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8話
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「神々にも色々いるんだよ。
心優しい神だけではないんだよ。
人の事が大嫌いで、滅ぼしたいと思っているんだよ。
だから転生する人の中に、どうしようもない、性根の腐った奴もいる。
人間を滅ぼそうとする神の手先もいるんだよ」
デイジーには驚愕の事実だった。
神々の中には人間を嫌っている悪神がいることは知っていたが、人間を滅ぼすために悪人を転生させているとは思ってもいなかった。
これでは人間の世界がよくなるはずがないとも思った。
だが同時に、人間からは善神と呼ばれている、人間の事を愛してくれている神の事が気になった。
「では善神の方々はどうしてくださっているのですか?」
「善神の方々は、人間を護りよりよく導くために、よき人々を転生させているんだ。
だから善神に加護された聖人や聖女、英雄や勇者が生まれてくるんだよ」
真金の騎士の話を聞いて、ようやくデイジーも納得できた。
だから同時に思ったのだ。
真金の騎士様こそ善神が選ばれた英雄様なのだと。
そしてその疑問を率直に聞いてみた。
「では騎士様が善神様に選ばれた英雄なのですね」
「いや、違うよ。
善神と呼ばれている神々が、本当に正しいわけではないんだ。
人間に有利な、ある意味人間を依怙贔屓する神々が、人間の眼には善神に映るだけで、人間に迫害され滅んでいった者達からは、悪魔にしか見えない。
人間に迫害されたり滅ぼされたりした者達から見れば、人間の善神は彼らの悪神になるんだよ」
デイジーには衝撃の事実だった。
同じ物事でも、立場や視点で正邪が入れ替わる事は、頭では分かっていた。
だが人間社会全体の事や、神々の事にまで、立場や視点が入るとは思ってもいなかったのだ。
「では、では、どうやって騎士様はその力を手に入れられたのですか?!
悪神でも善神でもないのなら、人間自らの努力だけで、騎士様ほどのお力を手に入れることができるのですか?」
「それは無理だよ。
人間には限界がある。
それは全ての生き物が同じだよ。
種という表現を使うけれど、人間も虎も犬も熊も、それぞれ種の限界がある。
その限界を超えようと思えば、何かの力添えが必要になる。
それが善神ならば聖者や聖女だけれど、精霊の力添えを受けた者もいれば、神龍の力添えを受けた者もいる。
世の中色々なんだよ」
「では、騎士様はどなたの力添えを受けられているのですか?!」
「それはね、ひ・み・つ」
心優しい神だけではないんだよ。
人の事が大嫌いで、滅ぼしたいと思っているんだよ。
だから転生する人の中に、どうしようもない、性根の腐った奴もいる。
人間を滅ぼそうとする神の手先もいるんだよ」
デイジーには驚愕の事実だった。
神々の中には人間を嫌っている悪神がいることは知っていたが、人間を滅ぼすために悪人を転生させているとは思ってもいなかった。
これでは人間の世界がよくなるはずがないとも思った。
だが同時に、人間からは善神と呼ばれている、人間の事を愛してくれている神の事が気になった。
「では善神の方々はどうしてくださっているのですか?」
「善神の方々は、人間を護りよりよく導くために、よき人々を転生させているんだ。
だから善神に加護された聖人や聖女、英雄や勇者が生まれてくるんだよ」
真金の騎士の話を聞いて、ようやくデイジーも納得できた。
だから同時に思ったのだ。
真金の騎士様こそ善神が選ばれた英雄様なのだと。
そしてその疑問を率直に聞いてみた。
「では騎士様が善神様に選ばれた英雄なのですね」
「いや、違うよ。
善神と呼ばれている神々が、本当に正しいわけではないんだ。
人間に有利な、ある意味人間を依怙贔屓する神々が、人間の眼には善神に映るだけで、人間に迫害され滅んでいった者達からは、悪魔にしか見えない。
人間に迫害されたり滅ぼされたりした者達から見れば、人間の善神は彼らの悪神になるんだよ」
デイジーには衝撃の事実だった。
同じ物事でも、立場や視点で正邪が入れ替わる事は、頭では分かっていた。
だが人間社会全体の事や、神々の事にまで、立場や視点が入るとは思ってもいなかったのだ。
「では、では、どうやって騎士様はその力を手に入れられたのですか?!
悪神でも善神でもないのなら、人間自らの努力だけで、騎士様ほどのお力を手に入れることができるのですか?」
「それは無理だよ。
人間には限界がある。
それは全ての生き物が同じだよ。
種という表現を使うけれど、人間も虎も犬も熊も、それぞれ種の限界がある。
その限界を超えようと思えば、何かの力添えが必要になる。
それが善神ならば聖者や聖女だけれど、精霊の力添えを受けた者もいれば、神龍の力添えを受けた者もいる。
世の中色々なんだよ」
「では、騎士様はどなたの力添えを受けられているのですか?!」
「それはね、ひ・み・つ」
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