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第二章
第74話 新人冒険者向けの狩り場にて
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国境へ向かう前にサーレーンにしばらく滞在することにした私達は、翌朝ヒデさんの冒険者カードを作るため冒険者ギルドへ向かった。
そのついでに魔物の買い取りの報酬をカードに入金してもらう。
滞りなく冒険者登録を済ませて冒険者カードを手にしたヒデさんの表情は、興奮が滲んでいた。
「これが、冒険者カードかぁ。まさか、僕が冒険者カードを持つなんて思ってもみなかったな。……それにしても、元の世界より色々と遅れているのに、偶に訳の分からない道具とかカードとかあって頭がこんがらがってきちゃうよ」
冒険者カードを眺めながら呟いたヒデさんに、私はくすくすと笑いながら答える。
「そうだよねぇ。でも、無理に理解しようとする必要はないんじゃない?だって、ここは異世界で魔法があるんだもん。ヒデさんだって言ってたでしょ。異世界ならそんなものかって」
そんな返事をした私も、以前は理解出来ないことにもやもやと頭を抱えることが多かった。
しかし、この世界ではそれが当たり前なんだと考え方を改めたら、以前ほど気にならなくなっていた。
「あはは。確かにそんなこと言ったかも。……うん、色々考えてもしょうがないよね」
不安気に瞳を揺らしてヒデさんが呟く。
まだこの世界に来て間もないヒデさんには戸惑うことばかりだろうが、それは私も同じだ。
だけど、メイスもブロンも傍に居てくれるし、同郷の私だって居る。
二人一緒に学んで成長していけば良い。
私は殊更明るくヒデさんに笑顔を向けて声をかけた。
「そうそう。それより、カードを作ったし新人冒険者向けの狩り場で魔法の練習をするんでしょう?そろそろ向かった方がよくない?」
「魔法!うん!早く魔法を使ってみたい!」
魔法という単語に表情を明るくしたヒデさんが、パッと顔を上げて好奇心に満ちた眼差しを向けてきた。
うんうん、やる気満々だね。
「じゃ、行こっか」
ヒデさんに声をかけて、私達は一路新人冒険者向けの狩り場を目指した。
狩り場は、サーレーンの街からそう遠くない草原だ。
受付の女性によると、この場所は小型の魔物、主にスライムが現れるとのことで新人冒険者が狩りをするにはうってつけの場所らしい。
肩から飛び降りたメイスが、こちらに振り返ると口を開いた。
『今から魔法について説明をする。ヒデ、先ずは魔力を感じてもらうことから始めるぞ』
メイスの言葉に、ヒデさんが背筋を伸ばして応える。
「はい!メイスさん、お願いします!」
ビシッという音が聞こえそうなほど背筋を伸ばしたヒデさんは、気合いが入っている。
まるで、体育会系のノリに私は必死に笑いを堪えて、少し離れた場所から彼等の様子を見守っていた。
ガチガチに緊張したヒデさんに、メイスはため息を零して言った。
『はぁ……。緊張し過ぎだ。もっと楽に構えろ。二ホン人というのは想像力が豊かなのだろう?お前も、アイツやユーリには及ばんが人間にしては魔力量が多い。あとは魔力を感じて体外に放出することを体で覚えていくだけだ。魔法とは魔力を具現化したもの。魔力量が多いお前は、想像を明確にするだけで魔法を発動させることが可能だ。魔法やスキルに縁のなかったお前がやるべき事は、先ず魔力を感じることだ』
その言葉は、耳にたこが出来るくらいメイスから散々聞かされた言葉だった。
今では難無く魔法を行使できるから忘れていたけど、未だに魔法やスキルを忘れがちな私の耳には痛い言葉だった。
初っ端に魔物と対峙した時、メイスが居なければきっと今頃この世には居なかったことを思い出して身震いする。
改めてメイスの話しを聞きながら、私も今一度反省を込めてメイスの言葉に耳を傾けた。
そのついでに魔物の買い取りの報酬をカードに入金してもらう。
滞りなく冒険者登録を済ませて冒険者カードを手にしたヒデさんの表情は、興奮が滲んでいた。
「これが、冒険者カードかぁ。まさか、僕が冒険者カードを持つなんて思ってもみなかったな。……それにしても、元の世界より色々と遅れているのに、偶に訳の分からない道具とかカードとかあって頭がこんがらがってきちゃうよ」
冒険者カードを眺めながら呟いたヒデさんに、私はくすくすと笑いながら答える。
「そうだよねぇ。でも、無理に理解しようとする必要はないんじゃない?だって、ここは異世界で魔法があるんだもん。ヒデさんだって言ってたでしょ。異世界ならそんなものかって」
そんな返事をした私も、以前は理解出来ないことにもやもやと頭を抱えることが多かった。
しかし、この世界ではそれが当たり前なんだと考え方を改めたら、以前ほど気にならなくなっていた。
「あはは。確かにそんなこと言ったかも。……うん、色々考えてもしょうがないよね」
不安気に瞳を揺らしてヒデさんが呟く。
まだこの世界に来て間もないヒデさんには戸惑うことばかりだろうが、それは私も同じだ。
だけど、メイスもブロンも傍に居てくれるし、同郷の私だって居る。
二人一緒に学んで成長していけば良い。
私は殊更明るくヒデさんに笑顔を向けて声をかけた。
「そうそう。それより、カードを作ったし新人冒険者向けの狩り場で魔法の練習をするんでしょう?そろそろ向かった方がよくない?」
「魔法!うん!早く魔法を使ってみたい!」
魔法という単語に表情を明るくしたヒデさんが、パッと顔を上げて好奇心に満ちた眼差しを向けてきた。
うんうん、やる気満々だね。
「じゃ、行こっか」
ヒデさんに声をかけて、私達は一路新人冒険者向けの狩り場を目指した。
狩り場は、サーレーンの街からそう遠くない草原だ。
受付の女性によると、この場所は小型の魔物、主にスライムが現れるとのことで新人冒険者が狩りをするにはうってつけの場所らしい。
肩から飛び降りたメイスが、こちらに振り返ると口を開いた。
『今から魔法について説明をする。ヒデ、先ずは魔力を感じてもらうことから始めるぞ』
メイスの言葉に、ヒデさんが背筋を伸ばして応える。
「はい!メイスさん、お願いします!」
ビシッという音が聞こえそうなほど背筋を伸ばしたヒデさんは、気合いが入っている。
まるで、体育会系のノリに私は必死に笑いを堪えて、少し離れた場所から彼等の様子を見守っていた。
ガチガチに緊張したヒデさんに、メイスはため息を零して言った。
『はぁ……。緊張し過ぎだ。もっと楽に構えろ。二ホン人というのは想像力が豊かなのだろう?お前も、アイツやユーリには及ばんが人間にしては魔力量が多い。あとは魔力を感じて体外に放出することを体で覚えていくだけだ。魔法とは魔力を具現化したもの。魔力量が多いお前は、想像を明確にするだけで魔法を発動させることが可能だ。魔法やスキルに縁のなかったお前がやるべき事は、先ず魔力を感じることだ』
その言葉は、耳にたこが出来るくらいメイスから散々聞かされた言葉だった。
今では難無く魔法を行使できるから忘れていたけど、未だに魔法やスキルを忘れがちな私の耳には痛い言葉だった。
初っ端に魔物と対峙した時、メイスが居なければきっと今頃この世には居なかったことを思い出して身震いする。
改めてメイスの話しを聞きながら、私も今一度反省を込めてメイスの言葉に耳を傾けた。
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