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第19章 光と闇の交差点
第260話 対決・魔幻塔大神官③
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七つ全ての魔力の塊を失い、地面に倒れていたリョウが突然苦しみ始めた!?
「リョウ!? どないしたんや!? しっかりせい!!」
「シ……シシ兄……。は、離れて……ボクから……早く……!」
苦しむリョウを心配してシシバが駆け寄るが、リョウは倒れながらも近づくことを拒絶する。
「どうしたんだ!? リョウ! しっかりしろ!!」
「リョウさん!!」
俺とマカロンもリョウの制止を聞かずに容態を確認しに行く。
リョウは今まで以上に苦しんでいる。
額に汗をにじませ、何かに耐えるようにもがき苦しんでいる――
リョウの魔力の塊を全て破壊した影響か……?
いや、おそらく違う――
これはリョウとは異なる、"別の誰かの意思"による影響――
「は、早くボクから離れて……! こ……これはマズイよ……! 皆を傷つけたく――なん――か―― ウアァアアア!!??」
――突如倒れていたリョウが目を大きく見開きながら宙へと浮かび上がる。
そしてその体へと流れ込んでいく大量の闇――<ナイトメアハザード>。
リョウの胸元のブローチが黒く輝き、<ナイトメアハザード>がリョウを中心に何かを形成し始める――
――そこに現れたのは闇でできた巨大な人の影。
上半身しか現れておらず、その姿も半透明なものだ。
そして――その巨大な影の腹部にはリョウがぐったりとうな垂れて収まっている――
「ど、どうなってやがる!? この闇を作り出しているリョウの魔力の核は全部破壊したのに――」
『フフフ……! 愚かナ人間風情ガ! こノ女の魔力ヲ抑え込んダトころで無意味! 愚劣! 逆効果! ワたしがコの女の体を借りテ――具現化スる手助ケでしカないノダからなあァアア!!!』
俺がこの状況に驚愕していると、リョウとは異なる誰かの声が闇の人影から聞こえてきた。
まだ幼い少女のものと思われる、狂気に満ち溢れた声――
「な、なんやこの声は……!? さ、寒気が止まらん……!?」
「く、苦しい……!? こ、これ……リョウさんのものじゃない……!」
俺の近くでシシバとマカロンが苦しんでいる。
この謎の声を聴くことで、悪夢にうなされるかのように――
――だが俺はこの声から、悪夢以上の別の何かを感じ取った。
孤独、憤怒、絶望、憎悪……。
声の主と思われる少女が抱いている感情が、俺の頭の中へと流れ込んできた。
「お前は……何者だ? 何が目的でこんなことをしている!?」
『わタシが何者かなド、ワたし自身でモどうデモいい……。わたシガ願うハただ一ツ……。わたシカラ全てヲ奪っタ憎き人間ドモを一人残らズコノ悪夢の世界へ引キずり込ミ、コの世界そのモノを滅ぼスこトだけダぁああ!! キャハハハハ!!』
俺の問いかけに少女の声は狂ったように笑いながら答える。
この少女は自らが何者なのかも理解していない――
ただ行動理念として存在しているのは"人間への恨み"だけ――
俺にとっては流れ込んできた感情からか悲しい存在にも思えるだが、こいつを倒さなければいけない――
この声の主こそが――リョウを操っていた張本人……!
「お前が誰で、どうしてこんなことをするのかまでは分からない……。だが、お前が憑代にしておるその女――リョウのことは返してもらう!」
『そンナことはサセない! さア! ワたしの分身、<ミラークイーン>ヨ!! まズはこの場ニイル全員を……始末スるンだァアア!!!』
少女の声が命令を下した闇の人影――<ミラークイーン>。
その巨大な腕が俺達へと襲い掛かる!
ブォオオウゥン!!
「くっ……!? なんだこの力は……!?」
「ひ、光魔法で守られとるはずやのに、衝撃がえげつないほど伝わってきおる!?」
「ダ……ダメ……! 私の光魔法が……破られる……!?」
<ミラークイーン>と名付けられたリョウを媒体にして作られた巨大な影――
その両腕から放たれる攻撃はすさまじく、俺達にかかっているマカロンの光魔法さえも引き剥がすように振り払われる!
『どうダ! こレがわたシの力ダ! ソんなチンケな魔法デ、わタシの攻撃ハ防げナイ! 全部――全部全部全部全部ッ!! 消し飛ばシテしまウんだァアア!!!』
少女の狂った声と共に、<ミラークイーン>は猛攻を続けてくる。
攻撃は両拳による単調な殴り掛かりだけだが、大きさも威力も桁が違う。
マカロンの光魔法でも防ぎきれない。
俺とシシバで拳を迎撃するが、あまりにもスケールが違う。とてもじゃないが太刀打ちできない。
「うぅ……も、もうダメ……!」
俺達を守るために光魔法を使っていたマカロンにも限界の色が見え始める。
マカロンの光魔法がなくなってしまえば俺達三人は一巻の終わりだ。
リョウを助けられずに、俺達は終わるのか――
「――こ、これ――こ――壊し――て――」
――そんな絶望の最中、<ミラークイーン>から少女とは別の声がした。
この声は……リョウ!?
リョウが意識を取り戻した影響によるものか、<ミラークイーン>の動きも一時的に止まる!
