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第3章 汚れ仕事からの脱却
第30話 こんなのだけど侯爵です
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「ん? 誰もいないのか?」
ガルペラ侯爵が待つと思われる部屋に入ったが、人の姿は見当たらなかった。
ベランダから逃げたか? いや、この部屋は結構な高さにある。そんな簡単に逃げられる場所じゃない。
だが可能性としては考えられたので俺はベランダの様子を見に行こうとした。
バキュン!
「!!?」
ベランダに近づいた俺の背後からとてつもない速さで何かが飛んできた。反射的に避けれたが、ベランダを仕切っていたガラスには小さな丸い穴とヒビができていた。
……いやいや! なんだよこれは!? こんなものが当たったらただじゃすまないぞ!?
どうやらガルペラ侯爵はこの部屋に隠れてこの謎の攻撃で俺を仕留めるつもりだったようだ。
「ええええ!? なんで後ろから撃ったのに避けれるのですか!? 私、ちゃんと狙ったはずなのです!」
……部屋のどこからか声が聞こえる。
俺の後ろ……先程の攻撃が放たれたと思われる場所にある、人一人は入れそうな木箱。
「えーっと、弾は!? 弾はどこですか!? 暗くてよく見えないです!」
どうやら声の主はその木箱の中に隠れているようだ。
下手に機会を与えてさっきの攻撃をされると困るので、木箱を開けると同時に中から見えた服の背中を掴んで持ち上げた。
「…………え?」
すると金髪ロングヘア―の人形のような姿をした小さな少女が出てきた。
「はーなーすーでーすー! 人を犬や猫みたいに持ち上げないのですー!」
「……なぁ、お嬢ちゃん。ガルペラ侯爵がどこに行ったか知らねえか?」
「目の前にいるのですー!」
……マジかよ。こんな少女がガルペラ侯爵だったのかよ。
落ち着いた男の姿をイメージしてたんだが、これじゃあラルフルと印象はそんなに変わらねえじゃねえか。むしろ見た目も相まってラルフルよりも幼い。
「こんなちっこいのがなんで侯爵なんかを……」
「ちっこいとかうるさいのです! これでもくらえなのです!」
ガルペラ侯爵は両手に一つずつ構えた見たことのない武器をこちらに向けてきた。
やばい! これはおそらくさっきの攻撃に使ったものだ!
バキュン! バキュン!
慌てて俺はガルペラ侯爵を投げ飛ばして攻撃を回避した。
一瞬。ほんの一瞬だったが、武器の先端の穴から丸みを帯びた物体が猛スピードで飛んで行った。これがさっきの攻撃の正体か!
「驚いた……。さしずめ小型の大砲か。そんなとんでもねえ武器があったとはな……」
「えええ~!? あなた初見なのになんで銃の弾を見切れるのですか!?」
どうやらガルペラ侯爵が持っている武器は"銃"と言うらしい。あんなものを使えば小さな少女でも大の大人相手に十分戦える。
「ガルペラ侯爵! 俺はあんたに頼みがあって来ただけなんだ! 話を聞いてはくれねえか!?」
「ドーマン男爵を始め、色々と悪事に加担してきた人の話なんて聞けないのです! ローゼスのママもそう言ってたのです!」
ローゼスお前の母親かよ!? 通りであいつと同じように敵意むき出しなわけだ! そもそもそれだったらローゼスが侯爵をやれ! あとローゼスって若く見えたが何歳なんだよ!?
「ちなみにローゼスは私の育ての親なのです! だからママなのです!」
「今言わなくていいだろ!? 気にはなってたけどよ!?」
くそ! 話も聞いてもらえねえし、こっちのペースも乱されるし。いずれにしてもガルペラ侯爵には少し大人しくなってもらわないといけねえみたいだ。
「悪いがちょいと手荒な真似をさせてもらうぜ?」
「かかってこいです! 現ガルペラ侯爵の力を見せてあげるのです!」
ガルペラ侯爵が待つと思われる部屋に入ったが、人の姿は見当たらなかった。
ベランダから逃げたか? いや、この部屋は結構な高さにある。そんな簡単に逃げられる場所じゃない。
だが可能性としては考えられたので俺はベランダの様子を見に行こうとした。
バキュン!
「!!?」
ベランダに近づいた俺の背後からとてつもない速さで何かが飛んできた。反射的に避けれたが、ベランダを仕切っていたガラスには小さな丸い穴とヒビができていた。
……いやいや! なんだよこれは!? こんなものが当たったらただじゃすまないぞ!?
どうやらガルペラ侯爵はこの部屋に隠れてこの謎の攻撃で俺を仕留めるつもりだったようだ。
「ええええ!? なんで後ろから撃ったのに避けれるのですか!? 私、ちゃんと狙ったはずなのです!」
……部屋のどこからか声が聞こえる。
俺の後ろ……先程の攻撃が放たれたと思われる場所にある、人一人は入れそうな木箱。
「えーっと、弾は!? 弾はどこですか!? 暗くてよく見えないです!」
どうやら声の主はその木箱の中に隠れているようだ。
下手に機会を与えてさっきの攻撃をされると困るので、木箱を開けると同時に中から見えた服の背中を掴んで持ち上げた。
「…………え?」
すると金髪ロングヘア―の人形のような姿をした小さな少女が出てきた。
「はーなーすーでーすー! 人を犬や猫みたいに持ち上げないのですー!」
「……なぁ、お嬢ちゃん。ガルペラ侯爵がどこに行ったか知らねえか?」
「目の前にいるのですー!」
……マジかよ。こんな少女がガルペラ侯爵だったのかよ。
落ち着いた男の姿をイメージしてたんだが、これじゃあラルフルと印象はそんなに変わらねえじゃねえか。むしろ見た目も相まってラルフルよりも幼い。
「こんなちっこいのがなんで侯爵なんかを……」
「ちっこいとかうるさいのです! これでもくらえなのです!」
ガルペラ侯爵は両手に一つずつ構えた見たことのない武器をこちらに向けてきた。
やばい! これはおそらくさっきの攻撃に使ったものだ!
バキュン! バキュン!
慌てて俺はガルペラ侯爵を投げ飛ばして攻撃を回避した。
一瞬。ほんの一瞬だったが、武器の先端の穴から丸みを帯びた物体が猛スピードで飛んで行った。これがさっきの攻撃の正体か!
「驚いた……。さしずめ小型の大砲か。そんなとんでもねえ武器があったとはな……」
「えええ~!? あなた初見なのになんで銃の弾を見切れるのですか!?」
どうやらガルペラ侯爵が持っている武器は"銃"と言うらしい。あんなものを使えば小さな少女でも大の大人相手に十分戦える。
「ガルペラ侯爵! 俺はあんたに頼みがあって来ただけなんだ! 話を聞いてはくれねえか!?」
「ドーマン男爵を始め、色々と悪事に加担してきた人の話なんて聞けないのです! ローゼスのママもそう言ってたのです!」
ローゼスお前の母親かよ!? 通りであいつと同じように敵意むき出しなわけだ! そもそもそれだったらローゼスが侯爵をやれ! あとローゼスって若く見えたが何歳なんだよ!?
「ちなみにローゼスは私の育ての親なのです! だからママなのです!」
「今言わなくていいだろ!? 気にはなってたけどよ!?」
くそ! 話も聞いてもらえねえし、こっちのペースも乱されるし。いずれにしてもガルペラ侯爵には少し大人しくなってもらわないといけねえみたいだ。
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「かかってこいです! 現ガルペラ侯爵の力を見せてあげるのです!」
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