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第1章
第52話:夢と現実
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僕は自分の夢を諦めない事にした。
ロック鶏のお陰で、親孝行だけでなく、妹たちを大切にしても、自分の夢を叶えられるようになった。
でも、その代わり、行商隊からは離れる事になる。
本気でそう考え出したら、物凄く胸が痛くなった。
お父さんお母さんと別れて行商をすると決めた時よりも胸が痛い。
ウィロウの事が気になって仕方がない。
夢も、親孝行も、妹たちも、ウィロウも諦められない、全部手に入れたい!
必死で考えた、考えに考えて、1つの方法を思いついた。
身勝手かもしれないけれど、全部諦められないからしかたがない。
「僕はこれまで通り行商隊に加わるよ。
だけど、帰れる日の夜は、村に戻って来る。
お父さんとお母さん、エヴィーたちと一緒に晩御飯を食べるよ」
「ほう、だったら行商人としての利益で良いのだな?」
「いいよ、ジョセフ代表は、これまでもちゃんと果物を買い取ってくれていた。
海の魚や塩が加わっても、同じように買ってくれるでしょう?」
「ああ、約束しよう、同じ行商人としてケーンの利益は保証する。
一緒に来てくれるのなら、欲しい時に欲しい物を仕入れられる。
この利益が確保できるのなら、仕入れ過ぎて資金が苦しくなる事もない」
「お父さん、お母さん、僕はお金よりも世界中を旅する方が大切なんだ。
毎日とは言えないけれど、ちゃんと家には帰って来るよ。
だから行商に行かせてよ、お願いだよ」
「ケーンが謝る事なんて何もないぞ、男は夢を追いかけるもんだ、気にするな」
「お母さんも同じよ、ケーンがそこまで言うのなら。もう何も言わないわ。
だけど、できれば、帰れる日とは言わずに、毎日帰って来て欲しいわ」
「行商隊に加えてもらいながら、行きたくなったら世界の果てまで行ってみたい。
だから、絶対に毎日帰って来るとは言えないんだ。
でも、できるだけ家に帰るようにするよ」
「さて、家の事が決まったら、今度は行商人としても話をしよう。
あのロック鳥は10羽いるそうだが、実際何人運べるんだ?」
そうか言われても、口で説明できない。
何人運べるか試した事もない。
「何なら今から海まで行ってみる?」
「そうだな、ガタガタ言っているよりも行った方が早いな。
一緒に行く度胸のある奴はいるか?」
僕の言葉を受けたジョセフ代表がその場にいる行商人たちに聞いた。
「行きます、私行きます!」
誰よりも早くウィロウが手をあげた。
負けじと若い行商人が次々と手をあげて、数人を残して大半が手をあげた。
そのまま全員で畑にまで移動して、ロック鶏を10羽呼び出した。
全員の前で蔦壁籠を造って、お父さんとお母さんに乗ってもらった。
1羽がフェロウシャス・ボア5頭は運べると話したらとても驚いていた。
お父さんとお母さんが乗る蔦壁籠を足に付けたロック鶏が、試しに飛んだ。
同じ蔦壁籠を造って10羽のロック鶏につけた。
行商人たちが度胸を出して乗ったので、少しだけ試しに飛んだ。
「よし、これなら大丈夫だ、海にまで行くぞ!」
ジョセフ代表の言葉で50人が海に行くことになった。
3人の行商人がロック鶏に乗るのを怖がったので、お父さんとお母さん、僕を加えて50人になったのだ。
少しだけもめたけど、また海に来る事ができた。
2日連続で来ても海の素晴らしさは変わらない。
昨日と同じように波打ち際でたわむれたいけれど、ウィロウがいるから我慢。
それに、今日は漁師の村や街での買い物が優先だ。
ジョセフ代表を始めとした行商人たちが目の色を変えて交渉している。
最初に昨日行った4つの漁師村に行ったのは、少しでもロック鶏に慣れた村の方が、恐怖に慌てる時間が減るからだ。
よほど珍しくて高く売れるのか、4つの村が売れる物は全部買っていた。
次に昨日行っていない漁師街に行った。
村よりも人が多いので、ロック鶏で怖がる人たちをなだめるのに時間がかかった。
行商人たちは少し残念そうだった。
漁師村で買うよりもわずかだが高かったのだ。
だが、品物の種類と数が多かったので、ほんの少し迷っただけで買いに走った。
僕も行商を続けるなら勉強しなければいけないと思って、売られている物を見た。
ほとんどが生の海魚か干した海魚だったが、見た事もない物もあった。
「これは何なの?」
「はぁあ~、何言ってんだ、お前?」
「僕は鳥に乗って山の方から来たんだ」
「げっ、すまん、ごめん、ゆるしてくれ、鳥に喰わせないでくれ!」
「そんな事は絶対にしない!
僕たちは山で売る海の物を買いに来ただけで、襲いに来たわけじゃない!
だからおじさんが売っている物を教えて!」
「そっ、そうか、ごめん、いや、知らなかったんだ、ごめん!」
「もう謝らなくていいから、この緑のような茶色のような濡れた物は何?」
「これか、これは海草と言ってな、海に生えている、そうだな、草のようなもんだ」
「これ、海に生えている草なの、へぇ~、海にはこんなものまであるんだ!」
「山や野原に草木が有って動物が住んでいるように、海には海草が有って魚が住んでいるのさ」
「そうなんだ、勉強になったよ、で、この海草は何に使うの?」
「食べるんだよ、山の草木だって食べられる物があるだろう。
海の海草にだって食べられる物が有るんだよ」
「凄いね、どうやって食べるの、美味しかったら買うよ」
ロック鶏のお陰で、親孝行だけでなく、妹たちを大切にしても、自分の夢を叶えられるようになった。
でも、その代わり、行商隊からは離れる事になる。
本気でそう考え出したら、物凄く胸が痛くなった。
お父さんお母さんと別れて行商をすると決めた時よりも胸が痛い。
ウィロウの事が気になって仕方がない。
夢も、親孝行も、妹たちも、ウィロウも諦められない、全部手に入れたい!