「リョ、リョウか!? お前、意識あるんか!?」
リョウの声が聞こえたことでシシバも必死に呼びかけるように反応する。
よく見ると<ミラークイーン>の腹部に閉じ込められたリョウが苦しみながらも必死に一ヶ所を指さしている。
胸元にある、今は黒く染まった俺がプレゼントしたブローチを――
「これを――壊して! ――は、早く! も――もう――それしか――方法は――ないんだ!!」
「リョウ!? どないしたんや!? しっかりせい!!」
「シ……シシ兄……。は、離れて……ボクから……早く……!」
苦しむリョウを心配してシシバが駆け寄るが、リョウは倒れながらも近づくことを拒絶する。
「どうしたんだ!? リョウ! しっかりしろ!!」
「リョウさん!!」
俺とマカロンもリョウの制止を聞かずに容態を確認しに行く。
リョウは今まで以上に苦しんでいる。
額に汗をにじませ、何かに耐えるようにもがき苦しんでいる――
リョウの魔力の塊を全て破壊した影響か……?
いや、おそらく違う――
これはリョウとは異なる、"別の誰かの意思"による影響――
「は、早くボクから離れて……! こ……これはマズイよ……! 皆を傷つけたく――なん――か―― ウアァアアア!!??」
――突如倒れていたリョウが目を大きく見開きながら宙へと浮かび上がる。
そしてその体へと流れ込んでいく大量の闇――<ナイトメアハザード>。
リョウの胸元のブローチが黒く輝き、<ナイトメアハザード>がリョウを中心に何かを形成し始める――
――そこに現れたのは闇でできた巨大な人の影。
上半身しか現れておらず、その姿も半透明なものだ。
そして――その巨大な影の腹部にはリョウがぐったりとうな垂れて収まっている――
「ど、どうなってやがる!? この闇を作り出しているリョウの魔力の核は全部破壊したのに――」
『フフフ……! 愚かナ人間風情ガ! こノ女の魔力ヲ抑え込んダトころで無意味! 愚劣! 逆効果! ワたしがコの女の体を借りテ――具現化スる手助ケでしカないノダからなあァアア!!!』
俺がこの状況に驚愕していると、リョウとは異なる誰かの声が闇の人影から聞こえてきた。
まだ幼い少女のものと思われる、狂気に満ち溢れた声――
「な、なんやこの声は……!? さ、寒気が止まらん……!?」
「く、苦しい……!? こ、これ……リョウさんのものじゃない……!」
俺の近くでシシバとマカロンが苦しんでいる。
この謎の声を聴くことで、悪夢にうなされるかのように――
――だが俺はこの声から、悪夢以上の別の何かを感じ取った。
孤独、憤怒、絶望、憎悪……。
声の主と思われる少女が抱いている感情が、俺の頭の中へと流れ込んできた。
「お前は……何者だ? 何が目的でこんなことをしている!?」
『わタシが何者かなド、ワたし自身でモどうデモいい……。わたシガ願うハただ一ツ……。わたシカラ全てヲ奪っタ憎き人間ドモを一人残らズコノ悪夢の世界へ引キずり込ミ、コの世界そのモノを滅ぼスこトだけダぁああ!! キャハハハハ!!』
俺の問いかけに少女の声は狂ったように笑いながら答える。
この少女は自らが何者なのかも理解していない――
ただ行動理念として存在しているのは"人間への恨み"だけ――
俺にとっては流れ込んできた感情からか悲しい存在にも思えるだが、こいつを倒さなければいけない――
この声の主こそが――リョウを操っていた張本人……!
「お前が誰で、どうしてこんなことをするのかまでは分からない……。だが、お前が憑代にしておるその女――リョウのことは返してもらう!」
『そンナことはサセない! さア! ワたしの分身、<ミラークイーン>ヨ!! まズはこの場ニイル全員を……始末スるンだァアア!!!』
少女の声が命令を下した闇の人影――<ミラークイーン>。
その巨大な腕が俺達へと襲い掛かる!
ブォオオウゥン!!
「くっ……!? なんだこの力は……!?」
「ひ、光魔法で守られとるはずやのに、衝撃がえげつないほど伝わってきおる!?」
「ダ……ダメ……! 私の光魔法が……破られる……!?」
<ミラークイーン>と名付けられたリョウを媒体にして作られた巨大な影――
その両腕から放たれる攻撃はすさまじく、俺達にかかっているマカロンの光魔法さえも引き剥がすように振り払われる!
『どうダ! こレがわたシの力ダ! ソんなチンケな魔法デ、わタシの攻撃ハ防げナイ! 全部――全部全部全部全部ッ!! 消し飛ばシテしまウんだァアア!!!』
少女の狂った声と共に、<ミラークイーン>は猛攻を続けてくる。
攻撃は両拳による単調な殴り掛かりだけだが、大きさも威力も桁が違う。
マカロンの光魔法でも防ぎきれない。
俺とシシバで拳を迎撃するが、あまりにもスケールが違う。とてもじゃないが太刀打ちできない。
「うぅ……も、もうダメ……!」
俺達を守るために光魔法を使っていたマカロンにも限界の色が見え始める。
マカロンの光魔法がなくなってしまえば俺達三人は一巻の終わりだ。
リョウを助けられずに、俺達は終わるのか――
「――こ、これ――こ――壊し――て――」
――そんな絶望の最中、<ミラークイーン>から少女とは別の声がした。
この声は……リョウ!?
リョウが意識を取り戻した影響によるものか、<ミラークイーン>の動きも一時的に止まる!
「リョ、リョウか!? お前、意識あるんか!?」
リョウの声が聞こえたことでシシバも必死に呼びかけるように反応する。
よく見ると<ミラークイーン>の腹部に閉じ込められたリョウが苦しみながらも必死に一ヶ所を指さしている。
胸元にある、今は黒く染まった俺がプレゼントしたブローチを――
「これを――壊して! ――は、早く! も――もう――それしか――方法は――ないんだ!!」
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