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第二章
第98話 アルファイド王国での王都観光 その一
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遅ればせの朝食を済ませて、いざ王都観光に繰り出す。
時間が遅くなったこともあるだろうが、それにしてもさすが王都。
あっちもこっちも、人、人、人で賑わっている。
時折、綺麗なエルフとすれ違うたび、ヒデさんが「おぉ――」と言って鼻の下を伸ばしている。
エルフは男性も女性も美形ばかりだからね。
見惚れるのは分かる。
だけど、この人混みでよそ見をしていたら人とぶつかるから前を向いてほしい。
苦笑を零しながら、今朝女将さんから聞き出した情報を整理する。
女将さんによると、王都に来たなら是非お勧めしたい観光名所が四つあると言う。
観光名所その一は、英雄の銅像。
それは前日に見てきたからクリアだ。
観光名所その二は王城なのだが、この国はエストロッジ国とは違い貴族と平民の住み分けをしていないらしく、平民であっても王城の近くまで行っても問題はないそうだ。
ただし、王城に入るのは駄目とのこと。
それはそうだろうね。
いくら貴族と平民の垣根が低いからといって、何でも許される訳がない。
そんなこと私でもよく理解している。
観光名所その三は、建国以来その姿を維持し続けている大聖堂。
女将さんの話しによると、魔王を討伐した記念として建立されたそうなのだが、その際天から神の祝福が降り注いだらしい。
それ以来、大聖堂の中にある泉に祈りを捧げると、大抵の怪我や病気がたちどころに癒えるらしい。
まさに異世界ファンタジーだね。
観光名所その四は、王都民ならほとんどの人が知っている『ジャポネ』という名前のお食事処。
この国では、その店でしか口に出来ない珍しい料理を提供してくれるのだとか。
もう名前でお分かりかもしれないが、たぶんだけど日本料理のことだと思う。
これは何が何でも行かなければ。
私やメイスはもちろんのこと、その話しを聞いたヒデさんも目をキラキラと輝かせていたからね。
観光名所その五、これは女将さんから聞いた訳ではなく、私個人の意見なのだけど。
『グローブフォレスト商会』に行きたいと考えている。
エストロッジ国の王都に店を構えた商会よりも、きっともっと商品が多いのではと思ったからだ。
解体に五日かかるのなら、余裕で見て回れるはず。
そう考えて朝食を摂りながら皆に意見を聞いてみたところ――。
「ジャポネは外せない!」
とのことだったので、昼食は『ジャポネ』で摂ることに話しがまとまった。
昼は『ジャポネ』で摂ることに決まったのだが、その後の予定は未定である。
というのも、メイスとブロンは元々人間の暮らしに興味が無いので、どこに行くかは私任せなのだ。
ヒデさんも私に遠慮しているのか『ジャポネ』に興味を示したものの、その他には無関心の様子だった。
異世界に来たなら王城とか大聖堂とか気にならない?
