13 / 58
第1章
第13話:夢への道
しおりを挟む
前世では毎日死の恐怖に怯えていました。
健康な身体に転生させてもらえたから、自由に駆け回って生きて行きたい。
でも、この世界がとても危険なのは、お父さんから教わっています。
イワナガヒメ神のお陰で転生できたのに、夢を叶えられないうちに死んでしまうのは絶対嫌です。
旅に出る前に強くならないといけません。
旅に出てからも死にたくないですから、完璧に準備しておきたいです。
馬から落ちて死ぬ人もいると教わっていますから、乗り方を教わりたいのですが、何故馬の乗り方を覚えたいのかと聞かれたらどう返事しようか……
悩みましたが、僕を愛してくれるお父さんとお母さんに嘘はつけません。
素直に本当の事を言おうと思っていたのですが……
「そうか、そうか、ケーンは乗馬を覚えたいのか、やっぱりお父さんの子供だな」
「何を言っているのよ、馬が好きなのは私も同じよ」
「分かっているさ、だからケーンに教えるのは交代でやる、それで良いな?」
「ええ、良いわよ、私の方が絶対に教えるのが上手いから」
「はっはははは、教えるのが上手いか下手かなんて競うような事じゃない」
「ごめんなさい、その通りね、ケーンにケガをさせないようにするのが1番ね」
僕のせいで夫婦喧嘩が起こるかと心配しましたが、じゃれあっていただけのようで、直ぐに仲良くなっていました。
それからお父さんとお母さんが毎日乗馬を教えてくれました。
最初は、馬の背がこんなに高いのかと怖くなりました。
でも、お父さんとお母さんだけでなく、馬も優しく教えてくれました。
直ぐに上手になったと言いたいですが、そんな事は無理です。
僕は馬に乗っているのではなく、馬に乗せてもらっているのです。
僕が徐々に乗馬を覚えているので、お父さんとお母さんはフィンリー神官と相談して、馬を増やす事にしたそうです。
家は村の中では飛び抜けて裕福になりました。
村の共有財産と同じだけの富があるのですから当然です。
その富の一部を使って馬を買う事にしたのです。
馬を買うと言っても、行商人から買う訳ではありません。
お父さんやお母さんと同じように、村を猛獣や魔獣から守る役割の家には、家と同じように馬が飼われています。
そんな家の馬にも子供を作らせるのです。
お父さんお母さんは、家の馬にも子供を作らせると言っていますが、必ず子供が生まれるとは限らないとも言っているのです。
村で戦いを担当しているのは、お父さんとお母さんを入れて6人です。
全員が1頭ずつ馬を持っていますので、3組のペアができます。
騎士なら1人で2頭ずつの馬を持っているそうですが、この村では1頭ずつです。
自由民は1人1頭しか馬を持ってはいけないのかと聞くと、そうではなく、村では山羊や羊の餌が優先なのだそうです。
ですが、僕が果樹を実らせ薬草を生長させるようになったので、家畜の餌に余裕が出て、馬の数を増やす事にしたそうです。
昔は、穀物で作ったエールと大麦パンやライ麦パンでお腹を一杯にしていました。
今は、フルーツワインと大麦パンでお腹を一杯にしています。
小麦は行商人に売りますが、ライ麦を馬の餌にできるようになっています。
いえ、余った穀物は非常用に備蓄しています。
馬を含めた家畜の餌は、穀物の藁をあげています。
お父さんたちが里山に連れて行って好きに食べさせることもあります。
それと、僕が足らなくなった家畜の餌、藁を作る事があります。
当然ですが、ちゃんと小麦や大麦も実らせます。
実った小麦や大麦は村の備蓄にしています。
それと、僕がこっそりとリンゴや柿を食べさせてあげる事もあります。
馬たちが僕を可愛がってくれるのは、その所為かもしれません。
それと、村の人たちには内緒で、沢山の大豆を生長させて、家畜たちにあげる事もあります。
僕は大豆が好きなので、自分の分をこっそり成長させるのですが、馬たちも大好きなので、おすそ分けしてあげたのです。
それと、行商隊から質の良い鉄器を買えたお陰で農地が広がりました。
質の良い斧が手に入ったので、里山の木を伐採して畑を広げたのです。
ただ、里山にあった果樹は村の近くに植え替えました。
これまで里山だった所が畑になりましたが、まだ切り株が残っているので、普通の畑ほどは収穫できないとお父さんが言っていました。
それでも、家畜のための牧草や野菜は植えられると言っていました。
これまで内山と呼んでいたところに手を加えて、里山にすると言っていました。
ただ、これまで奥山と呼んでいたところを内山にするのが危険なのだそうです。
下手に人間が入ると、フェロウシャス・ボアのような、人を襲う魔獣が村にやってきてしまうそうです。
だから、お父さんたち戦いを担当する村人が、里山と内山を周ります。
僕が小麦と成長させるので、6人が畑仕事をしなくても大丈夫だそうです。
食べ物を作れるようになるのは、とても大切だと思いました。
「フェロウシャス・ボアだ、フェロウシャス・ボアがでたぞ!」
里山の方からお父さんの声がかすかに聞こえてきます。
ドン、ドン、ドン、ドン、ドン、ドン!
