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第二章貴族偏
不良貴族
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「おい、こら、なにをしてくれた?!
こちらにおられる方をどなたと心得る。
恐れ多くもベルハーヴェン伯爵家のご子息ジルベルト様だぞ。
粗相をしてただですむと思っているのか?!
直ぐにここで詫びてもらおうか。
なあに、殺すとは言わん。
有り金すべて出して、奥の部屋でジルベルト様のお相手をすれば許してやる。
ねえ、ジルベルト様」
「ああ、俺は寛容だからそれで許してやる。
店の女は全員奥に行くんだ。
俺が満足したらこいつらの相手もしてもらおうか。
こいつらも迷惑を受けたんだ。
士族に迷惑をかけたら詫びるのが当然だからな」
「なにを馬鹿な事を言っているんだい!
ここをどこだと思っているんだい!
ラナ様とドウラ様がおられる魔都だよ!
皇室でさえラナ様とドウラ様に憚って、レオン第四皇子を城代に派遣されているんだよ!
魔都で乱暴したらただじゃすまないんだからね!」
あまりにも大声で店の人達を脅かすので、外にいる私達に丸聞こえです。
貴族士族が部屋住みを送ってきたことで、また治安が悪くなってるようです。
私達の活躍が悪い方に影響しているようで、申し訳ない事です。
それしても、なぜ私の名前がドウラさんより先に呼ばれるのでしょうか?
実力も経験もドウラさんの方がはるかに上で、パーティーリーダーでもあります。
解せません。
「ファッハハハハハ!
新興の成り上がり城伯など恐れる必要などないわ!
俺の父親は皇国でも重臣よ!
冒険者がちょっと竜を狩ったからと城伯に地位をもらっただけで、偉そうに譜代の貴族家にモノを言えると思っているのか?
だがその言いようは許し難い!
成り上がりの冒険者と、由緒正しい譜代伯爵家の私を比べるなど死刑に値する。
金と身体で許してやろうと思っていたが、もう許さん。
散々嬲った後で殺してやるよ」
もう聞くにたえません!
マリア達の情操教育にも悪すぎます。
「誰が成り上がりの城伯だって?
それは私への侮辱、決闘の申し込みだと理解した。
だが念のために私からも決闘を申し込んでおいてあげる。
私を侮辱したのは、ジルベルト・ベルハーヴェン個人とベルハーヴェン伯爵家の両方だったわね。
ジルベルト・ベルハーヴェン個人とベルハーヴェン伯爵家の両方に決闘を申し込むわ、これでも喰らいな!」
私は情け容赦なく白手袋をジルベルトという名のバカに叩きつけました。
以前の一件以来、常に白手袋を持つようにしていたので、なくて困ったりはしませんでしたが、思いがけない結果になりました。
私の身体強化が常識外れに強くなっていたのでしょう。
白手袋の一撃を受けたジルベルトの顔の下半分が粉砕され、即死させてしまいました。
こちらにおられる方をどなたと心得る。
恐れ多くもベルハーヴェン伯爵家のご子息ジルベルト様だぞ。
粗相をしてただですむと思っているのか?!
直ぐにここで詫びてもらおうか。
なあに、殺すとは言わん。
有り金すべて出して、奥の部屋でジルベルト様のお相手をすれば許してやる。
ねえ、ジルベルト様」
「ああ、俺は寛容だからそれで許してやる。
店の女は全員奥に行くんだ。
俺が満足したらこいつらの相手もしてもらおうか。
こいつらも迷惑を受けたんだ。
士族に迷惑をかけたら詫びるのが当然だからな」
「なにを馬鹿な事を言っているんだい!
ここをどこだと思っているんだい!
ラナ様とドウラ様がおられる魔都だよ!
皇室でさえラナ様とドウラ様に憚って、レオン第四皇子を城代に派遣されているんだよ!
魔都で乱暴したらただじゃすまないんだからね!」
あまりにも大声で店の人達を脅かすので、外にいる私達に丸聞こえです。
貴族士族が部屋住みを送ってきたことで、また治安が悪くなってるようです。
私達の活躍が悪い方に影響しているようで、申し訳ない事です。
それしても、なぜ私の名前がドウラさんより先に呼ばれるのでしょうか?
実力も経験もドウラさんの方がはるかに上で、パーティーリーダーでもあります。
解せません。
「ファッハハハハハ!
新興の成り上がり城伯など恐れる必要などないわ!
俺の父親は皇国でも重臣よ!
冒険者がちょっと竜を狩ったからと城伯に地位をもらっただけで、偉そうに譜代の貴族家にモノを言えると思っているのか?
だがその言いようは許し難い!
成り上がりの冒険者と、由緒正しい譜代伯爵家の私を比べるなど死刑に値する。
金と身体で許してやろうと思っていたが、もう許さん。
散々嬲った後で殺してやるよ」
もう聞くにたえません!
マリア達の情操教育にも悪すぎます。
「誰が成り上がりの城伯だって?
それは私への侮辱、決闘の申し込みだと理解した。
だが念のために私からも決闘を申し込んでおいてあげる。
私を侮辱したのは、ジルベルト・ベルハーヴェン個人とベルハーヴェン伯爵家の両方だったわね。
ジルベルト・ベルハーヴェン個人とベルハーヴェン伯爵家の両方に決闘を申し込むわ、これでも喰らいな!」
私は情け容赦なく白手袋をジルベルトという名のバカに叩きつけました。
以前の一件以来、常に白手袋を持つようにしていたので、なくて困ったりはしませんでしたが、思いがけない結果になりました。
私の身体強化が常識外れに強くなっていたのでしょう。
白手袋の一撃を受けたジルベルトの顔の下半分が粉砕され、即死させてしまいました。
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