83 / 106
第一部
83.
しおりを挟む
「痛っ……」
「奥様に何を!」
私が顔を歪めると同時にアイリ責めるように叫んだ。
マレーナは自分のしでかしたことに今更気付いたのか真っ青な顔で唇を震わせた。
「手首が……折れてしまったかもしれないわ」
「そ、そんなに強く叩いていないわ……」
私は床に転がる燭台と蝋燭を眺める。そして火をヒールで踏み消した。
これはマレーナがリーネに渡したものではない。
屋敷で普段使いしている蝋燭の芯の部分に軽く香油を付けただけの物。
そんなことすら今のマレーナは気づかない。
「全く……火のついた燭台を叩き落とすなんて、絨毯が燃えて火事になったらどうするつもり?」
私はアイリに命じて燭台と蝋燭を拾わせる。
「暗いわね、アイリもう一度蝋燭に火をつけて」
「かしこまりました奥様」
私がそう告げた瞬間マレーナは必死の形相で扉に向かって走る。逃げ出すつもりだろう。
施錠されてるところを先程見た筈なのに。
私はブライアンのベッドに向かい声をかけた。
「リーネ、彼女を拘束しなさい!」
言葉とともに顔から布を剥ぎ取ったメイドがマレーナに襲い掛かった。
「ヒッ、誰、誰よっ!」
「嘘つき、嘘つき女、信じていたのに!!」
怒りの形相でマレーナにしがみつく盗人メイドを私とアイリは冷めた目で見た。
悪人には悪人の理屈があるとはわかっている。けれど馬鹿馬鹿しく感じるのは仕方がないだろう。
「リッ、リーネ! 生きていたの?!」
「私だけ捕まるなんて許せない、あんたも道連れよ!」
「嫌よ、私は捕まる訳にはいかないの、離しなさい!」
罪を犯したメイド二人が床で醜くもつれ合う。
「奥様、私も拘束を手伝います」
「お願い」
リーネにアイリが加勢した結果、マレーナは速やかに両手両足を拘束された。
彼女をブライアンのベッドに寝かせるよう指示する。
そして近くのサイドテーブルに私は笑顔で燭台を置いた。
「アイリ、もう一度火をつけて」
「やっ、止めて、止めなさいよ!」
「どうして、とても良い匂いじゃない?」
「馬鹿言わないで、私が死んだらどうするの?!」
「つまり毒を混ぜたアロマキャンドルを作ったと認めるのね?」
「……私じゃない、私は何も知らないわ!」
意地でも犯行を認めないマレーナに私は口を開いた。
「蝋燭をその口にねじ込んでもいいのよ?」
「だ、だって、貴方がブライアンなんかに優しくするから!!」
「……は?」
「ブライアンには私だけが居ればいいのに!」
マレーナの目に涙が浮かぶ。
「頭も性格も悪くて嫌われ者の彼を愛して支えて上げられるのは私だけなのに!」
「……それは、彼を愛しているってこと?」
「そうよ、私だけが彼を愛してあげられるの」
やっと聞けたマレーナの本音を脳が理解出来ない。
私はアイリやリーネと顔を見合わせる。
全員マレーナが何を言っているのか理解出来ないという表情をしていた。
「……貴方たちブライアンの事嫌い?」
「嫌いです」
「少し会話しただけで馴れ馴れしくなって気持ち悪い男だわ」
アイリとリーネが即答する。
何故かマレーナはそれに満足げだった。
彼女はブライアンと愛人関係だったと予想していたが、もしかして違うのだろうか。
「彼はね、私だけに甘えて、救いを求めていればよかったのよ」
「救い……?」
「そうよ、無能な彼が仕事でミスをする度に私がフォローして上げていたわ、それなのに……」
悲し気な目をしながらマレーナが言う。
マレーナの発言が真実なら、彼女が陰でサポートしていたからブライアンは家令補佐としてやっていけていたのかもしれない。
「突然奥様の一番になりたい、その為に家令になりたいとか言い出すから……殺すしか無かったのよ」
「はあ?」
突然二人の歪んだ関係に巻き込まれ私は目を丸くする。
公爵夫人である私の一番になりたいと言い出すブライアンは正気じゃないし、それでブライアンに殺意を抱くマレーナも沸点が低い。
私の夫がケビンだとブライアンは認識していないのだろうか。
ケビンの対応はホルガーが一任していたことを差し引いても常識が無い。
「私はアベニウス公爵の妻なのだけれど?」
「男遊びが過ぎて潔癖な公爵様には手も付けられていないって噂だけれど?」
初夜以外寝室も完全に分けられている癖に。マレーナが小馬鹿にしたように笑う。
「それで、そんな私に貴方の恋人は心を移したってこと? 男好きだから自分にもチャンスがあると思って?」
