふ」

 
 私は含み笑いを漏らし、ムキの屋敷に顔を向ける。
 その動作に合わせるように、ノイファンが声を出す。

「ケント様だけでは大変でしょう。落ち着き次第、こちらで人手を用意します」
「それは嬉しい申し出。有難く受けましょう」
「それでは、そろそろ私は。この年になると夜ふかしは堪えますから」
「そうですか。老若男女問わず身体は資本。ですので……」

 
 私は柔らかな笑みに優し気な死の香りを織り交ぜて、諭すようにこう伝える。
「これ以上、私を深く追うのはお止めになられるよう忠告しておきます」
「え?」
「私の背後にある父の存在を知ったあなたは、当然、さらに深く私を探ろうとしたはず」

「……ええ。養子を迎えたというところまでは調べがつきましたが、ケント様が一体どこの家柄の者で、どこからやってきたのかが全く掴めませんでした」
「それは気になるでしょう。ですが、そこまでにしておいた方がいい」
「わかりました。これ以上調べぬよう、伝えておきます」

「それは手遅れです」
「手遅れ?」
「調べようとした者は、もう、この世にはいないでしょうから……」
「そ、そうですか……」
「では、御自愛ください」

 
 私が会釈をすると、ノイファンは震えを残しながら会釈を返し、無言のまま正面の門へ歩いて行った。
 門から彼が出ていく。すると、それを見計らったように、土産屋の親父が姿を現した。
しおりを挟む
感想 33

あなたにおすすめの小説

精霊に愛される(呪いにもにた愛)少女~全属性の加護を貰う~

如月花恋
ファンタジー
今この世界にはたくさんの精霊がいる その精霊達から生まれた瞬間に加護を貰う 稀に2つ以上の属性の2体の精霊から加護を貰うことがある まぁ大体は親の属性を受け継ぐのだが… だが…全属性の加護を貰うなど不可能とされてきた… そんな時に生まれたシャルロッテ 全属性の加護を持つ少女 いったいこれからどうなるのか…

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。 …しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた! 「元気に育ってねぇクロウ」 (…クロウ…ってまさか!?) そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム 「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが 「クロウ•チューリア」だ ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う 運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる "バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う 「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と! その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ 剣ぺろと言う「バグ技」は "剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ この物語は 剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語 (自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!) しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。  帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。  しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。  自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。   ※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。 ※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。 〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜 ・クリス(男・エルフ・570歳)   チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが…… ・アキラ(男・人間・29歳)  杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が…… ・ジャック(男・人間・34歳)  怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが…… ・ランラン(女・人間・25歳)  優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は…… ・シエナ(女・人間・28歳)  絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~

たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始! 2024/2/21小説本編完結! 旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です ※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。 ※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。 生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。  伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。 勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。  代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。 リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。  ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。  タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。  タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。  そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。  なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。 レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。 いつか彼は血をも超えていくーー。  さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。  一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。 彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。 コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ! ・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持 ・12/28 ハイファンランキング 3位

処理中です...