レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太

文字の大きさ
104 / 248
第3章 分解スキルでざまぁ編

第104話 おっさん、パーティを結成する

しおりを挟む
 俺はダンジョンに一緒に行ってくれるパーティを探し求めて色々なパーティを渡り歩いた。
 ダンジョンに行くパーティでダンジョンコアを目指しているパーティはほとんど存在しない。
 それにダンジョンコアに辿り着いて、討伐を俺にやらしてくれるところなどない。
 そりゃそうだよな。
 一番美味しい獲物を他人に譲るなんて、大金でも積まれないと有り得ない。
 ただ、金はある程度貯まった。
 発掘品と偽って100均の製品を売りまくったからだ。
 電卓とかペンライトや時計が人気商品になった。

「よし、トラップだ。仕事だぞ、分解屋」

 現在、俺は駆け出しパーティと一緒にダンジョンの1階層にいる。

「えっと、このトラップは鉄の槍が飛び出す奴だ。分解ディサセムブル
「儲けたな。鉄の槍は金になる」

 トラップを見つけては分解。
 鉄材を確保する毎日だ。
 アイテムボックスを持っているので、重い鉄の槍を抱えてひいこら言わなくても良いのは助かった。

「そろそろ、ステップアップしたらどうかな」
「俺達としては遺跡探索をしたい」
「それなら付き合いもここまでだな」

 万事こんな感じだ。
 駆け出しのパーティに入ってダンジョンで鉄材集め。
 そしてパーティは遺跡探索をやり始める事になってしまう。
 ダンジョン探索の人気がないのは魔石が売れないからだ。
 外付けの魔力タンクの以外の活用がされてない。
 魔道具の制作とかあったらまた話は違うのだろうけど。
 それとこの世界のダンジョンはドロップ品もしょぼい。
 そんな訳で装備が整えられるとみんな遺跡探索に行ってしまう。

 どこかにダンジョン攻略をする剛の者がいないかな。
 ギルドに行くとトラップを解除できる人間の募集の張り紙を見る。
 全部駆け出しパーティだ。
 たまに熟練パーティの募集が在っても斥候を兼ねるという条件が付いていた。

 俺は腹をくくった。
 パーティリーダーとしてメンバーを募集する事にした。
 集まったのは剣士、魔法使い、銃士、騎士の四人だった。

 剣士の男がブライム。
 でっぷりと太っていて俊敏には動けそうもない。
 前のパーティを首になった理由は太っているからだ。
 まあ筋肉はそれなりにあるようだから、問題ないだろう。

 魔法使いの女がジェリ。
 塩魔法を操る。
 塩魔法は塩を飛ばしたりする魔法だ。
 威力は土魔法と大差ないが、塩は高い。
 それが理由で前のパーティを首になった。

 銃士の女がヴィス。
 接近戦はレイピアで、遠距離は銃で狙い撃つ。
 なんで前のパーティを首になったかと言えば、命中率が悪い。
 コストパフォーマンスが悪かったのだ。

 騎士の男がダカード。
 騎士は馬に乗っていなければ騎士とは言えないという男だ。
 駆け出しパーティに馬なんぞ要らんと言われ首になった。

 みんな見事なまでに首になった奴らばかりだ。
 俺はそんな奴らを率いてダンジョン攻略に乗り出した。

「よし、今日からダンジョン探索だ。手順は分かっているよな」
「モンスターに出会ったらヴィスとジェリが遠距離攻撃。撃ち漏らしたら、俺とブライが接近戦」
「その通りだ」
「しかし、リーダー頭良いね。塩を弾丸にするには溶かしてから結晶させるしかないと思ってた。糊で固めるなんて」
「こんなのすぐに思いつくよ」
「この糊は凄いね。モンスターに当たってもほとんど崩れない」

 魔力通販で買った現代の接着剤だからな。
 ちなみに魔力は暇な時にパーティメンバーから集めた。

「喋ってないで、そろそろ行くぞ」

 通路の角からゴブリンが現れる。
 アルリーのゴブリンは角がないのだが、この世界のゴブリンは角がある。
 体の色も若干違うが些細な事だ。

 ヴィスがライフルを撃つが外れる。
 ジェリが塩の弾丸を飛ばすも致命傷には程遠い。
 ブライムがゴブリンの頭を剣で叩き割った。
 ブライムは強いな。
 ゴブリンは魔石を残して消えた。

「ちょっと待て。トラップがある。これは矢を発射するやつだな」
「リーダーは運がねぇな」

 ブライムが吐き捨てるように言った。

「そうだね。矢じりでは金属がいくらも取れない。ミスリルでも使ってくれればいいのに」

 残念そうなダカード。

「ほら、そこ踏むなよ落とし穴がある」
「ますます、運がないねぇ、リーダー。落とし穴じゃ分解してもしょうがない」
「いや、馬鹿に出来ないぞ。ばねとか歯車とか取れる」

 こんな感じで俺達のダンジョン探索は始まった。
 問題は色々とあったが、幸い金に余裕があったので、金銭で方がつく問題は解決。
 ブライは痩せなかったが、筋肉はついた。
 いわゆる相撲取り体型だな。
 ヴィスは数をこなすうちに命中率が上がり、ダカードの馬は金食い虫だが遠征に役立ち、ジェリは魔力通販で買う塩が大のお気に入りになった。
 なんでも俺の塩は魔法のキレが違うそうだ。
 接着剤で固めたのは例外として、不純物が少ないからだな。

 そんな訳で俺以外はガンガンとレベルが上がる事に。
 そして3年経ち、俺達は中堅パーティになれた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』

チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。 その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。 「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」 そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!? のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。

タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜

夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。 不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。 その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。 彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。 異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!? *小説家になろうでも公開しております。

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ

高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。 タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。 ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。 本編完結済み。 外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。

どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン] 何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?… たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。 ※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける 縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は…… ゆっくりしていってね!!! ※ 現在書き直し慣行中!!!

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

処理中です...