銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~

雪野湯

文字の大きさ
241 / 359
第二十一章 世界旅行

殺しなさい

しおりを挟む
 親父の手配で地下室までの人払いが済み、二人に案内される形で地下の研究室へ向かった。
 研究室には、例の黒い大理石のような円盤に上下を挟まれた転送装置が。

 その前でフィナは空中より黒い本を取り出して、本の文字を指先で押さえ、それを親父が無言で見守っている。

「転送装置起動。エネルギー制御。転送コイル稼働を確認。座標を設定」

 私は本を指差していく彼女の左薬指に注目した。
 そこにはアメジストの指輪が光っている。
 私はその指輪を見て、診療室での彼女との口づけを思い出す。


「フィナ。私と君は随分と親しい仲のようだが、おそらく友達以上の」
「え? あ、ええ、そうよ。今の私はフィナ=ス=テイローじゃない。フィナ=ハドリー」
「恋人どころか、結婚とはっ? 正直、驚きだな。きっかけはなんだ?」

「それは……私たちは過ちばかりをおこなって、それで、互いに慰め合っているうちに、ね……」
「そうか……君は私の正体を知っていて結婚を?」
「それはもちろんよ。その様子だと、あなたはまだみんなに話していないのね」
「……ああ」

「話しなさい。話しても大丈夫だから。私たちは受け止めた。だからきっと、あなたの仲間たちも」
「頑張ってみるよ……」
「あなたは稀有けう。孤独な存在。だから悩むのも無理ないだろうけどね」


 そう言葉を残して、彼女は作業に戻った。
 作業を行う彼女の指先には未来の私が贈った紫色の指輪が煌めている……ここでふと、六十年後のフィナのことを思い出す。

「それにしても、ところ変わればパートナーも変わるものなんだな」
「え?」
「ふふ、六十年後のフィナはグーフィスと結婚して、子どもも作っていた」
「えええええええええええええ!!」
「そりゃ、マジですかっ、ケント様!?」

 
 フィナと親父はずっと背負っていた影を吹き飛ばして、盛大に驚きの声を上げた。
 少しだけ見知った姿に戻った二人を見て、私は笑い声を上げる。

「あははは、私と同じように驚いているな。私もかなり驚いたからな。あっちのフィナはグーフィスをこき使っているらしいぞ」
「そ、そうなんだ。信じられない。なんで、グーフィスなんかと……」
「こっちじゃ、世界がこうなる前に別の女と出来て、トーワから離れていきましたからね」
「ほぅ~、グーフィスめ。一途な男と思ったが違うのか? よくわからん男だ」
「はぁ、なんていうか、すごい未来があるものね」


 すっかり空気が私の知る二人になった。
 そこで私はもう一度だけ、二人に切り込む。

「フィナ」
「なに?」
「君は答えづらく、言葉も選びがたいのだろう。だから多くは質問しない。ただ一つ教えてほしい。どうすれば、このような事態を回避できる?」
「そ、それは……」

 フィナは親父をちらりと見る。
 親父はゆっくりと、そして深く首を縦に振る。
 これは、フィナという女性が誰かに促されないと、自らの意思で答えを口にすることができずに恐れている姿。
 本当に、自信というものを失っている。
 彼女は幾度もためらいを見せつつ、こう尋ねてきた。


「あなたの世界では、遺跡に眠る金髪の男を見つけた?」
「ああ、見つけた」
「殺しなさい」
「え?」
「帰り次第、殺しなさい」
「それはつまり、彼がこの事態を引き起こしたということか?」


 ここで、フィナは口をつぐむ。私は親父に視線を振るが、彼もまた同様の姿を見せる。
(六十年後のフィナは黒髪の女性の命を奪ったため、代わりに金髪の男を助けろと言い、八年後のフィナは金髪の男を殺せという。一体、この男の存在は? だが、危険があるというのならば……)

「わかった、フィナ。そうしよう」
「いい、必ず殺して」
「ああ、もちろんだ」
「……………………信じてるよ」


 フィナは長い沈黙の後に一言漏らした。
 そして、視線を黒い本に向ける。

「転送の準備は整った。いつでも行ける。六十年後の私の計算通り、あと一つ世界を経由しないといけないみたいね」
「そうみたいだ。去る前に、一つ提案があるんだが」
「なに?」

「君たちも一緒に私と来ないか? こう言ってはなんだが、この世界に残るよりもマシだと思うが」
「ふふ、嬉しい申し出だけど、世界間の移動にはあなたの銀眼の力が必要なのよ。それがないと、肉体が耐えられず転送先で塵になってしまう」

「そうか。そういえば時間移動にはそういった負荷がかかるのであったな。すまないことを聞いた」
「いいえ、気遣ってくれてありがとう。それじゃ、気をつけて」
「ああ、君たちも生き残ってくれ」
「もちろんよっ。それじゃあね、ケント」

 フィナは黒い本を閉じる。
 同時に天井部分の円盤から青白い光のカーテンが下りて、景色は霞み、フィナと親父の姿は消えていった。



――トーワ城・地下室

 ケントの姿が完全に消えたところで、フィナは黒い本を落とし、悲痛の叫びを漏らす。
「もう、私たちは生き残れない。運命は決まっている。それでも、せめて、せめて、あなたたちの世界は助かってほしい。だけど……」
「フィナの嬢ちゃん」
「親父……」

 フィナは親父へ顔を向けた。頬はすでに涙で濡れている。


「親父、あのケントはあの男を殺せると思う?」
「そいつは……」
「殺せるわけがないっ! 自信過剰の過去の私が絶対に許さないっ。ケントだって、詳しい事情もわからないのに命を奪うような人じゃないもの! だけど、その事情を話すのが怖いの! 怖いのよ……」

 フィナは親父に縋るような声を上げる。
「ねぇ親父、教えてよ。話すことが正解だったの? 話さないことが正解だったの?」
「それは、俺にもわからねぇ。もう、何が正解で誤りなのか、誰にもわからねぇんだよ」
「そうよね。ここは過ちに過ちを重ねた世界。もう、正解なんか出せる世界じゃない……ケント。お願いっ。あなたの世界だけはせめてっ、無事でいて!」



――その頃、現在の遺跡では……

「ああ~もうっ! ケントどこよっ?」
 フィナが頭を掻きむしりながら転送システムにアクセスして、ケントの行方を追っていた。
 それをエクアと親父が見守っている。

「ケント様はご無事なんですか?」
「ちゃんと、生きてんだろうな?」
「生命反応は探知できてるから大丈夫。でも、どういうわけか世界を移動してるみたい」
「世界?」
「移動?」
「この転送装置って、共鳴転送ってありえない転送システムなのよ。私たちの間では妄想空想レベルの技術」

 

――共鳴転送(フィナによる説明)


 この世界には互いに共鳴し合う因子が存在する、という幻みたいな理論があるの。
 その因子は数多の時間と世界に存在していて、一つの因子が情報を受け取ると、時間や距離や次元に干渉されることなく、数多の世界に広がる全ての因子に情報が一瞬にして伝わる。
 これはそれを応用した転送技術。

 ここに存在する私の因子――その私の因子は別世界にも存在する。
 この因子に情報を伝播することによって、情報を共有し、別の世界に転送が可能になる。
 別世界に存在する私の因子へ、ここにいる私の意志を与えて、その世界で動き存在するといった感じ。

 この理論をもっと消化していけば、私は因子を通して、多次元に渡り同時に存在することも可能。



「という、とんでも理論で、それこそ過去も未来も宇宙も平行する世界も、どこにでも行ける転送技術。ただし、システムから受けた感じだと、さすがの古代人もそこまでは無理だったっぽい」

「はぁ~、いまいちわかんねぇが、何が無理だったんだい?」
「自在にとまではいかないようね。近しい世界観の行き来がやっと。その行き来も使用エネルギーが膨大で多用は無理。今回も事故だしね。あと、たぶんだけど、ケントの銀眼、ナノマシンがシステムの補助を行っているみたい。理屈は聞かないで、いまのところわかんないから」

「補助? そいつがなかったら」
「転送先で……死んじゃう」
「あっぶねぇなっ! 転送の光が旦那以外に当たってたら今頃!」
「当たってないから、結果オーライ! で、済まそう」
「済ましちゃ駄目だろうよ。しかもまだ結果もわかってねぇのに……ったく、そもそも多用できないこんなもんを古代人は何のために開発したんだ?」

「たぶん、まだ開発途中なんだと思う。あ、でも、一応これを使って通常転送くらいならできると思う。もちろん、ナノマシンの力がなくてもね。だけどこれなら、私たちが使っている転送魔法とあまり用途は変わらないかな」
「意味ねぇな」

「あえて意味を問うなら、強力な術者や貴重な道具が必要ないというところ。それと、魔法の結界程度であれば素通りできる。だから、結界を越えて直接人を送り込むなんてことができちゃう」
「戦略的には凄まじいってことか」
「古代人はそれを防ぐ方法も知っているだろうけどね」
 

 と、フィナと親父が話し込む中、エクアがケントを心配する声を上げた。

「フィナさん、ケント様は?」
「え、ああ、ごめんね。とりあえず、無事っぽい。あとはなんとかケントをロックして、転送で戻せばいい。問題は世界間に存在する干渉が多すぎてロックが難しいこと。とにかくケントの存在に集中して、照準を合わせてみる」
しおりを挟む
感想 33

あなたにおすすめの小説

精霊に愛される(呪いにもにた愛)少女~全属性の加護を貰う~

如月花恋
ファンタジー
今この世界にはたくさんの精霊がいる その精霊達から生まれた瞬間に加護を貰う 稀に2つ以上の属性の2体の精霊から加護を貰うことがある まぁ大体は親の属性を受け継ぐのだが… だが…全属性の加護を貰うなど不可能とされてきた… そんな時に生まれたシャルロッテ 全属性の加護を持つ少女 いったいこれからどうなるのか…

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。 …しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた! 「元気に育ってねぇクロウ」 (…クロウ…ってまさか!?) そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム 「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが 「クロウ•チューリア」だ ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う 運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる "バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う 「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と! その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ 剣ぺろと言う「バグ技」は "剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ この物語は 剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語 (自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!) しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。  帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。  しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。  自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。   ※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。 ※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。 〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜 ・クリス(男・エルフ・570歳)   チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが…… ・アキラ(男・人間・29歳)  杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が…… ・ジャック(男・人間・34歳)  怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが…… ・ランラン(女・人間・25歳)  優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は…… ・シエナ(女・人間・28歳)  絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~

たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始! 2024/2/21小説本編完結! 旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です ※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。 ※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。 生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。  伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。 勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。  代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。 リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。  ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。  タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。  タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。  そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。  なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。 レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。 いつか彼は血をも超えていくーー。  さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。  一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。 彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。 コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ! ・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持 ・12/28 ハイファンランキング 3位

処理中です...