必死で考えた、考えに考えて、1つの方法を思いついた。
身勝手かもしれないけれど、全部諦められないからしかたがない。
「僕はこれまで通り行商隊に加わるよ。
だけど、帰れる日の夜は、村に戻って来る。
お父さんとお母さん、エヴィーたちと一緒に晩御飯を食べるよ」
「ほう、だったら行商人としての利益で良いのだな?」
「いいよ、ジョセフ代表は、これまでもちゃんと果物を買い取ってくれていた。
海の魚や塩が加わっても、同じように買ってくれるでしょう?」
「ああ、約束しよう、同じ行商人としてケーンの利益は保証する。
一緒に来てくれるのなら、欲しい時に欲しい物を仕入れられる。
この利益が確保できるのなら、仕入れ過ぎて資金が苦しくなる事もない」
「お父さん、お母さん、僕はお金よりも世界中を旅する方が大切なんだ。
毎日とは言えないけれど、ちゃんと家には帰って来るよ。
だから行商に行かせてよ、お願いだよ」
「ケーンが謝る事なんて何もないぞ、男は夢を追いかけるもんだ、気にするな」
「お母さんも同じよ、ケーンがそこまで言うのなら。もう何も言わないわ。
だけど、できれば、帰れる日とは言わずに、毎日帰って来て欲しいわ」
「行商隊に加えてもらいながら、行きたくなったら世界の果てまで行ってみたい。
だから、絶対に毎日帰って来るとは言えないんだ。
でも、できるだけ家に帰るようにするよ」
「さて、家の事が決まったら、今度は行商人としても話をしよう。
あのロック鳥は10羽いるそうだが、実際何人運べるんだ?」
そうか言われても、口で説明できない。
何人運べるか試した事もない。
「何なら今から海まで行ってみる?」
「そうだな、ガタガタ言っているよりも行った方が早いな。
一緒に行く度胸のある奴はいるか?」
僕の言葉を受けたジョセフ代表がその場にいる行商人たちに聞いた。
「行きます、私行きます!」
誰よりも早くウィロウが手をあげた。
負けじと若い行商人が次々と手をあげて、数人を残して大半が手をあげた。
そのまま全員で畑にまで移動して、ロック鶏を10羽呼び出した。
全員の前で蔦壁籠を造って、お父さんとお母さんに乗ってもらった。
1羽がフェロウシャス・ボア5頭は運べると話したらとても驚いていた。
お父さんとお母さんが乗る蔦壁籠を足に付けたロック鶏が、試しに飛んだ。
同じ蔦壁籠を造って10羽のロック鶏につけた。
行商人たちが度胸を出して乗ったので、少しだけ試しに飛んだ。
「よし、これなら大丈夫だ、海にまで行くぞ!」
ジョセフ代表の言葉で50人が海に行くことになった。
3人の行商人がロック鶏に乗るのを怖がったので、お父さんとお母さん、僕を加えて50人になったのだ。
少しだけもめたけど、また海に来る事ができた。
2日連続で来ても海の素晴らしさは変わらない。
昨日と同じように波打ち際でたわむれたいけれど、ウィロウがいるから我慢。
それに、今日は漁師の村や街での買い物が優先だ。
ジョセフ代表を始めとした行商人たちが目の色を変えて交渉している。
最初に昨日行った4つの漁師村に行ったのは、少しでもロック鶏に慣れた村の方が、恐怖に慌てる時間が減るからだ。
よほど珍しくて高く売れるのか、4つの村が売れる物は全部買っていた。
次に昨日行っていない漁師街に行った。
村よりも人が多いので、ロック鶏で怖がる人たちをなだめるのに時間がかかった。
行商人たちは少し残念そうだった。
漁師村で買うよりもわずかだが高かったのだ。
だが、品物の種類と数が多かったので、ほんの少し迷っただけで買いに走った。
僕も行商を続けるなら勉強しなければいけないと思って、売られている物を見た。
ほとんどが生の海魚か干した海魚だったが、見た事もない物もあった。
「これは何なの?」
「はぁあ~、何言ってんだ、お前?」
「僕は鳥に乗って山の方から来たんだ」
「げっ、すまん、ごめん、ゆるしてくれ、鳥に喰わせないでくれ!」
「そんな事は絶対にしない!
僕たちは山で売る海の物を買いに来ただけで、襲いに来たわけじゃない!
だからおじさんが売っている物を教えて!」
「そっ、そうか、ごめん、いや、知らなかったんだ、ごめん!」
「もう謝らなくていいから、この緑のような茶色のような濡れた物は何?」
「これか、これは海草と言ってな、海に生えている、そうだな、草のようなもんだ」
「これ、海に生えている草なの、へぇ~、海にはこんなものまであるんだ!」
「山や野原に草木が有って動物が住んでいるように、海には海草が有って魚が住んでいるのさ」
「そうなんだ、勉強になったよ、で、この海草は何に使うの?」
「食べるんだよ、山の草木だって食べられる物があるだろう。
海の海草にだって食べられる物が有るんだよ」
「凄いね、どうやって食べるの、美味しかったら買うよ」
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