恐ろしい魔獣が現れた事を村人に知らせるための太鼓が叩かれます。
僕は吐き気をこらえてお父さんたちが逃げてくる方に走ります。
こうなったら、自分の手で命を奪うのが嫌だ何て言っていられません。
僕がやらないと、お父さんたちがフェロウシャス・ボアに殺されてしまうのです。
僕は身体中に流れる魔力の量を増やしました。
特に目に流して、遠くまでも見えるようにしました。
少しでも早く、遠くにいるうちに殺さないといけません……
4頭、何で4頭もいるのですか?!
健康な身体に転生させてもらえたから、自由に駆け回って生きて行きたい。
でも、この世界がとても危険なのは、お父さんから教わっています。
イワナガヒメ神のお陰で転生できたのに、夢を叶えられないうちに死んでしまうのは絶対嫌です。
旅に出る前に強くならないといけません。
旅に出てからも死にたくないですから、完璧に準備しておきたいです。
馬から落ちて死ぬ人もいると教わっていますから、乗り方を教わりたいのですが、何故馬の乗り方を覚えたいのかと聞かれたらどう返事しようか……
悩みましたが、僕を愛してくれるお父さんとお母さんに嘘はつけません。
素直に本当の事を言おうと思っていたのですが……
「そうか、そうか、ケーンは乗馬を覚えたいのか、やっぱりお父さんの子供だな」
「何を言っているのよ、馬が好きなのは私も同じよ」
「分かっているさ、だからケーンに教えるのは交代でやる、それで良いな?」
「ええ、良いわよ、私の方が絶対に教えるのが上手いから」
「はっはははは、教えるのが上手いか下手かなんて競うような事じゃない」
「ごめんなさい、その通りね、ケーンにケガをさせないようにするのが1番ね」
僕のせいで夫婦喧嘩が起こるかと心配しましたが、じゃれあっていただけのようで、直ぐに仲良くなっていました。
それからお父さんとお母さんが毎日乗馬を教えてくれました。
最初は、馬の背がこんなに高いのかと怖くなりました。
でも、お父さんとお母さんだけでなく、馬も優しく教えてくれました。
直ぐに上手になったと言いたいですが、そんな事は無理です。
僕は馬に乗っているのではなく、馬に乗せてもらっているのです。
僕が徐々に乗馬を覚えているので、お父さんとお母さんはフィンリー神官と相談して、馬を増やす事にしたそうです。
家は村の中では飛び抜けて裕福になりました。
村の共有財産と同じだけの富があるのですから当然です。
その富の一部を使って馬を買う事にしたのです。
馬を買うと言っても、行商人から買う訳ではありません。
お父さんやお母さんと同じように、村を猛獣や魔獣から守る役割の家には、家と同じように馬が飼われています。
そんな家の馬にも子供を作らせるのです。
お父さんお母さんは、家の馬にも子供を作らせると言っていますが、必ず子供が生まれるとは限らないとも言っているのです。
村で戦いを担当しているのは、お父さんとお母さんを入れて6人です。
全員が1頭ずつ馬を持っていますので、3組のペアができます。
騎士なら1人で2頭ずつの馬を持っているそうですが、この村では1頭ずつです。
自由民は1人1頭しか馬を持ってはいけないのかと聞くと、そうではなく、村では山羊や羊の餌が優先なのだそうです。
ですが、僕が果樹を実らせ薬草を生長させるようになったので、家畜の餌に余裕が出て、馬の数を増やす事にしたそうです。
昔は、穀物で作ったエールと大麦パンやライ麦パンでお腹を一杯にしていました。
今は、フルーツワインと大麦パンでお腹を一杯にしています。
小麦は行商人に売りますが、ライ麦を馬の餌にできるようになっています。
いえ、余った穀物は非常用に備蓄しています。
馬を含めた家畜の餌は、穀物の藁をあげています。
お父さんたちが里山に連れて行って好きに食べさせることもあります。
それと、僕が足らなくなった家畜の餌、藁を作る事があります。
当然ですが、ちゃんと小麦や大麦も実らせます。
実った小麦や大麦は村の備蓄にしています。
それと、僕がこっそりとリンゴや柿を食べさせてあげる事もあります。
馬たちが僕を可愛がってくれるのは、その所為かもしれません。