本当に馬鹿な男ね。私は吐き捨てるように言った。
マレーナがそんな私を睨みつける。
「ブライアンを殺そうとしたのは、自分を裏切ったことが憎いから?」
「それだけじゃないわ、このままだとブライアンは嫌がらせがバレるか仕事を失敗し続けてクビになるだけ」
「そうかもしれないわね」
私は原作でブライアンが屋敷を出るまでを思い出しマレーナに同意した。
「だから、私から心も体も離れる前に殺して永遠にしたかった」
「は?」
「彼が私を一番に愛し続けるなら、彼が無職になっても私がずっと養ってあげたけれど」
「……ブライアンは妻帯者よ?」
「とっくに関係は冷え切っていると言っていたわ。家に戻っても無視されるだけだって」
だから公爵家を解雇されたらすぐ離婚される筈よ。マレーナは確信したように言う。
不倫する女性特有の楽観的思考だ。こんな女に散々振り回されたのかと思うと怒りを通り越してうんざりした。
「そんな彼が公爵邸で犯罪を犯した上で亡くなったなら絶対誰にも悲しまれたりしない」
「それは……そうかもしれないけれど」
「だから私だけがそんな彼の事を想い続けて悲しんであげるのよ……ああ、お墓も作ってあげなくちゃ」
だから絶対捕まるわけにはいかないの。
うっとりとした声でマレーナが語る。
私には彼女の言っていることが理解出来なかった。
でも別に理解する必要も無いことにすぐ気づく。
「貴方の言っていることって結局不倫相手のブライアンが私を好きになったから殺してやる、でも自分は捕まりたくないわってだけでしょ」
「私の愛を馬鹿にしないで!」
「するわよ、私から見たら貴方もブライアンも迷惑な馬鹿でしか無いもの」
顔を真っ赤にして喚くマレーナに私は冷たく言い返した。
「私に惹かれる前から、貴方なんてブライアンには遊びでしかないわ」
「勝手に決めつけないで!男をとっかえひっかえする悪女に何がわかるのよ!」
「本当に愛してるなら奥様に頭下げて離婚して貴方に結婚を申し込む筈よ、それをされない程度の女なのよ貴方は」
私は淡々と告げる。マレーナは怒りで顔を真っ赤にしながら目を逸らした。
狂愛に酔っているように見えて奥底の本心では理解しているのだろう。不倫は不倫でしかない。
「それに貴方だってカーヴェルに惹かれているように見えたけれど」
彼を巻き込んだのは彼に媚びが通じない上に態度を指導されたからだろう。
私が言うとマレーナは歪んだ笑みを浮かべた。
「別に、あの男を抱き込んだ方が都合が良いと思っただけよ。嫉妬かしら奥様?」
図星を指したと思ったのだろう。勝ち誇った顔のマレーナに私は首を傾げて見せる。
「嫉妬? ブライアンにしか相手にされず、あんな男のせいで人生が狂った貴方ごときに?」
「なっ!」
「私やカーヴェルをその掌で弄べると思った? 単に貴方がブライアンに身も心も弄ばれただけよ」
私が悪女というのなら貴方は頭が悪いだけの女だわ。
表情を消した私が言うとマレーナは悔し気に唇を噛みしめて黙り込んだ。
「奥様に何を!」
私が顔を歪めると同時にアイリ責めるように叫んだ。
マレーナは自分のしでかしたことに今更気付いたのか真っ青な顔で唇を震わせた。
「手首が……折れてしまったかもしれないわ」
「そ、そんなに強く叩いていないわ……」
私は床に転がる燭台と蝋燭を眺める。そして火をヒールで踏み消した。
これはマレーナがリーネに渡したものではない。
屋敷で普段使いしている蝋燭の芯の部分に軽く香油を付けただけの物。
そんなことすら今のマレーナは気づかない。
「全く……火のついた燭台を叩き落とすなんて、絨毯が燃えて火事になったらどうするつもり?」
私はアイリに命じて燭台と蝋燭を拾わせる。
「暗いわね、アイリもう一度蝋燭に火をつけて」
「かしこまりました奥様」
私がそう告げた瞬間マレーナは必死の形相で扉に向かって走る。逃げ出すつもりだろう。
施錠されてるところを先程見た筈なのに。
私はブライアンのベッドに向かい声をかけた。
「リーネ、彼女を拘束しなさい!」
言葉とともに顔から布を剥ぎ取ったメイドがマレーナに襲い掛かった。
「ヒッ、誰、誰よっ!」
「嘘つき、嘘つき女、信じていたのに!!」
怒りの形相でマレーナにしがみつく盗人メイドを私とアイリは冷めた目で見た。
悪人には悪人の理屈があるとはわかっている。けれど馬鹿馬鹿しく感じるのは仕方がないだろう。
「リッ、リーネ! 生きていたの?!」
「私だけ捕まるなんて許せない、あんたも道連れよ!」
「嫌よ、私は捕まる訳にはいかないの、離しなさい!」
罪を犯したメイド二人が床で醜くもつれ合う。
「奥様、私も拘束を手伝います」
「お願い」
リーネにアイリが加勢した結果、マレーナは速やかに両手両足を拘束された。
彼女をブライアンのベッドに寝かせるよう指示する。
そして近くのサイドテーブルに私は笑顔で燭台を置いた。
「アイリ、もう一度火をつけて」
「やっ、止めて、止めなさいよ!」
「どうして、とても良い匂いじゃない?」
「馬鹿言わないで、私が死んだらどうするの?!」
「つまり毒を混ぜたアロマキャンドルを作ったと認めるのね?」
「……私じゃない、私は何も知らないわ!」
意地でも犯行を認めないマレーナに私は口を開いた。
「蝋燭をその口にねじ込んでもいいのよ?」
「だ、だって、貴方がブライアンなんかに優しくするから!!」
「……は?」
「ブライアンには私だけが居ればいいのに!」
マレーナの目に涙が浮かぶ。
「頭も性格も悪くて嫌われ者の彼を愛して支えて上げられるのは私だけなのに!」
「……それは、彼を愛しているってこと?」
「そうよ、私だけが彼を愛してあげられるの」
やっと聞けたマレーナの本音を脳が理解出来ない。
私はアイリやリーネと顔を見合わせる。
全員マレーナが何を言っているのか理解出来ないという表情をしていた。
「……貴方たちブライアンの事嫌い?」
「嫌いです」
「少し会話しただけで馴れ馴れしくなって気持ち悪い男だわ」
アイリとリーネが即答する。
何故かマレーナはそれに満足げだった。
彼女はブライアンと愛人関係だったと予想していたが、もしかして違うのだろうか。
「彼はね、私だけに甘えて、救いを求めていればよかったのよ」
「救い……?」
「そうよ、無能な彼が仕事でミスをする度に私がフォローして上げていたわ、それなのに……」
悲し気な目をしながらマレーナが言う。
マレーナの発言が真実なら、彼女が陰でサポートしていたからブライアンは家令補佐としてやっていけていたのかもしれない。
「突然奥様の一番になりたい、その為に家令になりたいとか言い出すから……殺すしか無かったのよ」
「はあ?」
突然二人の歪んだ関係に巻き込まれ私は目を丸くする。
公爵夫人である私の一番になりたいと言い出すブライアンは正気じゃないし、それでブライアンに殺意を抱くマレーナも沸点が低い。
私の夫がケビンだとブライアンは認識していないのだろうか。
ケビンの対応はホルガーが一任していたことを差し引いても常識が無い。
「私はアベニウス公爵の妻なのだけれど?」
「男遊びが過ぎて潔癖な公爵様には手も付けられていないって噂だけれど?」
初夜以外寝室も完全に分けられている癖に。マレーナが小馬鹿にしたように笑う。
「それで、そんな私に貴方の恋人は心を移したってこと? 男好きだから自分にもチャンスがあると思って?」
本当に馬鹿な男ね。私は吐き捨てるように言った。
マレーナがそんな私を睨みつける。
「ブライアンを殺そうとしたのは、自分を裏切ったことが憎いから?」
「それだけじゃないわ、このままだとブライアンは嫌がらせがバレるか仕事を失敗し続けてクビになるだけ」
「そうかもしれないわね」
私は原作でブライアンが屋敷を出るまでを思い出しマレーナに同意した。
「だから、私から心も体も離れる前に殺して永遠にしたかった」
「は?」
「彼が私を一番に愛し続けるなら、彼が無職になっても私がずっと養ってあげたけれど」
「……ブライアンは妻帯者よ?」
「とっくに関係は冷え切っていると言っていたわ。家に戻っても無視されるだけだって」
だから公爵家を解雇されたらすぐ離婚される筈よ。マレーナは確信したように言う。
不倫する女性特有の楽観的思考だ。こんな女に散々振り回されたのかと思うと怒りを通り越してうんざりした。
「そんな彼が公爵邸で犯罪を犯した上で亡くなったなら絶対誰にも悲しまれたりしない」
「それは……そうかもしれないけれど」
「だから私だけがそんな彼の事を想い続けて悲しんであげるのよ……ああ、お墓も作ってあげなくちゃ」
だから絶対捕まるわけにはいかないの。
うっとりとした声でマレーナが語る。
私には彼女の言っていることが理解出来なかった。
でも別に理解する必要も無いことにすぐ気づく。
「貴方の言っていることって結局不倫相手のブライアンが私を好きになったから殺してやる、でも自分は捕まりたくないわってだけでしょ」
「私の愛を馬鹿にしないで!」
「するわよ、私から見たら貴方もブライアンも迷惑な馬鹿でしか無いもの」
顔を真っ赤にして喚くマレーナに私は冷たく言い返した。
「私に惹かれる前から、貴方なんてブライアンには遊びでしかないわ」
「勝手に決めつけないで!男をとっかえひっかえする悪女に何がわかるのよ!」
「本当に愛してるなら奥様に頭下げて離婚して貴方に結婚を申し込む筈よ、それをされない程度の女なのよ貴方は」
私は淡々と告げる。マレーナは怒りで顔を真っ赤にしながら目を逸らした。
狂愛に酔っているように見えて奥底の本心では理解しているのだろう。不倫は不倫でしかない。
「それに貴方だってカーヴェルに惹かれているように見えたけれど」
彼を巻き込んだのは彼に媚びが通じない上に態度を指導されたからだろう。
私が言うとマレーナは歪んだ笑みを浮かべた。
「別に、あの男を抱き込んだ方が都合が良いと思っただけよ。嫉妬かしら奥様?」
図星を指したと思ったのだろう。勝ち誇った顔のマレーナに私は首を傾げて見せる。
「嫉妬? ブライアンにしか相手にされず、あんな男のせいで人生が狂った貴方ごときに?」
「なっ!」
「私やカーヴェルをその掌で弄べると思った? 単に貴方がブライアンに身も心も弄ばれただけよ」
私が悪女というのなら貴方は頭が悪いだけの女だわ。
表情を消した私が言うとマレーナは悔し気に唇を噛みしめて黙り込んだ。
1,522
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
『外見しか見なかったあなたへ。私はもう、選ぶ側です』
鷹 綾
恋愛
「お前のようなガキは嫌いだ」
幼く見える容姿を理由に、婚約者ライオネルから一方的に婚約を破棄された
公爵令嬢シルフィーネ・エルフィンベルク。
その夜、嫉妬に狂った伯爵令嬢に突き落とされ、
彼女は一年もの間、意識不明の重体に陥る――。
目を覚ました彼女は、大人びた美貌を手に入れていた。
だが、中身は何ひとつ変わっていない。
にもかかわらず、
かつて彼女を「幼すぎる」と切り捨てた元婚約者は態度を一変させ、
「やり直したい」とすり寄ってくる。
「見かけが変わっても、中身は同じです。
それでもあなたは、私の外見しか見ていなかったのですね?」
静かにそう告げ、シルフィーネは過去を見限る。
やがて彼女に興味を示したのは、
隣国ノルディアの王太子エドワルド。
彼が見ていたのは、美貌ではなく――
対話し、考え、異論を述べる彼女の“在り方”だった。
これは、
外見で価値を決められた令嬢が、
「選ばれる人生」をやめ、
自分の意思で未来を選び直す物語。
静かなざまぁと、
対等な関係から始まる大人の恋。
そして――
自分の人生を、自分の言葉で生きるための物語。
---
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
頑張らない政略結婚
ひろか
恋愛
「これは政略結婚だ。私は君を愛することはないし、触れる気もない」
結婚式の直前、夫となるセルシオ様からの言葉です。
好きにしろと、君も愛人をつくれと。君も、もって言いましたわ。
ええ、好きにしますわ、私も愛する人を想い続けますわ!
五話完結、毎日更新
いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
婚約者様への逆襲です。
有栖川灯里
恋愛
王太子との婚約を、一方的な断罪と共に破棄された令嬢・アンネリーゼ=フォン=アイゼナッハ。
理由は“聖女を妬んだ悪役”という、ありふれた台本。
だが彼女は涙ひとつ見せずに微笑み、ただ静かに言い残した。
――「さようなら、婚約者様。二度と戻りませんわ」
すべてを捨て、王宮を去った“悪役令嬢”が辿り着いたのは、沈黙と再生の修道院。
そこで出会ったのは、聖女の奇跡に疑問を抱く神官、情報を操る傭兵、そしてかつて見逃された“真実”。
これは、少女が嘘を暴き、誇りを取り戻し、自らの手で未来を選び取る物語。
断罪は終わりではなく、始まりだった。
“信仰”に支配された王国を、静かに揺るがす――悪役令嬢の逆襲。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる