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第一章
第42話:不安と対策・イザベル視点
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今回は流石に死を覚悟しました。
あんな事を口にしてエレノアお嬢様が怒らないとは思ってもいませんでした。
ロイド殿の人の心を見抜く力には恐怖すら感じます。
あの眼力を使ったら誰であろうと思い通りに操れるでしょう。
実際エレノアお嬢様は操られてしまっています。
もしかしたらフローラお嬢様と私もすでに操られているのかもしれません。
ですが操られていても構いません。
操られる事でフローラお嬢様が幸せになってくださるのなら構いません。
問題は本当にフローラお嬢様が幸せになれるかどうかです。
問題は何がフローラお嬢様にとって本当の幸せなのかです。
長年劣等感に責め苛まれてきたフローラお嬢様です。
ようやく思い込みと誤解から解放されたのに、別の何かで苦しむお姿など絶対に見たくないのです。
最初はフローラお嬢様は独り静かに暮らされるのがいいと思っていました。
学院に来るまでは、学院では私が御守りして誰も近づけない心算でした。
ですがご学友ができた事で思いがけず笑顔を取り戻されました。
その時はそれでもう十分だと思ったのですが、違いました。
ロイド殿のお陰で、エレノアお嬢様に対するフローラお嬢様の思い込みと誤解が解けて、今ではとても仲のよい姉妹になられました。
ここまでフローラお嬢様の内心を見抜いて幸せに導いてくれたロイド殿です。
今度もフローラお嬢様の幸せにつながると思いたいです。
思いたいですが、完全に信じきるわけにはいきません。
貴族の結婚に計算や打算、私利私欲といった政略が絡むのは避けられません。
もし政略結婚が回避できて純粋な恋愛ができたとしても、その方が怖いです。
恋愛に獣欲や心変わりはつきものです。
フローラお嬢様の心が恋愛のいざこざに絶えられるとは思えません。
それに、ロイド殿に何の利益もないのも不安です。
無欲の人間などこの世に存在しません。
表には現れなくても必ず何らかの利や欲が人間の言動には含まれるのです。
名誉欲といった一見欲に見えないようにモノもありますが、必ず欲があるのです。
それがはっきりしない限りは、無条件にロイド殿を信用できません。
最後の最後にフローラお嬢様を傷つけ絶望させて、心が壊れてしまうフローラお嬢様の姿を見て破壊欲を満たす卑劣漢という可能性もありえるのです。
「大丈夫、何も心配する事はないですよ。
俺にも分かりやすい欲があって、それを満たすためにフローラ嬢を支援しているだけだから、イザベルが警戒する必要はないよ。
俺に裏がある事は最初から分かっていただろ。
俺の裏に関しては時期が来たらキャサリン夫人から話が来るよ」
あんな事を口にしてエレノアお嬢様が怒らないとは思ってもいませんでした。
ロイド殿の人の心を見抜く力には恐怖すら感じます。
あの眼力を使ったら誰であろうと思い通りに操れるでしょう。
実際エレノアお嬢様は操られてしまっています。
もしかしたらフローラお嬢様と私もすでに操られているのかもしれません。
ですが操られていても構いません。
操られる事でフローラお嬢様が幸せになってくださるのなら構いません。
問題は本当にフローラお嬢様が幸せになれるかどうかです。
問題は何がフローラお嬢様にとって本当の幸せなのかです。
長年劣等感に責め苛まれてきたフローラお嬢様です。
ようやく思い込みと誤解から解放されたのに、別の何かで苦しむお姿など絶対に見たくないのです。
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ですがご学友ができた事で思いがけず笑顔を取り戻されました。
その時はそれでもう十分だと思ったのですが、違いました。
ロイド殿のお陰で、エレノアお嬢様に対するフローラお嬢様の思い込みと誤解が解けて、今ではとても仲のよい姉妹になられました。
ここまでフローラお嬢様の内心を見抜いて幸せに導いてくれたロイド殿です。
今度もフローラお嬢様の幸せにつながると思いたいです。
思いたいですが、完全に信じきるわけにはいきません。
貴族の結婚に計算や打算、私利私欲といった政略が絡むのは避けられません。
もし政略結婚が回避できて純粋な恋愛ができたとしても、その方が怖いです。
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それに、ロイド殿に何の利益もないのも不安です。
無欲の人間などこの世に存在しません。
表には現れなくても必ず何らかの利や欲が人間の言動には含まれるのです。
名誉欲といった一見欲に見えないようにモノもありますが、必ず欲があるのです。
それがはっきりしない限りは、無条件にロイド殿を信用できません。
最後の最後にフローラお嬢様を傷つけ絶望させて、心が壊れてしまうフローラお嬢様の姿を見て破壊欲を満たす卑劣漢という可能性もありえるのです。
「大丈夫、何も心配する事はないですよ。
俺にも分かりやすい欲があって、それを満たすためにフローラ嬢を支援しているだけだから、イザベルが警戒する必要はないよ。
俺に裏がある事は最初から分かっていただろ。
俺の裏に関しては時期が来たらキャサリン夫人から話が来るよ」
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