それと、村の人たちには内緒で、沢山の大豆を生長させて、家畜たちにあげる事もあります。
僕は大豆が好きなので、自分の分をこっそり成長させるのですが、馬たちも大好きなので、おすそ分けしてあげたのです。
それと、行商隊から質の良い鉄器を買えたお陰で農地が広がりました。
質の良い斧が手に入ったので、里山の木を伐採して畑を広げたのです。
ただ、里山にあった果樹は村の近くに植え替えました。
これまで里山だった所が畑になりましたが、まだ切り株が残っているので、普通の畑ほどは収穫できないとお父さんが言っていました。
それでも、家畜のための牧草や野菜は植えられると言っていました。
これまで内山と呼んでいたところに手を加えて、里山にすると言っていました。
ただ、これまで奥山と呼んでいたところを内山にするのが危険なのだそうです。
下手に人間が入ると、フェロウシャス・ボアのような、人を襲う魔獣が村にやってきてしまうそうです。
だから、お父さんたち戦いを担当する村人が、里山と内山を周ります。
僕が小麦と成長させるので、6人が畑仕事をしなくても大丈夫だそうです。
食べ物を作れるようになるのは、とても大切だと思いました。
「フェロウシャス・ボアだ、フェロウシャス・ボアがでたぞ!」
里山の方からお父さんの声がかすかに聞こえてきます。
ドン、ドン、ドン、ドン、ドン、ドン!
恐ろしい魔獣が現れた事を村人に知らせるための太鼓が叩かれます。
僕は吐き気をこらえてお父さんたちが逃げてくる方に走ります。
こうなったら、自分の手で命を奪うのが嫌だ何て言っていられません。
僕がやらないと、お父さんたちがフェロウシャス・ボアに殺されてしまうのです。
僕は身体中に流れる魔力の量を増やしました。
特に目に流して、遠くまでも見えるようにしました。
少しでも早く、遠くにいるうちに殺さないといけません……
4頭、何で4頭もいるのですか?!
35
あなたにおすすめの小説
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
児童書・童話
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
村から追い出された変わり者の僕は、なぜかみんなの人気者になりました~異種族わちゃわちゃ冒険ものがたり~
楓乃めーぷる
児童書・童話
グラム村で変わり者扱いされていた少年フィロは村長の家で小間使いとして、生まれてから10年間馬小屋で暮らしてきた。フィロには生き物たちの言葉が分かるという不思議な力があった。そのせいで同年代の子どもたちにも仲良くしてもらえず、友達は森で助けた赤い鳥のポイと馬小屋の馬と村で飼われている鶏くらいだ。
いつもと変わらない日々を送っていたフィロだったが、ある日村に黒くて大きなドラゴンがやってくる。ドラゴンは怒り村人たちでは歯が立たない。石を投げつけて何とか追い返そうとするが、必死に何かを訴えている.
気になったフィロが村長に申し出てドラゴンの話を聞くと、ドラゴンの巣を荒らした者が村にいることが分かる。ドラゴンは知らぬふりをする村人たちの態度に怒り、炎を噴いて暴れまわる。フィロの必死の説得に漸く耳を傾けて大人しくなるドラゴンだったが、フィロとドラゴンを見た村人たちは、フィロこそドラゴンを招き入れた張本人であり実は魔物の生まれ変わりだったのだと決めつけてフィロを村を追い出してしまう。
途方に暮れるフィロを見たドラゴンは、フィロに謝ってくるのだがその姿がみるみる美しい黒髪の女性へと変化して……。
「ドラゴンがお姉さんになった?」
「フィロ、これから私と一緒に旅をしよう」
変わり者の少年フィロと異種族の仲間たちが繰り広げる、自分探しと人助けの冒険ものがたり。
・毎日7時投稿予定です。間に合わない場合は別の時間や次の日になる場合もあります。
生まれたばかりですが、早速赤ちゃんセラピー?始めます!
mabu
児童書・童話
超ラッキーな環境での転生と思っていたのにママさんの体調が危ないんじゃぁないの?
ママさんが大好きそうなパパさんを闇落ちさせない様に赤ちゃんセラピーで頑張ります。
力を使って魔力を増やして大きくなったらチートになる!
ちょっと赤ちゃん系に挑戦してみたくてチャレンジしてみました。
読みにくいかもしれませんが宜しくお願いします。
誤字や意味がわからない時は皆様の感性で受け捉えてもらえると助かります。
流れでどうなるかは未定なので一応R15にしております。
現在投稿中の作品と共に地道にマイペースで進めていきますので宜しくお願いします🙇
此方でも感想やご指摘等への返答は致しませんので宜しくお願いします。
【奨励賞】おとぎの店の白雪姫
ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】
母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。
ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし!
そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。
小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり!
他のサイトにも掲載しています。
表紙イラストは今市阿寒様です。
絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。
四尾がつむぐえにし、そこかしこ
月芝
児童書・童話
その日、小学校に激震が走った。
憧れのキラキラ王子さまが転校する。
女子たちの嘆きはひとしお。
彼に淡い想いを抱いていたユイもまた動揺を隠せない。
だからとてどうこうする勇気もない。
うつむき複雑な気持ちを抱えたままの帰り道。
家の近所に見覚えのない小路を見つけたユイは、少し寄り道してみることにする。
まさかそんな小さな冒険が、あんなに大ごとになるなんて……。
ひょんなことから石の祠に祀られた三尾の稲荷にコンコン見込まれて、
三つのお仕事を手伝うことになったユイ。
達成すれば、なんと一つだけ何でも願い事を叶えてくれるという。
もしかしたら、もしかしちゃうかも?
そこかしこにて泡沫のごとくあらわれては消えてゆく、えにしたち。
結んで、切って、ほどいて、繋いで、笑って、泣いて。
いろんな不思議を知り、数多のえにしを目にし、触れた先にて、
はたしてユイは何を求め願うのか。
少女のちょっと不思議な冒険譚。
ここに開幕。
中学生ユーチューバーの心霊スポットMAP
じゅん
児童書・童話
【第1回「きずな児童書大賞」大賞 受賞👑】
悪霊のいる場所では、居合わせた人に「霊障」を可視化させる体質を持つ「霊感少女」のアカリ(中学1年生)。
「ユーチューバーになりたい」幼なじみと、「心霊スポットMAPを作りたい」友達に巻き込まれて、心霊現象を検証することになる。
いくつか心霊スポットを回るうちに、最近増えている心霊現象の原因は、霊を悪霊化させている「ボス」のせいだとわかり――
クスっと笑えながらも、ゾッとする連作短編。
わたしの婚約者は学園の王子さま!
久里いちご
児童書・童話
平凡な女子中学生、野崎莉子にはみんなに隠している秘密がある。実は、学園中の女子が憧れる王子、漣奏多の婚約者なのだ!こんなことを奏多の親衛隊に知られたら、平和な学校生活は望めない!周りを気にしてこの関係をひた隠しにする莉子VSそんな彼女の態度に不満そうな奏多によるドキドキ学園ラブコメ。
妖精の風の吹くまま~家を追われた元伯爵令嬢は行き倒れたわけあり青年貴族を拾いました~
狭山ひびき
児童書・童話
妖精女王の逆鱗に触れた人間が妖精を見ることができなくなって久しい。
そんな中、妖精が見える「妖精に愛されし」少女エマは、仲良しの妖精アーサーとポリーとともに友人を探す旅の途中、行き倒れの青年貴族ユーインを拾う。彼は病に倒れた友人を助けるために、万能薬(パナセア)を探して旅をしているらしい。「友人のために」というユーインのことが放っておけなくなったエマは、「おいエマ、やめとけって!」というアーサーの制止を振り切り、ユーインの薬探しを手伝うことにする。昔から妖精が見えることを人から気味悪がられるエマは、ユーインにはそのことを告げなかったが、伝説の万能薬に代わる特別な妖精の秘薬があるのだ。その薬なら、ユーインの友人の病気も治せるかもしれない。エマは薬の手掛かりを持っている妖精女王に会いに行くことに決める。穏やかで優しく、そしてちょっと抜けているユーインに、次第に心惹かれていくエマ。けれども、妖精女王に会いに行った山で、ついにユーインにエマの妖精が見える体質のことを知られてしまう。
「……わたしは、妖精が見えるの」
気味悪がられることを覚悟で告げたエマに、ユーインは――
心に傷を抱える妖精が見える少女エマと、心優しくもちょっとした秘密を抱えた青年貴族ユーイン、それからにぎやかな妖精たちのラブコメディです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる