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第22章 改革の歌
第304話 改革の変奏曲
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改革派総大将のガルペラは生きていた。
その知らせは王国騎士団総大将であるジャコウの耳にも入った。
「こ……こんなことが……!? サイバラめ……初めからわしを謀っておったなぁあ!!」
サイバラが裏切ったことによる七番隊の孤立――
「ギャングレオ盗賊団もいまだ健在ではないか……!」
シシバ率いるギャングレオ盗賊団の策略に陥った五番隊と六番隊――
「スタアラ魔法聖堂もわしに盾突きおって……!」
ミリアとバクトによるスタアラ魔法聖堂の援軍で足止めされた四番隊――
「おまけにあのドクター・フロストまで邪魔に入り……!」
フロストとフレイムの元二番隊兄弟によって分断された現二番隊――
「そしてあのガルペラの小娘! あやつもまだ生きておったではないかぁああ!!」
いまだ健在であったガルペラと、それに連なる者達と対面した三番隊――
――すべての戦局で王国騎士団の劣勢となっていた。
それはジャコウや主であるボーネス公爵が忌み嫌う、改革の実現への大きな一歩の象徴――
「こうなっては仕方あるまい……! 遊撃部隊を出すのじゃ! わしを守る一番隊以外を総動員し、改革派の連中を包囲殲滅するのじゃぁあ!!」
このまま劣勢を続けていては、王国騎士団は敗北してしまう。
ジャコウに残された手段は少なかった。
まずは数で改革派を包囲することを選んだ。
「こ、このままではわしの元まで改革派が攻め込んでしまうのじゃ。それだけは避けねば……!」
ジャコウは改革派が王都まで攻め込んでくることも危惧していたが、その心配は無意味なものだった。
改革派の目的は、"改革の意志"をこのルクガイア王国に見せつけること。
総大将のジャコウを倒す必要はなく、現在前線に出ている王国騎士団を倒してその意志を見せつけることができれば、それが改革派の勝利だった。
――ジャコウの思慮はあまりに浅はかであった。
「あ、後はとにかくこの王都に一番近い二番隊をなんとかすれば……!」
そんな己の浅はかさも露知らず、ジャコウは次の作戦を考えていた。
特にジャコウにとって危惧すべきは、二番隊の相手をしているフロストとフレイムの兄弟。
王都に一番近いところで戦っているうえに、その二人の戦力は一番隊で迎え撃てるかも怪しい。
「そ、そうじゃ! "コマンドラゴン"を出すのじゃ! わしの研究室で眠らせておいたあの化け物を!」
「コ、コマンドラゴン!? ですがジャコウ様! あの魔物は確か研究のせいで――」
「わしに逆らうでないわ! いいから二番隊の元へと召還させるのじゃ!」
ジャコウの部下はジャコウが出そうとしているコマンドラゴンのことを不安がるが、ジャコウはその言葉にも耳を貸さなかった。
ジャコウの命令に逆らえずに、部下達は二番隊が戦っているフロストとフレイムの元へ、コマンドラゴンを召還する準備を始める――
■
「クーカカカ~! 温いな~、二番隊のアホどもがよ~! 俺達兄弟、二人だけにここまで押されるなんてよ~!」
二番隊と戦っているフロストとフレイムは完全に優勢に立っていた。
その常軌を逸した科学力の前に、二番隊はなす術がない状況だった――
キィィィン――
「ん? なんだ~? 召還魔法の魔法陣か~?」
そんな戦場に一つの魔法陣が現れる。
その魔法陣から現れたのは、一匹の人ならざる影――
――いや、"生なき影"であった。
「こ、こいつはまさか……コマンドラゴン!? だがこの姿は――」
ゴォオン!
フロストが目の前に現れた影に驚くのもつかの間、現れた影によってフロストは大きく吹き飛ばされた――
■
「王国騎士団三番隊……。数は多いが、なんとか戦えそうだ!」
「ええ! このまま押し切りましょう!」
ゼロラとラルフルは戦いの中で、勝利への手応えを感じていた。
三番隊の戦力は数が多い。
だが、司令塔であるロギウスが指揮を執り、マカロンが守りに徹し、総大将のガルペラが激励する――
改革派の戦意は高く、どんどんと三番隊を倒していく。
このまま決着が着くかと思われた――
――その時だった。
ドゴォオン!
