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第二章
第75話 ヒデさんの魔法属性は土と風
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『ざっと説明はこんなものだ。口で説明したところで理解出来まい。今から魔力を流すから手を出せ』
「はい!」
メイスの指示を受けて元気に返事をしたヒデさんが、手のひらを上にして出す。
ふわりと空中に浮かんだメイスがヒデさんの手のひらに前足を置くと、魔力を流し始めた。
『……どうだ?魔力を感じるか?』
その言葉に目を閉じたヒデさんは、しばらく無言のまま眉間に皺を寄せている。
意識を集中させているようなので、私は邪魔をせず見守っていた。
しばらく眉間に皺を寄せていたヒデさんが、ハッとしたように目を開けて満面の笑みを浮かべた。
「暖かくて不思議な感覚がする……。凄い!これが魔力!」
どうやら魔力の流れを感じ取れたようで、私もつられて笑みを浮かべていた。
メイスが感心した様子で口を開いた。
『魔力の流れをすぐに感知するとは、やはり二ホン人の能力は凄いな。では、次に魔法を放ってみよう』
メイスに褒められて気を良くしたヒデさんは、満面の笑みで元気よく返事をする。
「はい!」
その二人のやり取りを内心複雑な心境で見守っていた私は、心の内で一人呟く。
メイス、二ホン人が凄い訳じゃないよと。
これは私の憶測にしか過ぎないのだけど、魂が世界を渡ると何らかの作用が生じるのではないだろうか。
その影響で、この世界の住人より魔力量が多くなるのではないかと考えている。
そこに神様の意思が関わっているのかは知らないが……。
私が思考に耽っている間も、メイスがヒデさんに魔法について実演を交えて説明していた。
『――魔法についてはこんなところだ。お前の属性は土と風だ。……そうだな。先ずは風魔法から始めてみよう』
メイスからそう告げられたヒデさんは、自分の手のひらを見つめてポツリと呟いた。
「僕の属性は土と風、かぁ。そう言われたら納得な気がする」
ヒデさんは合点がいったとでもいうように頷くと、顔を上げてメイスに言った。
「メイスさん!お願いします!」
『わかったから肩の力を抜け。お前ほどの魔力量を持つ人間が初めて魔法を行使する時は、魔力暴走に気をつける必要がある。先ずは深呼吸して落ち着け。いいか、気持ちを落ち着かせて冷静にな』
……メイスが優しい。
私の時はそんなこと言わなかったよね?
文字通りビシバシとしごかれたことしか記憶にないのだけど?
ジトーとした私の眼差しに気がついた様子のないメイスは、ヒデさんに見ておけと告げると視線を空に向けて魔法を放った。
次の瞬間、バシュッと音を立てて威力を増した風が上空に放たれた。
「ぅわっ!」
私には見慣れた光景だったのだが、魔法を間近で見ていたヒデさんは小さく悲鳴を上げると、目を丸くさせて上空を見上げていた。
私も初めて魔法を見た時はあんな感じだったなぁと、数か月前の出来事を懐かしく思って上空を見上げた。
『何をボケッとしている。次はお前の番だ。やってみろ』
上空を見上げて呆けているヒデさんにメイスが促す。
「僕が?魔法を?……本当に大丈夫かな……」
自信なさそうに呟いたヒデさんにメイスが言った。
『自信を持て。ユーリだってすぐに魔法が使えたんだ。お前にも出来るさ。俺達と旅をするなら自分の身くらい守れなくてはな。いつまでも俺とユーリに守られていたいのか?』
メイスのその言葉を聞いたヒデさんが、ハッとした表情を見せた後、しばらくの沈黙の後静かに口を開いた。
「……そう、だよね。せめて自分の身くらい守れるようにならないと駄目だよね。メイスさん、僕、やってみるよ」
そう告げたヒデさんの瞳はやる気に満ちている。
視線を上空に向けたヒデさんは、両手を空に向けて半ば祈りを捧げるような言葉を口にして魔法を放った。
「お願い!風よ!出ろ!」
その願いが通じたのか、両手から濃縮された魔法が放出された。
ドンッ!