そう疑問を口にしたところ、ヒデさんから答えが返ってきた。
「だって一市民だし、王城を見に行っても中に入れる訳じゃないでしょ?だったら見なくてもいいかなって。それよりも市民の生活の方が気になるし」
確かにそうだけど、それを言われたら身も蓋もない。
それならば、と私は以前から寄ろうと決めていた『グローブフォレスト商会』の話しをすることにした。
「だったらさ、寄りたい店があるんだけどいいかな?」
私に尋ねられたヒデさんは大きく頷いて答えた。
「もちろん、ユーリさんに任せるよ。それで、どこに行くの?」
ヒデさんの質問を受けて、私は待ってましたとばかりに即答した。
「えっとね『グローブフォレスト商会』ってお店なんだけど、きっとヒデさんも気に入ると思うよ」
「グローブフォレスト商会?」
首を傾けてキョトンとするヒデさんに『グローブフォレスト商会』についてかいつまんで説明をした。
説明を聞いていたヒデさんの目がキラキラと輝いてくる。
「味噌に醬油にお米!?それ、本当?絶対に行きたい!」
手応えはバッチリだ。
小さくガッツポーズした私は満面の笑みを浮かべると、さっさと朝食を済ませて立ち上がった。
そんなわけで話しは冒頭に戻るのであった。
時間が遅くなったこともあるだろうが、それにしてもさすが王都。
あっちもこっちも、人、人、人で賑わっている。
時折、綺麗なエルフとすれ違うたび、ヒデさんが「おぉ――」と言って鼻の下を伸ばしている。
エルフは男性も女性も美形ばかりだからね。
見惚れるのは分かる。
だけど、この人混みでよそ見をしていたら人とぶつかるから前を向いてほしい。
苦笑を零しながら、今朝女将さんから聞き出した情報を整理する。
女将さんによると、王都に来たなら是非お勧めしたい観光名所が四つあると言う。
観光名所その一は、英雄の銅像。
それは前日に見てきたからクリアだ。
観光名所その二は王城なのだが、この国はエストロッジ国とは違い貴族と平民の住み分けをしていないらしく、平民であっても王城の近くまで行っても問題はないそうだ。
ただし、王城に入るのは駄目とのこと。
それはそうだろうね。
いくら貴族と平民の垣根が低いからといって、何でも許される訳がない。
そんなこと私でもよく理解している。
観光名所その三は、建国以来その姿を維持し続けている大聖堂。
女将さんの話しによると、魔王を討伐した記念として建立されたそうなのだが、その際天から神の祝福が降り注いだらしい。
それ以来、大聖堂の中にある泉に祈りを捧げると、大抵の怪我や病気がたちどころに癒えるらしい。
まさに異世界ファンタジーだね。
観光名所その四は、王都民ならほとんどの人が知っている『ジャポネ』という名前のお食事処。
この国では、その店でしか口に出来ない珍しい料理を提供してくれるのだとか。
もう名前でお分かりかもしれないが、たぶんだけど日本料理のことだと思う。
これは何が何でも行かなければ。
私やメイスはもちろんのこと、その話しを聞いたヒデさんも目をキラキラと輝かせていたからね。
観光名所その五、これは女将さんから聞いた訳ではなく、私個人の意見なのだけど。
『グローブフォレスト商会』に行きたいと考えている。
エストロッジ国の王都に店を構えた商会よりも、きっともっと商品が多いのではと思ったからだ。
解体に五日かかるのなら、余裕で見て回れるはず。
そう考えて朝食を摂りながら皆に意見を聞いてみたところ――。
「ジャポネは外せない!」
とのことだったので、昼食は『ジャポネ』で摂ることに話しがまとまった。
昼は『ジャポネ』で摂ることに決まったのだが、その後の予定は未定である。
というのも、メイスとブロンは元々人間の暮らしに興味が無いので、どこに行くかは私任せなのだ。
ヒデさんも私に遠慮しているのか『ジャポネ』に興味を示したものの、その他には無関心の様子だった。
異世界に来たなら王城とか大聖堂とか気にならない?
そう疑問を口にしたところ、ヒデさんから答えが返ってきた。
「だって一市民だし、王城を見に行っても中に入れる訳じゃないでしょ?だったら見なくてもいいかなって。それよりも市民の生活の方が気になるし」
確かにそうだけど、それを言われたら身も蓋もない。
それならば、と私は以前から寄ろうと決めていた『グローブフォレスト商会』の話しをすることにした。
「だったらさ、寄りたい店があるんだけどいいかな?」
私に尋ねられたヒデさんは大きく頷いて答えた。
「もちろん、ユーリさんに任せるよ。それで、どこに行くの?」
ヒデさんの質問を受けて、私は待ってましたとばかりに即答した。
「えっとね『グローブフォレスト商会』ってお店なんだけど、きっとヒデさんも気に入ると思うよ」
「グローブフォレスト商会?」
首を傾けてキョトンとするヒデさんに『グローブフォレスト商会』についてかいつまんで説明をした。
説明を聞いていたヒデさんの目がキラキラと輝いてくる。
「味噌に醬油にお米!?それ、本当?絶対に行きたい!」
手応えはバッチリだ。
小さくガッツポーズした私は満面の笑みを浮かべると、さっさと朝食を済ませて立ち上がった。
そんなわけで話しは冒頭に戻るのであった。
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