「うお~~~!?」
「フロスト!?」
ゼロラ達の元にフロストが吹き飛んできた。
その知らせは王国騎士団総大将であるジャコウの耳にも入った。
「こ……こんなことが……!? サイバラめ……初めからわしを謀っておったなぁあ!!」
サイバラが裏切ったことによる七番隊の孤立――
「ギャングレオ盗賊団もいまだ健在ではないか……!」
シシバ率いるギャングレオ盗賊団の策略に陥った五番隊と六番隊――
「スタアラ魔法聖堂もわしに盾突きおって……!」
ミリアとバクトによるスタアラ魔法聖堂の援軍で足止めされた四番隊――
「おまけにあのドクター・フロストまで邪魔に入り……!」
フロストとフレイムの元二番隊兄弟によって分断された現二番隊――
「そしてあのガルペラの小娘! あやつもまだ生きておったではないかぁああ!!」
いまだ健在であったガルペラと、それに連なる者達と対面した三番隊――
――すべての戦局で王国騎士団の劣勢となっていた。
それはジャコウや主であるボーネス公爵が忌み嫌う、改革の実現への大きな一歩の象徴――
「こうなっては仕方あるまい……! 遊撃部隊を出すのじゃ! わしを守る一番隊以外を総動員し、改革派の連中を包囲殲滅するのじゃぁあ!!」
このまま劣勢を続けていては、王国騎士団は敗北してしまう。
ジャコウに残された手段は少なかった。
まずは数で改革派を包囲することを選んだ。
「こ、このままではわしの元まで改革派が攻め込んでしまうのじゃ。それだけは避けねば……!」
ジャコウは改革派が王都まで攻め込んでくることも危惧していたが、その心配は無意味なものだった。
改革派の目的は、"改革の意志"をこのルクガイア王国に見せつけること。
総大将のジャコウを倒す必要はなく、現在前線に出ている王国騎士団を倒してその意志を見せつけることができれば、それが改革派の勝利だった。
――ジャコウの思慮はあまりに浅はかであった。
「あ、後はとにかくこの王都に一番近い二番隊をなんとかすれば……!」
そんな己の浅はかさも露知らず、ジャコウは次の作戦を考えていた。
特にジャコウにとって危惧すべきは、二番隊の相手をしているフロストとフレイムの兄弟。
王都に一番近いところで戦っているうえに、その二人の戦力は一番隊で迎え撃てるかも怪しい。
「そ、そうじゃ! "コマンドラゴン"を出すのじゃ! わしの研究室で眠らせておいたあの化け物を!」
「コ、コマンドラゴン!? ですがジャコウ様! あの魔物は確か研究のせいで――」
「わしに逆らうでないわ! いいから二番隊の元へと召還させるのじゃ!」
ジャコウの部下はジャコウが出そうとしているコマンドラゴンのことを不安がるが、ジャコウはその言葉にも耳を貸さなかった。
ジャコウの命令に逆らえずに、部下達は二番隊が戦っているフロストとフレイムの元へ、コマンドラゴンを召還する準備を始める――
■
「クーカカカ~! 温いな~、二番隊のアホどもがよ~! 俺達兄弟、二人だけにここまで押されるなんてよ~!」
二番隊と戦っているフロストとフレイムは完全に優勢に立っていた。
その常軌を逸した科学力の前に、二番隊はなす術がない状況だった――
キィィィン――
「ん? なんだ~? 召還魔法の魔法陣か~?」
そんな戦場に一つの魔法陣が現れる。
その魔法陣から現れたのは、一匹の人ならざる影――
――いや、"生なき影"であった。
「こ、こいつはまさか……コマンドラゴン!? だがこの姿は――」
ゴォオン!
フロストが目の前に現れた影に驚くのもつかの間、現れた影によってフロストは大きく吹き飛ばされた――
■
「王国騎士団三番隊……。数は多いが、なんとか戦えそうだ!」
「ええ! このまま押し切りましょう!」
ゼロラとラルフルは戦いの中で、勝利への手応えを感じていた。
三番隊の戦力は数が多い。
だが、司令塔であるロギウスが指揮を執り、マカロンが守りに徹し、総大将のガルペラが激励する――
改革派の戦意は高く、どんどんと三番隊を倒していく。
このまま決着が着くかと思われた――
――その時だった。
ドゴォオン!
「うお~~~!?」
「フロスト!?」
ゼロラ達の元にフロストが吹き飛んできた。
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