かなりの魔力を含んだ魔法が、渦を巻いて上空へと舞い上がっていく。
反動で尻餅をつく形となったヒデさんが、地面に両手をついて上空を茫然と眺めていた。
尻餅をついたヒデさんの隣に歩いて行ったメイスが、空を見上げて呟いた。
『ほぉ……。なかなかのものだ。ヒデ、初めてにしては上出来だ。あとは魔力の制御を覚えれば問題ないだろう。よくやったな』
珍しく出たメイスの褒め言葉は、上空を茫然と眺めるヒデさんの耳には届いていなかったようだ。
「はい!」
メイスの指示を受けて元気に返事をしたヒデさんが、手のひらを上にして出す。
ふわりと空中に浮かんだメイスがヒデさんの手のひらに前足を置くと、魔力を流し始めた。
『……どうだ?魔力を感じるか?』
その言葉に目を閉じたヒデさんは、しばらく無言のまま眉間に皺を寄せている。
意識を集中させているようなので、私は邪魔をせず見守っていた。
しばらく眉間に皺を寄せていたヒデさんが、ハッとしたように目を開けて満面の笑みを浮かべた。
「暖かくて不思議な感覚がする……。凄い!これが魔力!」
どうやら魔力の流れを感じ取れたようで、私もつられて笑みを浮かべていた。
メイスが感心した様子で口を開いた。
『魔力の流れをすぐに感知するとは、やはり二ホン人の能力は凄いな。では、次に魔法を放ってみよう』
メイスに褒められて気を良くしたヒデさんは、満面の笑みで元気よく返事をする。
「はい!」
その二人のやり取りを内心複雑な心境で見守っていた私は、心の内で一人呟く。
メイス、二ホン人が凄い訳じゃないよと。
これは私の憶測にしか過ぎないのだけど、魂が世界を渡ると何らかの作用が生じるのではないだろうか。
その影響で、この世界の住人より魔力量が多くなるのではないかと考えている。
そこに神様の意思が関わっているのかは知らないが……。
私が思考に耽っている間も、メイスがヒデさんに魔法について実演を交えて説明していた。
『――魔法についてはこんなところだ。お前の属性は土と風だ。……そうだな。先ずは風魔法から始めてみよう』
メイスからそう告げられたヒデさんは、自分の手のひらを見つめてポツリと呟いた。
「僕の属性は土と風、かぁ。そう言われたら納得な気がする」
ヒデさんは合点がいったとでもいうように頷くと、顔を上げてメイスに言った。
「メイスさん!お願いします!」
『わかったから肩の力を抜け。お前ほどの魔力量を持つ人間が初めて魔法を行使する時は、魔力暴走に気をつける必要がある。先ずは深呼吸して落ち着け。いいか、気持ちを落ち着かせて冷静にな』
……メイスが優しい。
私の時はそんなこと言わなかったよね?
文字通りビシバシとしごかれたことしか記憶にないのだけど?
ジトーとした私の眼差しに気がついた様子のないメイスは、ヒデさんに見ておけと告げると視線を空に向けて魔法を放った。
次の瞬間、バシュッと音を立てて威力を増した風が上空に放たれた。
「ぅわっ!」
私には見慣れた光景だったのだが、魔法を間近で見ていたヒデさんは小さく悲鳴を上げると、目を丸くさせて上空を見上げていた。
私も初めて魔法を見た時はあんな感じだったなぁと、数か月前の出来事を懐かしく思って上空を見上げた。
『何をボケッとしている。次はお前の番だ。やってみろ』
上空を見上げて呆けているヒデさんにメイスが促す。
「僕が?魔法を?……本当に大丈夫かな……」
自信なさそうに呟いたヒデさんにメイスが言った。
『自信を持て。ユーリだってすぐに魔法が使えたんだ。お前にも出来るさ。俺達と旅をするなら自分の身くらい守れなくてはな。いつまでも俺とユーリに守られていたいのか?』
メイスのその言葉を聞いたヒデさんが、ハッとした表情を見せた後、しばらくの沈黙の後静かに口を開いた。
「……そう、だよね。せめて自分の身くらい守れるようにならないと駄目だよね。メイスさん、僕、やってみるよ」
そう告げたヒデさんの瞳はやる気に満ちている。
視線を上空に向けたヒデさんは、両手を空に向けて半ば祈りを捧げるような言葉を口にして魔法を放った。
「お願い!風よ!出ろ!」
その願いが通じたのか、両手から濃縮された魔法が放出された。
ドンッ!
かなりの魔力を含んだ魔法が、渦を巻いて上空へと舞い上がっていく。
反動で尻餅をつく形となったヒデさんが、地面に両手をついて上空を茫然と眺めていた。
尻餅をついたヒデさんの隣に歩いて行ったメイスが、空を見上げて呟いた。
『ほぉ……。なかなかのものだ。ヒデ、初めてにしては上出来だ。あとは魔力の制御を覚えれば問題ないだろう。よくやったな』
珍しく出たメイスの褒め言葉は、上空を茫然と眺めるヒデさんの耳には届いていなかったようだ。
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